歴史の可視化
MCで日本メンター協会オフィシャルパートナーのたまここと今陽子がお送りする毎日がちょっと楽しくなる3分フリートーク
隣の公園からお送りします。今日はちょっと穏やかな晴天という感じでね。
暑くもなく寒くもなくというちょうどいい秋の日かなという印象ですけれども、皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日、青山のスパイラルガーデンというところに行きました。
娘の大学の卒業生で活躍していらっしゃる方々の展示とか、ビデオでの活動の様子を見ることができたり、そんなイベントがあったからなんですね。
娘と一緒に行ってきました。その時にね、一つすごく印象に残ったものがありました。
一つというかどれもすごく良かったですけれども、すごいなぁと勉強なさった方がこんな風に活躍されているんだなっていうのはとても感銘を受けましたね。
飯山なんとかさんという女性の方ですね。
彼女が表現したいことっていうのは、性暴力に対する反対なんですよね。
昔、沖縄でアメリカの兵士たちが日本の女性に性暴力を働いたということがたくさん起きていたと。
それにまつわる、どんなことがあったかとか、どんな裁判があって、どんな風に解決されたか、あるいはまだ未解決なのか、みたいな歴史を綴った冊子が2冊テーブルの上に置いてあります。
そこにですね、一つの史実ごとに細い裏が粘着性のあるベタベタしたもので、表面は紙なんですよ、紙テープ。
そこにですね、一つずつみんなが書き写していくと。
その書き写した後の細長いテープを壁にどんどん貼っていくっていう、そんなワークがありました。
やってみました。私が書き写したのは、1900何年だったかな、忘れましたけれども、沖縄で若いカップルが歩いていたと。
その女性の方をアメリカの軍人さんが連れ去ろうとしたので、19歳の彼が、そしたらその19歳の男性に暴行を働いて、結局その方が亡くなってしまったという、本当にいたたまれない事件ですよね。
これはまだ未解決というふうに書いてありました。
そんな史実を細長いテープに全部写すんですね。それを壁に貼るっていう、誰でもできる簡単なワーク。
だけど一晩寝て起きたらですね、非常にそのことが頭に残っていて、なんか急にふっと思い出したんですよね。
結局これって歴史上のそういう事実があったっていうことは、みんなどっかで忘れちゃったり知らなかったりする、見えないものになってるんだけれども、
書くということによって何か具体化される、具現化される、可視化される、そんなような気がしました。
何かものを伝えたり思い出してもらうためには、面白い手法だなというふうに思いましたね。
なんか今日はそれがとても印象に残っていて、自分の今後のワークショップとか研修の中で活かせるんじゃないかなというふうに思ったんですよね。
どう形にできるかというのは分からないんですけれども、非常に刺激の多い展示でした。
アートの力
他にもごめんなさい、アーティストの方の名前忘れちゃって申し訳ないんですけど、海で使う浮き輪とかボールがありましたね。
ああいうビニールで犬を作ってあるんですよ。
犬の中に人間が実際に入ってですね、訪れた人に犬がすり寄ってきたり、肩に首を乗っけてみたりとか、
その大きな人間の入った犬と戯れるみたいなものがあって、すごい面白かったですね。
水色のワンちゃんでした。ベロが長く出ていて、表情も可愛らしいんですけれども、
そこに入っているのが人間だって分かってても、何となく無言の犬とじゃれ合う時間というのが全然不快じゃないんですよね。
いろんな方が一人また一人と訪れては犬とじゃれて帰っていくという、そういう光景もすごい面白いなと思いました。
展示が昨日で終わっちゃうということで、皆さんに体験を今後はしていただくことが可能はないんですけれども、
それ残念なんですけれども、どうやらワンちゃんは何種類かあったらしいですね。
私はその中の水色のワンちゃんと戯れましたけれども、そういう表現もすごい面白いなって思いましたね。
アートの力って私たちが思っている以上にすごいのかもしれないなというふうに気づかされました。
そんなわけで、たわいもない話でしたが、今陽子がお送りしました。それでは。