第40回 気候と建築 Part1 〜気候変動とどう向き合うか〜
2026-07-03 19:08

第40回 気候と建築 Part1 〜気候変動とどう向き合うか〜

毎年夏がどんどん暑くなってるのを感じますよね。今回はその原因でもある「気候変動」について。気候変動をいかに止めるか、一つの要所でもある建設業界。そのとき建築家には何ができるのか?など考えていきます。


●最近地球暑くない?

・40℃オーバーを「酷暑日」と設定

・平均気温がどんどん高くなっている

・30℃超えが当たり前になってきた

●近年の夏について

・建設現場は空調がなくてとても暑い

・着替えがないと耐えられない

・去年は万博の時期に夏が含まれていた

●気候に対峙するインフラ

・高知県は台風に強いらしい

・熊本県は地盤が弱いのに大雨で大変に

・貯水も大事な都市のインフラ

●気候変動の弊害

・滝が水不足で風景が変わってきているらしい

・人間は気候に対してちっぽけだ

●気候変動に対する世界の動き

・環境負荷をとにかく減らそう

・気候変動にどう適応するか

・建設業はCO2排出量が多い分野

・建築家も考えなければならない

●CO2排出量の可視化

・2028年からは排出量の報告が義務化

・建材メーカーもそのために準備中

・設計者も工夫していかないといけない

●地球に優しいものは作る人間には優しくない

・新しい製品の開発にはコストがかかる

・部材のリユースは思ったより人的コストがかかった

●環境配慮の設計を楽観視してしまいがち

・時間や法規、保証などハードルが多い

・再利用には保証がつかない

・材料の性質を担保する鍵がトレーサビリティ

・もともと再利用する前提か否か

●記録を丁寧に保管する

・万博はリユース前提のものも多かった

・責任の所在の明確化+引き継ぎ

・安全の担保がひとつのネック

●適応のしかたも含めPart2へ

感想

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サマリー

今回のエピソードでは、年々厳しさを増す夏の暑さや気候変動について、建築業界の視点から考察します。建設現場の過酷な労働環境や、台風や水不足といった気候変動によるインフラへの影響、そしてCO2排出量削減や建材のリユースといった、環境負荷低減に向けた取り組みの現状と課題について議論します。特に、環境配慮型建築の実現には、コストや保証、トレーサビリティといった多くのハードルが存在することが明らかになり、次回のパート2で適応策についてさらに深掘りしていくことが示唆されています。

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トーク・オン・キャノピー 〜羽休めの建築雑談
このチャンネルは、大学の同期で、それぞれ建築関係の仕事に携わる、マキ、シュン、トッキーの3人が、毎回一つの日常のテーマと建築の接点を探りながら、雑談をするトークバラエティです。
それでは、今回、トッキー、お願いします。
今日は、気候と建築です。
気候。高変動の気候。
そう。
うん。
近年の気候変動と建築現場の現状
いや、あの、純粋にこれもう、いよいよ、暑い季節がやってきますね、と。
てか、もしかしたらこれ配信してくる後には、もう、超暑いかもしれない。
うん。確かにね。
国書日が、設定されたね。40度、なると。
国書。
うん。
国書の上ってことか。
あ、国書か。そういうことか。
もう少し、もう少し越えた名称がなかったから。
そうなんだ。
そう。
国書。
どこまでいけるんだろうね。
どこまでいけるだろうとか、楽しんでる前じゃないんだけど、国の次何来るんだろうみたいな。
長書。
大、大国書。
っていう、すいません。
笑っちゃった。
暑いよね。
暑い。
で、一応、去年何度だったんだっけと思って調べたら、熊谷で41.8度記録しましたと。
で、91年から2020年の基準期間と比べて、プラス2.36度。
うん。
めっちゃ暑くなってんじゃんと思って。
しゅわしゅわ暑くなってますね。
なんか30度を超えるなんて当たり前だもんね。
きついよね、夏の暑さ。
最近。
これからだなって感じなんですけど、去年とか大丈夫だったみんな?健康的に過ごせた、夏。
去年めっちゃ暑かったよね。
暑かった。
しかし言うと一昨年の方がきつくて、というのは現場の管理の期間だったから、現場に通ってたわけよ。
現場って空港とかないからさ、めちゃくちゃ暑いわけよ。
そうだね。
行くと。
1日のうちに1、2時間とかだけど、それを毎週繰り返すみたいなのがだいぶしんどくって。
1、2時間で済まない場合もあるんだよね、現場からの確認が。
2、3時間行ったりすると汗だくみたいな。
すんげえ着替え持ってってたし。
当たり前のように着替えだよね。
去年万博があったから、万博一番暑いときに行っちゃって、結構つらかったなって。
きついよね。
でもよくみんないるなって思った、逆に。
そうね。
こんな感じです。
気候変動とインフラへの影響
気候なので気温じゃなくて、他にも去年の10月に高知県に行ったんですよ。
そのときに話してた人、高知県の方と話してたら、高知県ってめちゃくちゃ台風に強いインフラを持ってるらしくって。
なのに去年全然台風来なかったんだって。
全く来てないかどうかは覚えてないんだけど、いつもより全然来てないと。
逆に台風に弱い地盤の地域。
それこそ熊本だったかな。
すごい台風来ちゃって。
そこ火山域っていうのかな。
地盤がそんなに強くない、弱い緩い地域だから、結構被害があったっていう話を、ニュースを見てたなと思って。
気候変動によって台風が来る地域が変わっちゃってる。
あともう一つその後、本当にそれこそ今年の冬、1月とか12月とか1月とか2月とかに見てたニュースだと思うんだけど、
今年の冬、水不足で、日本全国ね。
水不足だったみたいで、もしかしたらどっかのタイミングで節水呼びかけをするかもしれないと。
そういうニュースやってたの。
実際、高知県は節水呼びかけされてて、ニュースで。
それ見たときに、これあれじゃん、台風来ないからじゃんって思って。
台風だけじゃないかもしれないけど、純粋に雨が全然来てないんだろうなみたいな。
だからダムとかそういう各地にその気温前提で作られたインフラがちょっとずつ機能しなくなるっていうか。
確かにね。
もうちょっと必要になってくる可能性もあるっていう。
俺もそれ見たな。秋がめちゃくちゃ遅くなってきてるみたいな。水が足んなくなってきて。
落ちてくる想定の水の量がどんどん日が上がってきてて、全然水が流れないから、美しい風景だったのが見え方変わってきてるみたいな話とかも見たことある。
見た目上手。どんどん実害が出てきてるね。
新しい場所に滝できるかもしれないしね。
確かにね。それもあるわ。
連動してる。
気候変動に対する世界の動きと建築業界の課題
すごく気候を前にすると人間ちっぽけだなとも感じるんですけど、ここでちょっと世界の課題を大きく2つ出したいなと、今よく言われてることとして。
気候に対してね。
例として出したいって話ね。びっくりした。
そうそうそうそう。
もうトッキーが世界に打ち出していくのかと思って。
すいません、私じゃないです。世界が。
今ね、一般的に言われてることとして、環境負荷を減らしましょうと。
例えば、われわれ建築業界のものですけども、建築建てるときにも二酸化炭素をたくさん放出したりとか。
あるいは、いろんな建材を使うと思うんだけど、その建材が逆に解体されたときに、ちゃんと解体ができるのかとか。
全部ゴミになっちゃうとやっぱりその分環境負荷が上がりますよねとか。
そういう環境負荷を減らすことっていうことと、もう一つは気候変動止まらないぞと。
そしたらもう適応するしかない。
この気候に対して。
それが今、いろいろな課題ある中で、私たち建築家としても、ちゃんと考えていかなきゃいけないテーマなのかなと思って。
ちょっとナーグだったんだけど、それで気候と建築っていうテーマをやりたいなと思って、今日テーマ設定しました。
環境負荷を減らすことと、どうやって適応するかみたいなことを考えなきゃいけないわねっていう意味であってる。
そうそう。
環境負荷の点で言うと、建築って建設するときにかかるCO2排出量みたいなのを、全体の産業の中で建設って3分の1とか占めてるんだもんね。
そこなんですよ。
そういう量のエネルギーを使ってやるタイプの業態だからこそ考えなきゃいけないことだよね。
2028年に建築を建てる上で、その建築を建てるのにどれぐらいに酸化炭素を必要とするかっていうことを提出しなきゃいけないっていう新しい制度ができました。
一応規模は決まってるんだけど、大きい規模の建物だったけど。
その制度化に向けて各メーカーも一生懸命に酸化炭素どれぐらい出してるか計算をしたり、逆に低炭素の建材を開発したりとかね。各社すごい頑張ってるっていう状況です。
その中で、低炭素の建材にただ建築家として置き換えるんじゃなくて、逆にあんまり建材を使わないとか、仮設台使わないとか、そういうことを建築家も考えていかなきゃいけないっていうことを今ものすごい実感してて。
どうですかって話?
今までみたいな建築の作り方が、ある意味否定されてしまうっていうことは、ある意味悲しいっていうか、時代の長い中はしょうがないんだけど、コンクリートをゴリゴリに打って建物を建てるみたいなこととかはなかなか難しくなってきます。
環境配慮型建築の実現におけるコストと人的コスト
なんとなく、若干逆行するように聞こえちゃうかもしれないけど、一個思ってることがあって、地球に優しいものって人間に優しくないんだよなって思う。
作る側の人間に優しくないっていうか、今この議論っていうのは世の中全体、世界的に見てもSDGsみたいな流れとかがあると思うんだけど、それを実現するために、例えば今トッキーが言ってくれたみたいに、メーカーが新しい素材を作るときに再生材を使って何かしますとかっていったときに、新しい技術を作ってそれを混ぜ込まないといけない。
そうすると新しい技術だから価格がポンって跳ね上がる。そうすると事業者とか、ひいては我々設計者みたいな方からすると、それを使いたい気持ちはあっても、逆に今日本の現状としてまた別の問題として不景気っていうのがあって、お金をそこに出せるかどうかみたいな。
そこにお金をかけられるかどうかみたいなところが、計画全体のバランスでまず出てくるし、あとは地球に優しいものを考えましょうってやったときに、それこそ俺は万博のときの経験上、次に部材をリユースしていくみたいなことをプロジェクトの中でやっていて、
外側の表面を覆っているファサードって言われる建築の顔になる部分みたいなところの部材を次に活かしていきましょうという形でバラバラにして、次の万博につないでみたいな活動をしてるんだけど、
それってリアルな話すると、めちゃくちゃ人的コストはかかるのよね。
すごい考えなきゃいけないことの項数がめちゃくちゃ増えるし、あと管理しなきゃいけない情報量も膨大になっていく。
それをどうやって突破していくかっていうのは、全然前向きに考えていく必要はあると思うんだけど、一概そういうのをリユースしていこう、回収をどんどん活かしていこうとか、既存のストックを使ってやっていくのが大事だみたいなのを、結構楽観的に語る人は多いよなと思ってて、世の中に。
確かに、建築の仕事を知らない方たちが多分その大半だとして、それを実際なんかその仕事としてどういうふうにやっていくかみたいなことを私たちが考えなきゃいけないタイミングだけど、
もともとの設計の業務がめちゃくちゃ業務型なのに、そこにさらにっていうところで、それを我々はどういうふうに解決していくかっていうことを実は裏で一生懸命考えてるんですけど、想像以上にすごい大変ですっていうところはあるよね。
万博のときにも大阪万博で建てたファビリオンの一部を次にリユースしていきますみたいな話って、いくつものファビリオンで出たと思うのよ。
でもそのうち実現してないものもあるのよ、実際。
お金の問題だったりとか、結局そのステップの中で、結局それがうまくいかない何かが起きたりとか。
時間の制約とかね。
時間の制約、法規的な制約とかっていうのが多分いろいろあって、結局実現できずみたいなものとかもどうしても出てくる。
そのリアルみたいなのがようやく見え始めたみたいなところなのかなと思ってて。
リユースの課題:保証、責任の所在、安全性の担保
建築に携わっている人ですら、結構楽観的に材料使い回しましょうみたいなのを言うんだけど、
たぶんこの前展覧会で見たのは、例えばガラス。
新しい建築建てるときに周辺にある小民家のガラスを回収してきて、それを使いたいみたいなのを使おうと思ってるみたいなのを展覧会の時に見たんだけど、
ガラスとかって結構難しくて、メーカー保証が効かなくなるの。簡単に言うと。
割れとかが起きるんじゃないかとか、耐久性大丈夫かっていうところがどんどん効かなくなっちゃうから、
本気的に満たせなくなってくるわけ、基準を。
だから所在が不明になっちゃってるんだけど。
生まれてきた、材料が生まれたところからの歴史みたいなところを、基本的には全部残ってるんだけど、鉄骨材とかもね。
そういうのを辿っていけるようにすること、トレーサビリティを上げるっていうふうに言うんだけど、
そういうのをちゃんと残してるものじゃないと、そもそも次に使っていくって難しくて。
今、問題として新しく今まで使ってきたものをどうやって活用していくかっていう話になったときに、
そもそもそれまでそういうふうに考えてないものから買おうと思ったときに、土台が作られてないみたいな。
そういうのとかもどんどん問題になるなとか思ったりは。
いや、そうだよね。メーカー保証は本当にそうだと思う。
結局一番最初の段ボールに入ってる状態だと、梱包されてる状態で新品が届いたときに、段ボールに書いてあるんだよね。
これはこういう商品ですとか、認証取れてますとか。
段ボール捨てるじゃん。一回建物に組み込んだときに。
じゃあそれをどっかのところにリユースするみたいな話になったときに、その保証はもうないっていう。
記録を残してる場合は。
ちょっと聞いた話では、それこそ万博とかだとリユース前提だったから、そういう記録をものすごく丁寧に残してたという方もいて。
それでどうにかなったけど、今後の一般的な、例えば都市のど真ん中にある一般的な事務所を解体して、その建材を別の場所に使うみたいなときに、
保証みたいなところはもうなくなってるから、そのときどうするっていう。
記録もどうなってるかもわかんないから、そのときはやっぱり難しいよね、みたいな話もあった。
責任の所在がわかんなくなっちゃう問題と、責任の所在を移していかなきゃいけないっていう、そこの手続き上の問題みたいなものがあるし、
物自体としても劣化していくとか、一回バラしたら、それこそ組み立てたときの施工者が持ってた責任っていうのがなくなるというか、それを次まで保証できないよって話になって、
じゃあ誰が保証するのみたいな、どうやって安全を担保するのみたいなところが、たぶん一番問題になりやすくて。
ただ実際現実問題、物として急に劣化するわけでもないしみたいなのはあると思うんだけど、そこをどうバランスしていくかだし、
さっき言ったお金の問題とかも、どうやって気候変動みたいなのに対して戦っていけるかみたいなのは、もう少し考えながらなのかなとは思う。
まとめと次回予告
何か真面目に喋りすぎた?
いや、環境負荷をどうしたら減らすかっていうか、環境負荷を減らす上で建築家が結構大変ですよっていう話を今できて、適応することの話をちょっとする前に時間が結構来ちゃったから、
これなんか、いい?次、パート2いっていい?
パート2いきましょう。
はい、私もめっちゃ喋りたいことあります。
おー、いいですね。じゃあちょっとすいません、パート2にいきまーす。
今回はありがとうございました。
次はマジで喋るぞー。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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