近年、日本各地の過疎化や人材不足が深刻化する中、地域活性化と住民の意識改革を目的とした新たなデジタル施策の導入が進められています。新潟県山古志村の「Nishikigoi NFT」や「山古志DAO」のように、地理的な枠組みを超えたデジタル村民との共創モデルを構築し、関係人口の創出や地域課題の解決へ繋げる取り組みが注目を集めています。また、デジタル庁が推奨する「Well-Being(地域幸福度)指標」を活用して、自治体の強みや住民の暮らしやすさをデータ分析し、客観的な視点から将来のまちづくり構想に活かすアプローチも広がっています。さらに、行政手続きや回覧板の電子化といった自治会・町内会におけるDX推進や、地域内経済の循環を目的とした電子地域通貨の活用なども、現場の負担軽減や持続可能な地域運営に不可欠な要素となっています。これらの多様な手法やツールを通じて、官民が一体となり、地域の魅力を高めながら自立した未来のまちづくりを切り拓く動きが活発化しています。
地方創生と地域コミュニティ再生に向けたデジタル活用・新手法に関するブリーフィング・シート
エグゼクティブ・サマリー
本ドキュメントは、過疎化や人口減少に直面する地域社会の維持・再生に向け、全国各地で展開されている「Web3/NFT/DAOの導入」「Well-Being指標を活用したデータ駆動型政策」「自治会・町内会DX」「地域通貨・電子決済プラットフォームの構築」などの先進事例と課題を体系的に集約・分析したものである。
- Web3・NFT/DAOによる新たな関係人口の獲得: 新潟県長岡市山古志地域(旧山古志村・人口約720人)では、電子住民票の意味合いを持つ「Nishikigoi NFT」を発行・販売し、リアルな住民数を上回る1,700名以上の「デジタル村民」を獲得した。デジタル技術と現地コミュニティを融合させた「ネオ山古志村」モデルは、限界集落における関係人口創出および共創型まちづくりの先行事例となっている。
- 「地域幸福度(Well-Being)指標」に基づくデータ主導の政策立案: デジタル庁が推進するWell-Being指標は、住民アンケート(主観指標)とオープンデータ(客観指標)を組み合わせ、地域の潜在的な強みや課題を可視化する。官民が共通の視点でまちの将来像を議論・共有するための基盤として、全国の自治体で導入が進められている。
- 自治会・町内会における運営DXと負担軽減: 高齢化や役員不足に直面する現場において、連絡手段のデジタル化に対する期待が非常に高まっている。アンケート調査では、8割以上の自治会長が「自治体との連絡のデジタル化」による負担軽減効果を認めており、「広報・回覧物の電子化」が行政に求められる支援の最上位に挙げられている。
- 地域内経済循環を目的とした地域通貨の発展と持続性: 全国の地域通貨稼働数はピーク時の306(2005年)から183(2021年)へ減少傾向にあるが、成功事例では「明確な導入目的」「行政サービス・税金支払いとの連携」「加盟店間(事業者間)決済」「自立した収益モデルの確立」などを実現している。
1. Web3・NFT・DAOを活用した関係人口創出と地域再生(山古志村の事例)
1.1 プロジェクト発足の背景と「Nishikigoi NFT」の概要
新潟県長岡市山古志地域(旧山古志村)は、2004年の新潟県中越地震による全村避難を経て復興を進めてきた中山間地域である。しかし少子高齢化と過疎化の進行により、中越地震前に約2,200人であった人口は、2018年に1,000人を割り込み、2024年10月現在で約720人にまで減少している。
この過疎化に対し、地域住民組織「山古志住民会議」(竹内春華第3代代表)は、外部の支援者やIT事業者(一般社団法人Next Commons Labの林篤志氏、株式会社TART/現NEORTの高瀬俊明氏ら)と連携し、2021年10月より「仮想山古志村プロジェクト」を開始した。
- Nishikigoi NFTの発行: 2021年12月および2022年3月に、山古志名産の「錦鯉」をモチーフとしたデジタルアート「Nishikigoi NFT」を暗号資産Ethereum(イーサリアム)上で発行・販売。
- 電子住民票とコミュニティ参加権: NFT購入者には電子住民票が付与され、「デジタル村民」として定義された。チャットツール「Discord」を通じた地域課題の議論や、山古志住民会議における意思決定への参加権が与えられた。
1.2 主な実績と定量的成果
- 資金調達: 発行を通じて約1,500万円(初期売上41.4ETH:当時のレート換算)を調達。
- デジタル村民の拡大: 2022年12月時点でホルダー数1,037名(発行量1,470)、2024年10月時点で1,700名以上に達した。この数字はリアルな山古志地域の人口(約720人)を大幅に超えている。また、購入者の約2割は海外ファンが占める。
- 現実社会への波及効果:
- 帰省人口(訪問実績): 2022年12月時点で延べ約140名、累計でデジタル村民の約3割が実際の山古志地域を訪問。
- アクションプランの実行: 「山古志デジタル村民総選挙」を実施。提示された12件のプランから投票で4件を選出し、NFT売上から各100万円(計400万円)の事業予算を割り当てて始動。
- リアルとデジタルの融合: メタバース空間の構築、現地のお祭りや震災追悼イベントでの現地支援、リアルな山古志地域への移住・就職事例が誕生。
1.3 試行錯誤と課題、および「ローカルDAOリーグ」への転換方針
1周年(2022年12月)時点のファウンダーチームによる分析では、以下の成果と課題が示された。
成果と課題
- 成果: 人材リソースの獲得および「関係人口の当事者化」に大きく成功。従来の「骨を埋める気があるか」という対面・血縁・地縁ベースの地域づくりに対し、地域名という無形資産をNFTとしてコモンズ化することで、「トラストレスかつパーミッションレス」な地域づくりの選択肢を提示した。
- 課題:
- グローバルマーケティングの難しさ: 海外発信において「限界集落の存続」「地方創生」という文脈はハイコンテキストすぎ、道半ばとなった。
- 二次流通ロイヤリティによる収益の限界: 発行後の二次流通手数料を継続的な収益源として想定していたが、OpenSea上のList率(出品率)が約2%と極めて低く(保有者が手放さない「ガチホ」傾向)、NFT販売売上のみでは山古志DAO単体の経済的持続性を確立できていない。
今後の戦略方針案(デジタル村民選挙にて可決を図る方針)
- デジタル村民1万人を目指す: 次なる3rdセールを経てデジタル村民を1万人へ拡大し、関係人口の規模を最大化する。
- ローカルDAOリーグの構築と支援法人創出: 山古志DAO単体の発展にとどまらず、Nishikigoi NFTを「日本各地のローカルDAOへアクセスするためのゲートウェイ」として位置づける。2023年に山古志地域にサポート法人を設立し、全国のローカルDAO立ち上げ支援、ブロックチェーン技術支援、マーケティング支援、マッチングを行う。
- フリーミアムモデルへの移行: Nishikigoi NFT保有者に対し、新たに設定する「山古志デジタル住民票NFT」をfree mint(無料発行)可能とし、多くのユーザーが山古志を入口にWeb3×地域を体験できる構造を作る。
2. 「地域幸福度(Well-Being)指標」によるデータ主導のまちづくり
2.1 Well-Being指標の概念と構成
デジタル庁が推進する「地域幸福度(Well-Being)指標」は、従来の経済指標だけでなく、住民の「幸福感(Well-being)」と「暮らしやすさ」を客観的・主観的データによって数値化・可視化し、政策立案(EBPM)に活かすツールである。
[Well-Being指標の構成]
├── 主観指標:住民アンケート調査(50の質問項目から算出)
└── 客観指標:オープンデータ等から測定した地域の暮らしやすさ
[3つの因子群(24カテゴリー)]
├── 1. 生活環境(16項目)
│ 医療・福祉 / 買物・飲食 / 住宅環境 / 移動・交通 / 遊び・娯楽 / 子育て /
│ 初等・中等教育 / 地域行政 / デジタル生活 / 公共空間 / 都市景観 / 自然景観 /
│ 自然の恵み / 環境共生 / 自然災害 / 事故・犯罪
├── 2. 地域の人間関係(2項目)
│ 地域とのつながり / 多様性と寛容性
└── 3. 自分らしい生き方(6項目)
自己効力感 / 健康状態 / 文化・芸術 / 教育機会の豊かさ / 雇用・所得 / 事業創造
2.2 分析・政策活用のプロセス
デジタル庁が実施したワークショップ等では、以下の6つのプロセスを通じて分析と意思決定が行われる。
- 特徴の俯瞰: ダッシュボードのレーダーチャートを用いて、性別・年代別などにデータを絞り込み、自治体の個性を可視化。
- 主観×客観のクロス分析:
- 「主観低・客観高」領域の発見: 例えば「健康状態」や「子育て」において客観的なインフラや環境が整っているにもかかわらず住民満足度が低い場合、「住民が気づいていない潜在的魅力」と判断できる。認識を変えるアプローチ(情報発信や認知改善)により効率的に幸福度を引き上げることが可能となる。
- 重要因子の特定: 幸福度・生活満足度と相関性の高いカテゴリーを特定。
- 重点分野の決定: 優先的に取り組むべき政策領域(8分野など)を選定。
- 都市像の言語化: 3年後・8年後の伸びを予測し、キャッチコピーや「まちの将来像」を設定。
- オープンディスカッション: 単一の正解を求めるのではなく、幸福度を軸として官民や庁内各部署が共通言語で対話・合意形成を行う。
2.3 デジタル庁の自治体支援施策
- リファレンスロジックツリー: 浮き彫りになった課題に対し、関連する施策群の相互影響(例:医療・介護分野の課題解決に「公共交通の再構築」や「コミュニティバス」が及ぼす影響など)を構造化して検証できるツール。全国20の自治体で導入が開始されている。
- Well-Being指標活用ファシリテーター養成・派遣事業: ワークショップや政策立案を主導できる人材を育成。2024年度にはファシリテーター養成講座を103人が受講。2024年10月より自治体への紹介・派遣事業を開始している。
3. 自治会・町内会におけるDX推進の実態と課題
3.1 自治会運営が直面する構造的課題
全国の自治会・町内会では、高齢化やライフスタイルの多様化に伴い、「役員のなり手不足」と「紙の回覧板作成・配布等の事務負担増加」が深刻化しており、従来の運営形態の維持が困難になっている。
3.2 自治会長を対象とした意識・実態調査結果
スパイラルローキャス株式会社が提供する自治会運営支援システム「CHIKUWA!」の問合せ者(全国の自治会・町内会長76名)を対象に実施された調査(2026年4月〜5月実施)により、以下の実態が明らかとなった。
| 調査項目 | 主な回答・数値 | 分析・解釈 |
| デジタル化に期待する効果 | 1位:回覧・配布作業の負担軽減(40.6%)<br>2位:役員のなり手不足対策(21.7%) | 業務効率化だけでなく、負担軽減による役員不足の解消策としてもデジタル化が期待されている。 |
| 紙以外の現在の連絡手段 | LINE利用率:60%以上 | 高齢者の割合が高い地域であっても、「受信中心」の操作であればLINE等の利用が定着している。 |
| 現実的な連絡運用形態 | デジタル中心+一部は紙を併用(45.2%) | 導入初期は紙との併用を想定する自治会が多い。ただし運用定着に伴い1年程度で全会員がアプリ登録し紙を全廃した事例も存在する。 |
| 自治体との連絡デジタル化 | 負担軽減につながると回答:80%以上 | 自治会内部の連絡だけでなく、役所・行政との連絡手段のデジタル化が負担減の必須要素とされる。 |
| 行政に支援を求める項目 | 1位:回覧物・広報物の電子化(60%超) | 単一自治会内の努力だけでは市役所へ出向く手間等は減らないため、行政による一括システム導入が求められている。 |
※行政支援事例:滋賀県大津市では自治会調査(支援要望1位が情報伝達のデジタル化)を受け、令和6年度(2024年度)に統括システム「CHIKUWA!」を導入している。
4. 地域内経済循環を促進する地域通貨・電子決済の動向
4.1 全国の稼働状況と理論的背景
全国の地域通貨稼働数は、2005年12月の306件をピークに減少傾向を辿り、2021年12月時点では183件となっている。
[全国の地域通貨稼働数の推移]
1999年4月 : 11
2001年4月 : 56
2003年4月 : 197
2005年12月: 306 (ピーク)
2008年12月: 262
2017年12月: 205
2021年12月: 183
(資料:泉留雄・中里裕美「2021年度版地域通貨稼働調査の結果について」)
地域通貨に関する主な経済理論と歴史的背景
- 「漏れバケツ理論」(New Economics Foundation): 地方経済において、外部からの資金獲得(観光、企業誘致、補助金等)を行っても、域外資本チェーン店での消費やエネルギー購入、委託により資金が域外へ流出(漏出)してしまう現象。高知県における地域経済循環率(RESASデータ)は78.7%であり、所得の約2割が県外に流出している。地域通貨は限定されたエリア内で使用させることで流出を止める「バケツの穴をふさぐ」役割を担う。
- 減価する通貨(スタンプ式貨幣 / ヴェルグルの試み): 1930年代の大恐慌期、オーストリアのヴェルグル市で採用された制度。一定期間ごとに通貨額面の一定割合(例:月1%)のスタンプ貼付を義務付けることで保有コストを発生させ、減価する前に消費させ流通速度(乗数効果)を高めた。
- 歴史的成功事例(渋沢栄一と藩札): 幕末の播磨国において、渋沢栄一は十分な正貨(準備金)を確保した上で藩札を発行し、特産品(木綿)の買い付け資金として商人に貸し付け、大坂の産物会所で販売する流通ルートを構築して正貨を獲得・循環させた。
地域通貨が衰退・停滞する主な要因
- 導入目的・制度設計の不透明さ: 目的が曖昧なまま決済手段として導入しても、利便性で勝る法定通貨や大手キャッシュレス決済(PayPay、楽天ペイ等)に駆逐される。
- 財政・補助金依存: 自治体の補助金やプレミアム付与期間が終了すると利用が途絶える。継続的なシステム運営費(ランニングコスト)を賄う自立した収益モデル(決済手数料・加盟店手数料等)が構築できない場合、イギリスの「ブリストル・ポンド」(2021年終了)のように撤退を余儀なくされる。
5. 地域通貨の具体的な活用事例比較
地域経済の活性化、住民の行動変容、行政コスト削減などを目指して運用されている主要な地域通貨の比較は以下の通りである。
5.1 事例比較一覧表
| 地域通貨名(地域) | 運営主体 / プラットフォーム | 決済・チャージ形態 | 主な特徴・独自の施策 | 成果・課題 |
| Meji-Ca<br>(高知県土佐清水市) | 土佐清水市<br>(chiica) | カード<br>現金チャージ | 全市民へのチャージ付与、健康増進ポイント、5店舗利用キャンペーン、観光客向けカード運用 | 約2年間で累計利用額約10.3億円。追加チャージ額が約6.7億円(市民1人平均約5.6万円)に達する。課題はデータ利活用。 |
| kamica<br>(高知県香美市) | 香美市商工会<br>(地域PayⓇ) | カード<br>加盟店タブレットで現金チャージ | ガン検診、ボランティア、体育大会等へのポイント付与 | 月間目標4,000万円に対し実績約400万円と低調。大型店等で専用タブレットによるチャージが不便であることがネック。 |
| とまぽ<br>(高知県日高村) | 日高村<br>(chiica) | アプリ/カード<br>(現金チャージ未実装) | 「村まるごとデジタル化事業」の一環。スマホ普及のインセンティブとしてポイント付与 | スマホ普及率が64.5%から75.7%へ上昇。生活デジタル化の手段として位置づけ。 |
| ぼっちり<br>(高知県高知市) | 高知市<br>(まちのコイン) | アプリ専用<br>(換金性なし) | 鏡川流域の関係人口創出。ボランティアやSDGs活動の可視化、ランキング化 | 換金性・財源負担なしでコミュニティ活性化と関係人口の可視化を達成。 |
| ほ・ろ・か<br>(広島県庄原市東城町) | 東城町商工会<br>(SHIAGEL) | カード<br>ポイント還元・チャージ | 加盟店手数料1.5%。電力ポイント交換。登下校見守り・高齢者安否確認機能 | 東城町人口(7,160人)の約9割が保有。年間利用額約15億円、1回平均3,000円。データ還元による販促支援。 |
| めぐりん<br>(香川県全域) | (株)サイテックアイ<br>(WAON一体型等) | 電子マネー/カード/アプリ | スポーツ支援(讃岐/ファイブアローズ)、健康経営、高松市「FACT」連携(パーソナルデータ基盤) | 異業種や行政サービス、MaaS/PHRデータ連携(わたしのデジタル財布)へ拡張。 |
| さるぼぼコイン<br>(岐阜県飛騨地域) | 飛騨信用組合<br>(Money Easy) | アプリ専用<br>チャージ | 二次・三次取引(加盟店間決済・手数料0.5%)、市税・公共料金支払い、AliPay連携、限定商品ポータル | 累計決済額約55億円。加盟店間決済や行政連携、観光バス・宿泊キャンペーン等で自立的モデルを確立。 |
| 気仙沼クルーカード<br>(宮城県気仙沼市) | 気仙沼観光推進機構<br>(サイモンズ) | カード/アプリ<br>ポイント | 加盟店手数料3%(2%運営費、1%ポイント原資)。失効ポイントの寄付・運営費充当。DMOの顧客データ還元 | 顧客データ分析による販促実施。コロナ禍の地元還元キャンペーンで市内会員の売上高が前年比110.9%に増加。 |
6. 総合考察と今後の展望
各事例の分析から、地域コミュニティの維持と地域経済の再生に向けては、単一のデジタルツール導入にとどまらない「多層的な連携設計」が重要であることが見出される。
- デジタルコミュニティ(Web3/DAO)とリアルの接続: 山古志の事例が示すように、NFT等の電子住民票を活用して域外の支援者を「当事者(村民)」化し、ガバナンスや事業実行に関与させる仕組みは、人口減少下の地域における強力な関係人口獲得モデルとなる。
- Well-Beingに基づく政策立案と自治会DXの一体化: 住民の主観的幸福度を高めるためには、日常の行政・地域活動負担を軽減することが不可欠である。自治会・町内会の連絡電子化(CHIKUWA!等)やデータプラットフォーム(Well-Being指標、FACT等)を連携させ、官民で同じデータ指標を共有して政策を打ち出すことが求められる。
- 地域通貨における持続可能なエコシステム: 地域通貨の成功には、単なる消費還元施策にとどまらず、以下のような要素の組込みが必要である。
- 利便性の向上: 公共料金・市税の支払い対応、スマホ普及施策との連動。
- 循環性の強化: 「さるぼぼコイン」に見られるような事業者間(加盟店同士)での仕入れ決済への利用促進。
- 自立的財源: 決済手数料やデータ活用サービス、失効ポイントの還元など、補助金に依存しない運営スキームの確立。
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サマリー
最新テクノロジーが地域コミュニティにどう入り込むかを、山古志地域のNFTとDAO、地域幸福度指標、地域通貨、自治会DXの事例から考える。山古志では錦鯉をモチーフにしたNFTを電子住民票として発行し、約1,700人のデジタル村民を集め、投票で地域活性化策を実行している。地域幸福度指標は主観アンケートと客観データを組み合わせ、行政が幸福を一方的に定義するのではなく、官民の対話の共通言語として使われる。地域通貨では加盟店間決済やデータ活用による地域内循環の仕組みが紹介される一方、自治会DXでは市役所と地域をつなぐ紙業務の解消と、高齢者に配慮した紙との併用が課題になる。最後に、居住地と所属地域が分離し、複数のデジタル地域に参加する未来像が提示される。
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