なごませマルシェのコンセプト
今日一日一日は頑張らなくていい。 もしそんなふうに心からホッとできる場所があったら、毎日が少し変わりそうだななんて思いませんか?
今回は、あなたから共有いただいた資料をもとに、横浜市を中心に開かれている地域マルシェ、 なごませマルシェをちょっと深掘りしてみようと思います。
単なるイベント紹介っていうよりは、そのユニークな魅力とか、 地域への影響、そのあたりを探っていきたいですね。
そうですね。 このマルシェが掲げているくつろぎっていう、一見個人的なテーマじゃないですか。
それが実は地域社会に色々な価値を生み出しているっていう点が非常に興味深いなと思っています。
レポートとか分析記事を読み解きながら、その仕組みとか可能性みたいなものを一緒に見ていければと思います。
はい。じゃあまずは基本的なところから。 このなごませマルシェ、そもそもどういうコンセプトで始まったんでしょうか?
資料にはどう書かれてますか?
立ち上がりは2022年のことですね。家事とか育児、お仕事も日々こう皆さん頑張ってるじゃないですか。
特に時間に追われがちなママさんたちが気がれなくくつろげる時間と空間を提供したい。
そういう思いが原点みたいです。
なるほど。
だからコンセプトがそのまま、今日1日は頑張らなくていいになってるんですね。
なるほど。すごくストレートで優しいコンセプトですね。
そのくつろぎを具体的にはどういう形で、開催場所とか規模感、内容はどうでしょう?
会場は主に横浜市役所のアトリエム。アクセスがいいっていうのもポイントですよね。
規模がですね、これがなかなか大きくて、エステとか生態、あとは手作りアクセサリーの販売、占い、それからおいしいフードとか、
親子で楽しめるワークショップとか、あと子供向けの職業体験ブースみたいなものまで、
毎回だいたい80から100以上のかなり多様な出展者が集まるそうです。
えー、80から100?
えー、来場者も目標としては800人から1000人規模を目指してるって書いてありますから、はなりのにぎわいですよね。
それはすごいですね。それだけの規模だと、単にリラックスする場所ってだけじゃなくて、もっと大きな目的もありそうな気がしますけど。
あ、まさに。そこがこのマルシェの、なんていうか、革新の部分かもしれないですね。
資料で特に強調されているのが、その社会的なミッションなんです。
社会的なミッション?
一つは、コロナ禍で特に影響を受けた小規模事業者の方々、そういった方々にリアルな販売とか交流の機会を提供するっていうこと。
なるほど。事業者の支援。
はい。もう一つ、これがまたちょっとユニークなんですけど、出展費とか、あとは協賛金とかその一部をですね、障害を持つ子供たちのための設立の支援に充てていると。
へー、それは知らなかったです。
ええ、最近では、野党反党自身の被災地支援なんかも行っているようでして、マルシェ自体が社会貢献の一種のプラットフォームになっているわけですね。
つまり来場者としては、くすろぎを求めて楽しみに来るわけですけど、その参加自体が間接的に小規模事業者の応援になったり、もっと広い意味での社会貢献にもつながっている、そういう構造ってことですね。
地域への影響と社会貢献
まさにおっしゃる通りです。そういった活動が、じゃあ地域にどういう影響を与えているのかっていう分析もされてるんですよ。
ほうほう。
まず、分かりやすいのは、もちろん直接的な経済効果ですよね。出展者さんとか周辺のお店とか。
ええ。
次に、寄付なんかを通じた地域の中での資金循環。そして、ここが見逃せない点なんですが、いろんな人がそこに集まって、顔を合わせて交流する。それによって生まれるソーシャルキャピタル。
ああ、出ましたね。ソーシャルキャピタル。社会関係資本。
そうですそうです。つまり、地域のつながりとか信頼関係といった、目には見えないけどすごく大切な資本。これを育む効果があると。
レポートなんかを読むと、これが結局地域のレジリエンス、つまり困難から立ち直る力にもつながるんだ、という指摘もありますね。
なるほど。経済的な効果だけじゃなくて、人と人とのつながり、その社会関係資本を豊かにしていくという側面もあるわけですね。面白い視点だな。では、このマルシェが今後さらに発展していくために、資料ではどんな点が挙げられているんでしょうか。
はい。より持続的に地域活性化に貢献していくという視点から、いくつか具体的な提案がなされていますね。
例えば、来場者のデータなんかをちゃんと分析して、もっと満足度の高い企画とか運営を目指しましょうとか。
ふむふむ。データ活用。
あとは、地域の他の団体さんとか企業との連携、これをもっと戦略的に広げていきましょうと。それから、やっぱりデジタル技術の活用ですね。
デジタルですか。なんだかくすろぎっていうテーマとはちょっと離れるような気もしますけど。
ああ、そうかもしれませんね。でも、例えば、キャッシュレス決済、これを導入すれば、知らないがスムーズになりますよね。
まあ、確かに。
あとは、人気のワークショップなんかで、事前に予約できるシステムがあれば、当日行って、ああ満席だったっていうがっかり感を減らせるじゃないですか。
ああ、なるほど。利便性を上げるため。
資料にはさらに踏み込んで、例えば、商品の売れ行きをデータでちゃんと把握して品揃えに生かすための、POSレジみたいなシステムの導入とか、広い会場で迷わないようにスマホで案内を表示するAR、拡張現実みたいな技術の検討とか、さらにはオンライン上での交流とか販売とか、そういうアイディアも挙げられていますね。
なるほど。
ただ、あくまで、より良い体験とか運営の効率化のための手段っていう位置づけのようです。
あとは、環境への配慮、いわゆるSDGsへの貢献なんかも今後の課題として触れられていますね。
未来の展望とアイデア
なるほど、テクノロジーもあくまで、くつろぎとかつながりを下支えするために使う、そういう発想なんですね。
それにしても、くつろぎっていう個人の感情に寄り添うところから始まって、それが経済効果とかコミュニティ形成、さらには具体的な社会課題の解決にまで、こんな風に広がっていくっていうのは、本当に興味深いです。
本当にそう思います。
単なるにぎやかしのイベントじゃなくて、くつろぎっていう誰もが共感しやすい価値を軸に据えることで、多様な人々を巻き込んで、いろんな課題解決にもつなげていくっていう、これは何か新しい形の地域貢献モデルと言えるんじゃないでしょうかね。
人々の癒しと課題解決を結びつける。この発想は、他の多くの地域にとっても何かヒントになるんじゃないかなと思います。
確かに。このなごませマルシェのやり方って、いろんな場所で応用できるかもしはありそうですよね。
そこで、最後にこれを聞いているあなた自身にちょっと問いかけてみたいなと思うんです。
このマルシェのように、地域の人々が潜在的に持っている特定の感情とかニーズ、ここではくつろぎでしたけど、そういうものに光を当てて、そこを起点にしてコミュニティを活性化したり、社会的な活動につなげたりする。
そんなアプローチ、あなたの身の回りではどんな形で活かせる可能性があると思いますか。少し想像をめぐらせてみていただけたら嬉しいです。
