サマリー
ママ夢ラジオは、地域の親たちが主導し、コミュニティFMを通じて家族と地域を結びつける活動です。参加者は多様な価値観を持ち寄り、自己発見や地域の課題解決に取り組みながら、地域社会に貢献するダイナミックなプラットフォームを提供しています。
ママ夢ラジオの紹介
さて、今回はですね、あるインタビュー記録をもとに、ママ夢ラジオというユニークな取り組みについて掘り下げていきたいと思います。
親と地域をつなぐコミュニティラジオということですが、この家族と地域をラジオでつなぐっていうコンセプト、これが具体的にどういう活動なのか、一緒に見ていきましょう。
はい、お願いします。まず基本的な仕組みなんですけど、これは地域のお父さんやお母さん、いわゆるそ育て世代の方々が主体になっているんですね。
主体なんですね。
そうです。地元のコミュニティFMで、ラジオ番組を企画して、制作して放送する、そういう活動です。
なるほど。
2018年に横浜で始まって、今ではもう全国で30局以上。
30局。
参加者も延べで言うと500人は超えているという広がりを見せてますね。
すごいですね。その始まりが非常にパソナルなところからというのを聞きました。
そうなんですよ。代表のお一人が、縁もゆかりもない土地で子育てをしていて、すごく孤立してしまったと。
産後うつに近いような、そういう状態になったご経験から、やっぱり人とのつながりって大事だよねと痛感されたそうです。
なるほど。そこが原点なんですね。
そこからラジオ番組を作ろうという話につながったということなんです。
その経験があるからこそ、単に番組を作るだけじゃない深い目的があると。
まさにおっしゃる通りです。だからこのプロジェクトには主に5つのテーマを掲げてるんですね。
5つもですか。
新しい自分に出会うこと、それから全国の仲間とのつながり、町を知り好きになる、あと防災意識を高める、そして最後に地域をラジオでつなぐ人になる。
なるほど。こういう5つのテーマがあって、単にラジオ番組を作るっていうだけじゃない、かなり多面的な目的を持ってるのが特徴かなと思いますね。
活動の目的とプロセス
その中で新しい自分に出会うっていうのは具体的にはどういうことなんでしょう。ラジオ作りとどう結びつくんですか。
それはですね、例えば番組を作るってなると地域の人にインタビューしたりとか、情報を調べたり、チームで役割分担したりしますよね。
そういう中で普段の生活ではなかなか出会わないような多様な価値観を持つお母さんお父さんたちと協力するわけです。
なるほど。チームで。
そうです。その過程であれ自分って意外とこういうの得意だったんだとか、人と話すのがうまくなったなとか、そういう活動自体が自己発見のプロセスになってるんですね。
面白いですね。でも逆に多様な人が集まると意見がぶつかったり、調整が大変だったりしませんか。
それはありますよね。そこがこの活動の5テーマにもつながってくるんですが。
5テーマ。
やりたいことを諦めませんという。やっぱり価値観の違いっていうのはもう前提としてあると。その上ででも一つの番組を作るっていう共通の目標に向かっていく。
その過程での対話とか試行錯誤とかそれ自体がすごく大事なんだと。相互理解とか個々の成長につながる重要な要素だと捉えているんです。
なるほど。手間がかかるからこそ意味があるみたいな。
そういう考え方ですね。あと活動を支える仕組みとしてITの活用も結構特徴的だと伺いました。
そうなんです。IT活用ですね。放送したものをアーカイブ化してポッドキャストで配信するなんていう拠点もありますけど。
特に注目したいのは参加しているメンバーさんのスキルとか経歴得意なことなんかをデータベース化してる点なんですよ。
データベース化。それは単なる名簿とは違うんですか。
違いますね。これは単なる名簿じゃなくて。
と言いますと。
このデータベースっていうのはコミュニティの中に存在する普段はちょっと見えにくい人的資本というか。
人的資本。
個々のスキルとか経験とかそういうものを見える化しようという試みなんです。
なるほど。
これがあることで単にラジオ制作の枠を超えて、例えばこのテーマだったらあの地域のあの人が詳しいそうだぞみたいに連携しやすくなったり。
なるほど。
あるいは企業とか自治体から公演の依頼とか一緒に何かやりませんかっていう相談があった時に適切なメンバーとマッチングさせるとか。
それはすごい。
そういうことが可能になって結果的に参加している方のキャリア形成支援なんかにもつながっているんですよね。
面白いですね。コミュニティが持っている力をちゃんと社会につなげていく仕組みにもなっているんですね。
そういうことです。
地域への影響と参加者の成長
一方でこれだけ全国に活動が広がってくると物理的にこうなかなか会えないメンバー同士のつながりをどう維持していくかみたいな課題もありそうですけど。
おっしゃる通りですね。それは大きな課題だと思います。
そのためにオンラインでの交流会を定期的に開催したりとか。
はい。
あとは理念とか活動指針みたいなものをちゃんと名文化してホームページできちんと共有したり。
理念の共有。
あとは活動の思いを込めたブランドムービーを作ったりとかですね。いろいろな工夫をされています。
なるほど。
やっぱり物理的な距離はどうしてもあるので共通の目的意識とか価値観っていうのをオンライン上で丁寧に共有していくことで一体感を作ろうとしているんですね。
これなんかはリモートでのコミュニティ運営の良い例と言えるかもしれないですね。
深いですね。理念の共有が距離を超える接着剤みたいな役割を果たしているんですね。
まさにそういうことだと思います。
ですからまとめるとママ夢ラジオっていうのはコミュニティFMっていうメディアを単に情報を発信するツールとして使っているだけじゃないと。
参加する個人の自己成長だったり地域との新しい関係を作ったりスキルアップにつながったり。
そして時にはその地域の課題を発見してそれを解決しようっていうアクションまでも生み出すような非常にダイナミックなプラットフォームとして機能させていると言えるんじゃないでしょうか。
その地域課題の発見と解決っていう点すごく気になりますね。
インタビュー記録によると番組を作るために地域を取材する中で魅力だけじゃなくて課題にも気づくことがあると。
そうなんです。
それでそれを解決しようと自分たちで動き出す地域プレイヤーと呼ばれるような人も生まれているそうですね。
そういった方が実際に出てきていますね。
例えば番組で地域の空き家問題を取り上げたことがきっかけになって。
じゃあその空き家をどう活用できるかっていうプロジェクトを自分たちで立ち上げたメンバーがいるとかですね。
すごい。
ラジオがきっかけで地域に対する当事者意識が高まる職場みたいになってるんですね。
なるほど。情報をただ受け取るだけじゃなくて自ら地域について何かを作り出すという経験。
これは今これを聞いているあなたがご自身の住んでいる場所への見方とか関わり方をもしかしたら変える可能性があるかもしれないですね。
そう思いますね。ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれません。
もしこのママユメラジオの活動についてもっと知りたいなと思われたらぜひウェブサイトやインスタグラムでママユメラジオと検索してみてください。
ご視聴ありがとうございました。
07:24
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