3章のワーク3-1努力して蓄えるアリ、今を楽しむキリギリス。この2つの生き方が共存することで経済が成り立っているとしたら?「働かざる者食うべからず」だけではなく、「消費が経済を回す」という視点でアリとキリギリスの寓話を深掘りしながら、現代の経済と生き方を考えてみては?
サマリー
このエピソードでは、アリとキリギリスの物語を通じて、現代社会におけるギブアンドテイクの関係性とその重要性を探ります。信頼や評価、お金を基にした交換の仕組みがどのように社会を支えているのかを考察しています。
アリとキリギリスの教訓
さあ始まりました、タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本についてお話ししていきたいと思いますが、
まずはこのエピソードが掲載されている章は第3章。お金で手に入れたいモノとは。
損得感情やギブアンドテイクの関係は、私たちの中の何かを損ねることがあるようです。
でも逆にギブアンドテイクの関係があるから、実現できることもあるのではないでしょうか。
私たちがお金や交換の取引で手に入れているモノの正体とは一体何なのか。
ということで、さて今日のテーマは、
働き者のアリと怠け者のキリギリス、ギブアンドテイクを支えてくれているモノとは。
アリとキリギリス、この童話、皆さんも子供の頃に一度は本で読んだことがあるのではないでしょうか。
夏の間にコツコツ働いて食べ物を蓄えたアリと、遊んで過ごし冬になって困るキリギリス。
定番の教訓は働かざる者を食うべからず。
でも果たしてそれだけの話で終わるお話なのでしょうか。
この物語を現代の社会に置き換えてみると、
私たちの経済活動やギブアンドテイクの関係がどう成り立っているのか、面白い視点が見えてきます。
経済はギブアンドテイクで成り立つ。
私たちが日々お金を使うことで商品を売った人や企業にお金が循環し、
その企業が従業員に給料を払い、さらなる消費が生まれる。
こうして社会は回っているわけですが、これはまさにギブアンドテイクの関係ですよね。
でもよく考えてみると、この100年間で社会は驚くほどのスピードで発展しました。
馬車からスペースシャトルへ、紙の帳簿からAIによるデータ管理へ、
技術革新が進む中で、私たちの経済の仕組みは今もなお変わってきています。
では、ギブアンドテイクはいつから今のような形で確立されていたのでしょうか。
ギブアンドテイク、お肉をあげるから魚をください、みたいなですね。
ある意味、本当に原始的な時代の中でもあったと思っていますが、
このギブアンドテイクって考えてみると、当たり前のようで奥が深いんです。
僕たちは普段、何気なくお金を払って物を買ったり、仕事をしたりしていますけれど、
それって全て与えることと受け取ることのバランスの上になりちゃっているわけです。
でももし、このギブアンドテイクの概念がない世界だったら、
誰もお金を払わず、誰も何も提供しなかったら、
そんな世界を想像すると、社会がいかにこの仕組みの上に成り立っているのか見えてきますよね。
さて、アリとギリギリスの関係は、現代社会でも通用するのでしょうか。
アリのように働いてしっかり手加える人と、ギリギリスのように今を楽しむ人。
この2つのタイプが共存する社会の中で、
果たして働かざるものを食うべからずというルールは本当に正しいのでしょうか。
例えば、社会全体がアリのように貯蓄し、慎重に行動している社会だとしたらどうなるのでしょうか。
つまり、お金をあまり使わない人が増え、経済は停滞してしまうのではないでしょうか。
逆に、ギリギリスのように消費を楽しむ人がいるからこそ、
市場が回り、新しい価値が生まれるという考え方もできます。
つまり、アリとギリギリスの両方が存在することで、社会のバランスを保っているのかもしれません。
リスナーの皆さんはどうでしょう。
自分はアリ派なのかギリギリス派なのか、考えたことはありますか。
未来の社会におけるギブアンドテイク
僕はどちらかというとギリギリスなような気がしています。
ここで1つ考えたいのが、ギブアンドテイクのバランスが崩れたらどうなるのかという点です。
例えば、誰もが与えることばかり求めるたとしたら、
労働者が減り、提供されるサービスも低下し、社会の仕組みそのものが成り立たなくなるでしょう。
一方で、与えることばかりを強いられたらどうでしょう。
働き続けても見返りがなければ、人はモチベーションを失い、いずれ疲弊してしまいます。
つまり、与える側と受け取る側の関係性が適切なのかもしれません。
与える側と受け取る側の関係性が適切であることが、社会を円滑に回すために不可欠なことなのかもしれません。
ですが実際、社会の中でギブアンドテイクが完全にバランスを取るのはとても難しいことです。
例えば、仕事をしているのに給料が低かったり、逆に楽な仕事で大金をもらえたり、そんなケースって結構あるじゃないですか。
ではそのズレはどうやって解消されるのでしょうか。
結局それを支えているのは、信頼とか評価みたいなものなのかもしれません。
お金だけじゃなく、この人に任せたいとか、この人なら信じられると思えるかどうかも、このギブアンドテイクのバランスに深く関わってきている気がします。
そうなると気になるのは、ギブアンドテイクを支えるものは何なのかということですよね。
私たちは何を基準にギブアンドテイクを成り立たせているのでしょうか。
A君がよく真面目に頑張っているから、A君の商品をなるべく買うことにしよう、みたいなこともその一つになっている気がしますし、
結局それを支えているのが信頼や評価、そしてお金というツールなのかもしれません。
例えばお金を持っている人は、必要なものを買うことでテイクできます。
一方で働くことで給料を得るのはギブに当たります。
さらに信用経済が発展することで、必ずしも現金で支払うことだけが交換の手段ではなくなってきました。
例えばポイント経済とかクラウドファンディング、仮想通貨など新しい形のギブアンドテイクが生まれているのもその象徴と言えるのかもしれません。
では未来の社会では一体どんな形のギブアンドテイクが登場するのか、わくわくしてきますね。
というわけで、今日のテーマは働き者のありと怠け者のギリギリです。ギブアンドテイクを支えてくれているものとは、という話でした。
次回も皆さんに響くお話をお届けしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。
07:46
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