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2025-03-15 10:59

♯46「世界平和を成し得ないルール設定の中で」

世界が変わる研究所 吉田傑さん のお話〜「経済成長は本当に私たちを幸せにするのか?」資本主義の構造的欠陥とお金の本質。勝者と敗者を生み続ける経済システム、そして世界平和が成し得ない理由とは?壮大な椅子取りゲームの中で、私たちはどう生きるべきか。「お金」というルールそのものを問い直すー

サマリー

このエピソードでは、吉田優さんの視点を通して、経済成長が生み出す勝者と敗者の構造を探ります。特に、富の格差とそれが引き起こす社会問題に焦点を当て、ベーシックインカムなどの新しい経済システムの可能性について議論します。

経済成長と競争の構造
さあ始まりました、タダの箱庭ラジヲ。本屋では買えず増札もされない、読み手から読み手へとギフトされる1万冊の箱庭本についてお話ししていきたいと思います。
まずはこのエピソードが掲載されている章は、第3章。
お金で手に入れたいものとは。
損得感情やギブアンドテイクの関係は私たちの中の何かを損ねることがあるようです。
ですが、逆にギブアンドテイクの関係があるから実現できることもあるのではないでしょうか。
私たちがお金や交換の取引で手に入れているものの正体とは一体何なのか、ということを探っていく3章になります。
そして、今日のテーマは、「世界平和を成し得ないルール設定の中で」というお話になります。
皆さん、世界平和、この言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか。
争いのない社会、貧富の差がない世界、人々が互いに支え合うコミュニティ、理想は様々ありますが、現実はどうでしょうか。
今日は元経営コンサルタントであり、世界が変わる研究所を主催する吉田優さんの話を元にこのテーマを掘り下げていきたいと思います。
持つものと持たざるもの、吉田さんは元々企業の利益を最大化する経営コンサルタントとして活躍していました。
会社が成功するほど利益が増える。これは面白いと思いました。
でもその一方で、世界の全ての人が同じように幸せになれる仕組みにはなっていないということに気づいたんです。
成功する会社がある一方で、競争に負ける会社もある。市場経済の仕組み上、勝者がいれば必ず敗者が生まれる。
経済とは勝ち負けの世界。全員が成功するのは構造的に不可能なんです。
吉田さんがそう言うには、経済成長という考え方そのものが勝者と敗者を生み出すシステムになっているということを知る必要があるそうです。
確かに財務諸法要というか会社のお金の流れを見ても、例えば100万円の資本を持つということはですね、
一方では100万円の負債を持つということなので、確かにこの誰も負債を持たない状況っていうのはイメージしづらいですよね。
そんな吉田さんは経済の仕組みを石取りゲームに例えています。
経済が成長するイコール全員が幸せになるという幻想がありますが、実際は違うと。
限られた資源を奪い合う競争の中で勝者と敗者が決まる。
お金を持つ者がさらにお金を増やし、特別なサービスや経験を得る一方で、持たざる者は選択肢がどんどん減っていく。
そしてこの持つ者と持たざる者の差は世代を超えて広がっていく。
富の格差が拡大すると貧困が固定化され、社会全体の流動性が失われます。
これは吉田さんが思い描く世界が平和にはならない大きな要因の一つなんだと語っています。
ベーシックインカムの可能性
考えられますね。
前もどこかの記事で、世界の世界のですよ。
80億ぐらいいる上位1%の富裕層が所有する資産が、なんと世界全体の人たちの個人資産の約4割を占めているんだとか。
すごい差ですよね。
でも本当にお金持ちというか富裕層の人たちが、拡大な資本資産を築いていく中で、
さっきでいうその負債を一般市民の貧困層がそのつけを払わされているような気がします。
それだけのお金を持って、これはお金あるから誰か何かしてよって言われるときに、お金ない人はその仕事を受けないといけないですから。
この吉田さんはですね、お金を神様のような剣能を持つものと表現しています。
お金はどんなものとも交換できる究極のツールです。
だからこそ人々はお金を求め、それが絶対的な価値基準になってしまう。
しかしその結果として、お金がなければ何も手に入らないという世界が生まれてしまいます。
では世界のルールを書き換えるには、吉田さんは最後にこんな問いを投げかけます。
この世界のルールが今のままである限り、本当の平和は訪れない。
ではどうすればいいのか。
彼が提案するのは、お金という仕組みそのものを問い直すことだと言っています。
今の経済システムが完璧ではないなら、新しい仕組みを考える必要があります。
例えば競争ではなく、共生をベースにした経済の形を作ることができるかもしれません。
他にも例えば毎月無条件でお金が振り込まれるとしたら、どんな未来を想像するでしょうか。
それがベーシックインカムというような社会保障の一つなんですが、
これは国民全員に一定額の収入を保障する制度で、
過去にフィンランドやスイスなどで実際に試験導入がされた地域もあります。
フィンランドの実験では、失業中の人々に毎月560ユーロ、約7万円が支給され、
その結果精神的ストレスが軽減し、犯罪率も下がり、
また新たな仕事を見つける意欲が高まる人が増えたという報告があります。
その一方で、働かなくてもお金がもらえるのでは、問題が起こるのではという批判も強く、
実際に導入すればどのような社会になるのかというのは誰も分からないものではあります。
しかし最低限の生活を保障することで、
人々がより創造的な活動に時間を割けるようになるのは、
本質の通りかなと思っていて、
今でもベーシックインカムというものが世界各国で議論が続いている状況なんですが、
これも一つの未来の経済の在り方を考える上で、いいアイデアなのかなと思っています。
未来の働き方
実際に僕も聞いた話だと、
ベーシックインカムを否定している人の意見では、
働かなくても良くなってしまうと、
誰が汚れ仕事というか、
ごみの収集・焼却だとか、
お皿洗いだとか、
泥作るとかという、
いわゆる過酷な産経と言われる仕事を誰がやるんだと、
そういうのをする人がいなくなっちゃったりとか、
他にも結局働かない人が生まれて、
GDPだったりとかっていうこの生産力が落ちて、
この社会がそれだともう回らなくなってしまうというふうに批判されているということなんですけれども、
でも実際にですよ、
いろんな仕事を、
機械がやるようになっているじゃないですか。
僕も本当に、
あらゆる仕事で今、
GPTを使うようになって、
本当に秘書がいらないというか、
秘書がいたことがないので、
秘書が欲しいんですけれども、
全然、
車の運転手みたいなのもどんどんいなくなっているわけじゃないですか。
もうレスラーの車とかね、
自動運転が始まって、
アメリカの方では、
車に乗って仮眠してとかね、
仕事をしてたら家に着くとかね、
そんなことも始まってるなんていう話も聞きますけれども、
つまり、野菜を作ったり、
ゴミを片付けたり、料理をしたり、
そういったことがですね、
これからロボット、いわゆるAIが、
やっていく時代になっていくわけですよ。
そうなったら、
誰がこの生産性を、
どのような仕事をしているのか、
どういう仕事をしているのか、
誰がこの生産性をするんだっていう議論がですね、
もしかしたら人じゃなくなって、
機械がするようになる。
そうすると、人間が何かを得る。
この反対側にある不採っていうものを、
人が追わなくなる時代っていうのも、
あながち夢物語ではもうなくなってきているような気がしています。
なので、
この近い将来、
もしかしたら働かなくても、
もう生きていけるよっていう時代が、
本当にこのあと10年くらいで起こるかもしれないという状況なので、
もちろん、
いろんなお金っていうルールを作るのも人間ですし、
ならばルールを変えることもできるんだと、
僕は信じていきたいなと思っております。
もし、
お金が全てではない世界があるとしたら、
その未来は意外と近いのかもしれません。
というわけで、
今日は、
世界平和を成し得ないルール設定の中で、
というテーマでお話しさせていただきました。
次回も皆さんの心に響くお話をお届けしたいと思います。
それではまたお会いしましょう。
ありがとうございました。
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