1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #78(s11-11)【日本酒と経済】..
2022-04-26 36:30

#78(s11-11)【日本酒と経済】酒は儲かる!(後編)(たべものラジオ)

日本酒を大量生産を始めた灘(なだ)のお話。


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00:03
はい、では前回からの続きです はい、すみませんでした。収まりませんでしたので後編でございます
後編ですね、お願いします で、1754年から勝手作り礼って言って、酒作り緩和されるよという話に行くんですが
その前にちょっと言い忘れてたので、痛みの酒の特徴を言っておきましょう そこね
この缶作りの奨励が行われて、もういろんな酒雲上だ、酒株だって言ってるさ中で
痛みがゴリゴリで伸びてくるんですよ さっき言ってたね そうなんです
痛みの酒の何がすごかったかというところですね これはきちんとまとめてくれてる文章があったのでまんまパクりました
まず高品質であること、当然ですね そりゃそうだな これ痛みもろ白って言ってね
もろ白っていうのは、なんともろ白って覚えてますか 総坊主で酒米とかけ米両方とも精米しましたよ白米にしましたよっていう話しましたよね
それ以前っていうのは片白って言って、法治の作る酒米は白米 はいはい けどもろみに入れてく、追加でどんどんどんどん入れてく蒸米はあれは玄米を入れる
ああそんな話あったっけ そんな感じだったんですよそれが奨略寺奈良の奨略寺で
なんともろ白っていうのが出てきて母大生のとこですね あれで両方とも、もろっていうのは両方って意味ですから
両方、はいはいはい もろ白い両方とも白米だよっていう
ああそういうことね これがそのまま痛みにもいって痛みもろ白として定着をしていきます
もう本当に純粋な白米 そういうことですね
そうかそれまでは違ったんだ そう結構玄米とか使ってる
でねもう一つねすごいのが肺でろ過するっていう技術は前回言いましたけどもう一つね
ろ過するための布が変わるんですよ 実はこれまでろ過する時には麻とか絹使ってたんですね
麻はだいぶスカスカだけどね そうあれでやってたんですよ絹だと細かすぎて
通らないのか そう結構大変だったんですねじゃあ木綿使えばいいじゃないかと
今木綿が基本ですからね ああそうなんだ コットンコットン
ただこの時代木綿がちゃんと生産されてなかったんですよ ああそうなんだ
伝来はしてるんですよアンテナって急に生産が始まって 急に安価に木綿が手に入るようになって
木綿の袋でろ過できるんだからめっちゃいいってことになって
急に楽になったね そうなんですよそれをまず真っ先に板見が導入します
あと品質が上がったところで量産化するって話は前回しましたよね
桶がでかくなって缶作りの技術とかあとちょっと言わなかったですけど古代のアルコール添加である柱錠柱とかね
03:01
ああ柱錠柱 あと当時の組織が出てきたりとかね
大量生産するわけですから缶作りだからいっぺんにたくさんの人を入れなきゃいけない
十何人を統制する役割分担をする柱ができるみたいなね
ここでできたんだ そうなんですよここで板見が作り出した
ああそういうことね 自慢してます板見のこの辺の時代の人たちはね
そしてね僕ねもう一つすげえなと思ったのがブランド化なんですよ
ブランド化 はい板見諸薄とかね
誕生ってちょっと意味わかんないですけど
あとそういうキラーワードですかねキャッチフレーズをガンガン出してくるんですよ
まあ見出しになるような手造方法をね
そうでね板見諸薄バーンとかあとこの家御用達バーンとか
御用達って言うだけですごそうじゃないですか
あと将軍の御前首ドーンみたいな
なんかすごい偉大な感じだね
ガガガガって出してくるんですよね
これが流通してくのにすごかったのが
伊原細角ってわかります
伊原細角
公職一代男とかね
公職
えっとなんて言ったらいいんだろう
小説家ですよ今で言うね
ああそうなんだ
浄瑠璃の原作家だったりとかね
何冊も本出してる人気作家さん伊原細角さん
ああ
この方大阪の方ですね
はいはい
それから近松門左衛門
これも浄瑠璃作家の方ですね
これも関西の方ですね
この方々が書くんですよ文章
文章をプロが書いたの
そうなんですだから今で言うと
芸能人がバンバン喋ってるみたいな感じ
人気作家ですから
しかも作家さんだからどっちかと言うと
デザイナーの走りみたいな
コピーライターさんみたいな感じかな
だって現代に名前が残るくらいの文豪ですからね
この方々が書いてくれてます
へえすごいね
金あったんでしょうね
痛みの人たちもね
金あったのあったんだろうね
ありましたね
河野一家財閥ついてますから
元財閥だもんね
そうそう
であと本庁書館とか
森貞満孝とか
あと番付表に出したりとか
本庁書館森貞満孝は
だいぶ前にも出てきてましたし
この後もだいぶ出てくるので
気になったらググってください
何だって今
本庁書館
本庁書館
まあ日本のこの当時のね
食べ物の図鑑みたいなやつ
ああ
とか森貞満孝っていうのは
森貞さんがまとめた
江戸時代の庶民の文化
まとめた本
ああ本なんだね
あと番付っていうのは
西の大関東の大関っていって
どこそこの酒がうまいとかっていう
ああいうので
東西の大関が両方とも痛みだったりとかね
ああまあランク付けみたいな
そうですそうです
日本人昔からランキング大好きなんです
そういうことね
そうなんです
だから番付って相撲とかに
相撲も番付けだよね
そうですね
あれもランキングみたいなもんだもんね
まあねまあそうですね
資格というか
06:00
どんどんグレード上がっていくみたいな
あれ格付けですね
格付けだよね
まあまあね
ああいうのでだんだんとね
痛みの名前がブランド化をしていって
痛みの真似をするやつが出てきて
叩かれるみたいなことまで起こってますね
ああまあその辺の流れはいつも一緒だね
ねっ
増造品出るないつも一緒ですね
うん
あと立地なんですけど
立地はもう流通の件はこの間言いましたけど
そもそもここね場所が特殊でして
特殊
特殊
めっちゃ土地がいかったらしくて
よくてね
幕府の直轄寮に1回なるんですよ
幕府の直轄寮になんの
はい
その後ねこの駅の所領になるんですよ
この駅って多分ピンと来てる人は来てるけど
ピンと来てないのはあなたですよね
わからない
御節家ってわかります?
わからない
摂政わかりますか?
摂政はい
摂政漢博
摂政漢博の摂政です
うん
諸徳太子がやってたね
はいはい
あの摂政になれる家柄
すごい格の高い人
はい
それはもう藤原家の文家なんですけど
その摂政になれる家柄が5つあるんですよ
はあそうなんだ
だから御節家って言うんですね
この御節家の中でもやっぱり格付けがあって
筆頭一番上ですよね
筆頭がこの家なんですよ
ああそうなんだ
だから当時の機内の人たち
京都大阪辺りの人たちで
この家って言ったらうわーってなるんですよ
ああまあ第一王子みたいなもんだもんね
はい
だからさっき言ったコピーライトのとこで
この家御用足しって言ってる時点で
うわーってなるんですよ
まあそれそうでしょ
はい
すごいことになってるんですね
で天漁を経由してこの駅に渡されてるの土地だから
もうめちゃくちゃ米集めるの楽なんですね
ああ
特権与えられてるっていうかね
この駅が一言言えばなんとかなるんです
そういうことだね
そういう環境もあり
江戸に出荷する神方の酒と言えば
もう痛みが筆頭みたいになってくんですね
うんうん
だから柳の酒とか伏見ありましたけど
池田も頑張ってましたけど
結局なんだかんだいろんなパワーが働いて
痛みがその中の一番上に上がってくるみたいな
ああまあブランドっていうかもう地位だよね
地位です
もう痛みの酒すっげえみたいなことになるわけですね
うん
でこの状態でずっと元禄年間から
方永年間からずっと行くんですよ
ほう
でこれがあった状態からの先ほど言った
1754年買って作り礼っていうね
緩和が始まります
株なくても作ってええよと
極端なやつね
極端に振りました
そしたら酒儲かるじゃん
儲かるね
みんな周りやりたいけどできんじゃん
やった開放って言ってああって行く人いるんだよ
まあここぞとばかりに行くでしょ
そうなんですよ
09:00
ただこれリスクあるんですよ
もしまた統制がかかったら
真っ先にクシャって潰されるのは
この株の持ってない人たちだからね
普通に尻尾切りみたいな感じでパサッと切られるね
だってもともと持ってないんで
まずお前らから切るみたいな話になりますからね
そうだね
だしもともと株を持ってる株仲間の人たち
共同組合みたいなの作ったりしますから
その人たちからは敵視されますよね
自分の酒売れなくなるからね
そうそう
でねここにそんなこと知るか
俺たちは行くぜって参入してきたのが
ナダ
ナダ
はい
ナダ号って言ってね
兵庫県西宮よりももう少し西側ですね
うん
このあたりナダの里って言って
26ぐらいの村があるんですよ
ああそうなんだ
はい
ここの人たちが急激に酒造業に参入してきます
ああ
もともとこのナダのあたりって
地図で見たらわかるんですけど
節内海に面した山陽地方の街道沿いなんですね
ああちなみにナダ高校って関係ある?
関係ある場所がナダ高校の場所
ああそのナダね
はい
見たことある感じだと思った
もともとそういうね
街道沿いにあるような場所なので
商品貨幣経済が発展した農村なんですよ
ああ
ただの農村じゃないんですね
ああそうなんだ
だから商品作物を作って
売るとかはよくやってたんですよ
うんうん
なので
もうより儲かる商品があるんだったら
そっちに行きたいわけですよね
はいはい
で酒がオッケーだったから
オリャーって酒にシフトしてくっていうそんな感じ
まあタイミングよく言ったね
で全勢力をかけて酒に行った結果
わずか15年で急増します
そうなんだ
めちゃくちゃ酒の生産量上がるんですよ
ほお
したら幕府が
ちょちょちょ待て待て待て
分かったその7号26村
直轄寮にするわっつって
バンって取っちゃうんです
すごいなんかあらわざだね
もともとこの7号ってね
うん
天ヶ崎藩
ああ天ヶ崎
天ヶ崎藩っていう藩の土地だったんですよ
だけどこの7号に関してはもう幕府の直轄にするから
よこせっつって取っちゃう
そういう感じ
へえそんな部分的に取れるんだね
取れるんですよ
これはね理由がちょっとあって
この時代1769年当時の天ヶ崎藩主が桜井松平家
って言ってね旗本なんですけどね
ああ旗本ね
でこの旗本の領主っていうのは
何て言うんだろう
例えば加賀前岳ったら加賀から絶対動かないんですけど
何ヶ所かは旗本が転々としていく
支点みたいな感じの土地があるんですよ
ああそうなの
ちなみにここ掛川もそうですからね
へえ
ああ領主が変わるってこと
だから掛川とか例えば浜松藩とか
天ヶ崎藩っていうのは歴代領主がコロコロコロコロ変わりやすいんですね
ああ変わってたね
官僚的な役人的な藩主なんで
なんか土地的にすごい重要な場所だから
12:01
癒着がないようにとか
そうですそうです
そういう話だっけ
よくご存知で
いやさすがに掛川の
掛川城の話は兄ちゃんからこんだけ聞いてればね
聞いてるからね
ちなみにこの1769年当時の松平さん
ほう
直前まで掛川藩主してました
ああそうなの
その松平さん
その松平さん
一緒なんだ
一緒の人
へえ
だからさ自分ところの政府の旗元なわけじゃん
お前よこせっつったら
はい俺したみたいな
そりゃしょうがないね
別に先祖代々の年でもないですしね
分かりましたみたいなんで
旗元は言いなりみたいなもんだからね
そうなんですよ
でもぐりっくり伸びてきちゃった結果そういうことになるんですね
そうすると幕府直轄領だからさらにパワーアップしていくんですけど
こうなるとですねもともと前回でもちょっと話出ましたけど
西宮って田舎酒の名城地として名前出てたじゃないですか
伊丹が出始める頃にはすでに西宮も酒作ってて
そこそこパワー持ってるんですよ
隣同士なんですよ
隣同士だな
西宮からまっすぐ西に行くと名田なんで
ああそうなんだ
ちなみに西宮からずっと東に行くと伊丹があるんですけどね
だいぶ挟まれてるんだね
伊丹のもう少し東が池田とか
ああ
並びずっと
ああそうなんだ
ただ距離感で言ったら名田と西宮は結構近いです
ああそうなんだ
バッティングしますよね
そーんってなるんですけどこの西宮
大阪武行省の管轄地なんですよ
大阪なんだ
大阪武行省
つまり大阪武行省っていうのは幕府の中の組織ですから
言ってみれば天霊じゃないけど幕府の管轄地なんですよ西宮も
はいはいはい
自分とこの領地の中の商人同士が争うと面倒くさいじゃないですか
まあそうだね
じゃあお前らグループ作りってなるんで
江戸墨節仙12号酒造り仲間ってよく長い名前の仲間にしちゃうんですよ
全然聞き取れんかったぞ今
江戸墨節仙江戸墨ですよね
江戸に送る酒ですよね江戸墨っていうのがね
節仙っていうのは節と泉国の名前の頭文字ぺっぺって打っただけ
はいはいはい
でその中にある12の里12号の酒造りの仲間
結構まんまだな
まんまでこの12号っていうのは例えば
伊丹とか池田とか西宮とか境とかいろいろあって
で奈田は奈田で今津とか上奈田と下奈田っていうのが3つの号があって
これ全部合わせて12号なんでお前らもうグループ作りって言って
ああそういうことでまとまるんだね
まとめちゃうんです
でねこれすげえのがここからあと10年くらいかした頃にね
もともと上方9号と奈田3号がくっついて12なんですよ
うんうん
9号対3号なのに上方9号が江戸に出荷した樽数が27万に対して
15:03
奈田3号が同じ年に出荷した樽数が36万って
あれおかしくない
おかしいでしょ
うん?だって9号対3号でなんでむしろ3号の方勝っちゃってんの
でしょ
相当違うよ出荷量
しかも一番後に入ってきたんだよ奈田
そうだねしかも上奈田と下奈田
奈田だよねこれも
奈田だよ
言うなれば2対9でなんで2勝ってる
おかしいよね
奈田が強すぎるのかな
めちゃくちゃ強かった
ああそう
30年間で逆転現象を起こすほどに強かった
はあ
オリャーって伸びてってこれで奈田の有名地としてこのまま伸びてくかなと思ったら
ここからさーっと走りますけど
統制がかかります
ああお酒の
はい天命の大基金があります
ああ基金ね
はい1787年
完成の改革でちょっと酒造りやめとき
はあ
江戸に出荷する江戸に入れていい
酒の量が30万から40万
たるまでに抑えとけよみたいなんで
制限されちゃうんですよ
ああ制限されるんだね
キュンって
うん
したら今度火星文化1806年
はい
大緩和火星文化ってさ握り寿司が出てくるとかさ
うん
なんかいろんな文芸文化がボーンっていって
経済も庶民ならでは大没効する
タイミングじゃないですか
うん
江戸時代で一番華やかな時代なんですよ
うん
この時になんとこの12号が出荷した
酒樽数
122万たるを
記録します
2倍以上だね
これ最大値です
すごいね
ちなみにこの122万たるのうち60%は
名田3号からいってます
へえ
名田生き残ってそのまま
バーンって爆発したんだね
爆発してます
この頃からもう3号じゃなくて隣の他の村も
参加してくるんですよ
名田5号になってます
拡大してるんですよ単純にエリアが
それはお米の量増えないと無理だもんね
そうなんですよ
みんなどんどん作んなきゃ酒樽増やさなきゃ
やっていけないから
とか言ってると1833年
天保の改革
これは天保の大基金があったからですね
ああ基金あったね
もう合社が出ても
食べるものなくなって
えげつない今ここではピーって
入れなきゃいけないようなことがいっぱい
起こる時代ですよ
あの時代になるんでもう凄まじい
統制がかかるんですね
相当合社出たって話でしょ
合社含めていろんな
二次災害見たらね
影響も含めると100万人くらい軽く
亡くなってるみたいな
相当だよね
そういう時代ですね
ここで激減するんですけど
18:01
これがまた
名田5号を変革させるんですね
というのも量減るじゃないですか
拡大しちゃったよね
生きてけないよね
だから高品質高価格化しないと
里守れなくなるんですよ
もっと高く
売らないといけない
それでみんないろんな工夫をするんですけど
ある時ですねとんでもないことに
一人気づいた人がいるんですね
これはですね
山村太宰門という人
なんですけど
この人は名田に酒蔵を持ってます
と同時に
西宮にも酒蔵持ってるんですよ
もう儲かっちゃってるんで
隣の町とかにも普通に
自分の視点みたいなの出してるんですね
1834年
ちょうどこの
天保の改革のちょっと後ぐらいですけど
なんかやっても
西宮の方が
上手いんだよなぁ
おかしいなぁ
ちょっと当時が悪いのかもしれんから
全員交代して変えてみる
変えてみたんだけど
おかしいなぁやっぱ西宮の方が上手いよなぁ
何が原因かな
同じ米使ってるしな
ちょっと水変えてみっかって言って
相当前の人に笑われたらしいんですけど
第八車で水運んだらしいんですよ
水運んだの
すげぇな
西宮の水を名田の方に運んできて
作ってみたとしたら
あれ?これ西宮の酒と
同じじゃね?って
これ水が原因だわって
いうことに気づいて
西宮の水で
酒作ったらめっちゃうまい
そうなんだ
周りの名田の人達こぞって
西宮の水取りに来るんですね
手水権とかって権利まで作って
争ったりするんですけどね
すごいねそこまでやるのね
この西宮の水が
後に宮水って言われてね
酒作りに適した明水として
あげられるようになるんですけど
この宮水が汲めるエリアが
実は相当限られていて
海に近いところでね
東西500m
南北1kmの
この長方形の中でしか取水できないんですって
狭いね
ここにみんなうわって来るみたい
こういう感じになるんですね
へえ
この時点で名田の酒蔵
すげえパワー持ってるじゃないですか
みんなねこのエリアの周りに
ボコボコに酒蔵作り始めるんですよ
お互いに水やったり
とかするじゃん
人が行き来したりするでしょ
あと西宮が名田5号の中に
吸収されちゃうんだよ
中心地が
宮水になっちゃったから
だから
宮水が届かないところが
名田5号から漏れてくの
下名田
一番遠いんだわ
お前名田グループから外れて
みたいになっちゃって
外れてって言わなかっただろうけど
届かないから水が
21:01
自然に外れていって代わりに西宮が
名田酒って言えば
西宮を込みみたいな感じに
それでそんな
広範囲というか隣の地域まで
名田のグループ入っちゃうんだね
そうなんですよだからこの天保の改革
以降は新名田5号みたいな感じに
なってっちゃいます
下を見捨ててな
ただこれ水がいいだけで
名田がこんなに流行っていったか
勢いだけでいったかっていうとやっぱそうじゃなくて
この当時名田の木
一本と称されるくらい
これすっごい褒め言葉なんですけど
すっきりしてキリッとした
いい酒だみたいな意味で木一本っていう
名前が付けられてるんですけどね
これはちゃんと技術の確率が
あってこれね
まず給水率が相当良くなってる
ああそうなんだ
これさ総防署の時なんかもそうでしたけど
水の量が結構現在に
比べて少なめじゃないですか
ちょっとねっとりしてる
水入れたらいいじゃんって話なんですけど
水入れると
今度ただのビシャビシャな酒になっちゃうんですよね
そうしたら
それのバランスを取るために工事だったり
工房の活動を上手くバランス取らないと
美味しいすっきり系の酒にならない
このバランスを取っちゃったのは
名田
技術があった
あったでちゃんと蓄積をして改良に改良に
改良を重ねてバランスの取れた
すっきり系の酒ができた
これビールとかもそうなんですけど
時代がどんどん後になると
すっきり系のクリアな味わいの方が
なんかしないけどウケるんですよね
ああ特に日本が
顕著だよね
そうかもしんないもったりしたのよりも
すっきりがいいみたいになってて
まあ淡白な食べ物が
多いかもしれないね
なのかな
肉の胡椒とかスパイスそんなに強くないからさ
うんうん
ところがあれだよビールも
1800年代くらいからすっきり系が流行るからね
ビルスナーとかさ
うんうん
水前からじゃないの
かな
だってなんないかんだ見たらさ
喉乾いたら水飲みたいっていう人が多いじゃん
お茶とかじゃなくてまず水を飲むみたいな
あの感じが
忘れられないとかあれが馴染みが深い
かもしんないな
でちょっと味のついた水みたいな
あくまで水の扱いじゃない
もしかしてナダの酒も
水の扱いか
可能性はないことはない
いや度数高いけどな
お酒はお酒だけどなんか水の方が
遺伝子的に
ああいいのかもしれない
なんか癖なく飲めるんだろうね
かもしれないですね
ちなみにねこれ吸水率が上がるってことは
美味しい上に増産できるわけですよね
単純に水入れてるから
かさ増ししてるわけですから
悪い形ですけど
収益率上がっていくんですよ
であとね精米部合が
急に良くなる
ああそうなんだ
僕たちがやり始める前までってのは
足踏み式精米機で
精米してるんですよね
そんなのあんだね
結構大変なのよ足踏みだから
24:01
ナダ何がいいって地図見たらわかるんですけど
ナダ5号近辺ってめっちゃいっぱい
川が流れてるのね
水車使う
ああ水車ね
精米できる量も
爆上げするし
精米部合も
さらに好精米になっていくんですね
動力があるからね
そうなんですそうなんです
精米部合が65%から
75%程度
ずいぶん削れるようになった
それまで95%とか90%やってますから
急に65%まで
いけるようになったんですよね
ギリギリ玄米がやっと白米になったような
レベルだもんね95%とか
これも65%
ですから現在の酒に近い磨きですよね
現代でもこの65%
ありますから普通に
55%だと純銀だっけ
純銀だね
銀錠だと50%
くらいとか
多いですけど60%未満で
っていう感じになってくるので
当然
だいぶ前に解説した通り香りが
良くなってきますね
そして
短期醸造が可能になるんですよ
そうなんだ
例えば1800年頃だと
缶作りにかかった日数が146日
かかってたんですが
50年後91日まで
短縮してるんですね
5ヶ月が3ヶ月
だいぶ減りました
だいぶ減ったね
これ何がいいかっていうと
早く作って早く市場に出した方が
市場を取れるじゃないですか
これ今でもよくあることですよね
まずこれが一つの理由で
もう一つはですね
夏を超えた酒
ちょっと熟成させた酒
こっちのほうが美味いとされてまして
味がまろやかになって
すっきりすると
それを今でも飽き上がりとか冷卸しとか言いますね
このタイミングも
前田氏が聞くわけじゃないですか
これを
逆算して酒の
販売がピークになるところに
その一番美味いのを持ってくるっていう
醸造を始めるんですね
一番酒が
売れるのが年末から2月頃
缶付けて飲むのが
この当時の主流ですから
冬場の
ボンクレ正月だろクレ正月の
一番酒飲みたいところにピーク持ってくる
っていうコントロールをしてます
すごいよね
すごい商売騙しだね
はい
そしてそれを成り立たせてる
素材の要因の一つが
さっき出てきた宮水ですよ
宮水ってのはミネラルがめっちゃ多い
ちゃんとある
だから工房がそれを餌にして
働けるなんだけど
鉄分がほぼ皆無
鉄分があると
不増しやすいんですよ
鉄分なんだね
鉄分が邪魔するんですって
鉄分がないから長期保存向き
なんですよね
だからちょうど秋上がりを出すのに
ぴったりなんですよ
そうなんだ
27:01
秋上がり冷卸というのは高級酒ですからね
熟成させてる分
高値で売れるものを
生産して江戸に持っていくことが
できるっていうのが
この名田の木一本のすごいところなんですね
それはすごいね
これでほぼ名田の天下です
だって他に真似できないじゃん
そうなんですね 水問題で
これをやってしまったのが
名田
それは強いね 相当強いですよ
そしてさらにすごいことが
起こるんですね
これまでにさらっと言いましたけど
統制緩和統制緩和
ってずっと繰り返してきたじゃないですか
これね
統制の度に廃業者
出るんですよ
商売やってらんねえやみたいなのになっちゃうんじゃないですか
一番最初に
株の話ししましたね
株売れるじゃないですか
もうやってらんねえうち倒産だわって
誰か株買わないってなったら
新規参入者が株を
買うケースもありますけど
だいたい金持ってて
余裕のある
製造会社みたいなところが
その株貰い受けるわけですよ
そもそも酒作れる人
限られてるからね そうなんですね
技術的な問題とか設備の問題もありますからね
どんどん集約していくんですよ
そうすると
幕末くらいになると
みんな百穀とか千穀とか言ったのに
1万穀酒作れるのは
酒が登場するようになってくるんですよ
訳わかんなくらい
コングロマリットみたいなの出てくるんですよね
すごいね
なだで一番有名になったのが
カノオヤジヘイさん
カノオヤさんね
これもカノオ財閥になるんですけど
どっちにね
今でもこれ分家になって
今でも残ってるんですよ
絶対聞いたことありますよ
そうなんだ
ハクツル
そしてキクマサムネ
どっちもカノオ家です
そうなんだ
まだ続いてんだね
そうなんです
なだの創世紀の時からいる
酒屋さん
あとどうでもいいチップスですけど
柔道の師徒と言われてる
彼女頃もこの一族の出ですけどね
そうなんだ
本当どうでもいいですけど
もともとそういう実力じゃないけど
実行主義なのかね
かもしれないですねすごいですよここ
すごいね
なだが起こした日本酒革命というかね
日本全国への
なだの影響力ってすごいですよ
もう日本酒と言えば
なだ以外に出てこないぐらいだもんね
一番最初に
そうなんです
ちなみにもう一つなだが
影響を与えた内容があって
なだってこうやって大型化してっちゃったじゃないですか
はいはいはい
ほらね
当時のトップになる人って
人数減るんですよ逆に
ああそうかそうか
小っちゃい組織いっぱいじゃないから
そうするとね師匠の元について
同時の勉強をしてどんどんどんどん
出世していくわけじゃないですか
30:01
同時組織の中で
でもいつまで経ってもトップになれんわけですよ
隠居してくれないと
そうするとねまた
なら酒が外に出てきた時と
同じことが起こるわけですよ
この優れたなだ流を
うちの土地に引き入れたいと
言って呼び込みたい地域が
ありますよね
もう利害がちしましたよね
出稼ぎ行きます
ああそうなんだ
なだの里の陶酒が
例えば北陸とか
関東に
ああそうなの 行くんですね
例えば掛川市の
うちの近所にある海雲酒造さん
あそこは
野戸当時の長瀬正吉さんの
技術が入ってきてますよね
野戸当時あっちはあっちで
もともと北陸の酒ってのが
あったんですけどそこになだ酒の
技術がさらに
加わって現代流の
野戸当時になり
その始天皇のうちの一人の長瀬正吉さんが
掛川に来て酒作ってたんですよ
ああそうなんだ
もうワンクッション挟んでるけど
なだの影響絶対受けてるんですよ
そりゃそうだね
あと関東
東京近郊
江戸近郊ですんでそれは江戸近郊の人
酒作りたいですよ持ってきゃ売れるんで
人口もいるしね
安くてもなんでもなだより安くてもなんでも
作りゃ売れるんで
さらに技術欲しいじゃないですかいきますよね
でも一人じゃ作れないんですよね
そうだね
暗人っていうか働く人欲しいじゃないですか
この働く人を
どこで確保してきたかっていうと
関東の酒蔵を支えてたのは
越後 越後
新潟の当時グループですよ
ああそうなんだ
なだの当時が関東に
出稼ぎに行って越後人と
一緒に働いて関東の酒を作る
越後人はまたそこで
勉強をして育っていって越後で
酒を作る新潟の酒
だから新潟
酒強いんだ 同じように新州
長野の酒も同じような感じですよね
長野は長野で独自に発展を
してるそこに
なだの技術が入ってったりとか
もちろん愛知とかのも入ってますけど
こうやってずっと交流を重ねていく中で
技術がだんだん
広がっていってもうその
間には勘作りが
日本のデフォルトに変わっていくと
ああ
そうなんだね勘作りが広がっていくのも
そういう技術の
伝達があって
そこに馴染んでいくんだね
これ面白いですよねだから
総防署で奈良の民間に降りたと思ったら
人が移動することで
技術が移動する
で痛みを経て奈良に行って
奈良の技術もまた人が移動することによって
行くみたいな
なんだこれ
いやあ
技術者ってすごいんだね
すごいと思いますよ本当に
そんなこと起こってたんだね
なんか全国で
ぽつぽつ発祥しただけかと思ったけど
やっぱりいいものは
広がるんだね だと思いますね
33:01
やっぱりすごいな
この技術の伝播そして
意外とこの経済と政治が
すげえ影響を与えてるんだなっていう
そうだね
あと酒めっちゃ儲かるんだな
っていうのがよく分かった 儲かるね
とにかく儲かる
よね
好きな人はやめないもんね
日本人酒
弱い説どこ行ったんかな
ねえ
多分他に
代替品がないんだよね
お酒って かもね
あとあれかも関東だからかもしんない
関東だから?
お酒の強い弱いみたいな話
ヴァルディヒッド分解構想の話をしたときに
弱い人が集中してるのが
近畿中部っていう話をしてたじゃないですか
関東は
割と強いのかもしんないね
知らんけど
その可能性はあるよね
あと技術の伝播の話で
今回ちょっとあんまり詳しくは言わないですけど
参勤交代も結構あったみたいですね
ああそうなんだ
参勤交代で例えば青森から
江戸に行きますみたいなときに
陶寺さんたちも随行してたりするんで
でどこか
所々の宿泳駅に泊まるじゃないですか
そしたら町の
おじさんが来てちょっと教えてもらえませんかね
みたいな
教えたりとかね
そういう交流はあってもおかしくないね
仲間意識があるんでしょうねやっぱ同業者同士でね
そうだね
こういうのでだんだんと広がって
いったっぽいですね
そうか
これで全国で今もう残る
有名な酒の
生産地が出来上がるんだ
まだ一個出てきてないんですけどね
まだ一個?
日本の三大名城地
三つあるんですけど
うち二つはもう登場しました
一つは伏見
柳の酒の伏見
ですよねもうだいぶ前ですけど
室町ぐらいに出てきたとこですね
はいはい
ここが伏見別に消えてないんで
痛みとか
肌の影に隠れてるんで見えないだけで
やってますから
そして
那田そしてもう一つあるんです
これが勃興してくるのが
明治です
割と新しくなってくるんだね
そうなんですだけど
明治に出てきた
明城地これが
現在の酒に多大なる影響を
与えてる
聞いたらおーってなります
そんなに有名
エピソード知らない人もいると思いますし
地名聞いてもピンと来ないかもしれないです
ただ影響した
先を僕らは知ってます
というのが次回ですね
次回ね
やっと一話終わりましたね
はいすいません本当で
一本でまとまらずに日本に
分割したにもかかわらず30分超えっていうね
前後半で後半で37分って
足したら1時間っすね
1時間だね一本無理でしたね
すいませんでしたチャレンジ失敗です
ほんとする気あった?
36:01
まとめるつもりでした
つもりだったねまあいいんじゃないこの辺面白いから
ということで今回
この辺で終わりたいと思いますありがとうございました
ありがとうございました
36:30

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