1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #232(s25-14) 白い毒薬 〜健..
2024-05-28 55:26

#232(s25-14) 白い毒薬 〜健康を謳った牛乳の悪用〜

時代は19世紀、イギリスのロンドンで広まった牛乳産業。牛乳は健康のために主に子供に与えられてきたが、そこには明るい産業革命時代とは程遠い暗い闇が存在した。ペストが流行った時代を経たこの頃にはコレラ、鉛糖などが更に拍車をかけていく・・・


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サマリー

白い毒薬とは、乳製品を指す。都会にある牛舎では、狭いスペースで牛が飼育され、環境は不潔だ。牛は穀物やビールの残り物を与えられ、病気に苦しんでいる。1800年代初頭、都会と田舎の牛の飼育環境は同様で、衛生観念がなかった。牛乳は水増しされ、衛生上の問題も発生していた。江戸時代には水増しが行われ、甘味料も使われていた。白い毒薬の被害者は子供と老人で、政治的な影響によりミルクの規制が進まず、衛生基準が満たされていない環境で販売されていた。政治家、ロバート・ハートリーは、牛乳の健康利用について指摘し、子供が主な被害者だと断言している。古代からのミルクの植物化を知恵とし、現代の問題について考える。

00:06
たべものラジオ たべものの世界を探求する、たべものラジオの掛茶料理むとう、むとう拓郎です。
むとう太郎です。 このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
白い毒薬とは何か
はい、ということで本編いきます。はい。はい、では前回からの続きです。今回は、白い毒薬と新しい乳製品です。
白い毒薬と新しい乳製品。はい。 さあ、白い毒薬とは何でしょう?
何でしょう? 何のことを指しているでしょうか? 何のことを指しているか?はい。牛乳? その通りです。
まあまあそんな気がするよ。 まあそうですね、ミルクのシリーズですからね。あれほど体にいいよと言ってきましたよね。
そうだね。 薬効がある。薬のようだと。ここへ来てミルクは毒になります。 毒になる?
なぜミルクが白い毒薬とまで称されるほどになったのかというのが今日の前半部分ですね。
前半部分? もしかしたら二分割されるかもしれませんが。 収録の最初の段階でその予測が立つんだね。
まあ、やろうと思えば分割できるぐらいに端折った話があるんで、いくらでも補足できますけどね。
補足の仕様によっては伸びる可能性がありますということですね。
ちょっと前回の話の続きなんですが、いろんな流れがあって、だんだんとミルクを飲むんだとか、家庭でミルクを使うんだというニーズができました。
そういう話でしたね。加工されてチーズになったもの、バターが届くのではなくて、ミルクが都市民に届いて各家庭で加工したりミルク料理になる。
つまりミルクが流通するようになりました。その供給方法がどのようになっていたのかというのが、実はこの白い毒薬と呼ばれる理由の一つなんですよ。
というかもうほぼすべてなんですけど、まずですね、落納家どこにいると思いますか?
落納家がどこにいる?
ロンドンのど真ん中にいるのか?ニューヨークのど真ん中にいるのか?マンハッタンにいるのか?
ど真ん中ではないよね、そういう意味では。
ブロックリンにいるのか?
郊外なんじゃない?
だと思うじゃないですか。ところがですね、19世紀、ロンドンおよびニューヨークの大都会ですね。
当時の大都会に落納家っていうのはね、町の中にあるんです。
町の中?
ロンドンの町の中にあるんです。
全然イメージわかんないけど。
僕行ったことないんで風景が全然思い浮かばないんですけど、一応当時の絵とか調査報告書みたいなのを読むと、結構町中ですね。
へえ。
そういうところに落納場があります。そんなところで牛飼ってるんですね。
そうなんだ。
ただ郊外じゃないので、あんま広い土地は無理ですよね。50万人くらい住んでますから、すでに。
なので牛が飼われている牛舎はどんな環境だったのか、まずそこから説明していきますね。
まず狭いです。
狭い?
牛舎が狭いです。
もう牛牛詰め。
牛牛詰め?
牛だけに牛牛詰め。
ここは流すとこでしょう。
牛舎って一棟ずつとかじゃなくて何棟かずつのブースみたいになってるじゃないですか。それから何部屋にも分かれてると。そんな感じですよね。
この当時の牛舎は一部屋がだいたい2メートル四方です。
2メートル四方?
畳2畳よりもちょっと大きいかなぐらいね。
めっちゃ狭いね。
畳2畳ったら180×180じゃないですか。
そうだね。
200×200ぐらい。
このスペースになんと2棟入ってます。
2棟?1棟じゃないんだ。
牛の飼育環境
1棟じゃないです。2棟入ってます。
すごい1棟の流れだと思ったけど。
壁で囲われてますよね。
天井を見上げてみると通気孔がありません。
通気孔がない?
はい。
通気孔がない?
だから匂いが充満しております。
だろうね。
当然ですけども人間だってさ
例えば一人暮らしの男性が
休みの日に目が覚めたら
もう夕方でしたみたいになってると
部屋の中の空気大変なことになってますよね。
そうだろうね。
ワンルームとかだとこもっちゃいますよね。
あれが毎日続く感じね。
だって風呂トイレないもんね。
風呂トイレないんですよ。良いとこ気づきましたね。
牛さんが風呂に入るかっていうとそれはどうかと思いますが。
まずその牛舎の2メートル四方の中に
トイレはありません。
まあまあそうだろうね。
なので床はどうなってるか。
一応その飼育する人が
ちょっと寄せたりはするんですよ。
寄せるだけなの?
寄せるだけなんです。
だから床には糞の山が出来上がってます。
でちょっと視線を上げてですね
壁を見ます。
壁面糞だらけです。
壁面糞だらけ?
これ牛の性質なんですけど
糞をする時に
尻尾を振るんですよね。
カマと一緒だ。
同じ同じ。
それで飛び散らしちゃうんですよね。
でそれ別に掃除する気がないので彼らは。
壁が大変なことになるんですよ。
そうだろうね。
狭いのでその状態で
びっちゃびちゃって飛んでます。
でそういう環境の中に
オケが置いてあります。
オケ?
はい。餌用のオケが置いてあります。
餌用のね。
その横にはちっちゃい棚みたいなのがあって
そこには干した草なんかが積んであります。
餌ですよね。
どうですか?
糞が飛び散ってるところに
餌が一緒にある感じです。
保管されてんの?
うん。みたいですよ。
これ19世紀初頭の
ニューヨークとか
ロンドンの衛生局とか
市の当局がね
調査に入った時の
記述が残ってるんですけど
そのまんまその通り書いてあります。
へえそうなんだ。
ヤバいでしょ。
糞は山にしておいて
これ肥料にまた使われるんで
いずれ運び出されてどっか行くんですけどね。
液肥。
尿ですね。これも
液体肥料に使われるのでオケの中に貯められてます。
ああ貯められてるんだ。
だから2メートル四方の中に牛二頭と
液肥のオケもあります。
そのオケも置きっぱなし?
時々持ってくぐらいです。
隣のオケには
餌が入ってるんですけど
これ穀物由来の餌です。
穀物由来の餌。
牧草を食べるよりも
穀物を食べてもらった方が
ミルクの出が良いらしいんですよ。
ああはいはい。
ただ
今はね穀物の餌って言ったら
混合飼料とか言って
トウモロコシとか使ったりするじゃないですか。
ちゃんと管理も考えてるので
穀物由来が何割
牧草由来が何割とか
バランスをとって牛の健康を
ちゃんと考えて餌を
やってると思うんですよ。
現代のラクノオカさんに聞かないと詳しいことは
わかんないですけども。
当時も似たようなことをやってるんですが
その穀物由来の餌
というのがね
ビールの残砂ですね。
ビールの残砂?
はい。幕が絞りますよね。
幕銃取るじゃないですか。
幕がカス出ますよね。
それです。
それを飼料にするの?
で調べたところ
現代でも使われてます。
エコシステムとしていいじゃないですか。
ただあれ
やりすぎると良くないらしいんですね。
これ詳しい人がいたら
ぜひ僕わからなかったんで教えて欲しいんですけど
本を読んだ限りだと
発酵した
残砂っていうのは
あんまりそればっかりに頼りすぎると
牛って体調崩すんですって
ああそうなんだ。
4つ胃袋があってさ
1個目のところで
例えば稲花の植物の
藁とか生の葉っぱを入れて
微生物が発酵するじゃないですか。
それを口に戻して
半数してもう一回ちゃんと食べる
っていう感じですよね。
人間で言ったらなんだろうね
発酵食品をオケで作るんじゃなくて
胃の中で作っててそれを食べてる感じなんですよね。
なんですけど
発酵すでにしてあるやつで
しかもあったかいやつね
絞りたてだからさ
それを第一胃袋に入れちゃうと
細菌層が狂っちゃうらしいんですよね。
ああそういうことね。
まだ冷めて何日も
置いてあってとか調整されて
麦や藁が混ざってたら
いいらしいんですけど
絞りたてホヤホヤを
手に入れられちゃうんですよロンドンっていうのは
当時は。
というのも時代的にですよ
冷凍設備が
整い始めて
ビールが近代産業化して
いった時代なんですよ
覚えてます?
イギリスがついにエールから
ホップを使った
牛への与えられる餌
ビールに変わっていって
ラガーに変わっていってですね
でかい工場化して
工場の中に線路を
引き込んでみたいな
ガンガン回すような仕組みができた
時代なんですこれ。
すごい工場化というか大量生産だね
そうですまさに産業革命
真っ只中なんですよね
そのタイミングで
できたこの酪農場に
やってくる餌っていうのはすぐそこに
ビール工場があるんで
なんかね読んでたら面白かったのが
下手するとビール工場の
敷地の中とかに酪農場が
あったりするんだって
そしたらすぐそこに餌あるじゃん
そしたら牧草を持ってくるの
アホくさいでしょ
大変だからね
そしたらガンガン出てくる
幕賀の絞りカスを与え続けるみたいな
ということも起きたらしい
そうなんだ
これがニューヨークだと
ビールではなくてウイスキー工場
になるんですよね
ウイスキー工場になる
その残差が与えられると
やってることは一緒なんだ
どんどんどんどん牛が弱っていきます
そうだよね狭いしね
狭いからね
放牧する場所ないしね
もう一年中
牛舎の中だし
日に当たらないね
やばいね
ちょっとグロいので嫌な人は声出しながら
わーって言って聞き飛ばしてほしいんですけど
難しいこと
皮膚が
ただれちゃってね牛さんが
でもボロボロになっていくらしいんですよ
不潔な環境だし
まあまあ確かにね
症状がひどいときになると
尻尾がエシして
腐れ落ちるって書いてました
それが
牛舎
一部屋二頭だけど全部で
20頭とか40頭っていうところがあるんですけど
その何割かは
もうみんなそんな状態
そんなに
エグい状態ですよね
なんかあれだね一時問題になったペットの
ブリーダーみたいだね
落農家の牛の飼育環境
それの過激なやつを
この時代にやってますよ
アメリカの
国の機関かな政府機関なのか
ニューヨーク市の機関なのかちょっと忘れちゃったんですけどね
あまりにもひどいので
お役人さんが調査に
入ったところ
その牛舎で絞られた
牛は若干ウイスキーの
味がするって言ってましたね
そのまま味に出ちゃう
出ちゃいますよそれは食べたものが
血液ですからね
人間だって
みかん食べすぎたら本当に肌黄色くなったり
とか変な話
ちょっと汚いかもしれないですけど
お手洗いに行っておしっこするとですね
コーヒー飲みすぎた日は若干コーヒーの匂いが
漂ったりとかすることあるじゃないですか
体液の血が
ミルクに変わってるんで
当然食べ物の影響出るんですよ
そういうことね
確かに母乳とかもあれだもんね
人液感知アルコール飲んじゃいけない
っていうのは濃縮されて母乳に出てしまう
っていう
なのでまあ
飲むとはいえもしかしたら
ウィスキーだったらアルコール残ったかもしれないので
まあ残ってるだろうね
そこまできっちり
絞り切れるとは思えないですねこの時代
どんなのやってたのか分かんないですけど
そんな結構過劣な環境で
使用されてた
ってことですよね
これが200年近く前
そうですね1800年代初頭の話です
ああ
200年くらい前ですねちょうど
へえ
この郊外にも落農家っていうのはあるんですよ
ああそうなんだ
前回の話にも出てきましたけど
ノーフォーク農法とかっていって
四つに畑を区分して
株を植えて
クローバー植えてそこで放牧するみたいなことを
やってたじゃないですか
初めのうちは主に羊なんですけど
後に徐々に
牛を飼ってミルクを主に生産していく
それは
羊が悪いってわけじゃなくて
牛の出入り量が
増えてきたんで
編集改良によって
ミルク取るんだったら羊より牛の方が効率いいよで
毛皮いいから牛に特化しようぜみたいなところが
やっぱり出てくるので
郊外にそういった落農場ってのも出てきます
そっちは広いですよ
広い
広いですだって畑潰して
全部牧草化してるんで
まあまあまあ普通の落農でね
それまではね
そうですそうです
クローバーとか株の葉っぱをはんでいたりとか
一方で牧草を育てておいて
麦を刈り取ったときに
その麦の藁ですよね
それを束ねて
西洋絵画なんかでも
よく見る絵がありますけど
でっかいフォークでさ
藁をかき集めて山にしてるじゃないですか
ああいうことをやって
冬の飼料を蓄えたりとか
広いので比較的健康
ですよね牛は
これが都会の牛と
田舎の牛の大きな差ですよ
なんか
都会の方に生まれた牛は
悲惨だったね
そういうことですね
なぜ都会の牛から絞られた
ミルクが流通量が多かったかというと
当然近いからですよ
近いから
ペストと水の恐怖
運ぶの楽だしね
前々回の話に出てきましたけど
プリニュースとかガレノスから
始まるような医学ですよね
あの古代医学もまだ
消え去ってないので
数百年前のね
千数百年前のね
千数百年前の
医学というよりは思想になってると思うんですよ
監修として社会に根付いてる
というか
とにかく新鮮で
あったかいうちに飲みたい
手に入れたいみたいのがあるんで
何十キロも向こうからやってくるね
隣の州から運ばれてくるなんていうのはちょっとしんどいわけですね
なんで初めのうちは
都会っ子っていうのは
都会で育った牛のミルクを
飲む、利用する
という状態になります
これが環境ね
飼育環境ですね
絞ります
当たり前ですけど
絞る人たちこの当時
衛生観念ほとんどないので
作乳用のオケ
洗ったことないらしいんですよ
え?
ちょっとその想像
なかったな今
作乳用のオケを洗ったことがない
今みたいにガチャンとはめるわけではないですから
オケを下に置いて
ギューって絞るわけですね
これを
オケからでっかいまた缶とかに
バサーって開けるわけじゃないですか
このオケは
使いまして別に洗うとか
そんなに考えたことがない
あんなに腐りやすいって言ってるのにね
そうなんですよ
でもそんな感じなので
楽能家さんたちも
別に手を洗った方がいいよね
手を洗うべきだよねっていう観念が
そもそもないんですよ
そうすべきだ
俺サボってるって感覚ないんですね
そうでしょ普通はみたいな
という感じなんですよ
例えば
オケを下に置いて
絞るじゃないですか
牛だって当然毛が生えてますよね
チブさんの周りだって毛が生えてますよね
パラパラ落ちるわけですね
環境悪いので
どうかそういう虫も体に付いたりするわけですよ
シラミみたいなのとか
あれがパラパラ落ちたりするじゃないですか
細かいのは無理なんですけど
でっかい虫生えちゃった
どうします?
どうします?
どうしますって現代人だったら
もう考えられないですよね
そのままザバッてこぼしますよね
手突っ込んで
はい続きジュッ
はあ
絶句
田黒さん絶句してますよ皆さん
まあそうだよね
畑とかでね
農作物で考えるであれば
虫が食べた後がある野菜は
洗って食べますからね
だけど洗わずに
洗ってないオケに
たまった中にゴミが入って
洗ってない手を突っ込んでゴミを取り出すっていうね
うーん
殺菌もできないしね早々ね
なんかすごい状態ですよね
でこれは
都会の落農家でも
郊外の落農家でも一緒です
ああ一緒なんだ
ここでなぜこんな
文化になってしまってるかの
一つのヒントがね
ペストにあるって言われてるんですよ
ペストにある
もちろん19世紀くらいになってくると
そこまで大きなペストではなくて
逆にコレラの方が
感染症として拡大していく時代なんですけどね
この後ですが
ペストの始まりってのは本当
200年代1100年代1300年とか
その辺からずっと来てて
1600年代に来てて
何回も何回も来るんですよ
1600年代前後の時に
鼻の尖った
カラスみたいなお面被った
お医者さんが出てきて
故障がすげえ高くてみたいな時代に来るんだけど
何回も来てですね
何回もね
もうあれで6回目とか7回目とかじゃなかった
そんなに来てるんだ
何回も来てて
鼻の中傷様々なパンデミックが起きてるんですよ
ペストの
影響で水怖い
になってるんです
ペストの影響で水怖い
ペストは
風呂の閉鎖と衛生観念の変化
何で流行ってるのか
っていうのが全然分からない
全然分からなくて
ペスト菌みたいなのが
発見されるのって1894年の
話なんですよ
日本人で有名なの
北里柴桜とかね
あの人とあとフランスの
学者さんなんとかさんってちょっと名前は知らなかったけど
偉い人がほぼ同時期に
見つけたって言われてるんですけど
それ見つかるのって
1894年なんで
だいぶ後なんですね
ほぼ1900年だね
そのくらいまで分かってないんですね
じゃあ何でこのペストが流行ってるのか
原因は何なんだって言ったら
それこそガレノスとかヒポクラテスの
四体液説の延長上にあるんですまだ
ああそうなんだ
11世紀12世紀13世紀とか
中世1600年代とか
当たり前のように
四体液説の延長上で考えられるんですよ
でどうやら
いくつかの説あるんだけど
周期とか正気
とかって漫画で聞いたことないですか
あああるよ
魔界の正気がみたいな
ああいう観念
ああいう感じなの?
そうああいうのが何か目に見えない悪い
気のようなものが空気を漂っていくと
それを吸い込んだりすると
その病にかかるんだと
だからマスクするわけですね
ああそうなんだ
でマスクして
でも息吸わなきゃいけないので
フィルターをかけるんじゃなくて
正気を浄化するために
必要なのがハーブだったり
スパイスだったりするんですよ
ああナウシカもそうだよね
ああそうかも
風のためのナウシカ正気だよね
正気ただ彼女はちゃんと
浄化するマスクつけてましたけど
ガスマスクみたいな
フィルターつけてましたけど
そのフィルターの代わりになってるのが
ハーブとかなんですね
ああそういう感じなんだ
鼻や口から入るだけじゃなくて
これねパリ大学で14世紀に
発表があるんですけど
毛穴からも入ってくるってことが
発表されるんですよ
毛穴から?
原因あるパリ大学がですよ
研究した結果こうだという発表があって
それが原因は大気中に
浮遊している有害物質で
鼻や口や毛穴から
体内に入って
悪さをしてペソになると
はい
言ったらもうほぼ同年か
翌年くらいにはそれまでヨーロッパの
あちこちにあった公衆浴場が
全部閉鎖されます
ああそうなんだ
それまではねテルマイロナ
前の時代からずっとですよ
ずっと1350年くらいまでは
みんなお風呂楽しんでたんですよ
体洗ってたんですよ
そしたら毛穴から物入ってくるんじゃ
やばいじゃん
炭酸みたいに空気とか悪いものって
水の中に入っていくわけですよね
お風呂なんか入ったら
毛穴から全部入るよねって言って
この1350年くらいから
1800年過ぎくらいまで
ほとんど風呂入らないですよね
500年間も?
400年から
下手すると500年近い
へえ
だからエリザベス女王とかね
風呂に入らない時代の牛乳
ルイ十何世とかね
ペストで調べると出てきますけど
風呂入んないですよ
風呂に入らない
むしろ体に赤がたまるじゃないですか
赤がたまっていくと
毛穴塞がっちゃいますよね
塞がるから入ってこなくていいじゃん
っていう発想してますから
そうなの?
拭わない
赤は毒だし
赤は体を守るための防護壁だし
っていう状況なんですよね
19世紀に入ると
それはだんだん薄れていくんですね
1700年代後半から
1800年代くらいになってくると
いやいや薬棟って
日本でも薬棟風呂ってありますよね
ああいうのを体に触れたりとか洗ったり
整形にするのはいいんだよねっていう風に
ちょっとずつ科学の進歩で変わってくる
時代なんですけど
まだ直近400-500年間の
監修は簡単には抜けないわけですよ
だから楽能家さん都会民も
郊外の人も
まあ風呂入んない
入らないんだ
そうだから
頭はボッサボサだし
艶は当然ないし
白身あって当たり前だし
髪の毛にのみがいるのも
当たり前だし
その人たちがチチ絞りをして
ゴミが入ったら手で拭くんですよ
まあまあそしたら
だいぶ軽いほうだね
僕らが料理人が毎日
何十回も手洗うじゃないですか
洗い立ての手を突っ込んでるとわけ違いますからね
そうだね それですら怖いのに
っていう感じの
ことです 理解いただけましたか
うん分かった 何で意味分かってきました
納得はできた はい
すげえ状態の人がすげえ状態の作業をしている
と思ってるわけですね
そうだね僕らの感覚にはもうないからね
そう思うけど当時の人からしたら
別に大して変わったことではない
そうだねそういうもんだねと思ってます
そうなんだ
話ずれるけどさ
コロナが現代でよかったよ
まだね
本当だ 二三百年前にコロナで
自分らが生きてたらさ
多分振り回されまくってる
終わっとるわな 終わってる
死んでるかもしれんし
まあある意味ねこういう時代を一回経てるので
日本のほうが
18世紀くらい
1700年代1800年代くらいだと
ヨーロッパに比べると
日本のほうが圧倒的に
衛生のレベル高いんですよ
水が豊富なんで
当たり前のように銭湯に行って
下手するとお金持ちは
家に風呂があるみたいな時代ですからね
体拭くのも当たり前の
感じなので
そのまま来て明治になって
大正になってっていうその流れの中で
ヨーロッパから
衛生観念が日本に入ってくるんですよ
ヨーロッパのように
日本も清潔にせねばならぬみたいなのが
明治政府が主導で動いていくんですけど
なんでそのヨーロッパが
衛生先進国になれたかというと
それまでが
ひどすぎたんで一気に
反動でいくんですね
逆振りだったんだね
衛生に行くために科学の力を
ぶっこんであらゆる人とか
政府とかが動き始めるんで
その直前が今ね
話してるところなんですよ
で都会のところも
そのまま小売業者に渡します
で郊外の場合は
一応郊外からも来るんですよ
商売なんで
大きい木だるとか
後にはブリキのとか
鉄の缶を使って
その中にミルクいっぱい入れて
で馬車に乗っけて
また20キロから30キロコトコトコトコト
揺られてやっていきますと
要はクリームできんかったなと思うんですけど
多分できたと思いますよ
そんだけ揺れれば
なんなら発酵もしてると思いますが
発酵するためには
越してゴミ取ってなきゃいけないんで
ある程度加熱とかしなきゃいけないじゃないですか
ああ温かくないとね
この時代も西アジアの
トルコとかシリアとかヨルダンとか
イラクとかあっちの方ね
のミルク文化はもう加熱処理してるし
ちゃんとゴミ越してますから
越してるんだちゃんと もちろんです
加熱処理も インドもやってます
インドなんかもやってないと
発酵でダメになりますからね
その状態から乳酸発酵して
ヨーグルト化してって加工してるじゃないですか
逆にロンドンとか
オランダとかって
北方なんで
油断してる気がしますね
僕から見ると
加熱処理の文化がなかったんですよね
その延長上に
こういう風になってきたんで
生のまま来て馬車に乗られて
1850年頃になると
鉄道が敷かれていくので
今度鉄道に乗って
ガーッと一気に何百キロも
比べてくるみたいな
そんな距離を移動するんだ
まとめてたるいくつだろうみたいなのが
ドガーッてやってくると
主に蓋ついてませんけどね
蓋ついてない
されてても簡易なやつがパコッとはまってるだけとかね
密閉じゃないですから
そうなんだ
密閉したところでですけどね
削入の環境がひどいので
溢れないとかさ
本当にギリギリ溢れないようにしただけって感じか
そんな感じじゃないですか
写真残ってますよ
ググったら出てくると思うんで
興味あったら探してみてください
ちょっと後で見てみよう
白黒の写真が出てますね
僕が見たのは
あれは駅で働く人なのかな
鉄道関係の方だと思います
制服着てるので
その方が加えた箱のまんま
蓋の開いた牛だる運んでましたよ
絶対落ちるんだろうと思いましたけど
舞うよね
舞うと思います
確実にね
っていう感じです
疲れたな
ここまでで疲れたでしょ
まだここまでで50%いってないです
ここからです
本番はここからです
落納家というのは
それなりに設備投資が必要ですよね
そうだね
お金かかりますよね
参入消費が高いわけです
それよりも
小売業の方が
参入しやすいですよね
ミルクを欲しがってるマーケットはあります
でも供給が足りてません
人口増えて
どんどん売れるんだけど
乳搾りをする方の数が足りてない状態
でも参入消費が
低いのでしかも儲かるわけだから
需要が多くて供給が少ないから
そこに小売業者が
バンバンバンバン乱立していく状態になります
素人でもなんでも
デビューできますからこの時代は
当然免許なんかないですし
っていう状態になるんですね
この人たちどうやって
ミルクを売るかというと
まず受け取りますよね
基本的にそれを大きい樽に入れて
街中を回って
秘釈で売り分けていく
買う人は小さい自分の家の容器に
何倍分と買ってもらう
測り売りの状態なんですよ
なんですけど
これ10来たものを
10売ったら普通じゃないですか
もっと儲けたいんですよ
ミルク足りてないんですよ
水増しすると
儲かるじゃないですか
なので
1803年だったかな
19世紀初頭から
19世紀の終わり近くまでの
だいたい平均値で
1リットルのミルクに対して
ケースバイケースですが
約半分が100ミリから
500ミリリットルの水が
加えられていたことが調査により
明らかになっております
一リットルに対して
100ミリの水が加えられている
1割程度
水増しというものもあれば
500ミリリットルの水が
加えられている
1.5倍です
25パーぐらい
だいぶ薄まってますよね
そういう牛乳の方が
半数超えてたって言うんで
半数超えてた
そっちが普通になってます
薄いね随分と
この水が
小売業者の参入と水増し
どこからやってくるかというのも
大きな問題なんですよ
それはちょっと思ってた
ゾッとしませんか
基本的にまだ蒸水堂は
今のように浄化されてたりしませんし
井戸水使うわけですよ
鉄のポンプがついてる
ガッチャンガッチャンガッチャン
っていうのを組み上げるわけですよ
地下水だなと思うんですけど
その地下水はどこからやってきますか
みたいな感じですよね
これ冷やす
技術の歴史の時にも出てきましたけど
病院から出てきた
排水が流れ込んだ川で
そこで出てきた氷を
売るみたいな時代ですよまだ
わかります?下水と上水
一緒くたの時代なんです
つまり工場の
排水が流れ込んだところに
水が汲まれてるんですよね
怖っ
怖っみたいな感じですよ
ヤバいねよく死ななかったよね
死んでる人はいそうだけどね
そしてですよ
衛生上の問題と流行病
1854年ロンドンで
あるものが大流行になります
あるものが大流行
ロバのミルクを飲むとかそういう話ではないですよ
アイスクリームが流行るとか
そういう話ではないです
大流行するのはこれだ
これら
これらはもともと
諸説ありますが
インドの風土病だという風に
言われています
植民地だったんだけど
1833年だったかな
ぐらいに奴隷を禁止令
っていうのがイギリスでできて
今度移民が動き始めます
でインドからイギリスに
移民として行く人たちがいる
ガンディなんかも留学で行ったりしてますけどね
そういう風に動いていく中で
これらがイギリス国内でも
流行ったりとかフランスの方にも
流行しちゃったりとかするんですけど
これらってね
水を媒介して感染していくんですよ
水なんだ
食べ物とか水とか基本的に傾向で
口で持って
感染していくんですね
これ日本でも
他にも病気とかであるんだけど
糞便とか
凹凸したものとか
あと患者さんが
食べた食べかすとか
これが口に入ると感染するんですよ
ああそうなんだ
だから例えば汚物ですよね便
便が水で流されます
菌も一緒に流れてきますね
菌が入った水飲むと
当然感染するわけですよ
江戸時代の水増しと甘味料
まあそうだろうね
じゃあどこの水使って
水増ししてんだろうね
これ無限に
増えていくじゃん患者が
でちょうど同じくらいのタイミングで
鉄道が敷かれるようになって
人の往来が激しくなる
しかも交易は
バンバンされてます
1854年ってペリーが来た直後ぐらいですからね
日本にだって
来るぐらい船はあちこち
行き来してるわけですよ
三角貿易もガンガンやってましたしね
広がるよね
広がるね
人債みたいなもんだけど広がるまでが
水で広がるのに
水こえーって言ってるのに
水をミルクに入れちゃうんですよ
思い出してください
前回
薬光のあるコーヒーに薬光のある
砂糖を入れて薬光のあるミルクで
トリプルだねって言ってましたよね
ちょっと恐ろしい水に
不潔なミルクを
加えてるんですと合わせてるんですよ
健康とは程遠いね
毒薬にどんどん近づいてますね
今で言うと
ノロウイルスみたいなね
そうですね
そういう
ノロウイルスに汚染された水を
料理に加えてるんだもんね
しかも生で飲む
怖いよね
そう非加熱ですからね
で水増しします
とりあえず水増しました
そうすると牛乳ってねあまり水で薄めると
白くなくなって
青白くなっていくんですって
青白くなるんだ
やったことないから分かんないんだけど
そんなマジマジと飲ませたことがないの
分かんないけど
そうするとバレるじゃないですか
消費者にバレるじゃないですか
1.5倍にしちゃったら
とろみもなくなりますよね
サラサラだろうね
甘みも消えたりとか飲み応えも
減退してますよね
だから一個やらかすと
全部保管しなきゃいけないんですよ
どういうこと
例えば車ですよ
エンジンの馬力をいじってあげましたって言ったら
ブレーキパッド変えないと
とろみもなくなっちゃったよね
ブレーキパッドあげたら写真もちょっといじんなきゃいけないよね
タイヤも変えなきゃいけないよねって
次から次へと雪だるま式に
あちこちいじんなきゃいけないわけですよね
バランス取るために
水増しをしたがために
全部の嘘が嘘を呼ぶかのように
カバーし続けなきゃいけない
牛乳もやるんだ
まずですねとろみが足りませんね
とろみ足りない
普段料理をするときにとろみつけるとしたら何やりますか
片栗粉
片栗粉を入れてちょっと加熱してとろみつけたりしますよね
小麦粉を溶いて
入れたりとか
澱粉溶いて入れたりするととろみつきますよね
だから小麦粉や澱粉が
加えられるようになります
加えられた状態で売ってますもんこのときね
とろみつきました
でもちょっと青白いんだよな
どうにかして白くなんねえかな
いろんな粉を入れてみる
科学実験ですここは
あれを入れてみようこれを入れてみよう
ハクワこれを入れたら白くなるわ
何ハクワって
ハクワっていうのはチョークですよ
黒板に書くやつ
あれの原料ね
あれ入れると見事に白色になるんですよね
まあ
なるだろうね
白いもんね
牛乳っていうのは泡立ちますよね
ただとろみがついただけじゃ泡立たないわけですよ
小麦粉溶いたのが泡立つかったら泡立たないですよね
だからもう少し
粘性の高いものにして
トロンとさせてあげないと泡立たないと
どうやって泡立てようかなっていろいろ考えるわけですね
氷業者の方々も
片つむり
ちょっとすりつぶして
いってみようかな
エスカルゴとかありますから
食用の片つむりっていうのはね
そうだけど
ちょっと想像とは違う方向にいたな
とか
今ヨーロッパの方々ほとんどの方は植えって言ってますけど
もちろん一部の人たちも
ちゃんと食べてる動物の脳ね
脳みそ
ちょっと長らく食べられてきましたね
これ茹でてすりつぶして
入れたら泡立ちするじゃないかと
いいですか今この時点で小麦粉入りました
はい次チョーク入りました
はい動物の脳入りました
オッケーみたいな感じです
ちょっと飲んで
飲むかちょっとどうだ
お客さんの歯飲みに飲みたくないからちょっと飲んでください
なんだか
甘みが足りないわねそうですか
ちょっと楽の川さんの方に
言っときますね家帰って
甘みが足んねえかどうする
砂糖を入れる
高くつくか
糖蜜なら安いあれ入れよ
っていう人が出てくる
糖蜜ね安上がりだね
そうですね
ニューヨークなんか糖蜜その辺にいくらでも安く売ってますからさ
そうね砂糖の製造の副産物ですから
あとは
郊外の方に行くと人参育てたりしますよね
人参ジュース作って
濾して入れるとかね
濾して入れるけど色つきそうだけどね
ねえつきそうだけどね
入れてたらしいよ
入れたらまたチョーク入れることになるじゃん
入ってんでしょう
でまた水入れないとちょっとなんか変な色になるから
また水入れるでしょ
レシピがあるんです実験の結果
いろんな氷業者さんごとに
秘密のレシピ持ってたっぽいです
ただ残ってませんがね
残ってないんだ
後に規制かかりますから
この氷業者一掃されますんで
最後は正義が勝ちますから大丈夫です安心してください
甘味を付けるのに
ちょっとねリッチな人で知恵のある人がいるんですよ
伝統的な甘味料といえばこれでしょう
というものがあってですね
なんとその甘味料には
ミラクルなことに殺菌効果があることが証明済みなんです
おお
イギリスだよね今ね
甘味があって殺菌効果があるもので
伝統的なものこれいつから伝統的かっていうと
紀元前の時代から伝統的に使われてる甘味料があるんです
紀元前からなんだ
正道期時代から使われてるんです
そんな前
それが塩糖といいます
塩糖
塩糖というのは鉛の糖です
糖は砂糖の糖ですね
ちょっと科学名で言ったら
なんだったかな忘れちゃった
どういう科学式でどんな反応を起こすのかっていうのを読んだんだけど
右から左に抜けてったんで諦めて
鉛の糖というものがあると思ってください
舐めると甘いんですけど
鉛の加工物です
鉛の加工物
なんちゃらか鉛みたいなやつですよ
小三塩みたいなそういうやつですね
これは古代から甘味料として使われた
なぜか舐めると甘いからね
しかも鉛だから
殺菌効果ありますよね
あるだろうね
だからワインの甘味付けに利用されてきました
ああそうなの
例えば古代ロマンなんかだと
精銅器を鉛でコーティングしておくんですね
そこにワインを入れるんじゃん
置いとくとなんか知らないけど熟成されて甘いんですよ
しかも長期保存効くし
殺菌効果でね
いいじゃんっていう
いうふうな使われ方してるんですよね
ちなみに塩糖毒です
だろうね鉛だもんね
鉛中毒になりますから
そうだよね
これが学説化されてるわけじゃないっぽいんですけど
説としてね
例えば古代王朝の王様とかね
重役とか偉い貴族とかが
記録によると
ある時発狂してなくなったとか
いうのいっぱい出てくるんですよ
ああそうなんだ
これはどうやらもしかしたら
塩糖が原因なのでは
っていう説もありますし
一説にはベートーヴェン
ベートーヴェン
ベートーヴェンって晩年耳ほとんど聞こなくなりますよね
ああなったね
あれは鉛中毒の影響なのでは
とか言われてますね
へえワイン飲みすぎてとか鉛が入った
はい
はあ
っていうのが
これは伝統的な甘味料で
しかも殺菌効果があって
お前らゼニがねえから人参入れたりとかさ
糖蜜入れてんだろうちはちゃんとしてるぜ
塩糖入れてやるって言っている
激物みたいになってるけど
激物入れるんだよ
ああなんか
壮大な前振りだねほんとにね
これが売られてるんですけど
ただこれさっきも言いましたけど
例えば100リットルのミルクを
150リットルにして売る
これは水増し多分儲かりますよね
うん
この人たちねもう一歩行くんですよ
まだあるのここ
まだ儲ける道を探し出すんです
届きますよね
で買います
そしたら庭先ってことはないでしょうけど
家の中に入れて
次の日まで
置いとくわけですよ
12時間ぐらいね
12時間
そうするとね浮いてくるんですよ
わーっと油が
それをすくい取るとクリームになるわけですよ
これを分離して
これはクリームはクリームで別にして
バターかなんかにして売るんです
そこはちゃんと
分離させちゃうやつを使うんだね
分離するんだけど
元が元だからね俺はちょっと
口にしたくないですけど
そっちで利益を出して
クリームの方が高いんで
クリームを取った状態の脱脂乳状態にして
そこに水増しをして
とろみつけてあれやこれやこれや
加えて脱脂乳の
なんか
あたかも元のミルクかのように
見せかけて売ってるんですね
でこれを
もう
19世紀なので
張り紙があってチラシが巻かれたりとか
ポスターが貼られたりする時代ですからちゃんと
残ってるんですけどしっかりと
フレッシュミルクって書いてあるんです
フレッシュミルクね
ヘルシーフレッシュミルクと書いてますよ
どこがヘルシーでどこがフレッシュか言ってみろ
ケッ
ミルク規制の進まないイギリスの状況
1ミリも要素ないよね
ねもう毒ですよ
うん本当の毒だね
で1850年
超えたくらいになると
さすがにやりすぎだろって言って
ロンドン当局が規制かけてくるんですよ
まあそうね
ただね
都会の楽能家さん
壊滅するんですね
ああそう
これはもうやめろとさすがにだめだと
で高校これくらいの衛生基準
クリアしろみたいなことをやるんですよ
牛舎のあたりを特にね
ああ衛生環境ととどいてくる
そう衛生環境って
衛生がきれいになったかどうか知らないですけど
通気口がないとか
糞便がびちゃびちゃしてるとか
狭苦しいところだとか
それはやめろというので規制かかります
よっぽどひどかったんだよね
でこの規制がかかった理由というのが
衛生基準のためじゃないんです
ああ違う
いいミルクにするためじゃない
だってさ
そんな牛舎隣の家にあってみ
匂いがやばそうだね
人口どんどん増えてるんですよ
当時のロンドンというのは産業革命によって
ああそうか
マンションか分かんないけど
人がアパートにいっぱい住んでますよね
隣牛舎ですよ
クレーム出るでしょ
クレームどこ行きますか
役所行くわけですよね
一応議会とかで話し合われて
ロンドン市内に関してはもうそういうことやめようって
クレームが来るからなので
あってミルクを良くしよう
っていう観念はないです
そっちじゃないんだ
ここでじゃあ分かりましたってことで
法令で決まっちゃいますから施設を回収するんだけど
建て直したりとかしなきゃいけないから
そんなロンドンの街の中で
でかい牛舎を作れるっていうのは
よっぽど金持ちなんじゃできないので
大半が消えてなくなる
水増しして儲けようとしてたくらいだからね
これ別の業者なんですよ
別の業者?
牛を飼ってミルクを絞ってる人たちは
いわゆる生産者って呼ばれてるグループですね
さっきの水増ししてるっていうのは
小売業なんで
小売業の人たちが
これで二つの手がかかってるんですよね
で郊外の場合は間に輸送が挟まるって感じなんですけど
これで都会の楽能家さんたちが
壊滅的に消えてなくなりますよね
はい
あと今度
郊外の楽能家さんの展開になるわけですよ
まあそうだね
当たり前ですけどね
バンバン送られてくると
ただ今言った規制っていうのは
街中をきれいにしよう規制じゃないですか
だから
郊外の楽能家にはその規制が
働かないんですね
きれいにしようとか
ゴミが入らないにしようとか
そういうのもだんだんついてくるんですけど
手を洗いましょうとかね
全く規制が働いてないんですよ
匂いのクリームはなさそうだからね
それが全然関係ないんで
今まで通り運ばれてくると
ただ社会がちょっと変わってるんですね
要は臭い牛舎が
さすがにダメだってなったと同時に
やっぱり気づくんです
あの環境の牛のミルクは
飲みたくないよねって人たちいるんですよ
やっぱちゃんとしたミルクが
いいよねってことになるんで
本当にこれ腐敗してないよね
大丈夫だよねっていう気持ちがちょっとずつ
芽生えてきます
そうすると今度小売業者も対応して
防腐剤っていうのを使うんですね
防腐剤
防腐剤をミルクに入れれば腐らないじゃないですか
いやまあそうなんだけどさ
そうなんですよ
ミルクの防腐剤
包酸とかねホルマリンとか入れるんですよ
ホルマリン
ちなみに包酸もホルマリンも今口に入れちゃダメですよ毒なんであれ
そうだよねホルマリン漬けとか
ぐらいしか聞いたことないよ
あれ毒物ですからどっちも
腐敗しないから
ホルマリン漬けなのかね
そうそうですよそれをミルクに入れると
ミルクに入れる
今日すごいな畳掛けるかのように
後から後から来るね
でもね
ちょっと今日声張り目のテンション高めじゃないですか
テンション上げで
ちょっとふざけながら言わないと
語れないこれは
深刻に言ったら本当にどんよりするからね
どんよりちょっと出てきちゃってるもん
こんだけこうふざけてキャッキャするように
見せかけても内容が内容だからね
あの
レベルがね最初から10で来たなと思ったけどさ
10の上にもう1回10来てさ
10来てるからさ100ぐらいなの今ね
スタート10だと思ってたでしょ
違うんだよあれが1なんだよ
そうだね
途中って言った意味も分かったよさっき
さらに加速しますからターボついてるんで
ターボすぎるね
ターボのレベルが違ったんだよ想像と
でここのね規制が
郊外の方にあんまり入っていかないのには
一つ政治的な理由があるんですよ
そうなんだ
これ前回の収録
その前かなでちょっとお話をしてるんですけど
エンクロージャーっていうのちょっとだけお話したと思います
囲い込みね
囲い込み 農地の囲い込み
小作のみんな出てけ領主が
俺の土地だここで好きなように農業やるぜ
儲けるぜみたいなことやる
でメインは羊毛だったんですね
で中にはミルクを産業化したり
小麦産業化したりする
でこの領主地方の
地主領主ってのはほぼイコールで
国会議員だったりします
国会議員
そうなんですよ すごい権力だね
すごい権力なんですよ
これが佐藤のシリーズの中にもちょっと出てきましたけど
自分たちの
農家集団を代表する
政治家集団ってのができますよね
でそこは自分たちの利権を
守るために国物法
みたいな法律を通させたりとか
逆にそれを規制する法律に対して
ブロックしていろんな政治工作を
する時代ですから
その中にこのミルクも
入ってくるんですよ
ここにミルクが入ってくる はい
国物がその対象なんですよ
自分たちの利権を守るために
政治的圧も使うので
国側がもしくは公務員が
規制をかけようとしても
政治家がそこに圧をかけて
ブロックにかかるっていうこういう構図はずっと
働いてるのが19世紀
これもう全部そう
アメリカであってもそう
ただアメリカの方が
国が新しいだけに
地方領主の
パワーみたいなのがないんですよ
薄いんですだからアメリカの方が
規制がかかって改善していこうが早いですね
イギリスの方が
一歩二歩出遅れる感じに
この後なっていきますけど
そうなんだ
都会の楽能家と貧困層の女性たちの牛乳販売
で最後ちょっと軽いとどめをさしますね
とどめって言っちゃったけど
小堀業者さん
自分でも運びますけど
パートアルバイト雇ってます
パートアルバイトまあそうだろうね
貧困層の女子が多いんですけど
いわゆる
母手振りですよ
日本でいうところの
天秤房を担いでみたいな
あんな感じですよね
両側にオーケーがあって
その中には当然ミルクが入っていて
秘釈が突っ込んだんですね
売り歩くわけですよ
その秘釈でもって
お客様に先ほども
言いましたけど容器に
一杯二杯と言って分け与える
さあこの女子たちは
どのような格好をしているのか
普段どのような生活を
しているのかなんですね
さっきも言いましたけどもともと
お風呂に入らない習慣が根付いてしまった
環境なんですが
それも改善されつつある時代では
ありましたただ
貧困層です
風呂入ってません
洋服変えられません
なんなら朝の布を
着たら大丈夫みたいな迷信が
まだまだまかり通ってる時代です
朝の布高くて買えないんですけどね
貧乏人だから
年から年中同じ服着てるわけですよ
風呂も入らずに
ふけしらみのみ
は体に
常に同居してますよね
まあそうなのね
仲良しなんで
その人たちが蓋のついてない
容器を天秤房で担いで売り歩くわけですね
どんな状態か
想像してくださいね
これで消費者の手元に届きました
おめでとうございます
タクローさん牛乳ゲットしました
フレッシュでヘルシーなミルクの
到着でございます
1ミリも
その要素が見えたね
これを家庭でチーズに
する人もあれば
クリームはもうほぼ取れないでしょうけどね
ミルクがゆとか
シチューにしたりとかしていくわけですよね
大人は主に
ミルクを飲むという行為がほとんど
ない時代ですから
普通の大人は生のミルクを
飲むものじゃないみたいな
固定観念がありますからまだ
ただ元々ガレノスとか
ヒポクラステスの時代から
生のミルクは
新鮮なものは健康に
良い特に子供病人
老人にはすごく良い
子供の健康のためには
食前にミルクを飲ませると
それが秘訣だよっていうことを
かの大プリニュースも言ってるわけですね
ということは子供の健康の
このことを考えたお母さんたちは
愛がゆえに子供たちに
ミルクを与えます
与えていました当時実際に
そうなんだ
なのでこの毒物と言われる
白い毒薬の主な被害者は
誰ですか
老人と子供
そうです主に子供です
子供か
なので1842年これはアメリカの
ロバートハートリーの発言
ロバートハートリーという政治家ですけど
彼がこんなこと言ってます
このミルクが子供の病気の原因である
断言してます
そうなんだ
この方は市場を調査して
報告書をまとめて政府に対して
訴えをしてます
ということはつまり子供が主な被害者だ
ということです
子供ね
体力ないのにね
分解能力も大人よりないのに
そこにあんな激物みたいな
ミルク飲ませんだね
これが白い毒薬の正体です
今回の話を聞いて
気分悪くした方本当にごめんなさい
でもこのまんまなんです
はあ
僕自分で原稿書いてて
マジでうえってなりましたから
なるよねこれね
これだいぶオブラートに
包んでこんな感じでしょ
テンションとかも全部含めて
言葉も色々選んでこんな感じ
はあ
内容はすごかったけど
改めて
ミルクの植物化と現代の問題
色々ね現代も問題はありますけど
現代で良かったなと思った
しみじみ感じてしまった
噛み締めた感じはする
もしかしたら
あれかもですよ
古代からのミルクの植物化
っていうのをずっと僕たち
見てきましたよね
色んなところ見てきましたけど
こうなってないのは
ミルクを生で飲まなかったのは
こういうことを避けるための
人類の知恵だったかもしれないですよ
今この産業革命
くらいの時代に
イギリスを川切りに
禁断の世界に飛び込んでいった
ということなんでしょうね
そこを突破した先に
僕らが今いるんで
一番危ない過渡期がこれ
そういうことなんだ
なかなかだね
本当にね
そうなんですね予告通りですけど
台本の左半分だけで
軽く50分ぐらい収録してますので
レイによって
これがカットで
後半に映るんですね
ではこの後の話でしょ
次回以降の話
次回以降の話は何話か分けて
お話をしますが
この白い毒薬の状態から
どのように変わっていったのか
誰がどんなチャレンジをして
どんなものを作っていたのか
どんな整備をしていったのかっていう話が
次回とその次とで続いていく
感じですかね
明るい未来がちょっとずつ見えてきますんで
はい
次こそは明るい話を聞きたいね
ということで今回はこの辺で終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
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