1. サイエントーク
  2. 91. 炭酸の歴史!ガスの起源と..

炭酸は科学が詰まった飲みものだ!そもそも炭酸とは何か?炭酸とヒトはどう出会ったのか?二酸化炭素をガスとして最初に捕まえたのは誰か?

ドラマチックな炭酸の歴史についておしゃべりしました🍸

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炭酸好き? / そもそも炭酸とは / 炭酸水との出会い / 炭酸と健康 / 昔の炭酸まずそう / ヴァン ヘルモント / ヤナギの実験 / 空気とガスとカオス / ジョセフ ブラック / 二酸化炭素の捕まえ方 / 固定空気 / 空気を調べる入口 / 炭酸水を作る時代へ 📚参考文献

炭酸の歴史 アサヒ飲料

炭酸飲料はいつから飲まれている?歴史やつくり方をご紹介!

炭酸水による口腔への刺激が深部・末梢体温に及ぼす作用―Sham-feeding (偽飲) による口腔内刺激を用いた評価―

人工炭酸浴に関する研究

Effects of the High Concentration CO2 Bathing on the Body Temperature

Jan Baptist van Helmont

Joseph Black

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サマリー

炭酸の歴史についてお話しします。炭酸は炭酸水や温泉など、健康や美容の効果と関連しています。 空気の概念が生まれ、ガスに関する研究が始まっています。バンヘルモントさんによってガスの概念が提唱され、それからヘルモントさんやジョセフ・ブラックさんによってガスの性質や二酸化炭素の発見が進められました。 今回のエピソードでは、炭酸の歴史の初期から、二酸化炭素を見つけた人たちの話が語られました。

炭酸の起源と炭酸水
スピーカー 2
レンです。 エマです。サイエントークは、研究者とOLが科学を応援のためにぽく語るポッドキャストです。
スピーカー 1
炭酸好きですか?コーラとかジンジャーエールとか。 あんまり。君は好きだよね。 僕は大好きです。
スピーカー 2
炭酸が好きな人多いんじゃないか?どうなんだろう。 まあね、なんか爽快感みたいなのあるよね。
うん、そう。 なんでだろう、でも。 え?シュワシュワしてるからじゃない? シュワシュワしてるから。 飲み心地じゃないですか? 飲み心地。
喉越し? 喉越し?
そもそも炭酸って何ですか? 炭酸?CO2。
CO2。これ炭酸ってCO2ではないんですよ。 H2CO3?
スピーカー 1
あ、そうそう。いきなり分子式で答えてくる人あんまりいない気がするけど。
これCO2自体じゃなくて、CO2が水に溶けた状態ですね。がCO2とH2Oが合わさって、今、えまさんが言ったH2CO3っていうのが。
これが炭酸ですよね。
これさ、化合物の名前がそのまま飲み物の種類の名前になってるっていうの結構面白いかなと思ってて。
日本の炭酸って呼び方って実は商標だったりするんですよ。昔。
ウィルキンソンって知ってます?赤いラベルのさ、ペットボトルに入ってる炭酸水。
知らない。 売ってるんですけど、そのウィルキンソンが昔取ってた商標。
アルファベットで炭酸だったり、結構この炭酸というか炭酸水、当たり前に飲んでるんですけど、いろんな歴史が詰まってる飲み物で。
科学史としても。このさ、炭酸のガスって何?とかさ、そもそも。
あと誰が発明したの?とか。炭酸水見つけた人とかめちゃめちゃ儲かってそうじゃないですか。
スピーカー 2
確かに。でも炭酸水、そうだね、自然には出てこないの。
スピーカー 1
それもちょっと後で話そうかなと思ってて。そもそもね、人工物なのかとかね。
まあいろいろね、面白い話満載なんで、今回はその炭酸の歴史についてしゃべっていきたいと思います。
スピーカー 2
はい、炭酸の歴史ですね。お願いします。
スピーカー 1
じゃあ最初に、なんでちょっと炭酸の話しようかなと思ったのかというと、サイエントークで今まで科学の歴史、あと化学の誕生編みたいなのやってるんですけど、
さっきも言ったように、炭酸ガスのガスって何?とか、空気を理解するってすごい重要なポイントなんですよ。
見えないし、集めるのも難しいし、分けるのも難しい。
スピーカー 2
扱いが難しいよね。液体とか固体とかとは違うもんね。
スピーカー 1
そうそう、液体とか固体とかポイポイって混ぜたら反応させちゃえるわけじゃないですか。
これ割とね、今の実験室とかでも一緒かなと思ってて、液体使うのめっちゃめんどくさいっていうのあるよね。
スピーカー 2
確かに。
その液体を混ぜるみたいな。
スピーカー 1
そう、とか。
スピーカー 2
他のとこ行っちゃわないようにするとか難しそう。
スピーカー 1
そもそも保管するときにさ、圧縮してボンベみたいにしないと輸送もできないとか、すごいめんどくさいよね、使うの。
こんなに目の前にたくさんあるのにね。
でも、この難しいからこそ、けっこうこのハードル乗り越えたらいろいろ分かることもあったりして、
昔の人はもうずっと、空気は空気じゃんって言ってたんで、
この空気って実際何でできてるのかっていう知るストーリーがここから続いてくっていう感じで、その最初が炭酸っていうとこですね。
で、炭酸水ってさっきも言ったけど、人工物ですか?
スピーカー 2
どうなんだろう、なんかどっかに炭酸水あったりしそうだよね。
どっかにありそう?
スピーカー 1
どっかにありそう。
スピーカー 2
天然の炭酸水。
スピーカー 1
炭酸水としては見てないかもしれないけど、たぶん使ってると思いますよ。
スピーカー 2
重曹?重曹違うか、NA入ってるか。
スピーカー 1
ごめん、使ってるっていうのはね、もう体を入れてると思いますよ。
お風呂?
そう、温泉。
スピーカー 2
あ、温泉か。
そう。
スピーカー 1
なるほどね。
そうそうそう、これ温泉で、けっこう炭酸入ってる温泉ってあると思うんですよね。
パチパチしてるようなやつ。
入ったことない?
スピーカー 2
ある?
スピーカー 1
あるよね、きっと。
これもある、シュワシュワしてるやつ。
で、これけっこう炭酸水って言ったら、飲み物のほう浮かぶと思うんですけど、
人間が炭酸と出会ったのって温泉なんですよね。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
そう、一番最初。
で、これそもそもさ、地球ができたぐらいのときの話なんだけど、
地球できたばっかりのときって、隕石とかいろんな星がぶつかりまくって、表面マグマだらけみたいな。
で、そのマグマだらけのところに出てきた水蒸気とかが雲になって雨になって降り注いで、まず海ができましたよって話あるじゃないですか。
で、そのときに雨になって降るときに、そこにあるCO2が溶けて、そもそも海とかってめっちゃ最初CO2いっぱい入ってたりする。
だから、地球ってできたときから二酸化炭素まみれなんですよ、言ったら。
空気にもあったし、海にも溶けてたし、で、陸地ができたときも当然溶けたCO2は地面にいって、そのまま岩石にくっついたりするんで。
そもそもね、CO2がいっぱいあると。
スピーカー 2
CO2いっぱいあるのはなんでだっけ?
スピーカー 1
それはもうね、地球ができたときにできてる。
スピーカー 2
もうたまたま地球にいっぱいCO2あったってこと?
スピーカー 1
惑星同士が衝突して、で、そこでできてたりするって感じかな。
スピーカー 2
衝突したらできる。
スピーカー 1
衝突したり、惑星の内部にもともとあるとか。
なんか衝突出すガスとして出てくるらしいんだけど。
ボーンってぶつかってガスが出てきて、で、それが地球の引力で引っ張られて、地球の表面に二酸化炭素とか水がいっぱいあるみたいな感じ。
なんで、地面の中から出てくる温泉の中にもCO2ってものがいっぱい入っててもおかしくはないと。
炭酸の温泉と健康効果
スピーカー 1
で、今から2000年ちょっと前ぐらい、古代ローマの時代から人間って温泉入ってたりするんですけど。
スピーカー 2
テルマエロマエじゃん。
スピーカー 1
そう、テルマエロマエですね。
俺ぐらいのときに温泉飲んだっていう記録があるね。
これがね、人間が一番最初に飲んだ炭酸水と呼ばれている。
で、なんかね、もともと見つかった炭酸の温泉が温度が低めだったらしいんだよね。
ぬるま湯ぐらい。
ぬるま湯ぐらい。
で、それを病気の人に飲ませると健康増進になるというか、そういう効果があるんじゃないかって言われてて、炭酸の温泉って結構飲まれてた。
スピーカー 2
でもさ、そもそもなんでさ、炭酸の温泉が出てくるの?
普通の温泉とは違って炭酸の温泉が湧き出てくる場所があるってこと?
スピーカー 1
そうそうそうそう。場所によっては、その炭酸の濃度が濃くて、それが温泉に溶けて、で、地表まで出てくるっていうことが。
スピーカー 2
温泉なんだ、でも。
温泉なんです。
なんか、海の中で一部濃い場所があるとか、そういうわけではなく、全部その炭酸は温泉なんだ。
スピーカー 1
ああ、でもそういうのもあると思うよ。
そういうもののうちの一つで、ほったら出てきた温泉に入ってましたってことだ、ここでは。
そこから、なんとなく炭酸水って健康にいいみたいなことになっていくらしいんですけど、
たとえば紀元前1世紀ぐらいに、クレオパトラ7世って有名ですけど、
クレオパトラが美容と不老長寿の薬として、真珠をぶどう酒に入れて飲んでいたと言われてると。
スピーカー 2
真珠。
スピーカー 1
これ、別にぶどう酒自体は炭酸ではないんだけど、真珠って炭酸カルシウムっていうやつができてて、
これがぶどう酒に溶けると炭酸ガスが発生して、おそらく炭酸飲料になってたんじゃないかと。
スピーカー 2
じゃあ、スパークリングワインみたいな感じだったのかな。
スピーカー 1
そうそう、スパークリングワインに似た飲み物だったんじゃないかって言われてるね。
これも炭酸飲料として昔飲まれてた。
これがだいたい世界の炭酸水の始まりぐらいの感じだよね。
スピーカー 2
紀元前1世紀?
スピーカー 1
そう、ぐらい。
で、日本でも結構古くから出てきてて、694年とかに、
これもやっぱり山から出てきた温泉、炭酸の、を飲んだら病気が治ったっていう記録が残ってたりする。
あとは、当時の天皇がこの炭酸の温泉で手を洗ったり顔を洗ったりしたら、肌がツヤツヤになって痛いところが痛くなくなったみたいな、
炭酸の現代的な利用
スピーカー 1
そういう効果があるみたいですね。
でもさ、今もさ、温泉入りに行ったらさ、効果功能みたいなのよく書いてるよね。
スピーカー 2
そうだよね、そうだよね。
あれからなんか、書いてる書いてる、炭酸水だと血行促進されたりするのかな、しゅわしゅわだから。
スピーカー 1
一応、最近の研究だとそういう効果もあるっていう論文もある。
スピーカー 2
何がいいの?炭酸って、どうしてさ、体にいいんだろう?
スピーカー 1
例えば、飲んだ場合だけど、航空内が刺激されて、
末小体温が変わったり、上がったり下がったりするみたいだけど、変化したり、それによって心拍上昇が引き起こされるとか、
そういう効果はあるけど、これたぶんね、まだはっきりはしてないんじゃないかな。
あんまりね、いいっていう論文もあるんだけど、はっきりして原因書いてるのはあんまりないんじゃないかな。
スピーカー 2
しかも、飲んだ場合に限るんだ。入ったときにいいっていう論文もある?
スピーカー 1
入ったらいいっていうのも一応ある。
体温上昇作用が炭酸の濃度によって変わるっていう論文とか。
炭酸がめっちゃ濃い人工で作った温泉とかは、実際に痛みが除かれる、除痛効果が高いっていう風に言ってる論文もある。
末小の血管が拡張するみたいなのが、刺激によってあるんじゃないかとか、そういうのもあったりするみたいですね。
スピーカー 2
刺激がいいんだね、じゃあ。
スピーカー 1
刺激がおそらくいいんじゃないっていう。
確かに、炭酸温泉に入ったときに効果効果のバーっていっぱい書いててさ、食欲増進とか、腰痛が治りますとか。
スピーカー 2
美肌効果とかね。
スピーカー 1
そう。俺、昔、失恋の痛みって書いてる温泉に入ったことあって、すごくない?
すごい。
それはないだろうって思ったとき。
スピーカー 2
もうそこまで書き出したらさ、他のまで信じられなくなるというかさ、何をもって言ってるんだって。
スピーカー 1
そう、何をもって言ってるかわかんないけど、そういうの書いてるのもなんかあった気がするね。
そんなんで治る失恋の痛みは大したことないのでは?って思うけどね。
スピーカー 2
リラックス効果はあるかもしれないけどね。
そうそう。
ちょっと一瞬忘れさせてくれるかもしれないけどね。
スピーカー 1
そう。あとこれ平安時代ぐらいにも、源頼朝っているじゃないですか、の祖先の源の三つ中っていう人がいるんですけど、
この人がお城を作ろうとしたときに矢を放って、弓矢。
それを落ちたところに、お城を作るといいですよっていうお告げを聞いたらしくて。
その放った矢を探し当てた人がいたらしいんだけど、その人に三つ矢っていう苗字と、三本の矢の家紋みたいなのを与えたって残ってて。
三つ矢、埼玉あるじゃないですか。
三つ矢埼玉の三つ矢ってここから来ているらしい。
スピーカー 2
相当古い。
古いんだね。
スピーカー 1
で、そこに湧いていた温泉を三つ矢平の水っていう名前をつけて、売ったみたいな。
この辺が三つ矢祭壇の一番初めらしいですね。
ちょっと伝説っぽい感じもするけど。
スピーカー 2
でもさ、当時の一番初めの三つ矢サイダーとかさ、あとは昔に飲まれてた炭酸水って、全部ぬるそうだよね。ぬるかったり、あったかかったりすると。
スピーカー 1
炭酸って冷えてるからこそおいしいみたいなイメージあるけど、あったかいのおいしいのかな。
いや、おいしくないんじゃない。
スピーカー 2
おいしくなさそう。
スピーカー 1
炭酸も弱そうだよね。
弱そう弱そう。
ほんとに微炭酸っていう感じだと思う。
そう、だから炭酸を冷やして飲むみたいなのって、てかそもそも冷やすっていう、
技術がね。
技術もね。
最近。
あんまり、水で冷やせばいいのか、でも。
スピーカー 2
水で冷やしてもさ、こんなに冷えなくない?水の温度によるかもしれないけど。
スピーカー 1
だから今の炭酸と全然違いますよね。
スピーカー 2
そうだね。
だから冷やしておいしいっていうの見つけた人もいるってことだよね。
スピーカー 1
そうそう、それも出てきます。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
で、こっからしばらくそのままなんだけど、炭酸っていうものは。
健康に良くて、温泉とかにあるよねみたいな。
それが炭酸なんですけど、もちろん当時炭酸みたいなCO2みたいなものはついてない。
なんかわかんないけど空気入ってるみたいな感じなんだけど、
こっから近代になって、錬金術とかの時代になっていくわけですけど、
ガスの概念の提唱
スピーカー 1
そもそも空気って何っていう人が出てくる。
これが1600年代とか。
だいぶ飛ぶけどね。
この時、そもそも呼吸が何なのかもわかってない時代です。
で、この時代にとうとうガスっていう概念を作る人が現れる。
ここまでね、ガスってないんですよ。
空気ってあるけど。
スピーカー 2
じゃあ、ガスの意味としては、空気ではなく、機体みたいな。
成分は指定しないけど、単体のガスってこと?
スピーカー 1
当時は、だから空気は空気じゃん、まず。
空気とは別に出てくる空気みたいなものみたいな。
それがガスだっていう感じ。
当時の世界観としては、もう世の中、元素、火と水と土と空気でできてるっていうのが主流だったんで、
空気は空気なんですよ。
だから空気に種類も何もない。
だけどなんか違うものあるぞっていうのがガスっていうのを作った人が出てくる。
でも全然よくわかってない。
ガスってそもそも混沌っていう意味のカオスから来てる。
カオスが生まれてガスになってる。
だからカオスなんです。
これ言ってるのがベルギーのバンヘルモントさんっていう人なんだけど、
この人は錬金術師ね、いつも通り。
固定空気と二酸化炭素の発見
スピーカー 1
この人はもともと医者なんだけど、
当時の医術だと、あんまり今でいう衛生医術みたいな、効かないのにやるみたいなのが結構あって、
皮膚の病気で下剤治療をしたら余計悪化したらしくて、
そこから当時全然マイナーだったパラケルスス医学っていう、
パラケルススさんっていうのもサイエントークで以前紹介したんですけど、
この治療によって回復したと言われてて、
そこから結構錬金術とかにはまっていくみたいな人なんですよね。
スピーカー 2
ちなみにパラケルススさんは何してるんだっけ?
スピーカー 1
パラケルススさんは錬金術を使って薬を作ろうとした人ですね。
スピーカー 2
じゃあ、パラケルススさんが作った薬が結構効いたってこと?
スピーカー 1
そうそう、作ったというか、もうちょっと後の時代だから、
パラケルススさんの教えに従って治療したとは言われている。
毒と薬が神人へって最初に言った人ですね、パラケルススさんは。
この人はだから、パラケルススさんってアリストテレス全然信じてないんですよね。
だからこの人は、このヘルモントさんは、
この世の物質は水と空気の2種類でできてるよねって言ってた。
もっと少なくなってるの、アリストテレスが言ってた時。
1つじゃなくて、もう水と空気で全部説明できるって言ってた。
これを証明しようとした有名な実験があって、
柳の実験っていうやつなんですけど、植木鉢あるじゃん。
あれに重さを測った土をまず入れますと。
そこにまた重さをちゃんと測った木の苗を植える。
そこから水だけを与えて5年間観察したらしい。
したらさ木でかくなっていくわけじゃん。
5年間で柳って70キロ増えたらしい。
水しか与えないのにね。
だけど土の量は100グラムしか減ってない。
じゃあ与えた水が植物になったよねっていう。
てことは今だったらさ、当然植物呼吸とかもしてるし、
光合成するしみたいなのあるけど、
なんもわかんない時って水あげて70キロも増えたら、
水が植物になったんだなって多分見えたと思う。
スピーカー 2
だからもうこの水だけあればOKみたいな。
それ植物に関しては言えるけどさ、
スピーカー 1
動物に関しては水だけ飲んでても死ぬよね。
動物に関してはね。
ご説明になってないかもしれないけど。
あと人間で言うと人間に酸をかけて溶かすと水になるんで、
スピーカー 2
もともと水からできてるって言ってる。
人間水がいっぱい染めてるのは確かだけどね。
スピーカー 1
それはあってんだけど、もう全部水だって言ってるね。
全部水だから。
だから結構このようなもの何でできてるんだろうっていうのは、
根本からやり直してるみたいな人で。
例えばさ、木炭燃やしたら灰しか残んないわけじゃないですか。
ちょびっと。
全部消えてくわけじゃん。
で、その時に出てくるやつは空気ではあるんだけど、
もともと木炭の中に入っていたものが空気中にただ放出されていっただけだって言ったね。
それがガスだって言った。
スピーカー 2
ガスはいろいろ種類あるけど、
木炭のガスについては、木炭を燃やした時に、
木炭の元々あったものが空気中に放り出されたって言ったってこと?
スピーカー 1
そうそう。
スピーカー 2
それだけじゃないんだね、ガスは。
スピーカー 1
ガスはそれだけじゃない。
だからそういう、もともと個体に何かがくっついてて、
中に入ってて、それが空気中に放り出されます。
それがガスですよっていう、ガスの概念みたいなのを作ったって感じ。
それがこのヘルモントさんが言ったことだね。
だから、空気は空気って終わりなんじゃなくて、
空気にも種類があって、もと木炭の空気がこれですみたいな。
そういうものを作っていったって感じね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
個体由来のガスもあるんだよっていうことだね。
ヘルモントさん、燃やす実験みたいなのをいろいろやるんだけど、
何回か室内で木炭燃やしたりして、一酸化炭素中毒になりかけたりするっていう、みたいな人だった。
スピーカー 2
でも、一酸化炭素中毒もさ、一酸化炭素っていう、普通の空気には入ってないものが、めちゃくちゃ充満してなるわけじゃん。
それもガスだよね。
スピーカー 1
それもガス。
そういう経験もしたからかもしれないけど。
スピーカー 2
だよね。
スピーカー 1
とはいえ、けっこうこの人変な実験いろいろしてんだけどね。
小麦の粒と汗で汚れたシャツに油と牛乳を垂らして倉庫に入れておくと、ネズミが生まれるっていう自然発生説みたいな。
この人ね、けっこう生き物は自然発生するっていう派閥の人なんだけど。
なんかね、謎のレシピはいっぱいありますよ。
スピーカー 2
2つのレンガの間にバジルを置いてニッコを当てるとサソリが生まれるとか言ってる。
スピーカー 1
ちょっとすごいなって感じなんだけど。
スピーカー 2
なんかいろいろぶっ飛んでる説も言いつつも、ガスの概念とかはちゃんとその人が出したんだ。
スピーカー 1
そうそう。当時そんなこと言ってる人はいなかったっていうね。
で、ここからまたガスっていう概念が生まれて、100年ぐらいは空気別に実験進むわけじゃないんだけど、
今度本格的に機体を実験する人が出てきて、イギリスのジョセフ・ブラックさんっていう人がいるんですけど、
この人は石灰石、石灰ってさ、チョークとかさ、あれ石灰ですよね。
あれを加熱すると、なぜかその石が軽くなるっていうのを見つけてて、
加熱前は120グラムだったのに、加熱すると68グラムになっちゃう。
なんだこれってことは、これ残りどこいったってなるわけだ。
スピーカー 2
ちなみに加熱したらさ、どうなの?石灰石って。
スピーカー 1
石灰石を加熱するとCO2が出てきます。
で、残りはどうなの?
残りはまあ、石だよね。
スピーカー 2
石?じゃあ見た目はあんま変わんないってこと?なんか量が減るだけってこと?
スピーカー 1
あー、ちょっとスカスカになったりするんじゃないかな。
スピーカー 2
石が小さい石になってガス出てくるってことね。
スピーカー 1
そうそうそう。で、当時だからその現象としては確認されてたけど、なんでだろうってやった人いなかったの。
これどうやって調べると思います?
加熱したり、あとは石灰石に塩酸をかけてみても、同じように石灰石ちっちゃくなって軽くなっちゃうっていうのもわかってた。
これを調べるためにはどうしたらいいと思います?
スピーカー 2
えー、わかんない。
スピーカー 1
これ結構簡単にできることで調べられるんだけど、理科の授業とか思い出したらわかるかもしれない。
スピーカー 2
あー、なんかCO2出てきたら色変わる系のやつ。
スピーカー 1
あー、超現代だね。
スピーカー 2
とかなんかさ、CO2を水に、なんかあったよね、理科で。
スピーカー 1
あー、それもあるね。
スピーカー 2
なんか水に入れてなんちゃらみたいな。
スピーカー 1
全然覚えてない。
情報少なすぎるでしょ。
スピーカー 2
石灰水。
あー、石灰水、そうそうそう。
石灰水がどうちゃらうんちゃらかんちゃらっていうのはあったよね、理科で。
スピーカー 1
石灰水をどうたらうんちゃらかんちゃらをやったのもこの人っすね。
あー、そうですか。
多分ね、理科でやったのは石灰水作って、息をブクブクってやったら、透明なやつが白くなりますとか。
スピーカー 2
あー、そうそうそうそう、それそれそれ。
うん、それそれ、そんな感じの。
スピーカー 1
そう、あれ二酸化炭素で、この逆ですよね。
二酸化炭素がくっついて白く濁るってやつ、それ石灰水。
まあ、それで出てきたものを調べることができるんだけど、じゃあ、この空気を集めるっていうところは、ちなみにどうやったかわかる?
スピーカー 2
空気を集める?
スピーカー 1
そう、石灰石があって、その石に塩酸入れたりして、空気出てきます。その空気をどうやって集める?
スピーカー 2
逆さまにしたフラスコみたいなので集める?
おー、そう。
あ、でも、空気よりも重いやつはあれか、なんか逆さまにしなくていいとかなんかあったよね。
スピーカー 1
あ、そう、空気より重かったらそうだけど、でもさ、もっと目に見える形でできる。
スピーカー 2
もっと目に見える形で空気をつかまえるってこと?
スピーカー 1
そう、超惜しいとこまで来たよ、今。
たぶんさ、それ情報知観と過法知観の話でしょ?
スピーカー 2
あ、そうそうそう、あったね、なんかね、中学生ぐらいか?
スピーカー 1
そう、もう一個なかったっすか?
スピーカー 2
あ、液体に溶かすやつ?
スピーカー 1
いや、溶けちゃダメなんだよね。
スピーカー 2
あ、溶けちゃダメなの?
スピーカー 1
溶けちゃダメ。液体に溶けないやつは、水にフラスコ入れて、それひっくり返して、ぷくぷくそこに集めるってできるじゃん。
スピーカー 2
そうそう、なんか水使うやつ。
スピーカー 1
あ、そう、水使うやつ。あ、溶けるやつって言ったから。
スピーカー 2
溶けるやつじゃないか。
溶けないやつ。
水使って集めるやつか、なんて言ったっけあれ?
スピーカー 1
そうそう、水上知観っす。
スピーカー 2
あ、あったね。
スピーカー 1
もうなんか何年ぶりかわかんないぐらい。
スピーカー 2
何年ぶりだろうね。
で、これやったね、小学生。
スピーカー 1
これ小学生じゃないかな、これみんなやってるよね、たぶん。
スピーカー 2
やったよね、やった。
スピーカー 1
水上知観やりましたよね、もうやりました。
もう今は全然やらないけど、空気集めることないから。
これ水上知観をやって集めるんすよ。
石灰石が軽くなった理由を調べたい。
だから、そっから出てくる空気を、管通して水やって、ぷくぷく集めると。
この空気がおそらく、この抜けてったものだってなるじゃん。
で、さっき言ったように、この空気を逆に石灰水、水に溶かしたやつに入れると、白く濁ったり。
あとは、それ使うと、ろうそくの火がすぐ消えるとか、
あと、ネズミが死んじゃうとか、その中だったり。
みたいなのをいろいろ明らかにしていくんすよ、このブラックさんが。
で、これなんだってなるから。
意味わかんないわけよ。
だって空気は空気なのに、なんか普通の空気じゃないってなるわけ、ここでも。
だから、この時は石灰石に何か固定されてる空気があって、
それが加熱したり、塩酸入れたり、出てきたと。
スピーカー 2
これを固定空気と名付けようと思って、ってなったらしいよ。
スピーカー 1
すごいね。
これ、実は後の二酸化炭素なんだけど、固定空気っていうものが発見されるの。
スピーカー 2
初めてその人が二酸化炭素を発見したい。
スピーカー 1
そう。
すごいね。
すごいっすよね。
結果的に二酸化炭素ってわかってないけど、初めてこれを捕まえたっていう。
空気の多様性への気付き
スピーカー 1
炭酸水を作るとかの一番最初の段階、これじゃないですか。
とりあえず二酸化炭素を作って集めれないと、そっから水に溶かすとかもできないんで。
これ、炭酸の歴史の最初なんですよね。
そうだね。
それと同時に、やっぱり空気には何種類かあるぞって改めて気づく。
純粋に空気みたいなものじゃなくて、こっから出てくる固定空気みたいな種類もあるから、
やっぱり世の中の仕組みはもうちょっと深いぞみたいな。
スピーカー 2
空気をもっと調べないとダメだってなったのがこの人ですね。
スピーカー 1
というわけで、今回話まとめると、僕たち人間が二酸化炭素と出会ったのは、最初温泉ですと。
それは地球が生まれたときから決まってましたっていう。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
いっぱいあるんで。
そこから空気に人間は興味を持ち始めて、エルモントさんみたいなガスっていう概念を作る人とか、
ブラックさんみたいな石灰石から出てくる空気を集めて、
なんか動物死んじゃうぞとか、空気を調べる人たちがどんどんどんどん出てくると。
っていうのが今回の話でした。
炭酸の歴史の初期って感じですけど。
スピーカー 2
そうだね。ガスの歴史。
スピーカー 1
ガスの歴史ですね。
CO2の歴史。
二酸化炭素を見つけた人たち
スピーカー 1
一応前回ね、たぶんボイルさんっていう人が、ネズミを容器に閉じ込めたら死んじゃう。
だからなんか変だっていう。
空気は一種類じゃないって言ってたんだけど、
今度その空気はじゃあ何かっていうのを調べていくっていうフェーズってことですね。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
炭酸の歴史だから、炭酸の本当の最初からやってる今。
今回はこの辺までですけど。
スピーカー 2
じゃあさ、酸素を調べた人もいる?
スピーカー 1
もちろんもちろん。酸素を。
スピーカー 2
窒素を調べた人とか。
スピーカー 1
そう、それぞれ見つけた人がいる。
なるほどね。
今回もさ、二酸化炭素見つけましたって言ってるけど、
別に二酸化炭素って言ってるわけでもないし、
結果的にそうでしたみたいな、後から調べた。
スピーカー 2
当時は何かよくわからないけど、とりあえず新しい二酸化炭素見つけたっていうことだよね。
スピーカー 1
まさかさ、そこに炭素的な成分とかCO2だから酸素の成分が入ってるとも思ってないし、
それを名付けるのはまた別でいるから、その人もある意味二酸化炭素を見つけた人でもある。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
だからね、結構複数いるんですよね、発見者が。
スピーカー 2
どれでも、どの物質でもそうかもね。
なんか初めてこれを見つけて、これ使えるとかこういう性質があるっていうのを見つけた人と、
その後にちゃんと科学的に、こういう成分でみたいな見つけた人、別々にいそうだよね。
スピーカー 1
そうそう、別々にいる。
最後に言ったジョセフ・ブラックさん、1700年代の人なんですけど、
1700年代は、いろんな空気が見つかるフィーバー状態。
酸素、水素、二酸化炭素とか、全部これぐらいの時代に見つかったりするんで。
スピーカー 2
ブラックさんって誰だっけ?
スピーカー 1
さっきの石灰石実験した人。
スピーカー 2
石灰石の人。
スピーカー 1
水蒸気管やった人ですね。
スピーカー 2
ヘラナンチャラさんは?
スピーカー 1
君、名前本当に覚える気がない。
ヘルモントさんね。
ヘルモントさんはガスっていう概念を作った人で、
カオス、カオス。
スピーカー 2
カオスからガスっていう概念を作った人で、その後にブラックさんが二酸化炭素を見つけたんだ。
スピーカー 1
そう、固定空気を見つけた。
ちょっとかっこいいよね、固定空気の方が。
スピーカー 2
うん、かっこいい。
スピーカー 1
フィックスドエアーって言ってた気がする。
じゃあ、今回はこんな感じで、次回は、今回全然進んでない感じするけど、
次回で一気にこの炭酸ってなんだって、もっと詳しく調べたりとか。
スピーカー 2
炭酸後半ね。
スピーカー 1
炭酸後編は。
後、実際炭酸水を作った人とか。
これまだ発明されてないんで。
スピーカー 2
確かに確かに。
スピーカー 1
人工的なものはまだって感じ。
それを作った人とか、そっからどういう感じで工業化して、
今僕たちが炭酸飲料を飲んでるのか。
スピーカー 2
なるほど、なるほど。
スピーカー 1
いっぱいあるからね、コーラとか。
そうだね。
密夜サイダーもちょっと出てきたけど、ジンジャーエールとかいろんな種類あるんで、
その辺をちょこちょこしゃべりたいかなと。
スピーカー 2
はい、ジンジャーエールも見つけた人すごいよな。
まさかジンジャーがね、あんなちょっとコーラっぽい飲み物になると。
スピーカー 1
ジンジャーエールね、コーラより数十年か早いんじゃないかな、見つかった。
スピーカー 2
あ、そうなの?
確かにコーラの方が人工的な感じでもね、
ジンジャーエールはジンジャーと炭酸水。
スピーカー 1
当時多分ね、いろんなもん混ぜたと思うけど、炭酸水。
スピーカー 2
てかそもそもコーラってなんだ?
スピーカー 1
コーラはもともと薬だったって聞いたことあります?
知らない。
コカコーラのコカ、コカインのコカス。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。薬物じゃん。
そう、見つけたの薬剤師だしね。見つけたとか作ったの。
スピーカー 1
コーラの話もちょっと出てくる。
次回で終わるかな?
全部喋ってたら終わんないかもしれないけど。
スピーカー 2
コーラは何なのかちょっと気になるわ。
スピーカー 1
その辺の話もね、していきたいなと思います。
はい。
こんな感じでサイエントークは毎週科学のおしゃべりをしています。
フォローやポッドキャストの評価、エピソードの感想などをXで書いていただけると嬉しいです。
好きな炭酸飲料があったら教えてください。
スピーカー 2
お願いします。
スピーカー 1
これ喋ってたら炭酸飲みたくなってきた。
スピーカー 2
確かにちょっと飲みたくなってきた。
スピーカー 1
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サイエントークの公式ホームページをチェックしてみてください。
それでは。
スピーカー 2
ありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
31:33

コメント

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