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2021-09-12 16:21

【番外編 #2】お茶による新型コロナ不活化最新研究について

先日、新型コロナウィルスとお茶に関する研究のオンラインセミナーに参加する機会があったので皆さんにも情報共有できたらと思い急遽収録しました。

研究結果とそれに基づく推論の両方をお伝えしています。

発信内容については正確性について十二分に注意した上で収録をしていますが、このラジオで得た情報を聴衆の皆様が発信する場合については御自身で1次ソースを確認の上お願いいたします。


京都府立医科大学
論文1「緑茶カテキン、カテキン誘導体、および紅茶ガレート型テアフラビンによる新型コロナウイルスの試験管内での有意な不活化」

論文2「紅茶と緑茶による唾液中の新型コロナウイルスの試験管内での迅速な不活化」


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00:02
はい、たべものラジオです。緑茶のシリーズをやっている最中ですけれども、緑茶に関して皆さんが今一番気になっている新型コロナウイルスとお茶の関係に関する研究というのが近頃発表されまして、これについて情報が入りましたので、皆さんにご紹介できればなということで、緊急回でございます。
緊急回ですね。
これ最初にお断りしておきますけれども、現時点でまだ研究が完成したというものではないそうですね。というのもまだ臨床試験ができてなくて、今わかっているのは試験間の中での実験結果だということですね。
なので、これがイコール完全に効果がありますよというのとはまたちょっと違います。というのがまず一つの条件ですね。だからもう一つの前提条件は、変異株に関しては今現在研究をしているところであって、今回発表された研究結果というのは従来型。
従来型。
一番最初に出た新型コロナウイルス、アルファとかベータとかつく前の。それだけしかまだ検証ができていませんということです。この研究内容に関しては国際科学雑誌、査読付きっていった専門家がチェックが入るやつですね。
査読ね。 そうそう。いろんな専門家の方々がこの論文はちゃんとしてるねという査読が入ったもので国際科学誌に2021年の6月に発表されたものから学びましたと。
でですね、僕がお話を伺ったのが京都不律医科大学大学院教授の松田治先生の研究でタイトルが茶による新型コロナウイルスの不活化。
不活化 はい。ウイルスが死滅するとかではなくてパワーを失いますよという方向性が見えてきましたねと。
どうやらこの教授おっしゃってたのが元々免疫学の専門家であって初めからなんとなくお茶良さそうだなみたいな勘で当てていってたらできたとかそういうものではないんですって。
違う? うん。コロナウイルスの感染者数を世界中で見渡してみると地域による違いが出てるよねというのはテレビでもやってるんで僕らもメインしますけどここにまず着目をしましたと。
生活習慣による差というのはもちろんわかった上で生活習慣の中でも食品成分に着目して調べていったらもしかしたらそこに違いがあるのではないかという仮説を立てて何種類調べたかっていうのを覚えちゃないんですけど数百種類。
人間の細胞とそこに食品の成分を混ぜてそこに新型コロナウイルスを付着させて3日後にその細胞が死滅していないかどうかというのをずっと何パターンも何パターンも繰り返し調べていったらしいんですね。
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したらたまたまお茶がどうやら効果がありそうだというところに行き着いたと。気の遠くないあるような作業をされたということですね。科学者なのでエビデンスが大事ですのでこれをきちっと一個一個やりましたよということでおっしゃってました。
どうやら効果が一番認められたものというのが緑茶あと紅茶ウーロン茶ほうじ茶こういったものがコロナウイルスの不活化に対して非常に効果が認められましたということだそうです。
でこれね飲んだらいいのかというとどうもねそうでもないっぽいんですねもちろん飲んだほうがいいんですけどカテキンが作用してるんですって緑茶に含まれてるカテキンカテキンはこれ専門的になっちゃうんですけどカテキンも4種類あってエピカテキンとかエピガロカテキンエピガロカテキンガレートエピカテキンガレートって4種類あるんですけど
この中のガレートと名前がつくものが非常に効果がありそうだということが今のところわかってますあくまでこれ試験管の中だけの話ですけどね紅茶に関してはテアフラビン聞いたことないんですけど初めて僕も聞いたんですけどねこれはカテキン類が酵素によって変質したものだそうです
結局このエピガロカテキンガレートのお仲間だということですね全部ガレート菌がついてますねそれからエピガロカテキンガレートの2両体という2つ連結したものがあってやっぱこれも強そうだということがわかってましてこのテアフラビンは紅茶に多く含まれてます緑茶はエピガロカテキンガレートこれが含まれてますというざっくりした傾向ですけどね
これらのカテキン類は細胞の免疫能力を上げるとかそういうことではなさそうですと仰ってましたね
免疫を上げるわけではない そうですねカテキンが直接ウイルス自体に触れることによって作用するということがわかってきました
僕も直接見たわけじゃないですけどイメージでいくとウイルスって球体ボールみたいになってて周りに触手のようなトゲトゲが出てくるんですよねスパイクタンパクとかいったら
スパイクタンパクって まあスタッフの方が詳しいかその辺ね
インフルエンザなんかも似たようなところがあるからね
でもスパイクタンパクのトゲトゲが細胞に突き刺さるというか間解剤するんですよね誘導体が
スパイクタンパクが平たく人間の細胞にピタッとくっつくことで感染するというメカニズムなんですって
これの先端部分トゲトゲの先端にどうやらガレートッキーカテキン類が作用してくっつかないようにしてくれるという効果がまみこまれてると
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タンパク質と結びつかないというか浸食しないというか
そういうことですねなんで体内で増殖しないからそのまま不活化
ウイルスが活動できなくなってしまうこれがざっくりした内容ですね
これどういう作用が実写界で効果が見込まれるかっていうところなんですけど
これは飲んでたら感染しにくいっていう話ではともないですね
飲んでるだけではだめ
それそこには効果がなくてっていうのもまずウイルスに直接触れなきゃいけないんですよカテキンが
まあそういうことだね
カテキンがウイルスに直接触れられる環境ってなかなか難しくって
じゃあ鼻の中に年がら年中カテキン塗っときますかってこれちょっと無理じゃないですか
それはちょっと難しいな
実際今発表されてるのでいくと感染ルートの一番多いのが鼻から入ることらしいんですよね
鼻からなんだ
だから感染者陽性患者さんの口の唾液が飛沫として飛ぶ
それが一番入りやすいのが鼻だというそのルートが割と多いらしいんですよ
その次に直接触ったものが年域に触れる鼻とか目とかそういうところですね
そういうところなので口っていうのはなかなか繁殖しづらい
特に飲み物や食べ物等で胃に流し込んで胃まで行き切ってしまえば胃酸で溶けちゃいますからねウイルスの
その間で付着すると危ないよということらしいんです僕もちょっと聞いた話なんですけど
一番効果がありそうなのが口の中の唾液中でウイルスが増えて
それが相手に飛沫として飛んでいって感染を拡大するここが問題なので
この唾液中をカテキンで洗い流すことによってウイルスを不活化することができれば
感染者から他の人に広めることが限りなくリスク減りますよね
ロジック上は
これまだ臨床試験をしていないので結果がちゃんと出てないんですけど
この先生の研究から推測される実用的な使い方としては
口臭衛生的な持ち方ですね今申し上げたように
口の中を常にお茶で洗って口の中にあるかもしれないウイルスを不活化させておけば
他人に被害を及ぼさない
じゃあずっと定期的にお茶を口に含むような状態があれば
移す可能性は低くなるよねっていう話
そういうことですね
これ早く臨床実験確立してほしいけど
これ臨床実験でも証明されればみんなお茶通に飲んでれば
そうですね絶対大丈夫とはもちろん言えないんですけど
例えばケースとして考えられるのがマスクを外す場合ありますよね
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会食なんかですね今会食しづらいですけど
その時に一番最初に緑茶を一杯含み飲みをするとか
せっかくだからサッと口の中通らせるよりも僕の感覚ですけど
5秒とか口の中でちょっと置いて口の中をお茶で湿らせてからごくんとするということが繰り返し行われれば
特にマスクを取った瞬間ですね
やっておけば例えば4人のうち1人が陽性者であっても比較的その人が飛ばすリスクが減るよね
そういうところで使えるかもしれないよねということを先生はおっしゃってました
しつこいようですけど薬事法とかに触れてしまうので何度も言いますね
臨床試験は終わっていないのであくまでも今の部分は推論の世界は出ませんので
そこは皆さんにもご理解をいただきたいと思います
で冒頭にも申し上げましたけども従来型であって変異株での実験は今進行中で発表されていませんので
今出てるデルタ株とかその辺はまだわからないと
ただ従来型に関しては効果が認められていますよというところですね
でもう一個推論があって一度口や鼻から感染した場合に潜伏期間ありますよね
これがある一定量まで増殖することで肺などに行って悪さするわけですよ
増殖する前の段階で不活化することが認められれば今後予防という観点からも
緑茶が有効であるということが言えるようになるかもしれないよね
まあどこで培養されるというか増殖するかはちょっと僕はわからないんだけど
この培養されている時点でエピカロカテキンガレードに触れてしまえば繁殖は収められる可能性があると
そういうことですねこれは緑茶でなくても紅茶やほうじ茶ウーロン茶でも効果があるだそうです
これねよく知ったもので紅茶の場合はさっき言ったのがテアフラビンというものなんですね
で実はカテキンよりもテアフラビンの方が強いんですって
ああテアフラビンの方が強い
ウイルスを不活化させるパワーが強いだけどテアフラビンの方が抽出量が少ないんですって
ああそうなんだ
で緑茶の方はカテキンですねカテキンの方が弱いけどめちゃくちゃ多いんですって
ああ量がね
だからお茶として飲む分にはどっちも同等程度の効果が期待できそうだというふうにおっしゃってましたね
ああまあそうか量が出てきてるから効果低くても叶えてしまうと
もう人海戦術ってやつですね完全にねそういうことが認められてるそうです
でも本当今僕が聞いた話はここまでなのでもしあれだったらググってもらうと出てきますんで
そうなんだ
なんかヤフーニュースとかでも記事になってたのを僕見かけたんですよね8月か9月かあたりですけど
12:04
そうなんだ
そっちでも見れると思いますので興味のある方はぜひそちらも確認していただければと思います
ここから先は海外の別の研究で僕も詳しく調べたわけじゃないので
ああそうなんだってそんなことやってるんだねぐらいまで知ってもらえればなと思って
ちょっと紹介だけします世界中ではやっぱりお茶とウイルスの関係について調べてる方がたくさんいらっしゃるようなんですね
そうなんだ
日本人だけじゃないですよヨーロッパでもやっぱりされていて一部ほんとスモールサイズですけど臨床実験も行われているみたいですね
ほんとスモールで10名本当1000人くらいで出て欲しいんですよね普通はね
これが10名で陽性患者10名に緑茶を飲んだ程度では摂取できなさそうな高濃度のカテキンを
相対15日間与え続けましたとカテキンカプセルとかそういうの作ってねマスクで呼吸器のマスクで噴霧して吸わせるとかそういったことをしました
で感染してから回復するまでの平均値が通常は30日前後なんですって
これイタリアの実験なんですけどイタリアの実験した町だと通常は31日平均なんですって
ところがこの10名は中央値が9日だったとこれね範囲が7日から15日間
だからさっきの接種期間が最長15日っていうのは一番長くても15日で回復しちゃったんで実験終了ということらしいですね
これは医療機関の中で入院中に行ったんじゃなくて医療機関パンクしてるんで自宅待機してる患者さんに実施したらしいです
外的要因がどこまであるかわかんないよね
はいちょっとこの辺がわからないのでこういう実験も今進んでますよということだけご紹介するに努めるかな
これがねまだわかってないのがエピガルカテキンガレートの容量と安全性
どのぐらいの量を接種したらウイルスに対して効果を発揮してどのぐらいまで接種して大丈夫か
人体に影響がないかとか副作用出ちゃってもしょうがないですね
お茶もあんまりほら飲みすぎるとカフェインとかが過剰接種になると危ないじゃない
そういうところもあるのでその辺の検証が必要です
ただ先ほどの口の中を洗い流すような効果に関して言えば試験間中の実験データを見る限りはそんなに量を増やしてもあんま関係ないよと
まああくまでもお茶で洗うという意味合いが強いんでね
飲んで腸で吸収されると薄くなっちゃうんだって
そうなんだ
っていうところなので皆さんお茶を具合というかガバガバ飲んだらいいんじゃないですか
まあそうだねカフェイン出したくなければ低温で抽出するか
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そうなんですけどこのカテキンの中のガレート期っていうのは比較的高温で抽出されやすいという
そうなんだ
傾向があるんですね
じゃあカフェインも摂取しつつガレート期も摂取するみたいな感じになっちゃうね
そんな感じにはなってしまうんですね
そうか
なのであんまり熱いお湯でやると渋みばっかり立っちゃうじゃないですか
これをうまく緩和する方法としてちょっといい茶葉を多めに急須に入れてもらって
で高温立って100度じゃないですけど80度から90度くらいの厚めのお湯でざっと入れて短時間で湯の身に移すと
するとガレート期はちゃんと出ますけど旨味がちゃんと出ていて香りも立って苦味というか渋みが少し抑え気味でっていうお茶の入れ方があるので
そうすると少し飲みやすくなるかな
今日のところはあんまり話すこともないというかできないことが多すぎて
せっかく新しい情報を僕が入手しましたので少しでもたくさんの方に知っていただきたいと思いましてシリーズの途中ですが後編に行く前に
じゃあ今回この辺で終わりたいと思います
次は本編でお会いしましょう
ありがとうございました
16:21

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