はい、では前回からの続きです。ということで今回もラジオただいま発酵中から小倉ヒラクさんといっしーさんにお越しいただいてます。で、今回は
はい。小倉ヒラクさんの新著 「オッス食国美味しいにっぽん」のこの話をしたい。
この話をしたい。 いよっ! いよっ!
出版おめでとうございまーす! ありがとうございまーす!
これどうしたら買えるんですか?先に聞いとこう。
えっと、なんでも買えます。本屋さんでも結構売ってると思いますし、
あと、通販だとアマゾンでもいいんですけど、ぜひあのただいま発酵中のスポンサーやってくれているバリーブックスさんのね、
サイトから買っていただけるとちょっと得点もあるしいいかなと思いますね。
あれなんですよね、なんか得点がすごいことになってるんですか?
そう、あの事前予約キャンペーンの時に本を予約するとミソがついてくるっていう、意味のわからない企画が立ち上がっちゃって。
結構700人ぐらい予約してくれて、お祭りでしたね。
え、得点ってあり続けるのあれ?
いや、もうあの尽きるから玉が、作った分が尽きるから。そしたら終わり。
ある分まで。
ある分まで。
欲しい方はミソとあとドラノットは発酵デパートメントで買ってくださいと。
はい。で、出たんですよ、新庁は。予約。
なんかだいぶ殺したみたいですね。
各書でその話をせざるを得ない。出すまでがね。
1年以上出せずに、いろいろ揉め続けるっていう本なんですけど、想定もかわいい感じでね。
おそすくに、おいしい日本とかってなんかこうすごいポジティブな感じの本に見えますけど、僕のこれまでの著作の中で最も邪悪な一冊です。
邪悪な一冊。邪悪とは。
タブーに触れすぎるっていう。
へえ、そうなんですね。
タブラジの二人もちょっとうすうす感じているとは思いますけど、やっぱ日本食って掘り下げると結構タブーに触れてきません。
じゃあ今日触れていただいて。
タブーにもどんどん。
放送禁止になることはないから、ポッドキャストだから。なんか言っちゃいましょうか。
そうですね。今日はその辺もちょっと話せればなと思います。
ちなみにこのタイトルはどういう感じなんですか、この意味というか。
そうですね。このおすくにというのはですね、万葉集の時代にもうすでに存在していた言葉で日本という意味です。
日本。
はい。日本という国を食べる国と書いて日本という意味させていた時代がある。
へえ。
なんか文献とかにおすくにって書いてあったらこれ日本のこと指してんだって。
そうなんです。
思うようですね。
へえ。食べる国、なんで食べるんですか。
昔の漢字の使い方で、政治という字を書いて収めるって言うじゃないですか。
食べるにす、食べるの丁寧な言い方というか、を食べるの最上級に丁寧な言葉をおすと言うんですよ。
へえ。
食すと書いておすと言って、それは政治を収めると同意だったと。
ああ、そういうことなんですね。
だから食べるということが国の祭りごとを行うこととイコールであるというのが万葉集の時代の世界観なんですね。
万葉集の世界観。
だからもう千何百年前の話ですけど、古代の日本では食べるということと国を収めるということが一緒であったという
結構不思議な世界観になってきて、それがどうしてなのっていう本なんですよね。
なんか一瞬意味わかんなくないですか、その話。
食べることと収めることが一緒って何?って思いません?
なんかちょっとまだモワモヤしてるんだけど、この辺に引っかかるものをね、僕は今語源化できないで燃えてる。
これちなみに僕が言ってることじゃなくて、昔の人がそういう風に考えてるから別に僕の意見ではないですからね。
僕も初めて知ったとき、イッシーの今の話とかタロフさんと一緒で、なんで?意味わかんないんだけど。
直通でつながんないですね、最初は。
なんかね、分かりそうで分からない、言語化できないものがまとわりついてる感覚が僕今あって、
直感的に感じたのは、家族がいると、お父さん、昔だったらね、家族だったらお父さんが家族を食わせるみたいな言い方するじゃないですか。
それが家族をまとめていくことにもつながるのと、日本っていう大家族を天皇中心に食わせていくっていうのと、
これが納めるとつながってくるのかなっていう気が一つしたですよね。
もう一つ、天皇家がやってきたお仕事って、オス以外にも知らすってあるじゃないですか。
国の人たちの生活をつぶさに知るっていうことが統治の原型で、知らすことが天皇陛下のお仕事の根幹であるみたいなところがあるじゃないですか。
これと食べさせていく、みんなで食べれるようにしていくっていうのがリンクすると、
これね、アニミズムにつながりそうなんだろうなとか、古事記読んだら面白そうだなとかちょっと思ってます、今。
いいですか。すげー。太郎さんの直感すごくないですか。
まさにその通りですね。今回の本はそういう話なんですよね。
アニミズムというのは日本の精神性みたいなものを食から追っていくみたいな本なんです。
もうまさに本質をついていらっしゃいますね。
ありがとうございます。てか冒頭20ページくらいは読んだんですけど、冒頭からなんか天照らせてきたもろみたいな。
コオロコオロだーって雨の向こうでーみたいな超もろって感じでしたね。
すごいやっぱ僕も不思議だなと思って、この本を書くきっかけになったのが、
僕発行の専門家で前回も話したんですけど、いろんなサービス開発とかプロダクト開発するために、
あるいは何かの分析をするためにずっと日本中歩いてるわけですよね。
でめっちゃ田舎行くと不思議な食習慣みたいなのが残ってるわけですよ。
それ発行がすごく深くかかってる場合が多いんだけど。
でよくわかんない食べ物があってなんでこんなことしたんだろうみたいな不思議な食べ物があって、
これ誰が食べてたんですかって聞くと神様って言われるんですよね。
例えばこの本の中にちょっとネタバレになっちゃうけど出てくるもので面白いのが、
大見八幡の滋賀の方の琵琶湖の近くの神社で作っている土壌のなれ寿司。
土壌?なれ寿司の土壌版。
そう、土壌を生きたまま塩と米に漬け込んで、タデとかをまぶして生殺しにするわけですけど、
それで漬け込んでいくというなれ寿司があるんですけど、
漬け込むのとタル揚げして食べるのはどっちも神事になってるんですよ。
漬けること自体もね。 漬けること自体も神事になってるし、
それ出してみんなで食べるのも神事になっているんだけど、
すごいおいしいかって言ったらあんまりおいしくないんで、
想像する限りだね。 見た目もちょっとグロいし、
まあ食べられなくはないんだけど、そんなめちゃくちゃ食べたいかって言ったらそうでもないような食べ物なんだけど、
どうしてるんだと、これは神様の捧げ物で、
諸説あるんだけど、たぶん生贄の名残。
生贄の名残?
だから仏教が伝来する前とか神道が体系化される前に、
村人とかを生きたまま、あるいは家畜とかを生きたまま神様に捧げて、
雨漕いが多かったらしいんですけど、
その生贄を備えて、超自然の神様を沈めるとかいうことを聞いてもらうっていうことがあったんだけど、
それをやっていた頃の名残が、この生きたまま道場を殺して付けて神様に捧げるっていうことに繋がってるんじゃないかという話は聞いて、
古すぎて、1700年前からやってるらしいのに古すぎてよくわかってない。
まあこういうものがいっぱいあるわけですね。
他にも海藻をゼリー状にして海沿いで作って山の中に持って行ってご先祖様にお供えする。
海藻ゼリーを。
意味わかんないじゃないですか。
それもそのままお供えすると腐っちゃうからお盆の間に味噌漬けとかにして。
味噌漬けにするんですね。
でお盆が終わった後にみんなで食べるとか、そういう不思議な話がいっぱい出てくるんですよ。
これを神仙と言うんですね。神様にお供えするお食事ですね。
その神仙というものに興味を持ったんですよね。神仙というのがずっとホテルで出てくるから。
神仙って僕らのイメージする神仙で、お祭りの時にお盆の上にお米と鯛とお酒とお塩を入れて神様に捧げる。見たことあると思うんですけど。
鯛どかーみたいなイメージありますか。
生の鯛。あれが僕らの中で当たり前だったんだけど、あれ実は昔は少数派だったってことが分かってきて。
そういうのもあったんだけど、それ以外なんかすごいいろんな不思議な神仙がむちゃくちゃあった。
土壌の神仙とか海藻の神仙みたいなのが昔は地域ごとにめちゃくちゃいっぱいあったっていうのが分かってきて。
でもそれが明治以降に意図的に消されていったっていうのが分かるんですよ。
意図的に消されていく。
これは一体何が起こってるんだっていうことを、ほとんどそういうのは体系的に研究されてるのもないから、
お腹が減るようなノリト でそれであの万物の美味しいものすべて集まれっていう風に唱えて本当に日本全国のその土地のものだけじゃなくていろんな離れたところの美味しいものも集めてきて神様にお供えする
でも離れたものだと生のままだせないからその時に加工してそれが結果的に発酵食になったりするんだけどでそういうふうになんか今の神仙ってどっちかというとその神社の近くで取れた神仙なものを生のままお供えするっていう形がメインになってるんだけど本当はもっと古い時代の神仙だから仏教と神徒が出会った頃の神仙っていうのはなんかこう
あのこれ仏教の思想でもあるんだけどもっと遠くのもの力になりそうなもの全部声かけてありがたいものすべて集めてそれを生でいいものは生で食べ遠くのものは加工した方がいいものは加工してすべてを神様にお供えするっていう
神も仏も全部まとめてお供えしますよっていうのが日本の食の原点であるっていうことが分かった瞬間にこれ本にしようと思ったんですよ
そうですよねだからもっともっと仏教連来以前の例えば伊勢神宮もそうですか出雲の大社とかも古いですよねあれってその近場のものっていう感覚なんですかね
そうです伊勢とかが一番わかりやすくて伊勢はやっぱりその良い食べ物が集まっている場所馬仕国って言うんですけどおいしいものが集まってくる場所に建てた神社なんですよ
しかも下軍ところにいますもんね 受け持ちの神がね食べ物の神様が出てくるんですけど
すごいじゃん もう食べ物ジェネレーターが酷い殺され方しちゃうんだけど
伊勢神宮ってやっぱり日本で最も大事な神社と言われてるんだけどそこはなぜ日本で一番大事かっていうと食べ物の神社だからなんだよね
だからそれもやっぱり日本の国治めがまず基本的に食から始まるっていうことを表していて
それでその時の一番最初の記憶っていうのはそこにある食べ物をなるべく旬な形で召し上げましょうっていうのが基本なんだけど
そこにさらに飛鳥奈良時代の時に仏教が入ってきてそれだけじゃなくてあまねくおいしいものを生の形じゃなくて加工もしておいしくして
それを伊勢スタイルのやつとともに召し上げましょうっていうのが大城祭っていう今の天皇家の中で最も大事なお祭りなんだけど
そこに残っているのでこれが日本の食文化のオリジンであるというふうに僕は見直している
ちょっと今思いついたこと二つあるんで言ってみていいですか
一つは馬鹿国ってお話あったじゃないですか
でそのある場所に行くっていうのがこれから連想されるのが古事記とか神話の中で一番最初に出てくる
なんだっけ浜の水中主の後ですね出てくるのが馬鹿足かび彦寺 彦寺の神
ですよね足かび彦寺の前に馬鹿がついていて
足の草花とかのカビのように勝手に生えてきてなるっていう植物信仰だと僕は理解してるんですけど
それに馬鹿がついてるのと馬鹿国っていうのとある場所に行くっていうのがなんか今パンパンパンってくっついたような気がして
これがあるからセントしたのかなっていう考えも出てくるわけですよね
で一方で神物集合であまねく食を集めるってことを考えると古代の蘇養町で
税金としていろんな食べ物が発酵食や乾燥費に演奏費になって都に集められるってまさに
それをあらひと神に向けてやってるのが民間みたいに見えてきますよねって思いました
そうするとやっぱり食を中心にして国づくりが行われるって結構リアリティあるなっていう感じなんですよね
頭の中スパークしててボーっとしてきたこれめっちゃ楽しいんだけど伝わるかな俺だけ盛り上がってるんだけど
太郎さんと平岡さんの知識レベルが揃いすぎてて俺たち何もわかんねえってタクローさんと俺になってます
ちょっと目弱ってね
いやでもこれはすごい面白い話っていうかここにやっぱ興味ある人たくさんいますよね
なかなか話せる話でもないからちょっと頭スパークしそうになるけどもちょっと
イッシーはねオスとスシの章が読めなかったけど一番最初の読者で読んでくれた
そうなんです僕実は本出る前に読まさせてもらってなんでちょっと中身に関しては僕そんな触れてないですけど本当に知識ゼロから読んでもめちゃくちゃ面白い
特にね最初の導入があって神様の話が出てきて神仙の話があって神仙を神様に見せて
でここの神様の治める土地で私たちはこのご飯を作らせてもらってますよっていうことをお目通しして
っていうことが国を治めさせてもらうことだよみたいな話からそっから格論に行くんですよね
お米の話をしたり味噌の話をしたり塩の話をして
で最後の修正で神様の話に戻ってくっていうところも生贄の話を挟んですごい良い構成になってるから今ねちょっとやっぱこう
お二人の話ぐらい神社とか詳しくても面白いと思うけど僕ぐらい全然知らなくても全編通して楽しく読める本だとは思いますね
あんまり歴史の本ではないので
今平塚さんの話を聞いて実は神仙とか神儀信仰とか肉食禁忌とかっていうのはこれまで食べ物ラジオの中でちょこちょこっと取り上げてはいるんですよ
で仙島の話もちょこちょこ出てきたりとかしてたのでもしかしてあの事象って今平塚さんが言ったこれと通じるのではみたいな
なるほどなるほど
これはあれですよただいま発行中がまとまったような本でもあるんだこれ
そうなんだけど同時に多分食べ物ラジオ的でもすごいある
ってことですね
ちょっとムト兄弟からアンサー本出してくださいよ
アンサー本
アンサーソングみたいな
すげえハードル高い
すごい宿題よ今
アンサー本
それは出した方は気軽に言えるけどもう出ちゃってるから
僕言うだけ楽だからさ
読みたいよね
アンサーの方がハードル高くないですか
確かに変化だ変化
だってイージーな本ね薄い本にアンサーはいいですよ
だいぶゴンブトな本じゃないですかこれ
そうね
これにかぶせるのか
僕はね見てるだけ
全フリ
わからないわからない
耳から血出してる俺
ちょっと期待していいですか
頑張ります
レビューから行こうか
そうですね
確かに全力レビュー
全力レビュー何ページになるかわかんないけど
でもなんかここはタブラジで近いところもあるんだけど
タブラジで扱ってきれてないところとかいっぱいあるんですよ
はい
今やってるおそばとかもそうだし豆腐とかもそうだし
はここには載ってないってことですねオスオスクに
載ってないちょっとだけ載ってるけどやっぱり体系的にやるにはページ数が足りない
番外編でさショートのシリーズをこのオスオスクにをベースに
ふくらめる
ちょっとこう
タブラさんはされるんですかそれ
え僕はしないですよ
なんかこうよくありますね歴史上の本でも原点があって
それを保管する解説書みたいなのが
あるある
100年後200年後に追加されていくやつ
あるある
だんだん根前一体になっていくっていう
今回タベラジに結構大きく被ってくるっていうか関係してくるのは
多分お茶と解析っていう章かなと思うんですよね
さっきね僕ちょっと気になりましたお茶と解析が
そう今回僕これが一番専門外なんですけど
あえて書かせてもらってやっぱすごい面白かったですね
お茶と解析がどうしてお茶と解析がセットになるのか
そうですね
ちゃんと解析
僕の解釈だとその茶解析のあたりっていうのが
提供する側と食べる側の双方コミュニケーションが始まったタイミングのように僕には見るんですよね
それまでっていうのは出す人食べる人ってすごく確実されてるというか
一方通行的な感覚がある
食べた人のコメントは作り手に帰っていかないし
誰が作ったかもどうでもいいしみたいな
そういう宮廷料理的な部分があったんだけど
でもよく考えたら神仙ってそうなんですよね双方向なんすもんね
そうっすね
神仙が双方向交流でその間大経とか本禅で一方通行になるんだけど
再び精進料理を開始した茶解析でもう一回双方向に戻ってくる