1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. 【番外編 #1】土用丑の日!夏..
2021-07-27 17:03

【番外編 #1】土用丑の日!夏のうなぎを広めた平賀源内(たべものRADIO)

たべものラジオ初の人物編!(平賀源内(ひらがげんない))

うなぎの旬はいつ/平賀源内の職業/日本初のコピーライター/江戸の鰻屋が相談した/土用丑の日を作った/「う」がつく食べ物が健康にいい/本日丑の日/栄養価は高い/



平賀源内:本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家

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00:01
たべものの世界を探求する、たべものラジオ
はい、たべものの世界を探求する、たべものラジオの掛茶料理むとう、むとうたくろうと、そして、むとうたろうです。
このラジオは、少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界を、ちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
はい、ということで、今回は夏。そして、夏といえばうなぎ。
夏といえばうなぎですね。
まあ、この辺りはね、近くにうなぎの名産地、浜中がありますので。
静岡なんだね、ここは。
静岡市。静岡市ちゃうわ、静岡県。
なんで自分の市間違えてた。静岡県掛川市。
この時期になると、うなぎの値段上がる、上がる。
上がるね、びっくりするくらいね。なんでこんなに上がるのっていうくらい。
本当にうなぎ人気よね。
人気だね。
これさ、これそもそもなんだけど、うなぎの旬、みんな夏だと思ってるっぽいよね。
そうなんだよね。
違うからね。
やっぱ違うんだよね。
違うから。うなぎの旬は、10月から12月の頭ぐらいにかけての晩週から冬の始めって言われてるから。
そうなんだ。
ちょうどこれから冬寒い時期が来るんで、体にエネルギーを蓄えて、産卵も終わったし自分のためにエネルギー蓄えようって言ってる時期が、一番油がのってて美味しい時期。
じゃあ今は。
じゃあ何って話じゃん。
これを夏に食べる文化を作っちゃった人がいるのよ。
作っちゃった人がいる。
これから、今回ちょっと試しなんだけど、人物編。
人物編ね。
食文化に影響を与えた人物っていうのがそこかしこにいるので、ちょっと人物目線で切り取った話やったら面白いかなと思って。
人物編面白そうだね。
じゃあ行きましょうか。
はい、テーマの発表です。
うなぎを広めた平賀玄内。
平賀玄内出てきたね。
うん。平賀玄内。
知ってる人は知ってるよね。知ってる?
俺は発明家としてすごい好きなので。
漫画とか小説とかの中でチラチラと。
ずっこけサンヒングみたいな。
レアなのかな。あの本、児童小説って有名なのかな。知らないけど。
時代的にちょうど見てたのよ。テンテレの後でね。天才テレビ君。あの流れで見た。
テレビでやってたんだ。
テレビでやってた。
知らなかった。
実写でやってたのよ。
へえ。
本もあったし、昔うちにね。それこそ兄ちゃんが持ってたから。
持ってた持ってた。
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それを読んでてたまたま実写版があったから。
何だっけ。八兵衛と博士ともうちゃんだっけ。
いきなり江戸時代に飛ばされるっていう。
出てくるんだよね。
出てくるんだよ。
やっぱ発明家として。
発明家だったね。
これこの人ね、どうやら発明家だけじゃないっぽいよ。
発明家だけじゃない。
どっちかというと本職発明家じゃないっぽいんだよね。
違うの。
一応江戸時代の武士なんだけど。
生まれは1728年生まれ。
1728年。
1780年頃に亡くなってるから。
そうだね。今から250年くらい前の人。
はい。
これwikipediaで見てうわっと思ったのが、
肩書がね、ちょっとざっと読むよ。
本層学者。
本層学者。
知識学者。
知識学者。
蘭学者。
蘭学者。
医者。
医者。
食産事業家。
事業家。
偽作者。
偽作者。
浄瑠璃作家。
浄瑠璃作家。
灰人。
灰人。
蘭学家。
発明家。
これね、ざっと言うと本層学者っていうのは、
薬草に詳しいよっていう人。
知識学はいいよね。
蘭学っていうのは蘭はオランダの蘭。
西洋学問に強いよって。
で、医者はいいよね。
食産事業家っていうのは植物を植えて産業を起こすような人ね。
だから偽作っていうのはタワムレルっていう授学から
芝居の作家さんをやってたりとか、
その延長上で浄瑠璃を描いたりとか。
灰人っていうのは俳句読む人ね。
で、蘭学家。
だから画家ね。
西洋風の絵を描く人。
まんのうだね。
もう何やってんのこの人って。
で、この人がキャッチコピー書いて、
今で言うコピーライター的な仕事を突発的にやって、
その結果土曜の牛の日はうなぎを食べる日になっちゃったんだよね。
なっちゃった。
なっちゃったんだよ。
そうなの?
意味わかんないっしょ。
全然わかんない。
でもこの人日本初のコピーライターじゃないかって言われてんだけど。
ホッタンはね、平賀玄内さん、江戸の町に住んでいたと。
で、武士なんだけど家族を相続して武士としての仕事を放棄して家族に譲っちゃって、
自由に学問を学ぶことを楽しむ生活をしてらっしゃいました。
もうだいぶ自由人。
自由人だね。
だいぶ自由人。
家族譲っちゃったんだ。
そうそうそう。
で、近所のうなぎ屋さんがあってさ、江戸の町に。
うなぎ屋さんがね、夏になるとうなぎが売れなくて困るんだよね。
玄内さんなんとかならんのかねっていう相談をするわけ。
へえ、夏売れてなかったんだ。
全然売れてなかったんだって。
へえ。
夏にうなぎなんか食うもんじゃないって。
そんなこと?
いうのがあって、どうにかしてくんないかなっていうので、
当時もうすでに平賀玄内といえば、とてつもなく頭のいい知識のある人っていう認識はあったから、
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相談したらなんか出てくるかもしらんけど、どうだろうなーぐらいの感じで、
うなぎ屋さんがちょっと相談してみた。
そしたらね、平賀玄内天才だよね。
まず最初に考えだしたのは、牛の日だから。
牛の日だってことで、牛の日ってあれだよ。
1年に何回も来るんだよ。
そうなんだ。
土曜の牛の日って1年に夏だけじゃなくて何回も来るんだけど、
ねえ牛とらうたつみでしょ。
12日ごとに待ってるわけじゃん。
そういうことか。
そうそうそう。
で、夏にね、まず牛の日っていうのに着目をして、
うがつくものを食べると健康にいいよっていうことを無理やり考えだすんだこれ。
うがついてればいいの?
うがついてればいい。
もうこれは根拠があってとか歴史があってじゃなくて、
玄内さんが作り出した。
作り出した。
作り出した。
分かってんだそれ。
そう。
ただ、玄内さんは本造学者、要は今でいう薬剤師みたいな感じの人だよね。
だから、プロの言うこじつけなんだよ。
こじつけだけどプロが言うだから、真実みたいな。
そう。でそれなりにちゃんと意味のあるものを考えだすんだよ。
コロコロ編がすごくて、5つあるといいよって言ったうち、4つかな確か。
うなぎ、うり、うどん、うめぼし、こういうの食べるといいよって。
うめぼしとかもそうだったんだね。
まずうなぎは精がつくし、うりっていうのはきゅうりとかがあるんだよね。
あれは水気が多いんで体温を下げて夏バテ防止になるよとか。
で食欲がないときにはうどんは消化によくって、でうめぼしは食欲をそそるってな。
ほう。
その問題どうだみたいな。
一応ちゃんと事実に基づいてというか知識に基づいてね。
ちゃんと知識に基づいて。でここでね玄内さん面白いなと思うのが、これを看板に書かないんだよ。
書かないの?
うん。牛の日はうのつくもの食べようみたいなこと書けばいいじゃん。書かないんだよ。
書かないんだ。
今の話をうなぎ屋さんのご主人に教えてやって、
で代わりにでっかい看板に本日牛の日。それだけ書いた。
土曜でもなくて牛の日。
今日は本日牛の日とだけ書いた。
はい。
そうするとね、ちょっとイメージしてほしいんだけど徒歩で人がいっぱい歩いてるんだよ江戸の街だから。
そうすると通りすがった江戸の町人がさ、なんでこりゃいって。
なるよね。
うなぎ屋が急に本日牛の日って出したから。なんでこりゃいって。
お、今日はなんかあったのかいって。みんな聞いてくるわけじゃない。
そうすると主人はいちいちそのうのつくのはね、食べるといいんだよって言う。
玄内さんに教えてもらったのを一人一人に説明していくわけ。
ほー、なんか面白いこともあるもんだよって。
そんなことがあったのかい。面白い面白い。じゃあ今度は俺もうなぎ食べてみようかねって。
そういう反応をしてくるじゃない。江戸時代って今みたいにテレビもラジオもiPhoneもスマホも何もないから。
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娯楽がないでしょ。
娯楽自体がね。
映画館もあるわけじゃないし。
そう、噂話が楽しみなのよ。
噂話がね。
そうすると街の江戸の町人同士がちょっと集まってるよ。
ホントの牛の日、今日の牛の日ってのはなって。
うどんつくもの食べるといいらしいぜって。
ほーほーほーそれは面白いなって。
よしどれ俺たちも行ってみようかって。
みたいな会話をするのが江戸の庶民たちの楽しみになっちゃったんだよね。
その日のうちにそのうなぎ屋満席になって完売するっていう。
完売真似するんだね。
もう一気に。いやあそこのうなぎ屋で面白いことやってるらしいやって。
そいつは面白いちょっとからかいに行ってみるかいみたいな。
へーもうブームだね。
ブーム作っちゃった。
あれこのうなぎ屋はまだね玄内さんからそれ聞いて準備してるからいいけど、
他のうなぎ屋たまったもんじゃないよ。
売れない時期に人が押し寄せる。
全く売れないからうなぎ。
全くなんだ。
うなぎが夏に食べるのが売れないって今イメージないでしょ。
ない。
この頃のうなぎ、さっきも言ったけどうなぎの旬ってそもそも夏じゃないから。
秋から冬だから。
江戸の人たちもみんな知ってるわけ。
ていうかそれが天然のサイクルだからね。
知らない人ほうがおかしいんだよ。
江戸っ子からしたらさ夏にうなぎってそんなもん食えたもんじゃねえよ。
だいたいこう厚くっちゃあ。
こんなこってりしたもん口に合わねえじゃん。
っていう感じでみんな食べに来なかった。
天然の時は当然そうなるよねみたいになってたんだけど、
どうやら魚のつくものを食べるとめっちゃ体にいいっていうのが広まって、
今の土曜の牛の日うなぎになっちゃった。
土曜どっから来たの?
ちょうどそれが土曜の時期だから。
夏バテをする一番猛暑のピーク時が。
そういうことか。
ここで売っとけみたいなので。
土曜の牛の日が来るたびに売れるじゃない。
何ヶ月に1回閉店セールやる伸縮屋さんみたいなさあるじゃん。
ああいう感じで毎回毎回これでいけるわけよ。
そういうことか。1年に何回も来るもんね。
そのために確かに注文が入ってくるよね。
これが夏にちょうどいい具合でハマって、
250年経っても今でも7月土曜の牛の日が来るとうなぎの日と。
そういうことなんだ。ひらかげんのやつはすごいね。
250年後よ。
250年続いてんのねこれ。
コピーライターの力が。
夏場のうなぎの売り上げを伸ばしたと。
一応うなぎ屋さんたちに怒られるから先に言っとくと、
今のうなぎのほとんどは天然ではなくて養殖になってます。
ハマナコのうなぎはうなぎが夏に売れるのわかってるので、
そこにピークが来るようにちゃんと育ててくれてます。
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のでちゃんとこの時期も美味しいうなぎ食べれます。
あくまで天然の話ね。
当時養殖ないから。
それはないよね。皮で取れたもんね。
そうそうそう。
きっとね。
一応言っとかないとね。
怒られちゃうと。
営業妨害になってくる。
営業妨害になっちゃうから。
やっぱうなぎ夏バテ防止に効くよっていうのも栄養学的に理にかなってるらしくて。
ビタミンA、B1、B2、D、E、あとカルシウム、鉄分、アエンとかのミネラル。
それから脂質とかコラーゲンがエネルギー源になるし。
だからもう食欲不振、食欲が落ちちゃうよとか胃腸が弱っちゃうよっていう栄養不足には
もうバッチリの栄養がガッツリうなぎに入ってる。
入ってるんだね。
じゃあ一応夏バテに食べるて夏バテ防止にはなると。
なる。
ちなみに同じものすっぽんでもクリアできるんだけど。
いいなーとかね。
なんか当時は牛って牛じゃなかった?
だって牛肉食べちゃダメだもん。
ダメなんだ。
日本人はアスカ時代かな。
時の天皇が勅令でもって仏教の影響だよね。
四足動物食べちゃダメって。
だからうなぎだったの。
日本人が大手を振って当たり前のように牛肉食べれるようになるのは明治維新より後の話。
だいぶ後なんだ。
だいぶ後。
一部で薬食いとかって言って食べられてたけど基本的にはおっぴらには出せない。
じゃあ右がつくものだったらいいってことは今だったら牛丼の可能性はあった?
可能性あったんじゃない?
っていうことだよね。
牛丼体にいいぞってなったかもしれない。
ただ現代の話をしちゃうと
現代人でビタミンAとかB1B2が不足してる状況ってほとんどなくって。
ああないんだ。
だってほら普段から肉食べるでしょ。
魚もそこそこ食べるじゃん。
飢餓状態になったこと生まれてこの方ある?
ないでしょ。
ないでしょ。
だから現代人は江戸時代の1700年代に比べたら栄養がかなり安定してるよね。
むしろうなぎに頼らなくてもばっちりなんで。
あんまり差分という意味では価値が相対的に下がってきてるかな。
もちろん体にいいのはいいけど
血便してる状態から薬を食べるようにうなぎを食べるではなくて
いい状態にいいものをちょっとは載せるかなっていう。
そういう感じね。
そういう感じになると思います。
どっちかっていうと僕個人的にはうなぎもおいしいし
夏食べてねっていうのはあるんだけど
むしろ水分補給ちゃんとやろうっていう。
熱中症とか脱水症状あとエアコン病みたいなの言われるじゃない。
水の日作ったらいいんじゃない。
水の日ね。
でも水はちゃんと飲んでないと人間代謝がね、老廃物出ないしね。
健康を害するからね。
平賀玄内さんが現代に生きてたら
水分ちゃんと取る日だぞみたいな価値コピーを考えたかもしれない。
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可能性はないんじゃないか。
ないか。ないな。
だって平賀玄内さんって結構面白いところに行くからさ。
水飲むようにしましょうってそんな真面目に言わないで。
なんか言わない気がする。
まあいいね。江戸の風呂をちょっと思い出しながら
夏の風物詩としてうなぎを。
まあ心の栄養にはなるからね。
この話どこで使うんだ。
わかんないけど。
一応平賀玄内さんが食文化に影響を与えたのはこれ一点。
一つだけ。
一つだけ。他何にもない。
ないんだ。
あとは発明品なのか。
発明品とかなんか事業家としての一面が強かったりとか。
幕府の中に入り込んでなんか学者として働いたりとか。
別に食文化に多大な影響を与えたっていうのは他にはなくて
ただこのうなぎを夏に食べさせる文化を作ったという意味で
250年途切れないようにすごいことをやっちゃったの。
すごいね。今から250年後にできる文化を今から作ろうってなかなかできないからね。
ずっと続いてるからね。毎年。
毎年ね。すごいね。
しかもコピーライターとしての能力でこうなってるけど
本職コピーライターじゃないからね。
コピーライターっていう職業があったかって言うとなかった気がするけど。
ないんじゃないかな。知らないけど。あんまり気にあるような気がしないよね。
でもすごいことをとりあえずしたんだね。
すごいことした。
だからこれ2話とか3話とかいかない。もう玄大さんの話これで終わっちゃう。
じゃあ土曜の牛の日を迎えてうなぎを食べるときには
これは平川玄大さんが作ったんだなって思いながら食べればいいわけね。
そういうことね。
そうですね。そうなりました。
じゃあ今回は人物編ということで。
人物編ということで。
短編集。ということでね。平川玄大さんとうなぎをお伝えしました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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