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2022-06-21 34:35

#94(s13-4)【奇跡の文明とじゃがいも】山の中に塩田!?とんでも規模の栽培と技術(たべものラジオ)

古代アンデスのチャビン文化、ティワナク文化。
そして想像を絶する規模のじゃがいも栽培。


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00:02
はい、では前回からの続きです。今回は
ジャガイモに育まれた奇跡の文明案です。
前回からのいいとこですね。 いいとこですね。
ジャガイモを主食にして人類が文明を築いていきます。
でね、ジャガイモを主食にするためには、いくつかのハードルがあるわけですよ。
一つはもちろんちっちゃいっていうのもありましたけど、根本的に毒。
毒? そう、前々回で少しお話が出ましたね。
緑の部分にはソラニンがあります。 あったね。
で、小指ほどのサイズしかないものの皮、剥きますか?
確かに。 剥いたら無くなっちゃうよ。
無理だね。 だいぶきついじゃないですか。
これね、すごいこと考えてる。 そうなの?
古代のアンデスの人たちは、毒を制するために、虫女という加工食品を生み出します。
虫女という加工食品? はい。これね、ジャガイモを加工するんですけど、これめっちゃすごいですよ。作り方言いますね。
ジャガイモを取ってきたら、浮きにジャガイモができますね。雨があるんで。
で、このジャガイモを今度は換気を利用して干すんです。単純に地面に転がす。
くっつかないようにちょっと間隔を空けて冷え込みますけどそのまんま。夜になるとジャガイモ凍るっす。
そんだけ寒いのか。 前回で、昼間は20度から25度まで上がりますよ。朝晩冷え込みますよって話したじゃないですか。
まるで夏のキャンプみたいよね。でも冷え込み方がマイナス5度ぐらい。
全然爽やかなキャンプライフではないね。
夏の日本のキャンプのノリでこの辺りでテント張ると命の危険ありますよね。
マイナス5度はね。なんかイメージ12度ぐらいまで下がるイメージだったけど。
マイナス5度です。 マイナス5度ね。普通に凍るね。
普通に凍ります。冷凍高温度なんでね。次の日また日が出るとまた25度まで上がるわけですよ。
高野豆腐と一緒ですね。細胞膜壊れまくってスポンジ状になっていくんですよ。
これ数日間繰り返した後に今度はそのジャガイモのちょっとスカスカになったものを山に積んで足で踏む。
どんどん踏む。そうすると中に入った水分がどんどん出てくると同時に毒素も出ていく。
すごいよね。 そうなんだ。
高野 ソラニンチャコニン全部出しちゃう。これをもう一回干すの。乾物にして取っておく。こういうやり方をするんですね。
すごいね。そうやって毒が抜けるってのは勝ったってことでしょうね。
高野 多分ね。間にはかなりの犠牲者いたと思いますよ。経験則でやってるはずなんで。
03:01
これを可能にしたのは換気の環境ですよね。さっき言った気温に加えて湿度がおよそ30%。
30%。 高野 だいぶ乾燥してますね。
結構カサカサだね。 高野 カサカサの状況なのでこういう乾燥品ができるわけですよ。
ちなみに完成品はだいたい3分の1くらいの大きさになるそうです。
まあだろうね。水分抜けるってそんなことだもんね。
高野 食べるときはこれを水に浸して戻す。完全に乾物と同じ扱いですよね。
そうだね。踏んで出すってね。 高野 そうそうそうそこが違うだけですね。
物によっては踏んで出すんじゃなくて流水で流して毒素を洗い出すっていう方法もあるらしいんですけど
中には主に足で踏む方が多いみたいですね。
しかもまたマイナス5度っていうのがまた絶妙な温度だね。
高野 これ以上いかないんだよ。いい感じの温度なんですね。
かちかちまでいかないししかも気温だからきっと緩やかに下がっていくわけじゃん。
前言ったじゃんマイナス3度から5度あたり早く抜けんといかんで。
高野 最大氷結晶生成温度帯ですよね。だから一番細胞が壊れやすいんですよ。
ねえ。冷やし方としてはね。だからスポンジ状にするにはめちゃくちゃ向いてるよね。
高野 向いてますね。気づかなかった。確かにそうだ。
なんかさっき聞きながら冷やすシリーズでやった。
高野 やりましたやりました。忘れてたよ。
喋ったのは俺じゃないから。
高野 そうね。失礼しました。これと同時にもちろん並行して選抜作業が行われますよね。
当たり前ですけど大きいやつがたまに出てくると。それを取っといてそいつを植えるって作業するわけですよ。
だんだん品種改良みたいなことが起こって選抜されていくわけですよね。
で徐々に徐々にジャガイモが今のサイズに近い。今ほどじゃないけどちょっとずつ大きくなっていく。
でこれ種から育てるわけじゃないので突然変異起こりにくいらしくてですね。すっごい時間かかる。
だろうね。
高野 ある程度のサイズまで来て、今世界中に広がってるね。ソラヌムツベローサム。
ソラヌムツベローサム。
はい。4倍大のジャガイモですね。これが登場するまでかかった時間が約4500年。
品種改良にしてはめちゃくちゃ長いね。
めちゃくちゃ長いっすよ。ソラヌムツベローサムが登場したのが紀元前500年頃と言われております。
それでも紀元前なんだまだ。
前ですよ。だから紀元前5000年からスタートして紀元前500年なんで。
そっか4500年変わってるんだもんね。
そうなんです。これちなみにね、中尿。さっき言った漢物ですね。中尿は現在でも消費されてるそうです。
ああそうなんだ。
お土産物で買うこともできるみたいですね。
へえ。
実際に食べた人のレポートをネットや本に載ったんで読んだんですけど、結構うまいって書いてましたね。
06:03
へえそうなんだ。
アルパカの肉と一緒にスープにしたりとか炒め物にしたりとか、食感もジャガイモなんだけどレンコンに似たシャキシャキ感が残っていて、ちゃんとジャガイモの味もして旨味も凝縮されていてうまいと。
炒め物も美味しかったけど特にスープの方が戻したやつですからね。当然ですけどより美味しく感じたみたいなことが書いてありました。
ああそうなんだ。
食べたことないのでわかりませんか。日本でやるには相当難しいみたいです。腐っちゃったりとかね。相当難しいので。
毒素抜けなかったりするから危険なんであまりやらない方がいいよねみたいなことは書いてましたね。
慣れてる人がやらないとね。ちょっと怖いよね。
ちょっと怖いですね。輸入食品で手に入れられたらいずれやってみようかな。
でも最後加熱するんだから普通のジャガイモでできればいいってことだよね。
そうですね。日本でもちじみ芋が存在してるんで似たような原理ですよね。
そうや豆腐の氷という字を書いてちじみ。
ああそうなんだ。
氷芋って書いてちじみ芋とかって読むらしいですけど。
へえそうなんだ。
そういうのも一応あるはあるらしいですよ。
じゃあ原理は一緒に似てるんだろうね。
似たような感じだと思います。これは前回少しお話ししましたけど、
この注入の存在があるからジャガイモで文明が生まれたと言えると。
これは芋で文明は生まれるわけないじゃんって言ってた学説の根拠と照らし合わせるとよくわかるんですけど、
文明が生まれるためにはまず濃厚が必要であると。同時に定住が必要である。
まあそうだね。
あちこち移動してたら建造物作ったり機械化とかやってられないんですかね。
記録を伝えるとかも難しいだろうしね。
ですよね。なので農業と定住が大事であると。
その農業も食料の貯蓄あと余剰生産。
10人で10人分作ってたら永久に貯蓄が生まれないじゃないですか。
10人で50人分作れたら50人の人口を養えるんで40人の人たちは別の生産活動できますよね。
この別の生産活動をする人たちが文化的な活動をして政治を行ったりとか、
他の産業に携わったりとかすることでだんだんと文明が発達をしていく。
富野蓄積と文明活動の結果都市化が始まるということが起きます。
ただこれには保存が絶対必要なんですよ。
食料貯蓄するじゃないですか。
日本で言ったら高床式倉庫とかありますよね。
お米を蓄えたから分配したりとか、権力が管理者に集中したりとか。
そういう社会ができるわけじゃないですか。
じゃがいも持たんので腐っちゃうじゃん。
09:05
長く持ったとしても1年も持つかなどうだろうね。
これが収入だったらなんと10年近く保存可能なので。
これで余剰生産があるから農業以外の活動をすることができるようになる。
これが判明しなかったからこの辺の文明はトウモロコシが主食だったんだろうねって言われてたわけですよ。
1990年に前回言いましたけど人骨を解析したところ主食がじゃがいもであったということが判明しました。
人骨で分かんだね。
すごいよね。
そっち引っかかっちゃった。
読んだんだけどこれ以上深ぼったら無理と思って。
歯の形状とか言うもんね。
これはどっちかというと炭素とかそっちの化学的なやつでしたね。
難しい方ね。
だいぶ難しい方でした。
ちょっと置いとこうか。
ざっくり言います?
沼。
沼です、沼なんで。ちょっとここ触れないで。僕もうまく解説できる自信がないので。
気が向いたら調べるけど向かないわ多分。
でですね、当然ですけど文明には農業が必要だって話しましたよね。
平住と農業とね。ということは古代アンデスに農業があったんですよ。
古代っていうのがちょうどソラナムツベロウ様が出始めた頃なんで、紀元前500年前後からと思ってください。
インカ帝国の一つ前の時代ですね。
時代区分でいくとティワナク文化と言います。
ああ、一ミリも知らんわ。
ですよね。僕も初めて知りました。
ちなみにティワナク文化の前に茶瓶文化っていうのがあるんですよ。
茶瓶文化ね。
そっちは紀元前1200年から紀元前200年頃。
その後に登場してきたのがティワナク文化時代。
これが紀元前500年か200年頃から西暦1100年頃。
結構後までやったんですか。
そうなんです。結構長いですね。
まあそこをたぶってんだね。
ティワナク文化とか茶瓶文化っていうと西洋的な中央集権を想像しない方がいいんですよ。
どっちかっていうといくつもの集落が同じ文化圏を共有していて交流しているとか。
なのでちょっと語弊あるんですけど、無理やり日本に置き換えると縄文時代とか弥生時代とか。
あのグラデーションがあったっていうところね。
そうそうそう。弥生文化と縄文文化があって、
あちこちに熊瀬がいて大和がいて出雲がいてみたいないろんな集落があったわけですよね。
あんなようなイメージに近いのかなと思いますね。
このティワナク文化時代に茶瓶文化を引き継いで農業が大発展をしていきます。
これねすごいっすよ。まず畑なのでウネ作りますよね。
12:04
ウネから作るんだ。
ジャガイモ植えるわけだから、マサツマイモとか普通にウネ作るわけですよ。
ただねスケールが違う。
ウネの横幅5メートルから10メートル。
広。
だいぶ広いですよね。
もう畑半分くらいバスコット。
そのウネを作るためには両サイド掘るじゃないですか。だいぶ深く掘ってあるんで。
高さが何十メートルのウネ作ってますから。
何十メートル?
もう20メートルとか。
ウネが?
ウネが。
ウネの高さが何十メートルなの?
そうそう。20メートルクラス。
なんかちょっとした塀だけど。
もうお堀を掘って盛り上げるみたいな感じですよ。
っていうことだよね。
で、このウネの長さが短いもので数十メートル。長いもので100メートル。
なんかすっごい落とし穴だらけの畑になりそう。
そう。すごいでしょ?
このウネもすごく秀逸で、一番深いところ、一番底辺が粘土室。
真ん中の中間層が小さい砂利とかが積んである。
一番上が栄養素たっぷりの土がかぶさってる。
ここにジャガム植えるわけですね。
このウネが広がってる農地面積、これ遺跡で出てきたらしいんですけど、
190キロ平方メートル。
190キロ平方?
はい。全然ピンとこんのやけど。
ちなみに我ら賭け川市が全部合わせて265キロ平方メートルです。
え、てか畑半分以上?
はい。ちなみに賭け川市のですね、人が住める土地。
実際に住んでるところじゃなくて、人が居住できる土地の広さが152キロ平方メートルです。
それよりデカいんだ。
そう。
いけつないね。
全部ジャガイモ。
へえ。
賭け川市の人口は12万弱ですからね。田舎ですけど、スカスカだけど。
これ全部ジャガイモだから。
やばいね。
しかもですよ、掘ったところ、お掘りにあたる部分。
これ乳化学校から水引いてます。
へえ、引いてんだ。
めちゃくちゃデカいお掘りみたいな水路なので、生物住みますよね。
水草いっぱい生えるじゃないですか。めちゃくちゃ栄養豊富な水になるの。
ああ、まあそうか。
で、なおかつ大量の水だから水温が乱高下しない。安定する。
しかも浮きの大量の水をこのお掘りがね、受け流してくれる。
はあ。
すごいよね。
そんな仕組みまであったんだ。
これを人力でやってました。
人力だもんね。
そうなんですよ。
掘るのもやばいし、植え付けだって結構危ねえよ。
ね。この農業はすごいっすよ。
よくやろうと思ったよね。
ね。これインカ帝国より前の時代なんで。
これを発見されたことで古代アンデス、ティワナク文化時代に
15:01
およそどのぐらいの人口がこの地域に住んでいたのかっていうのを累推することができるようになりました。
仮にこの面積で二期作を行った場合、養えるだろう人口は56万人以上と算出されます。
結構な人数だね。
もし年一だったとしても28万人以上は硬いであろうと。
へえ、すごいな。
これはアメリカの大学の研究チームが推論を出してるんですけど、
最終的に様々な要素を勘案して推察されたのが、人口およそ36万人。
結構な都市なんだね。
結構な大きな都市ですよね。
このうち農業や水産業等に従事していたであろう人口が約25万人。
ということで都市生活を送っていたのが11万人。
野生生産のおかげでこれができるわけですよ。
そういうことだね。
だから遺跡に残っている大掛かりな石の神殿を作って太陽進行してっていうことができるわけですね。
確かに儀式とかやるにも知識もやる人も必要だしね。
そうなんですよ。これすごいことっすよ。
すごいね。
規模がでかい。
だいぶでかいです。
だいたいね1100年頃っていったら鎌倉時代の直前なんで日本で言ったら平安時代っすよね。
もうねスケールでかすぎる一個が。
一個あたり数十キロ以上あるからねいろんな大きさは。
それだけまとまった平地が存在するってことですよね。
そうだね日本にはないね。
日本は細切りにせざるを得なかったので。
現代の我々が見ると日本はかなり開拓されているので平野部が多く見えますけどもともとはそうでもないので。
山ばっかだもんね。
そうなんですよ。
前言った三角数じゃないけど山から降りた川のちょっと平たいところだけだもんね。
そうなんですしかも川の流れが氾濫して大変なことになったりするわけじゃないですか。
これがこのウネによってうまく整備されているという。
すご。
これが古代アンデスティワナク文化の頃の農業だそうですよ。
結構文明としてはすごいしっかりしてるんだね。
ただたまたま文字がないだけなんです。
文字がないからこうやって考古学的なアプローチで推察をしていくしかない。
文字があればね。日本で言ったら平安時代なんでもっと確かなことがわかるんでしょうけど。
確かに。
今でも研究は進められているそうです。
ちなみにここから個人的なクエスチョンが浮かんできました。
こんなにジャガイモばっかり食べてて大丈夫なのかい?
栄養的にとか。
栄養的に。栄養がたくさんあってミネラルも多いしビタミンCも多いしいいこといっぱいです。
当然ジャガイモだけじゃなくてキヌアもあるし動物も食べてるのでプラスの部分はいいんでしょうと思うんですね。
18:03
僕が疑問に思ったのはカリウムの量なんですよ。
カリウムね。
カリウムの王様ですから。カリウムの効能って覚えてますか?
えっとなんだっけ。
塩の排出。
あったね。
これさ塩そんなに排出されても困るわけですよ。
元々人類にとって塩というのはとても重要なミネラルなんですよね。
元々海から出てきたのが哺乳類ですから。
ナトリウム特にね。塩の主成分であるナトリウムがとても大事です。
ナトリウムが人体の中でどんな作用を及ぼしているかというと神経伝達の主成分なわけですよね。
電気信号にして神経を循環に回していくということなので。
一応低ナトリウム症という病気があるんです。
ナトリウムが足りなくなるとこんな症状がきますよというのがちゃんとあって、
実際に過去にはそういう病気になる方もいらっしゃるわけなんですね。
まず低ナトリウム症になると脳機能に影響を及ぼします。
反応が鈍くなるとか、錯乱する。
錯乱までいくんだね。
ちょっと重症化してくると筋肉が引きつってきます。
スポーツしてるとなるよね。
ナトリウムが足りないので脳信号をまともに筋肉に伝達できなくなったりするので、
変な引きつりとか痙攣を起こしたりとかします。
脱水症状とかの近いよね。
同じことですね。
これがさらに重症化していくと、かなり強力な強い刺激を与えないと反応しなくなってくる。
そんなになる?
ボーッとしちゃう。
さらにいくと強い刺激を与えても反応しなくなる。
反応しない。
そう、生きてるんだけど反応しない。
混水状態って言いますね。植物化とかね。
そういう状態に陥って、一番ひどい状態では脳死とか、
神経いかれてるんで心臓とかにも影響を起こしてますから死に至ることもあると。
現代人にはなかなか塩の薄い病気ではあるかもしれませんけどね。
だいたい逆だからね。
塩分過多なんで。
塩分過多の現代人にとってはカリウムが多いってことは良いことのはずなんですよ。
ところがですね、紀元前とかの時代にそんなに塩分過多なのかな。
山の中で、海からだいぶ遠いぜ。
なんだろうなっていうふうに思うわけですよ。
で、ちょっと調べたところ、これすごくわかりやすかったんですけど、
まず一つはアンデス山脈は海底流基した山なんですよね。
ああそうなんだ。
そうなんです。
海底流基したってことは何か大陸がぶつかったってことか。
みたいですよ。
へえ、そうだっけ。
ひまらや山脈とかと同じ出来方ですね。
あれはインドがぶつかったんでしょ。
そうですそうです。あんなような感じで流基したので、
アンデス山脈はもともと海底だったようなんです。
21:01
だからがん炎は取れるはずなんですよ。
相当あるだろうね。
で、このティワナク文化の時代にどのようにして塩を摂取していたのか、
それ以前とかも全くわかんないです。
ああそう。
全くわからないんですけれども、後のインカ帝国時代になると、
なんと塩田が登場します。
山の中に。
3800メートルクラスの中に。
へえ。
すごいよ。がん炎そのまんま取るんじゃないんだよ。
そのがん炎がね、雪解け水で溶かされて地下水脈になるんですって。
で、これが湧水として出てくる。
ああ、しょっぱい湧水。へえ。
その塩分濃度も海水の7倍。
え、めちゃくちゃ濃いじゃん。
そう。濃縮されちゃってるの。
すごいね。
クジラのおしっこと同等レベルの濃い塩水が。
ごめん、ちょっと例えをピンとこうかったけど。
あれ?クジラのおしっこって海水の薬7倍って聞いたことない?
知らん。
らしいね。
初めて聞いた。いきなりぶっこんできたね。
これが湧水として出てくるんだって。
もうダメだ。すぐ湧水になっちゃったよ。イメージが。どうしてくれるの?
ごめんって。海水の7倍ほど濃い塩水が湧水として出てくると。
で、これを団団畑に流していくんだって。
ああ、そうなんだ。
で、塩を取るっていうのを。これインカ帝国の時代にやってて。今でもね、なんか観光地になってて。
マラスの塩田。で、ググったら出てきます。
マラスの塩田。へえ。
結構きれいな風景なんでね。興味あったらググって見てもらえるといいと思います。
なんだっけ。あれは違ったんだっけか。ウユニ湖とか。
ああ、ウユニ塩湖か。あれは塩の湖ですもんね。
あれは塩の湖。だし、あれもブラジルとか。あれどこだっけ。あれも。
あれも南米だっけ。
南米だよ。
ウユニ塩湖場所。そうですね。これもアンデス山脈のドマナーですね。
そうだよね。一度は行ってみたいなと思って調べたことが。
これが湧き水として出てますみたいな感じで思ってもらえれば。
だからウユニ塩湖って塩湖なんだね。
そうですね。
塩の塊で真っ白っていう。
これって奇跡なんですよ。前回の話でも僕の推論も含めていくと
氷器が終わって同じ環境で大型獣がいなくなってジャガイモを食べるようになって
でも水は奇跡的にあった。で、塩も奇跡的にあった。
マジで奇跡の文明。
奇跡だね。
こんな山の中で真っ当な文明開けるってこと自体が
現代人が想像できなかったわけだよ。
そうだね。条件としては結局海が近くてとか
塩水気候が揃わないと文明が発達しないってことだよね。
そういうことだと思いますよ。
山の中に入ってもその条件が揃う場所があったから
多少標高高くても文明ができた。
寒いところで塩の摂取が難しいのが
24:02
食物連鎖による凝縮が起きにくいからなんですね。
というのは肉を食べると人類は塩を摂取することが可能なんですよ。
ナトリウムとして血液中に入ってるからか。
そう。動物がなぜナトリウムを体内に持っているか。
それは動物もナトリウムも必要なので
岩塩を舐めたりとかあと草木の中にわずかに含まれている土中の塩分を
ちょっとずつ入れていくわけですよね。
これがずっと食物連鎖の過程で濃縮されていって
ある程度いったところに人類がいただいているので生きていける部分があるので
これは動物がちゃんと暮らせる環境でないとどうしてもないんですね。
確か動物で猫とかそうだけど感染ないじゃん。
だから塩分のあるものをあげると早死にするというか
それと同じ原理があるのかな。
なんかほとんどの陸上の哺乳類は塩ナトリウムをなるべく節約して
外に出さない仕組みを兼ね備えています。
例えば人類だと腎臓ってありますよね。
腎臓っていうのはいらないものをろ過する場所ですよ平たーく言うと。
ろ過してそのいらないものを固めて排泄物にバーンて出すわけですよ。
塩も一緒に出てくるんですけど塩全部出しちゃうと困るんで
その排泄機関に行く管の中で壁がもう一回塩を吸収し直すんですよ。
再吸収して待て待て塩出てっちゃいかんよって大事だから取っとこうねって言って
体に戻してくれる機能がついてるんですね。
そのぐらい塩ってめっちゃ大事なんです。
ただ現代人は多すぎる。
ちなみにカリウムはこの再吸収を抑える仕組みなんですよ。
ナトリウムと結合して要は管の壁面についてるナトリウム再吸収の仕組みを封じ込めるみたいな。
あれと一緒だ洗濯用洗剤と包み込んでこう。
そうだねそうだね。
一緒じゃない?汚れを一回風油させたら再付着しないようにコーティングする。
あれがカリウムだっていう。
それで外にナトリウム出しちゃう。
現代人にとってはいいんですよ。
過剰摂取だから。
これが動物的にはちょっと困った話で。
っていうところを頭の片隅にあったので。
こんなにジャガイモばっかりでこんな山の中で大丈夫なのかこの人ら。
でもちゃんと文明続いたもんな1533年までは行ったもんな。
うーんって思ってちょっと調べたらあそっか。
ガン塩か。
まあこんだけ塩粉があったりとか他にあれば塩は困らんもんね。
そうなんですね。
むしろ塩型なんじゃないの?
かもしれない。
だって隆起したところの湧水ってどっからかは知らない。
淡水っぽいところでも割と塩入ってたりとか。
可能性ありますね。
ちょっと現地に行ったことがないので舐めることもできず。
そうだね。
わかりません。
まあ地元の人は普通だと思ってるからね。
わかんないね。
27:00
旅行で行ったことのある方はぜひコメントをいただけるとですね。
僕らも解像度が上がって大変助かります。
確かに。
行くって言ってもあるよ。
行く?
行く?
インカ帝国の遺跡見に行く?
ちょっと興味はあるけど。
めっちゃ行きたい。
だってさ、次回ちょっとねインカの話触れたので。
ジャガイモが海を渡ってヨーロッパに行く前にちょっとだけインカ帝国の話しようと思ってるんですね。
僕らほら、初回にも言いましたけどインカ帝国って謎すぎるじゃないですか。
中学高校ぐらいの歴史の教科書にはほとんど触れられてませんしね。
名前しか知らんね。
メキシコとペルーの辺りの古代文明。
全く謎なのでせっかくだからインカ帝国ちょっとだけ触れてからヨーロッパに渡っていこうかなというふうに思ってます。
という話は次回でございます。
次回ね。
ここで終わるのね。
ここで終わります。これ以上もうちょっとねしんどい。
どうやって行けないかね。
行けます?
そもそもウユニ猿子自体にちょっと行きたいね。
行ってみたいよね。
そう。全然スケールが違うっていう話だし。
今回で潮がある理由がはっきりわかったわけだから。
そうですね。マナスの猿でもついでに見たいですし。
そうしたら多分周りの売られている現地食見ると多分食生活がわかるかもしれない。
そうですね。チチカカッコも見たいですね。
ちなみに言っとくとですね。
ウユニ猿子、それからインカ帝国の首都になったクスコ、
茶瓶文化の首都になった茶瓶なんとか遺跡とチチカカッコ。
ぼちぼち距離ありますよ。
そうなんだ。
縦何千五百キロだっけ?
そうなんですよ。
あの中のどこかにあるんだよね。
ベル自体が相当縦長ですからね。
確かに地図に見るとめっちゃ細長いね。
リマとクスコですら数百キロ離れてるんで。
まあ細長いけどあれ多分日本列島ぐらいあるもんね。
もっと。
もっとか。
もっと行きます。
じゃあウユニはついでに行こうってか、俺沖縄、こっちは沖縄みたいな。
もうちょっと旅行に行って距離感麻痺するやつですね。
北海道に行って麻痺するレベルじゃなくて、北海道か沖縄ぐらいの選択肢が広い。
せっかく日本に来て、沖縄だけじゃもったいないので東京寄って青森寄って北海道寄って帰ろうみたいな。
めちゃくちゃ大変やね。
そんな感じの旅になるんじゃないですか?もしやったら。
それ店でしばらく休んで1ヶ月ぐらいお休みしますぐらいの勢いじゃない?
そのうち会社潰れるよ。
そしたらこっちのどうにかYouTubeであげながら小銭を稼ぎながら旅の途中リアルタイム編集してもらうパソコンを片手に。
夢だね。
夢だね。それでずっと横断していくでしょ。
30:00
YouTuberか?
YouTuberはあくまで旅行の財源よ。
あとお店の休んでる間の維持費用。
ちょっと余談ですけどウユネンコももともと興味はありました。それは観光目的でね。
今回南米大陸の古代文明とかを勉強していって、クスコも行ってみたい。
マチュピチューもただの観光ではなくてインカ帝国の別荘地としてちゃんと見てみたい。
全然見方変わると思うんだよ。
今までマチュピチューって天空とかって言われるじゃん。
だけど天空のではなくてあの人たちからしたら下界なので。
下界なんですよ。
びっくらこいたわ。
写真で幻想的なすごい標高いところにあるみたいなのはよく知ってたけど、逆なんだあれ。
彼らからするとね。
普段上に住んでるから下なんだ。
みたいですよ。
なかなかの感覚が真逆だからさ。
それで見たら多分全然違って見えると思う。
だと思うんですよ。
そういう目で見てみたい。
それこそ巨大なウネの遺跡もあるらしいので見てみたいよね。
ティガナクとかもそうだし、ちゃんと茶瓶文化の遺跡も残ってますし。
これの発祥でナスカとかが出てくるんですよ。後々。
そうなんだ。
ティガナク文化時代に並行してナスカ文化か。
離れたところにポツンと。
一個の統一国家じゃないのでいろんなところにポンポンポンポンっていろんな文化が出てくるんですけど。
ナスカって地上絵で有名なやつでしょ。
それそれ。
そういう時代感ですよこれ。
スケール全部でかいんだね。その時代って。
見たい。
人いないからかな。
人もいないのもあるし、あとこれ次回ちょっと触れるかもしれないですけど、あんまり戦争の履歴が見られない。
人口少ないのに遠いんだ。
遠い。
あと食料が潤沢。
暑いからね。
じゃがいもがあるから。
ちょっと端っこ読んだだけなので、インカ帝国では確立されてるけどティガナク文化自体がどうだったかが研究対象になってるのが、部族間、集落間の交流なんですよ。
その交流っていうのが交易だった可能性があるらしくて。
文化的だね。
その交換になったのは基本的に貨幣がないのでブツブツ交換なんですけど、重要な資材になったのが駐乗。
軽いんだ。
確かに貫物だもんね。
貫物だから。
じゃがいも10キロ運ぶの大変だけど、駐乗って3キロまで減るわけだから。
運べるんだわ。
それでかなりの食料を賄えるからね。
で、リャマいるじゃん。
ラクダちゃんが。運べるっすよこれ。
確かに。
で、貢益ができるので、おそらくはインカ時代につながるように海岸部からも貢益ができたんじゃないかっていう。
33:09
しかも海岸部も温かければ相当魚取れるだろうしね。
ちゃんとね、これこのぐらいの時代、今回ハショって言ってますけど、太平洋側にもちゃんと集落ありますからね。
まあそうだろうね。
栄えてるのは上の方。山の上の方だけど、ちゃんと海岸沿いにも人たちは住んでいるので。
まあ栄えてるという文明として成り立つレベルではなかった。
ではなかった。もう首都みたいな感じで、チチカカゴ周辺だったりとかクスコだったりとかぼっこしてきますから。
人類は散らばってます。
そういうことね。
で、この文明をさらにインカの時代に道でちゃんと繋いで、貢益を確立させたというのがこの後の時代。
ヨーロッパの時代って時代背景とは随分逆なんだね。
はい。全然違う文明、文化形態を作ってますね。
こんな違うもんかね。あったかいだけで。
半島っていう概念もないしね。
俺たちの土地ここからここまでじゃっていう感覚ないんだよね。
ていうことだよね。
とっても面白いと思います。
はい。じゃあその辺は次回で。
そうですね。
はい。ということで今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
34:35

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