デビッド・リンチの紹介
スーパーナチュラルハイテンションズ
というわけで、映画つながりで、今日語るテーマは何にしましょうか?ということなんですけど、
ちゃんと用意してきました。
我らが、というか、朝川の好きなデビットリンチ、今回は語ってしまおうかなと。
1回だけ見ただけですけど。
僕もでも2回ぐらい、2回ずつぐらいですよね。
何本か作品撮ってる監督ですけど、その中でも今回は特に初期作品のイレイザーヘッド、
あとはワイルド・アットハートの2本中心に、感想みたいなのを語っていければなと思います。
こちらはまたノートの方でもワイルド・アットハートの方は触れてますので、
もしよろしければスーパーナチュラルハイテンションズで調べていただければノートのページにも載っておくのかな。
また概要欄の方にも入れておきますので、よかったらそちらの方も併せて楽しんでください。
まだ初めて1週間ぐらいですもん。
ページビュー、うなぎのぼりなので。
ハートも5個ぐらい出てるんじゃない?
すごい見込みありますよ。
あれ3つ以上つけたらすごいでしょ?
すごいですね。
僕もノートでやったことなかったんですけど。
9割型のユーザーは欲しい1つぐらい使うんですからね。
そんなに高いの欲しいって。
高いです。
じゃあまあまあ合格点みたいな。
そうですね。
やっぱり人気番組だけあって、やっぱり所属が違うという感じですけれども。
皆さんよかったら見てください。
ちょっときつくなってきて。
そうですね。
エレンザーヘッドとワイルドアッドハートですね。
前回ね、私たちにデビッドリンチの話ちょこっとしたんですけど。
しましたっけ?
しましたね。
僕がマルフォーランドドライブ。
去年ですね。
去年の暮れに撮った海外だったと思うんですけど。
あれが放送されてから1週間も経てないうちにデビッドリンチさんが亡くなられました。
そうですね。
ちょうどデビッドリンチの亡くなったというニュースを見たときに。
それはスーパーナチュラルハイテンションですね。
水野さんが。
もしかしたら次の作品撮るんですかね?みたいなこと。
いつ撮るんですかね?みたいな話をしてたんですよ。
その水野さんが言ってたことが頭の中をよぎりました。
去年としては70代後半、78歳くらい。
79か8歳くらいだと思います。
まあまあ本当に偉大な映画クリエイター。
そうですね。
亡くなられたという。
とは言いつつ僕はほとんど見たことなくてデビッドリンチ。
ロストハイウェイ1回だけ見たきりですけども。
今回がっつりイレーザーヘッドとワイルドアットハート。
それから個人的にマルフォーランドドライブとかも見たりして。
本当に意味わかんないです。デビッドリンチの作品。
でも意味わかんないよね。
実はね、僕たち水野さんの方からデビッドリンチやりましょうっていう提案が来た時に。
じゃあちょっと久々に見ようかということで
ワイルドアットハートとブルーベルベットですね。
の2作を見直しました。
本当に久しぶりでした。
僕が見たワイルドアットハートとブルーベルベットは
比較的デビッドリンチ作品の中でも非常にストレート。
ストーリーもわりとわかりやすくて。
しかも結末がちゃんとしっかりと収まるようにできている作品なんで。
ちょっと難解さみたいなのはあんまり感じなかったんですけど。
水野さんはね、やっぱりイレーザーヘッド。
マルフォーランドドライブね。
やっぱりイレーザーヘッドは初期作品で。
公開当初もなんだこの笑顔みたいな感じだったみたいですね。アメリカでは。
本当は劇場に人が入らなかったですね。
そうですね。でも少数制というかスタッフも少人数で作って
5年くらいかけて撮られた。
リンチが一人で作ったんじゃないかな。
そうなんですか。
劇中に異形の赤ん坊が出てくるんですけど。
赤ん坊のビジュアルがすごいだんだん話題になって
カルト的な作品になっていった流れがあるみたいですね。
確かに本当に最初から最後まで
イレーザーヘッドって寒寒いんですよ。
すごい暗鬱としているというか
暗い作品でモノクロで撮られているし
寒そうなんですよね。
風がビュービュー吹いている。多分冬の日なんでしょうね。
基本的に夜を舞台にして撮られている作品ですし
やっぱり人物もみんなどこかやつれているというか
すごい影があるんですよね。
主人公のとんでもない髪型した主人公もそうですし
地味にとんでもない髪型した奥さんもそうですし
異形の赤ん坊もそうですし
見ている間もうやめてくれという
生理的な嫌悪感みたいなものがありつつ
ただ見た後は不思議とそのことをふと考えちゃうみたいな
結構ずっしり思ってくるものがあって
僕結構単純的に内容とかですね
過去見たのは十数年近く前なので
その時に内容自身を汲み取れたかといったら
全く汲み取れていないと思うんですよね。
でもずっと今の現在にいたのまで
イレーザーヘッドの初めて見た時の衝撃
というものを引きずって映画を見ているんですよね。
何かあの時の感動とか
初めてイレーザーヘッドを見た時の感動とか
心におった傷をまた追体験したいと思って
映画を選んだりしてるんですよ。
映画と心の傷
それくらい衝撃的だったんですけど
一つ水野さんが今喋ってても思うんですけど
何か一つ見終わった後に考えてしまうっていうところで
僕の主観的な意見だとやっぱり映像美だと思うんですよね。
どのシーンどのシーンもやっぱり絵として完璧になってる
なんていうか
僕も映画めっちゃ見てるわけじゃないですけど
あのイレーザーヘッドに出てくる
一場面一場面のシーンって
他の映画を思い出しても
似てるシーンが一つ足りともないっていう
なんか全部
デビッド・リンチの映画なんだっていう
デビッド・リンチ印が押されてるような気がして
すごいオリジナリティがあるんですよ。
そうですね。
だからストーリーとして
全然理解ができなくても
一段瞬間で自分の脳内に
強烈に刻み込まれてるみたいな部分が
僕はあると思っていて
それは生理的嫌悪感だったり
いろんな感情があると思うんですけど
それがすごい
デビッド・リンチの映画の素晴らしい特徴なのかなっていう気もしますね。
今回数十年ぶりにね
デビッド・リンチ作品をもう一回改めて見ようということで
水野さんとスーパーナチュラルハイテンションズの
番組がきっかけでまたデビッド・リンチを振り返ろうと思った時に
いろいろ映画評論とかを見たんですよね。改めて見て
自分ではとてもじゃないですけど
到達できない考察をしてる人たちって
世の中にいっぱいいるわけじゃないですか。
映画が大好きな方たちで
すごく深く考察してる方たちがいっぱいいて
僕なんかはその方たちの言葉を借りないと
物語を分解できないタイプなんですけど
その中でよく見たのが
ちょうどイレーザーヘッド撮られた時に
デビッド・リンチが父になるという頃だったみたいですね。
お父さんになるということで
社会の不安とかこれからの不安みたいなのを
映画に投影してるっていうような解釈されてる方が結構いたんですよ。
それを聞いた時に
自分が例えば映画監督だった時に
自分が父親になる。
例えば子供が妻にできて
自分が父親になるってなった時に
自分の心の中の葛藤を
子供を使って表現しますかって思ったの。
そんなにストレートに出せるの?と思ったんですよ。
もっと別のモチーフに託すし
デビッド・リンチも芸術家じゃないですか。
芸術家肌の方であれば
もっと違う湾曲した表現の仕方をしてたりとか
するんじゃないかなと思ったんですよね。
その時にもしかしてめちゃくちゃピュアな人なのかなと。
心の内面を
いく度と重なる人の感情みたいなのを
映像だったり物語に投影される監督なのかなっていう風に
今回思ったんですよね。
確かにそうですね。
話としては本当に
理解不能とは言いつつも単純な話なんですね。
一人暮らししている印刷工の男がいて
昔付き合ってた女性の家に呼び出される。
そこで子供ができたことを告げられて
一緒に生活を始める。
その生まれていた子供が異様というか
およそ人間とはかけ離れた姿をしていて
ある晩に奥さんがストレスで家を出ちゃって
自分で一人で赤ん坊を世話しているっていう
それだけの話なんですけど
結局その話の
子供を世話している夜の
一場面一場面の広がり方がすごいっていうか
何かある時子供が熱を出して
画面に出来物ができて
父親が慌てている、主人公が慌てている様子を
また別の心理的な描写で表したりとか
例えば隣のすごく綺麗な女性がいて
その綺麗な女性が
夢の中では自分と交わっているんですけど
廊下を開けたら別の男といて
その時に自分の顔がまた異形の赤ん坊の顔になっちゃったりして
その一場面、主人公が目の前の事象に対して
抱くような感情っていうのが
全然別の空間とか別の時間軸で
パッて表現されるっていうのがすごい面白かったですね
結局出来てしまったものに
レーザーヘッドという作品が出来てしまった中で
あれを一つの作品として作り上げた時に
自分はどう作るだろうとかね
デビット・リンチのその時の教文は本人しか分からないと思うんですけど
あれを見た時に自分が監督ならとかね
デビット・リンチが脚本を描いた時に
自分が監督ならどういう絵にするとか
どういう構成にしていくかって考えた時に
常人にはたどり着かない
たどり着かないし、考えたとしても見たくないって思っちゃうかもしれないです
僕はビジュアル的に
イレイザーヘッドの影響
それくらいすごい軽温感みたいなのもやっぱりある
生理的に気持ち悪いとかあったんですよ、僕は
だからそこをちゃんと実現しちゃうっていうのが
すごいなって思いますね
なので今もね、こうやって水野さんの思いとかを聞けば聞くほど
やっぱりその偉大さって大きいんだなって今
必死と感じてます
そうですね
僕も本当没後に見始めた立ちですけど
すごい、なんだろう
もっともっと見たいなと思いますし
ちょっと聞きたいんですけど
やっぱりイレーザーヘッドでさっき朝川さんが言ったみたいに
親になることの、父親になることの不安みたいなものが
あそこに託されている
っていう考え方ができると思うんですけど
朝川さんもやっぱりお子さんとかいらっしゃるじゃないですか
ちょっとリンチから外れちゃいますけど
ああいう葛藤みたいなものってなんだろう
イレーザーヘッド見ててもやっぱり思い出しちゃったりするもん
自分の中であったんですか?お子さんができたり
いや、僕の場合は全くなかったですね
自分も子供のままだったっていうか
それこそどうなんでしょうね
僕だけの話で言うと全く考えなかった
思わなかったですね
僕のことで精一杯
親になるっていうことに対して
強い責任を抱かなきゃみたいな意識は全くなかった
全然なかったですね
到底あのような心情みたいな
風にはとてもじゃないですけど
ならなかったですね
やっぱり僕もまだ独身ですし
とは言ってもやっぱり生理的嫌悪感以外で
例えばリンチがその時抱えていた
父親になることの不安感みたいなものって
やっぱり理解が落ち着かない部分ってあったりしていて
その辺りどんな感じなのかなっていうのは聞きたかったんですよね
でも僕が初めて見た時は
もちろん独身だったと思いますし
もちろんそんな子供が生まれた時に
味わう複雑な気持ちとかね
父親になる恐怖みたいなのを感じることは
もちろんその当時はなかったと思うんですけど
今振り返ってもあんまりなかったですね
そこはちょっと自分は投影できていないかな
結果としてそのリンチが生み出した映像みたいなところに
すごい刻まれたというか
たぶんでも僕この先死ぬまで一生
映画を選ぶ時とかって
イレーザーヘッドから得たというか
イレーザーヘッドを見て受けた心の傷だったりとか
そういったのを引きずって
映画を探したりとか見たりとかするでしょうね
この先もずっと
それくらいすごく影響力のある映画だと思います
赤ちゃんと恐怖のシーン
あれは本当に一回見ただけでも定期的に思い出しちゃう映画かもしれないですね
ちょっと部粋かもしれないですけど
イレーザーヘッドの中でどのシーンが一番好きとかありますか?
どのシーンかな
でもやっぱり強烈なのはやっぱり赤ちゃんだよね
赤ちゃんすごいですよね
赤ちゃんのシーンかな
1977年半ですよね
僕と同い年なんですよ
イレーザーヘッドは
そうなんですか
イレーザーヘッドと共に歩んできて
48年と言えるかもしれないですね
確かにあの赤ん坊は一体どうやって作ったんだってくらい
本当だよね
生き物味がある
本当に生きてるんじゃないかなっていうくらいリアルさがあって
でも終盤で主人公がその赤ん坊を
右翼を曲折されて殺してしまうっていうシーンがあるんですけど
その時は本当にやっぱり大丈夫かこれって思っちゃうくらい
あの赤ん坊ってリアルで
しかも赤ん坊なのに全然可愛くないっていうのは
たまに笑うし
あれは本当すごいですよね
なので物語を全体として鮮明に覚えてるシーンっていうのは
あまり多くはないんですけど
やっぱりあの赤ん坊のシーンっていうのは非常に強烈に鮮明に覚えてますね
僕は最初主人公が奥さんの実家に呼び出されていくシーン
奥さんのご両親と奥さんと4人でディナーをするシーンがあるんですけど
そこでお母さんお父さんがいて
お父さんは有効的とは言えないんですけど
至近を振る舞ったりして歓迎してる感じなんですけど
身の絵話とかをしてる時にお父さんがにこって笑うんですよね
にこって笑ったまま本当に静止するみたいなシーンがあって
そこの不気味さっていうのは僕はすごい印象に残っちゃいました
奥さんの実家のシーン全体的にすごく
僕の中では神経を逆舐めされるというか
ものすごく嫌な感じなんですけど
それってなんでかっていうと
なんとなくなんですけど
例えば僕が恋人ができてその恋人の家に遊びに行った時に
言っても自分の娘の恋人だとしても初めて会う人同士
社会的マナーを守って笑顔で接してすると思うんですけど
結局その笑顔って本当の笑顔じゃなくて
社会的な空気なんですよね
行動みたいなものを読んで
笑顔を有効的に接するみたいな部分があると思って
それって至る所であるじゃないですか
それを全部見えるようにしたら
ああいうお父さんのにこって笑った作り笑い
偽物の作り笑いみたいになるんじゃないかなと思って
へー面白い
だから異様な赤ちゃんっていう見た目にも
すごい生理的に不気味っていう存在がいて
ただ人間も例えば今こうして見た目には普通に見えるけど
実はその内側を見てみたら
ものすごく気持ち悪いというか
ドロドロしたものを持っていて
それをイレーザーヘッドでは
振る前に全部持ってきてるような気がするんです
それを見た時に自分の疑問みたいなものを指摘されたような気もして
そこはやっぱりすごい僕の中では突き刺されたというか
決して愉快ではないけど
でもかなり印象に残っちゃったシーンだなと思いましたね
もしかしたらリンチ自身も結婚するにあたって
やっぱり家族同士の付き合い
そういったものに対して何か不安感とか
嫌悪感をもしかしたら持ってたのかもしれないですね
あるかもしれないですね
またイレーザーヘッドの由来のシーンもね
鉛筆工場行くんだって
ほんとこれ見てない人何言ってるか分からないと思うんですけど
本当に鉛筆工場行くんですよ
イレーザーヘッドが
主人公の一部が鉛筆工場に持ってかれちゃうんですよね
ポーンって飛んでいっちゃう
首がね
それで作るっていう
まさかの
こういうことだったんやってる
悪夢みたいな
これはねでも一回チャレンジしてほしいね
一回見てほしいですね
デビッド・リンチを体感してほしいね
そうですね
ダメだったらやめてもらってもいいと思うんで
本当に気持ち悪いシーンはたくさんあるし
僕
もっとちょっと話