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2024-12-03 1:07:11

第191回(2) 『ドリーム・シナリオ』SNS時代の”中年の危機論”~四十過ぎて惑いまくり~

『ドリーム・シナリオ』の話をしました。

夢をSNSになぞらえた本作を、主人公の「中年の危機」を軸に読み解きながら、恥ずかしすぎる自意識や、人生の黄昏をいかに迎えるかについて話しています。

■メンバー

・山口 https://twitter.com/awajicinema ・マリオン https://twitter.com/marion_eigazuke ・オーイシ https://twitter.com/pteryx_joe

■映画の話したすぎるBAR in 名古屋

日時:2025年1月18日(土)

詳細:https://virtualeigabar.com/eiga-bar_2025-1_nagoya/

場所:『イベントバーエデン名古屋』愛知県名古屋市中区大須2-31-15 大須ビルヂング 3階 オースランド内 https://eden.osland.nagoya/

■映画の話したすぎるBAR in 週間マガリ

日時:2024年12月21日(土)

詳細:https://virtualeigabar.com/eiga-bar

場所:『週間マガリ』大阪市北区 天神橋1丁目11-13 2階 https://magari.amebaownd.com

■月1バー 映画の話したすぎるBARシンサイバシ

山口が店長の映画の話をするバーがリニューアルしました。

場所:「心斎橋」駅徒歩6分「BAR アメ村SHELTER」

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00:00
今日のテーマトークは、ドリーム・シナリオです。
はい、ではマリオンさん、解説お願いできますか。
はい、映画ドットコムより解説を読ませていただきます。
ニコラス・ケイジが主演を務め、平凡な大学教授が、なぜか大勢の人々の夢に現れたことから思わぬ時代に陥っていく姿を描いたスリラー映画。
大学教授のポール・マシューズは、ごく普通の生活を送っていた。
ある日、何百万人もの夢の中にポールが一斉に現れたことから、彼は一躍有名人となる。
メディアからも注目を集め、夢だった本の出版まで持ち掛けられている頂点のポールだったが、
ある日を境に夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり、現実世界のポールまで大炎上してしまう。
自分自身は何もしていないのに、人気絶頂を迎えたかと思えば、一転して嫌われるものになったポールだったが、
共演はアイトーニャ史上最大のスキャンダルのジュディ・アンド・ニコルソン、
スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団のマイケル・セラ、
ミッドサマーのアリアスターが制作に名を連ね、シック・オブ・マイセルフのクリストファー・ボルグリーが監督脚本を手掛けた。
はい。
はい。内容に触れる話入っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いて頂けたらと思います。
はい、では沢井の感想、マリオンさんいかがでしたでしょうか。
そうですね、なんか見る前のイメージは、エタイの知れない感じの話になるのかなと思ったんですけど、設定を聞いた感じって思ったんですけど、
案外すごく身近になる話をやってたなっていう、見終わった感想としてはっていうのはちょっと思いました。
で、それこそ監督のクリストファー・ボルグリーの前作のシック・オブ・マイセルフもちょっと見てたので、
まあ結構それに連なるテーマの描いてる映画だったなっていう感じをすごく印象として受けました。
もういわゆるSNSが中心となってしまった社会のあれやこれやっていう風刺が、まあ今回もまあ炸裂してたなというふうにすごい思いました。
自分とは関係のない、自分本人とはなんら関係のない、ただイメージだけが先行して広がっていく感じとか、いかにもSNS的だなって思いましたし、
その後の出てくる、ノリオっていうやつですよね。あれとかの意地悪な設定とかも、あの酸臭いCMほんと最高でしたけどね、というふうに思いました。
で、なんかそういうところ来てすごい今時のそういうイメージが膨れ上がってしまうとか、あとキャンセルカルチャーとかもちょっと含まれてるような内容とかのところに目が行ってたんですけど、
見終わった後にじわじわと、あれ?主人公こいつだいぶ中年の危機やべえな、みたいなことに目が行くようになりまして、
03:02
だいぶそこが痛々しく思えるようになってきてしまい、ちょっとそのことを考えだすとこちらも辛くなってしまうみたいなタイプの映画だったなっていうふうにもすごく思いましたね。
もうちょっとなんというか、おじさんはなぜおじさんになってしまうのだろうっていうのをすごい考えてしまうみたいな。
もうちょっと辛かったっすねっていうのは見終わったというか、じわじわ考えるとそういうふうに思うようになりましたからね。
その答えは後で僕が答えます。
答えます。答えてください。ありがとうございます。
はい、おじさんいかがでしょうか。
もういただまれなかったですね、見てて。とにかく。でもなんかわかりすぎるぐらいわかる映画だなとは思いました。
なんていうか、主人公ポールは進化生物学を教えてる、大学で教えてる教授なわけですけど、
なんかね、あの知識の持ち方ちょっときついんだよなっていう。
途中、それこそ元同僚に、これ俺のアイデアじゃねっていう話ありましたけど、
そのアイデア出してるやつがネイチャーっていう、いわゆる科学誌で言うと最も権威のある雑誌に投稿して、
今リヴァイズまで行ってる、見直しまでやってるっていうのを聞いて、あーきつーって思ってね。
元に似た業界にいた人間としてはそれだけであーってなってるんですけど。
いやーでもなんか、監督前作の思考前セリフ僕も見てて、その思考前セリフって割とテーマ提示で終わった感じがしてたんですよね。
こういう自意識って持ち続けるのって健全じゃないよねっていうテーマ提示が結構メインで、
どちらかというとそれに対して何か回答が出されてる感じはしないなっていうのは思っていたんですよ。
で、本作はそれに対しては結構明確に回答を出しているじゃないですか。
それはすごく地にはしついてるテーマ性だったし、めちゃくちゃいいなとは思ったんですけど、
ただこの回答を本当に抱きしめられる人ってどのぐらいいるんだろうと思って。
いやーとはいえやっぱり虚像を追い続けてしまう自分もいるし、でもそれをしたくない自分もいるしみたいな、
すごい見終わった後にモンモンと考えさせられるいい映画でしたね。
はい、そんな感じです。
はい。オイさんがおっしゃられてたので気づいたんですけど、主軸、進化生物学の教授って話ってことは、
つまりそのミームとかを扱ってるってことですよね。
おっしゃる通りでございます。
ってことですね。
ミームは一応そのある意味進化生物学から発生して出てきた概念ではあるんですけど、
まあでも確かにそうなんですよ。
じゃあ狙ってやってるんだ、やっぱり。
なんで多分それ狙ってそこの設定したのかってのはちょっと後で僕話そうかなと思ってるんですけど、
06:01
冒頭の講義がすごく示唆的なので。
あ、芝生のテーマですか。
そうそうそうそう。
あーなるほど。
面白い。
なるほどなるほど。
はい、僕はですね、本作、伝道入りです。僕の人生の。
伝道入り。
もう面白いとも好きとも言えないんですけど、信じられないくらい刺さったんですよ、本当に。
でもちょっと見ててね、体調悪くなっちゃって。
本当に。
前半の中年の危機描写はやばすぎる、本当に。
中年の危機を描いてきた映画なんてこれまでいくらでもありましたけど、僕はこれが一番刺さりました。
もうとにかくしんどくって。
いやーエゲつかなかったですね、本当に。
後半はSNSの比になっていってたと思うんですけど、
SNSを使わずにうまく落とし込んでるなと思いましたね、そこは。
なんかこの手のやつってSNSそのまま使ったらまんまやなみたいにちょっとしらけちゃうとこあるんですけど、
非現実的なギミックを使って描くことでちょっと本質に届くというか、だからこそしんどいんですよね、その本質の部分が。
っていうのがあって、前半から後半にかけても結構ほんとしんどかったんですけど、
ラスト本当に救われました、本当に。
あの結論は本当に救いだなと思って、もうこじらせきった中年の危機に対して答えが置かれた場所で咲きなさいっていうのはやっぱりしびわたりますね。
本当に。
ちょうど僕、今年41歳になる年なんです。
数えて言うと42で、役年なんですね、本役なんですよ。
このタイミングで見るのにこんなふさわしい映画がないなと思いました。
はい、もうこの映画は僕の話です。
なるほど。
ってな感じで、では具体的な内容を掘り下げていきたいと思うんですけれども、
そうですね、まああふれるとこ多いんですけど、どうしましょう。
大地さんのじゃあ冒頭の講義の話、ちょっとしてもらってもいいですか。
最初、さっきマリオさんとも話してましたけど、シマウマの話が出てくるじゃないですか。
シマウマってのはめちゃくちゃ一匹だと目立つんだけど、
でも多数集まると一匹に定められないから捕食者が襲われにくいんだっていう。
だから目立つことにも意味があるんだっていう話をしてると。
09:00
僕どういうのかって言うと、一瞬最後に出たやつが結構この作品の一番のラストにつながる話だなと思って。
ただ要するに適応的であるから目立つっていうののもう一個別の理由がある。
なんだと思うって生徒に聞いて、はい、反射区です、正解って言うわけですよ。
はいはいはいはいはいはい、なるほど。
いやー意地悪なこと最後に言って、しかもそれが結局結構この話のどちらかというと後半に効いてくるわけじゃないですか。
ディスプレイとしての目立つというか。
効いてますね。
特にオスですよね。オスが目立ち続けるのって自分の価値なんですよ。つまり生物にとって。
はいはいはいはい。
はー、これは魚のかーって。
そう、なんかそれを暗示してるように見えてめちゃくちゃ意地悪なこと言うじゃんって後で思ったんですけど。
なるほど。
なるほどねー、確かにね。
だから本当一言バンって言うんですけどそれがむしろこの話の本質というか。
はいはいはいはい。
いやー。
確かに劇中みんなの夢に現れてて目立つようになって、でその後に広告会社の女性となんかいい感じ?いい感じでもないけどなあれなっていう。
なんかちょっとそういう大人の関係的な感じになるかみたいな下りってももろそれじゃんっていう。
そうそうそうそう。
そうですよね。
目立つことでもしかしたらその機会を得られるかもしれないみたいなすごく生物的な。
はいはい。
あのシーンやばくて。
僕もう映画館でね、絶対行くなよ絶対行くなよって直ちん出ちゃったんですよ本当に。
あのシーン怖すぎて。
お酒飲んでるシーンからやばかった。
やばかった。
やばかったですよね。
何一つ噛み合ってないっていうか多分お前の話全然面白くないって思われてるぞっていうのが伝わってくるじゃないですか。
結構きつかった。
結構それ自然とやるから怖いなって思いましたけど。
全くジョークが通じてないとかも含めて。
怖いって思いましたけど。
家行ってから怖すぎて本当に。
なんかね。
やめろ。
やめろって。
本当ですよね。
調子に乗ったら地獄行きっていうかね本当そういうことですよねみたいな。
本当そこきっかけでねガラガラ落ちてきますからね。
不死命ですもんねあそこが。
でもその前のね夢の現れ方に対して何もしてなんていうか要は彼が現れるんだけど誰の夢でも何もしない男ってなるじゃないですか。
はい。
なんかあの嫌さもちょっとうわってなったというか。
いやもうあれやばくて。
12:01
ほんまにやばいんですあれ。
そのなんだろう有益な行動は何もしないっていう状態ですよね。
ただ傍観しているだけっていうのが。
あれ見ててねあのオモコロってご存知ですかね。
はいはい。
オモコロっていうその広告会社があってどっちかというとそのまあちょっと面白記事みたいな書いててっていう方がまあ有名だと思うんですけどそのオモコロがYouTubeでニュースオモコロウォッチっていうラジオ番組をやってて。
でまあオモコロメンバーの中でもまあ視点が意地悪な人たちがメインパーソナリティとなってそのニュースを切るって話をしてて僕その話の中ですごい印象的な話があってあのLINEに苦闘点をつけると若者からは怖く見えるっていう話をする会があってですね。
いわゆる丸腹とか言われてましたよね一時期ね。
はいはいはい。
でまあそこからその世代間断絶の話になっていったんですけどその会が。
でそっからだんだん進んでいって結局もうあの中年っていうものは若者からは理解されないです。
あの少なくともプラスのものは中年から受け取ることはないです。
ただもう無害か有害かだけの存在になるっていう話をしてて。
これやと思って。
だから前半ただいるだけ、傍観しているだけの存在。
で距離がある限りは大丈夫。
でも別にそこで接触してプラスのことが起きるわけでもない。
で後半接触した時は有害なものになってるっていう。
うーわーってなったんですよねあそこ。
その中年特にまあ男性ですね。
中年男性は若者からは有害か無害かだけでよって評価されるっていう話。
これのことやなーと思って。
もうちょっともうそれに気づいた時さらに体調悪くなったんですけど。
いやえげつないなっていうのと。
あと夢に見られる対象の区別みたいな部分で。
夢に出てこないのは奥さんと職場の上司。
大学の管理してるマネージャー的な人ですよね。
その人たちは見ない夢に。
他の人は見てるっていうので。
あれ要はそのある程度関係を持っててこっちのことを認知している人には見られてない状態と思うんですよ。
15:03
だから要は他者の中に出てきてるっていう感じやなと思って。
娘の夢にも出てきてるっていうのがね非常に象徴的じゃないと思うんですけど。
ちょっと思いましたよ。娘の夢にあーって思ってましたよ。
新規の娘にとって父親って他者ですよねっていう。
僕ね、その他者に認知されたいって感覚むちゃくちゃあるんですよ。
これ言っていいかどうかわかんないんですけど、
僕、誕生日を言い合うのが苦手なんですよ。
なんでかっていうと、自分が言われることを想像して自分が言い合うっていうのも苦手に思ってるんですけど、
その言い合われることを自分が言い合うっていうのも苦手に思ってるんですよ。
想像して自分が言い合うっていうのも苦手に思ってるんですけど、
その言い合われるのを何が苦手かっていうと、
僕の誕生日を祝ってくれた人じゃなくて、祝ってくれなかった人の方に意識が行っちゃうんです。
この人が祝ってくれたってことじゃなくて、
この人は祝ってくれなかったんだって方に意識が行くから、
僕、そもそも誕生日っていうものを意識したくないと思ってるんですよ。
この人、誕生日におめでとうのリプライくれなかったなとか、
LINEくれなかったなってことをめっちゃ記事しちゃうってことですね。
僕は全人類から祝ってほしいと思ってるんですよ。
その気持ちわかるぞ、でも。
この主人公まんまじゃないですか。
目立ちたいけど目立ちたくないみたいな、
自意識が働いてる感じがすっげーっぽいんですよね。
僕、このことを公害したの人生で初めてなんですけど、
ずっと自分の中でだけ温めてて、
これは外に出したらあかんやつやなと思ってずっと隠してたんですけど、
この前スクリーンで見ちゃってそれを。
これ僕のことやと思って。
だから奥さんとか上司は今日誕生日だねとか言ってくれると思うんですよ。
あの娘絶対お父さんの誕生日とか言わないでしょ。
ましてや学生なんて教授の誕生日なんて興味ないし、
そもそも世界はお前の誕生日におめでとうってことでしょ。
学生の誕生日なんて興味ないし、
そもそも世界はお前の誕生日に興味ねーよって
祝いなんかしねーよっていうことに対する
寂しさを感じているっていうのが
18:02
なんか僕見てて恥ずかしくなっちゃって本当に。
それを見てどんどんお腹の具合が悪くなっていったんですよね。
劇場で。
確かに本当に彼の夢を見る人っていうのは
マシューが露骨にチヤホヤされたいと思っている人に
現れてるなっていう感じはすごいしたというか。
大学の上司とか奥さんとかは当たり前のものっていうか
そこはもう自分のことを認めてくれてる、
逆にすごい飽きちゃってる感じがあるからだと思うんですよね。
それがおごりなんですけど大変な。
あるからこそ夢に見てくれるような人たちにチヤホヤされるっていうのに
ちょっとマシューはときめいちゃうというか。
マシューじゃないな、ポールか。
ポール、マシューズの。
すいません、ポールね。
なのかなっていうふうにすごい思いますね。
その浮かれている要因っていうものが別に何かを成し遂げたわけでもなく
ただバズっただけっていう。
そこがね、今っぽいですよ本当に。
ちょっとネットミームっぽさみたいなのも感じますしね。
もはやミーム化しちゃう話だったじゃないですか。
ニコラス・ケイジ自身がすごいネットミーム化されてる人じゃないですか。
はい、そうなんですよね。
そういう人がやる説得力といいますか。
確かにこれはニコラス・ケイジも多分脚本読んで
僕のために書いた話じゃないだろうけど
すげえ僕の話かと思ったんじゃないかなって思うわけですよね、きっとね。
浮かれるでしょうね、それは。
浮かれると思う。
そうなんですよね、誰だって浮かれるし
あとやっぱりポールって別に
露骨に、露悪的に振る舞おうという振る舞いをするわけではないじゃないですか。
あくまで真面目にというか、誠実に。
それがうまくいってるかどうかは別としてですよ。
でもそうあろうとはしているわけですよ。
真面目にあればあるほどそのドツボにはまっていくなってすごい思って
そこによく見せようとかみたいなのが
働き出してそこにさらにバズりましたみたいなのが
加わっちゃったがもう最後みたいな。
もうそこにドツボにはまっていって
おかしくなっちゃうんじゃないかなっていうのは
すごい見ながら思いました。
なんともかわいそうなのが
なんともかわいそうなのが
要は夢に出たからバズったっていうだけであって
21:01
何かしたからバズったわけじゃないじゃないですか。
彼は頑張ってこのバズというチャンスを逃さないように何かしようとするわけですけど
全部絡まるじゃないですか。
そこだね。
バズったから出版につなげようみたいな
バズったからマネタイズしようとか
何らかのレガシーを残そうみたいなのって
まああるよなってこれを何か実際に形のあるものにしてやろうみたいな
欲望が芽生えるのは絶対そうやと思うんですよ。
ただもうねあの広告代理店でのやり取りもめちゃめちゃしんどいんですけど
あれつらかったなぁ。
いやもう何言ってんだって思いましたけど
しんどいですよね。
お前自身に誰も興味ないんですよねっていう
お前がバズっているっていうことだけが欲しいんですよねみたいな
あれすげえ意地悪なのが
ずーっと後ろにトーズトーズトーズって考えたって書いてあるんですよ
そう書いてたね。
あれ意地悪だなと思って
お前の考えなんて誰も興味ないんだけどっていうのがもう
そこにも見えるし
お前はなぜバズったか一回考え直せっていう
なんかそう言ってるようで
理由なんてないんですよね
そうそう
その中身は本当なくて
インプレッションだけがあるっていう
そこがやっぱりもうああって
あとやっぱ本のくだりでも思ったんですけど
今回のポール見ながらちょっと思い出したのが
アメリカンフィクションの主人公もちょっと思い出して
そう思い出しましたよね
思い出しました
なんかずっと本書きたい書きたい言ってるけど
お前書かないだけだろみたいな
なんか理由あげて書かないだけだろみたいな感じが
すごいしてくる感じが
すっごいアメリカンフィクションのあいつっぽいなって思いましたけど
中年の危機を迎えて大学教授みたいなのとか
インテリ層みたいなのの中年の危機の描写が
最近ちょっと偉いこっちゃっていうか
見ててえげつないぐらい
ここにグザグザ来るようになってきたな
っていうのはちょっとありますね
多分ですけど別に本書くって言ってますけど
別に彼ロンドンとか研究とか全然やってない人だと思うんですよ
多分だけど
何なら本当にちっちゃい論文何本か書いて
運良く教授職取ってパーマネントになってるから
職場には困らないんだけど
だからその同僚みたいにバリバリの競争アカデミアの社会で
研究費バンバン取って
めちゃくちゃ注目集める研究とかしてる人じゃないんですよ
だからこそなんていうんでしょうかね
なんとかでもそれが多分もうできないこともあるんですけど
24:02
なんとかでもそれが多分できないこともなんとなく分かってて本人
そんな努力もできるほどじゃないし
何なら研究が好きじゃなくて
研究者という経緯だけを手に入れちゃってる人なんですよ
なんかそれがものすごく虚しくて
虚しいと同時になんか心当たりもちょっとあって
きついなっていう
じゃあ本当にやっぱ潜在一部のチャンスではあるわけですよね
多分それはそうなんだと思います
バズはバズでも尋常じゃないバズですからね
多分あれ本当に
ほぼ全世界の人が見ているぐらいの感じなんですかね
その後ねそれが産業になるぐらいの
そうですもんね
だとしたらそれはビジネス的には非常に
魅力的な存在ではあるなって今は
分かるっちゃ分かるんですよね
ただ彼ちょっとそこでビジネスパーソンになりきれない感じが
また研究者っぽくて自分はきつかったんですけど
確かに本当に
女性の部屋に行っての後のくだりとか
やっぱり両親が働いてるのか最後まで行かないみたいな感じとか
どこかもすごい感じられたりとかしたし
ちょっとロック的ではあったんですけど
悪くなりきれないというかそこに
全乗っかりしきれない感じが
彼の潜在一部のチャンスと
乗れなかった理由でもあるっていう
プライドが高いんですよね
プライドっすよね
有名になりたいけどその有名になりたいって感じを
奥めにも出したくもないみたいな
プライドっすよね
なんなんですかね
自意識が収まってきたなって思ったら次はプライドが上がってくるって
もう地獄じゃないですか
いやー
先のなさですよね
とにかくしんどいのは
自分に伸びしろはそんなないなって気づくっていう
ののしんどさやなとは思うんですけど
とにかく寂しいんですよ
とにかく寂しい
中年の危機とは何かって言われたら僕はもう
寂しさだと答えます
相互理解してくれる相手どんどん減るんすよね
歳とればとるほど
それは僕も最近ひしひしと
27:01
みんしみて感じてます
なんで友達が減っていくとか
そういうことなんですかではなく
なんでしょうね
例えば学生時代なんて仲間いるわけじゃないですか
同じことをしている相手
近い感性を持っている相手とかがそばにいて
例えば勤め始めた頃って
感性は別に近くないかもしれないけど
立場とか目的を共有している相手っていうのがいて
動機とかそういう概念がありますけど
そこからどんどんバラバラになっていくじゃないですか
例えばルートが分かれるとか
あるいはそれこそ出世の程度が分かれるみたいなこともあるだろうし
だから分野とかあるいは能力の程度とかで
どんどんいる世界っていうのが
細分化されていって
そうなった時に自分がいる場所が
自分だけが立てるスペースの場所に自分がいるみたいになって
このスペースの中で自分は生きていくことはできるけど
でもこれを共有できてる人誰もいないなみたいな
ことになるみたいなのがあるなって
僕は最近思ってるんですけど
なるほど
でもメカニズムとしてそういうことが起こるのは
なんとなく会社に入って分かる気がします
そうですね
かつそれで自分の成長を信じられてたら大丈夫なんですけど
自分成長もせんなみたいになった時に
本当に心ボキッてなるし
何よりとにかく寂しいってなると思います
そうか
こういう風になるのかっていう感じと
今もその兆候代化自分って
胸に手を当てて考えてしまいました
だからホント見ててね
しんどくって
なんかこの感覚今の自分にあるわってなっちゃったんですよね
ちょっとこれ分かるわってなって
体調がどんどん悪くなっていったんですよ見ててね
お腹のあたりぐるぐるしてちょっと
こみ上げてくるものがあれで
拒絶反応を体が
ここまで映画見てて体調悪くなったのは
シュガーラッシュオンライン以来だったんですけど
シュガーラッシュも中年の危機の話
なんですけど
30:03
ワンで中年の危機を女の子との出会いを経て
居場所を見つけるってなるんですけど
シュガーラッシュオンライン続編の方でその女の子が別の世界を
見つけるってなって
そのことの寂しさで暴走するんですよね
結構おどましい姿になってきますよね
ラルフの姿が
とんでもない執着の波としてキャラクターになっていくっていうのが
展開してあるんですけどその話を一回
ヤムシさんから聞いた時にちょっと笑った思いがありますけど
話聞いたことがあってその話
正直ワンの時点で孤独な自分を女の子との
出会いで癒されて
ちょっと悪っちゃあるんですけどそれをド直球で
批評されるとグロすぎて気分悪くなったっていうのが
本作はちょっとそれに近かったんですよね
ちょっとその中年の危機描写グロすぎるわってなって
だいぶそうですね
意地悪というか
前作シックオブマイセルフですよね監督の
SNSモノって正直ちょっと
反味で構えてみちゃうというか
迂闊にやるとほんまにどうでもいいものになりがち
思うんですけど自意識がーとか
インフルエンサーがーとかもうそんなん5億回言われてるやろ
みたいなことを今さらゆえみたいな話になってなんかあんまりやなーみたいになる
想像が大切にできたんですけどなんか本作の到達度
すごいなーと思って
そうなんですよねある意味ファンタジックなテーマというかモチーフでいう
夢っていうのをやってますけどそのせいでむしろSNSなくても成り立つ話
というかめちゃくちゃSNSっちゃSNSなんですけど
ある種今って繋がらないというか
我々が映画紹介するエタロゲームみんなインスタグラムで基本的にはやってるっていう
繋がりではないもの繋がりなんだけど
より狭い繋がりを求めてたりとかするっていう中で
本作の夢っていうラインってちょーと絶妙にそうだなっていう
狭いコミュニティの共通話題としての夢っていうか
確かに夢って基本的には本人しか見ないもの
でインスタグラムもある意味みんなそれぞれちょっと鍵をかけて
ある意味それぞれ自分の世界を持っているみたいな
感じがすごいするのでそこにある種の共通言語みたいな
ポールがやってくるっていうことですごい繋がってしまう
みたいなことは確かにSNS的だなってすごい思いますね
33:02
なるほどそういうことか
だから誰かがそういう夢を見たっていうのを聞いたら
たぶんその人も見るっていう感じなんすかね
のはずですけどね
ただ絶対ポールの顔知らんやろって人もたくさん見てるから
仕組みとして電波のスティックっていうよりは
やっぱポールの意思が何かにこう
こうしてなのかっていう
だって基本的に夢ってやっぱ自分の中で認知してるものが
出てくるっていうイメージ僕夢ってどういうものかって
正確なとこ分からないですけど基本的には
どこかで見てたり聞いたりみたいな固有名詞とか
ものが夢の中に出てくるみたいなイメージなんですよね
だから本当に縁もゆかりもない人が
いきなり夢に出てくるのかっていうのってあんまない
と思ったんですけどそれを超えてしまう
ポールの自意識みたいなっていうのがすごかった
みたいな感じなんでしょうかね
それで言うとこの話のもとに立って
ゼスマンっていうインターネットミームだと思うんですけど
僕もそう思いました
みんながある男の存在を夢に見たっていうのの
話っていうそういう
インターネットミームだと思うんですけど
眉毛の濃い白黒の絵のやつですよね
だと思うんですけど
多分あれ自体が顔自体をみんなが共有
してたというか
あれ自体が仕込みやったっていう
ネタバラシがあったっていうのがあって
結局それを夢で見るっていう必然性みたいなものは
あんまりきっちりと作られてないというか
なんか見ましたってみんなが言ってるみたいな
そこ別に問う必要は別に
話は別にないっていうことではもちろんあるんですけど
夢の原理の話とかしだしたら別にそれは別の
ローム化なんかでやってくださいみたいな感じになっちゃうんで
これでは別にいいとは思うんですけどね
本作の夢ってもう詰まるところをSNSの
代替として描かれてると思うんで
なんで夢に見たかっていうとみんなが見てるから
それが自分のタイムラインにも流れてくるアルゴリズムだったっていうだけの
話って感じですよね
アルゴリズムになったニュースの一部場面が
いろんなタイムラインのリプとかで流れてきてなんとなくそれをみんな覚えてて
36:03
あの人ねってなるみたいなそんな感じですよね
でもちょっとそれわかるかもな
SNS見てるタイムラインとか自分のタイムラインとかでよく見る人とかいるんですけど
この人の映画の感想いつもいいなとか思ってる人の
よく見たりするんですけど夢にその人が現れたっていう
瞬間があってそういう人と映画の話をしてるみたいな実感
ちょっとどういう夢なんで全然詳細覚えてないんですけど
でもその人と一回も直接会ったこともない
だけどただこの人と直接会って話したみたいな記憶だけ
そういう夢を見たという記憶だけ残ってるみたいな経験があって
まさにそれにちょっと近いのかもなっていう話をちょっと聞いて
思いましたなんか会ったこともないのに僕はどういう風に
会ったってことになってるのかよくわからないんですけど顔はぼんやりしてるのか
SNSのアイコンの猫のアイコンとして出てきてるのかよくわからないんですけど
それにちょっと近いような感じがしました
実際の夢も顔なんてぼんやりしてると思うんで
なんかそういう真相真理に
みんなが同じ顔の男の夢を見てるっていうのが擦り込まれてたら
多分その顔を見たってことになっちゃうみたいな
部分あると思うんですよみんながそうだって言ってるから
じゃあ自分もそうだってなるっていう感じあるなって
思うしなんで彼の姿が
夢の中でバズったかって言われたらみんなが
見てたから自分を見たっていうそこになんでがないんですよね
バズってるからバズってるっていう感じになってて
そのスタートがないんですよね
同じ話題を共有したいじゃないですけどみたいな
繋がりを求める感じにもちょっと見えるし
もっと言うならみんなで共有してること自体が
面白くなっちゃってるから
自分も見たいってなるしああなったら
それっぽい夢見たらあの顔だったって言いたくなるし
自分もインターネットミーム使いたくなるから
そのミームがある意味その意味を変容していくというか勝手にどんどん
意味が変わっていくあたりもすごいSNSっぽいなと思う
カエルのキャラクターの映画
ありましたよねドキュメンタリー
ありましたね
フィールズ・クッドマン
最初はある個人の人が作り上げたキャラクターだったんだけどそれがどんどん
象徴みたいにされていってしまって
結構そういう感じに近いような自分でもアンコントローラブルに
どんどんキャラクターが付け加わっていってそれを自分は見てるしかないというか
どうにかできないまたマトリックスとかもありそうだったと思うんですけど
そうですねマトリックスだからレザレクションで作った
39:03
なんかその感じもすごい
それで取り戻そうするんだけどなポールそこでも私来るんだよな
でもあれ悪くないしな
っていう
本当にイメージだけの話じゃないですか
もう彼がこう思っている被害って
本人とは全く関係のないもう意味が付け加わっていってしまったことによって
本人もそういう風でやるみたいな
よくあるじゃないですか役者でもすごい悪い
悪役やったらその役者に対してものすごい
バリ雑言がやってくるみたいな
マルフォイ役の人とか
ゲームオブスロンズもそんなことあった気がするんですけど
ありましたねありますよねそれにもすごい近いなって思って
本人とは全く関係ないわけです役だし
演じてるだけなんですよなのにその人と
同一みたいなイメージでなんか語られてしまうみたいなのが
なんか行き好かねえとかですごいイメージが形作られて
その人のことが非難されちゃうみたいなのも
なんかすごいよく見るし嫌だなって思うところを
なんかやってますよね今回
フィールズグッドマンは思いっきり下地にしてるのかなって気はしてて
だからインターネットミームが暴力的になって
暴力的な使い方以外ができなくなってしまうっていうので
実際作中でもポールのイメージを使うときに
オルタナ右翼がどうかって話ちょっと触れてたじゃないですか
あれってフィールズグッドマンの
下地がある前提での話の振り方かなって思ったんですよね
わざわざそこに触れるってことはそういうことかなと思って
そうですね
最初オバマが言ってたのになって
うん
やっぱりそこでいろいろ
苦戦苦闘して最後ある種ミームなんで飽きられるわけですよね彼は
瞬時に
飽きられた後の結論というか
なんかしみるんですけどすごく
ちょっと泣きそうになりましたけど
自分どうだって思ったりもしましたし
最後の方でようやく収まるとこに収まった感というか
みたいなのは感じつつも
結構物事があれですよねめちゃくちゃ膨張して
イメージによって大炎上してそこからの収束みたいなのが
すごいリアルだなって思ったんですけど
飽きられてでもフランスだけ人気あるよみたいな感じになる
42:03
結構よくありませんか
カニエウエストが日本にやってきたみたいなのとちょっと近いなって
思ったんですけど勝手に
ある一部の国では人気だよって言ってその国に行って
その人気を発揮するみたいなの
結構そういう芸能人というか
そういうのありますよねみたいなのがめちゃくちゃ思いましたよね
ちょっと露悪性が受けてるみたいな
そうとかその国ではあんまりそこが
別にあんまり気にしないよみたいな感じとか
っていうパターンとかも出てあったし
ああいう流れがすごい多いなってすごい思いました
僕は負のイメージがバズった
っていう状態自体も薄れたけど
別にみんな忘れてないっていうのがリアルだなって思ったんですけど
ただそれがバズるっていう仕組み自体は
商業的に利用されていくようになるっていうところを含めて
ああいう炎上ってありましたよねって
ところでこの商品がねっていう切り替わり方で
別にみんな忘れたわけじゃないけどもうどうでもよくなってて
本人の生活は元には戻らなくなってるっていうとこも
だからもう家族とは別で暮らすようになってるっていう
別にそのことで周りは彼を咎めたりはしなくなってるんだけど
別にそれで元に戻せるわけでもないっていう
ちゃんと元の生活は破壊されてるっていう
切ねえって思いましたよあれ本当に
なんて離婚まではやめてあげてよって思いましたけど
でもそこに至るまでがねちょっとね
なんか動画で自分の思いを積極的に語るみたいなやつあったじゃないですか
あれが決定的にバーンってみんなから見放されちゃうようにもなっちゃいましたけど
でもなんかああいう展開ってこれがティーンエイジャーだったら
すごいいいみたいになって青春映画終わるよなって思ったんですよ
そういうタイプの映画結構青春映画とかでティーンエイジャーが主人公の映画あるじゃないですか
おじさんがやっても誰も得をしないんだなっていうことがとても悲しいなって思って
そうですよね
まじでおじさんのこうなんて言うんでしょうかね
かわいそうっていう感じで
けどかわいそうだけじゃないのがまたミソじゃないですか
おじさんって無自覚だからこそだいぶ加害性もはらんでるぞみたいなところもあるから
厄介なんだよねっていうところがもうそれよって思いました
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そこねすげえ触れたかったんですけど
本作その弱者としてのおじさんと加害者としてのおじさんっていう両側面の描き方が
僕すっげえ上手いなと思ってて
実際娘たちとかあと学生たちからとかむちゃくちゃ侮られてるんですよね
本当にむちゃくちゃ下に見られてるんですよ
外で呼び捨てで呼ばれてる字幕のアヤかもしれないですけど呼び捨てで呼ばれてましたからね
学生から
実際それ正直あるあるだと思うんです
あの感じは全然あるなと思って
一方でちゃんと立場もあるっちゃあるんですよ
教授やってるし学生に指導する立場でもあるから命令できる立場でもあって
一度命令するってなったらむちゃむちゃいろんなことを知ることができる立場でもあって
だから夢の中でいきなり学生の部屋に入ってきてみたいなシーンあったじゃないですか
すごい不自然なシーンではあるんですけど
でもそのいざとなったら強制できる立場にもなれるっていうのが
やっぱりそのある程度年齢いってる男性の社会的なパワーでもある
だからそのカジュアルな場ではめちゃめちゃ低く見られてるけど
そういうオフィシャルな場になるとパワーがあるっていう両側面があるのが
中年男性だと思うんですよね
その危うさが非常に浮かれてて
いざとなったら簡単に暴力とかあるいは性暴力を振るうことができる立場にも転換できるっていうのが
エグいなと思ってあそこ本当に
だからおじさんって弱いんですよねとか言ってたら
いざとなったらあんなことしちゃってるわけですよね
あれは夢の中のイメージですけど
でもそれは現実でも全然あり得る感じではあって
ちょっとその中年男性のその両側面みたいなのを
結構この片方が語られがちだと思うんですよね
おじさんって有害ですよねあるいはおじさんって弱いんですよっていう
一側面で語られがちだとは思うんですけど
どっちもあるんですよ
むちゃくちゃ下に見られてて侮られてる存在としてのおじさんと
むちゃくちゃ実際に社会的なパワーがあって
いざとなったら有害性を振るえる存在としてのおじさんもいてっていう
そこはどっちもあるんですけど
そこが結構ポジショントークなりがちというか
でも本作のおじさんは生っぽいなっていう
権力があって有害かつ弱者としてのおじさんみたいな感じが
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ああなんかおじさんだなと思って見てましたね
おじさんってさあってところですよね
どうすりゃいいんだこれって思いました
だからそうならないためには多分すごく努力を重ねるか
その努力まで実績を積むしかないってなっちゃうと
世知辛いって思って
そうですね
社会的な側面を追わないっていう選択肢を取っちゃうっていうのも
手ではあるっちゃ手ではあると思うんですけどね
でもそれって捨てきれますか
そこなんですよ
捨てきれないんだよな多分なっていう
僕は関係ないよみたいなそういう社会とはみたいなこと言っても
絶対なんか引き寄せられちゃうだろうし
ことはやっぱ恩にしてあるなって思って
だから本当にこの映画見て
いい年の取り方とはなんだみたいな
考えてしまいましたよ
全く答えが出ないですよみたいな
主人公のポールがやっぱり悪い人じゃないというか
よくはあろうとしているだけにこうなってしまうっていうのが
余計に明日は我が身かみたいな気持ちにもなるわけで
本当にこれどうすればいいんだろうみたいなのは
突きつけられるものがでかかったなっていうのを
ちょっと見終わった後にじわじわとボディーブローのように聞いてくるみたいな感じでした
やっぱりポールは火出て善良なわけでも優秀なわけでもないけど
まあ普通ちょっと言葉気付けて使うとダメですけど
普通の中年男性だと思うんです
めっちゃ悪くもない
でもふとした瞬間になんかが芽生えちゃうっていうのが
それをもたらしたのがバズっていうのが
僕はむちゃくちゃ怖いなと思ってます本当に
本人の努力関係なく生じたバズっていうのがやっぱり怖さだなと思うんですよね
なんかバズったなんかインターネットミームになりましたっていうことから
忍び寄ってくる消えたと思ってた欲望が
消したと思ってた欲望が再び芽生えてくるっていうね
罠すぎるんですよねっていうか
罠よ罠
いくつになってもきっと承認欲求ってこれ消えないんだなっていう
いやそうですよ消えないですよこれ
若い頃より厄介になってくんだなと思って
そうですね多分もっと折り合いがつかなくなってくんだなって今以上に
そうそうそうそう
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感じましたね
まだこういう承認欲求って若かったらなんか
まあそういうものかみたいな
呆れられる部分もあるかと思うんですけど
まあそういうものかというか
っていう風に受け取られると思うんですけど
年取ってからそれやりだすとまたちょっともう
見ていられなくなっちゃうっていうことが
今回はっきりと出ちゃってたなっていう
世界は中年の承認欲求に冷たいですからね
これからその世界行くんだよな
待ってますよ僕は待ってますからね
待ってますよって
いやそうですよね
そうだよななんか本当にこれ
僕らは絶対避けては通れないよなって思います
山口さんいろいろ教えてくださいね
僕が助けて欲しいと思ってる側なんですけど
まあそんなこんなでめちゃめちゃ中年
中年男性に厳しい話だと思うんですけど
やっぱ本作救いを描いてるなとは思って
ラストの展開なんですけど
まず自分が単にバズっただけの存在だっていうのを受け入れて
自分のインターネットミームで
細々と仕事をし始めるじゃないですか
あれは僕アメリカンフィクションをやっぱり思い出して
ミームに乗っかってビジネスするっていう
それは諦めでもあるんですよね
自分のアカデミックな側面を捨てて
単にイメージがこうだから
それを売るっていうことをし始めるっていう
それは諦めでもあるんですけど
やっぱりこう自分にできることをやると
社会は認めてくれるっていう非常にシビアではあるけれども
一つの真実としてあるものを受け入れて生きていくっていうのは
ちょっと僕勇気がもらえたなと思って
本当に置かれた場所で咲くっていう
ここではないどこかを求めるのではなく
置かれた場所で咲くっていうことを受け入れるっていう
でもこれはねなかなかできないんですよ
できないですよやっぱり
それはそうだね
確かに最近ちょっと
あんまり非ビジネス系のポッドキャスト聞き続けるのもなんだなと思って
ビジネス系ポッドキャストたまに聞いてみてるんですけど
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ニュースピックスかなんかのヘッドハンターとキャリア相談するみたいなポッドキャストを一回聞いたことがあって
そこで40代くらいのCFOの女性の相談をされた時にその話が出たんですよ
新しいことを勉強するんじゃなくて
今までの貯金で何かできるか考えた方がいいフェーズだよみたいな話が出てきてて
その人はキャリアのトップまで一度行ってしまったから
次の目標は見つからないっていう話だったんですけど
まさに中年の危機だと思うんですけどね
ってなった時にはできることは何かって棚を下ろすしかないっていうヘッドハンターの話を耳に挟んで
そうなるかってちょっと思ったんですよね
そんなCFOをやったような
世間一般的にはめちゃめちゃ有能な人ですよね
めちゃくちゃ有能だと思います
それでもやっぱり自分が行けるところにしか行けなくなるって
悲しくもあるけどちょっと勇気もらえるというか
こんなにもすごいってみんなから思われるような人でもそうなるんだっていうことは
勇気もらえると思いますよそれは
だから意外とポールの話はさっき弱者のおじさんとして話しましたけども
この世の大人たちみんな結局はいずれそうなるぞっていう話なのかもなってちょっと思えてきましたね
そうですね
誰しも若い時はギラギラしてますし
いつしなびるかっていう時間差で
やっぱり40代ぐらいからやっぱしなびってきたなーみたいな人は多分多いとは思うんです
もちろん40代ってギラギラでバリバリやってる人はいくらでもいますけど
もしかしたらその人たちもちょっとポカって開いてる穴はあるのかもしれない本当は
むしろその穴から目を背けるために全力疾走し続けてるのかもしれない
本当はでも今俺やれてるけどやれてることしかできないよって気づいちゃってるかもしれない
でも置かれた場所で作っていうのを選ぶっていうのはね
全ての人にとっての救いのような気もするんですよね
そうだから彼がエリオヘッドでしたっけ
トーキングヘッドの多分本人はあんまり好きではないコスプレをして
でも妻に会いに夢の中だけど会いに行くっていう元妻か
あの姿が愛おしいんですよちょっと
あそこは落ち着いた場所に来るべき場所に来てようやく新しい道を切り開いている最中ですけど
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それでもやっぱりみたいなところはちょっと残ってるというか
ところがリアルだなとも思うしちょっと切なさというか
トーキングヘッドのストップメイキングセンスの時のクソですよね
背広が肩広いちょっと無格好さもすごく彼っぽいなっていうところがちょっとあって
そういう意味でも上手いなって思って
エンドロールでそのままトーキングヘッドのシティオブドリームが流れるっていう終わりも含めて上手いなって思いましたけど
だから無格好であるからこそ愛してもらえるところってやっぱ近しい人はあるじゃないですか
そこを含めてその人全体を愛おしくというか
可愛くも見てもらってるっていうところって多分本当はあって
それは多分プライドとか全部なくその人に向かい合ってるからこそ等身大になれるってことだと思うんですけど
やっぱ最後そうだよなっていうのはすごい
ラストが奥さんっていうのが本当に良くて本当にいいなと思ったんですよ
まずあの夫婦って元々結構仲いいっちゃいいんですよね
普通にセックスの話するぐらいには仲がいい
でも同時にちょっとやっぱり奥さんに対するケア少しないがしろになってる部分がないでもないと思うんですよやっぱり
もう既に隣にいてくれる人になってるから
まあまあちょっとやそっとじゃあどっか行くことはないでしょ
だから奥さんの夢には出ずに他の人たちの夢には出てくる
俺が注目されたいのはまだ俺が出会ってない人だ俺に注目してない人に注目されたいんだってなってる奥さんじゃなくて
でも最後に奥さんの夢に自分の意思で自分の意思で奥さんの夢に現れるってことを選ぶっていうのがすごいいいなと思ったんですよね
僕あのラストで石川拓服の短歌を思い出してたんですけど
友が皆我より偉く見える日よ花を買い来て妻と親しむっていう
わーいい歌ーいい歌ー
ドンピシャな感じの短歌ありますねこんななんか
そうなんですよ僕その短歌が頭の中に浮かんだんですよねあのラストで
もう世界は俺よりしっかりやってるやつとかうまいことやってる奴がいっぱいいてそれを羨んでてもしょうがないなっていう
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ただ妻は隣にいてくれるじゃないかって言って花を二人でめでるっていうのがね
なんかこのラストだなって思ってでも人生の救い僕はそこにしかないと思います本当に
もうその誰かより優れてるとか誰かより目立ってるとかじゃなくて
なんか自分であるっていうことを受け入れて隣にいてくれる人と生きるっていうことを選ぶしかないっていう
いやもう答えですよそれが
本当そうっすね
本当にやっぱ自分というのを認識してくれるというかなんか本当にそばにいてくれるみたいな存在みたいな
そういう人のところに夢に現れたいじゃないかみたいな風に思えるようになるっていうラスト
アルゴリズムとかじゃないんですよね
自分がダイレクトにそこに行くっていうことを選ぶっていう
実際その奥さんの夢の中に出るためのツールは非常に商業的なものを使ってはいる
ノリオですね
もっといいなら自分の炎上を使って生まれたツールを使ってではあるんですけど
もうそこはいいじゃないかっていうのを受け取って
たとえSNSがどんだけ嫌な構造を使ってるものだとしても
でもそのタイムラインになんか流れてくるものとかじゃなくて
誰かに直接のメッセージを送ってそのやり取りをするっていうそれ自体はいいじゃないかっていう
それは素敵だなって僕は思いましたね
だからまさにまだ見ぬ誰か一体他のコミュニケーションじゃなくて
いちいちのコミュニケーションじゃん人ってっていう
そこもやっぱりちょっと話にも出たやっぱインスタグラム的なところちょっとあるなっていう
もう閉じたある種の知った人しか繋がってないSNSみたいな
使い方がもう結構まあいいんじゃないかなというか
なんか本当にそういうふうに変わってきてるのかなっていうことだし
本当に今本当にちょっとSNSのその
こっちが意図していないものがどんどん入ってきちゃうSNSみたいなのって結構しんどいなって
思ってる人多分多いんじゃないかなって思ってたので
本当に今作のその行き着くそのラストっていうのはそれを見事に何というか
今の生き方としてこうあるべきじゃないかみたいな
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いいバランスをなんか提示してるんじゃないかなっていうのは本当にそれは思いますね
近くにいる人を大切にしようって思いました
本当ですよね大切にしなきゃな
この結論をSNS使って描いてもしゃらくさく見えると思うんですよね
SNSじゃないものを使ってそれを描いてるのがやっぱ本作がちゃんと響くようになってる部分かなと思うんですよ
そこを含めて結構すげえ作品なんじゃないかなとは思ってるんですけど
いやークリストファー・ボルグリ監督なんか思ってたよりすごい人かもしれないなってちょっと思いました
そうですねシックオブマイセルフもとても面白いのでぜひ見てみていただきたいなって思いましたね
そうですね結構似たテーマ性を絡んでるというかシックオブマイセルフは若さがありますけど
そうなんですよねなんかこれちょっと他の人ともちょっと話したんですけど
シックオブマイセルフのその痛々しさはまだなんかこいつらバカだなーで片付けられたんですよ
主人公カップルがまあ確かにどっちもバカというか愚かであるというか
炎上系な感じですもんね2人ともね
そうお互いにお互いのことバカにしてたりとか依存し合ってるがゆえのことっていう感じがすごいして
なんかもうそれはちょっとまあまあちょっと自分と距離を置いて見られてたものかなって思ったんですけど
それをちょっともう完全にもうこっちに接近してくる感覚でドリームシナリオは来たから
ちょっとゾワッとするというかこれもう自分他人ごとでいられないって感覚にやっぱ同色になっちゃうっていうのはやっぱありますよね
はいそんな感じでじゃあ終わっておきましょうか
疲れました
目の前で自分解剖されて見せられてるような状態ですもんね
本当ですよなんかもう気持ちがどんよりといいますか
はいではお知らせになります
映画の話したすぎる場次回は12月21日開催予定です
場所は大阪南森町週刊曲がり19時オープン23時クローズです
今回は大地さんも店長メンバーとして参加予定で3人でお迎えさせていただきます
そして映画の話したすぎるバー名古屋開催が決定しました
場所はイベントバーエデン名古屋1時は1月18日土曜日18時オープン22時クローズです
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さらに大阪震災橋で第3木曜日に山口が店長する映画の話したすぎる場震災橋も営業中です
場所は震災橋駅徒歩6分バー雨村シェルター内19時オープン23時クローズです
またこの番組ではお便りを募集しております
番組全体や特定作品へ向けてご自由にお送りくださいませ
バーの最新情報次回テーマはx曜日インスタグラムにて告知しております
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ
それでは映画の話したすぎるラジオ第191回ドリームシナリオの回を終わりたいと思います
それではまたお会いしましょう
さよなら
01:07:11

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