00:02
お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、人の面白さって何だろうという話をね、ちょっとしたいなと思います。
これはですね、先日、ボイシーで中村敦彦さん、ノンフィクションライターの中村さんが、
ご自身の配信の中で、40代以上の女の人とかの話は面白いっていうね、
若い人の話よりも面白いっていうようなことをおっしゃっていて、
なるほどと思ってね、そこからね、面白さと年齢っていうこととか、面白さの正体ってなんだろうとか、
ちょっとね、そこを深掘りしたくなったので、そのことについてお話しします。
まず、40代以上の女性が面白いと中村さんがおっしゃっていた件なんですけれども、
まあそのね、人生経験を重ねて延熟してきたね、大人のいぶし銀のようなね、話、重厚感があって、
あともう一つはですね、なかなかこの年代の女性たちが今までどういうことを考えていたかとか、
そういったことがあまり世の中に出ていなかったっていうこともあって、
こういう人たちが何を考えているかとか、どういう人生を送ってきたかとかっていうことがですね、
とても新鮮に感じられるっていうことも含めての面白さだと思うんですよね。
それに比べて若い人の話っていうのはまだね、人生経験も浅いし、
イコールそうなると考えも浅いので、あまり面白くないというようなことで、
そういうふうに年齢によってね、面白いか面白くないかっていうのがね、あるんじゃないかっていう考察をされてたんだと思うんですよね。
で、この偉大な中村さんに立てつくつもりじゃ全然なくて、
でも正直言ってね、私の周りで同じ年代の女性たちが面白い人がいっぱいいるかって言うと、
全然そんなことは正直ないですよね。
もうつまらない人の方が多いですし、
逆に若くてもすごく面白くて魅力のある人っていっぱいいますのでね、
なかなかこの面白さっていうのは、必ずしも年齢とか経験値だけでも語れない、
なかなか切り取り方がね、いろいろできる個性の一つですよね。
言葉通りにギャッハッハっていう感じの、お笑いの人が笑いを取るっていう意味の面白さだけではもちろんなくて、
03:02
人が体験したことがない、その経験をしている人であったり、今まで誰も知らなかった、そういう価値観があるんだとかね、
そういったことを提示できる発信者とか、そういった人のやっぱり話は当然面白いでしょうし、
いろいろこの面白さっていうものの正体っていうのは、なかなかに奥が深いなと思うわけですよね。
例えばなんですけども、私の今会社にいる若手っていうか一応20代から30代の若い子たちがいるんですけれど、
本当につまらないんですよね。
これは彼ら彼女たちがつまらないのは別に若いからではないんですよ。
本当に何も知らないんですもの。
別に老害的な感じで、上から年長者が若い人はものを知らんからっていう目線で言ってるわけじゃないんです。
そうじゃなくて、本当に政治はもちろんですし、社会とか文化とか、時事、今現在何が起こっているかとかね、
ほとんど全般にわたって知識がないんですよ。
なので、何喋ってても適当に一応そつなく喋って、空気を乱さない程度には話を合わせるような小手先のテクニックはみんな持ってるんですよ。
なんですけどね、ちょっとつづけばね、もう全然何も知らないことはすぐわかっちゃうんですよね。
こんな感じなんでね、やっぱりお客様とかと喋っても、この人何もものがわかってないなっていうのはバレちゃうんですよね。
これは別に工事のことは熟知してね、工事のことさえわかってればいいっていうことじゃないんですよね。
私たちのこういうリフォームとかね、建築の仕事とかっていうのは、結構お客様と深い関係性を築くので、
どういう生活してるかとかね、どういう家族構成でどういう人間関係を作ってるのかとかね、
そういった話もね、やっぱりある程度自分も深い考えとか人間性っていうものがちゃんと持ってる人じゃないと、
やっぱりね、信用してもらえないっていうのもあるんですよね。
もうほんと何聞いてもね、わかりません知りません、何ですかそれっていうね。
こういう業界にせめて入ったんであれば、もうちょっとね、建築とかインテリアとかそういったことぐらい興味ないのかなと思うんですけれど、
06:01
全然そういうのもないんですよね。
もうなんかちょっとこの、自分の会社の若手社員の愚痴みたいになっちゃって申し訳ないんですけれど、
つまりね私がここで言いたいのは、この人たちは若さではないんです。
これもう目に見えてるんですよ。
この人たちが40代50代のおばちゃんになっても、まあほんとこのまんまのおばちゃんになるだけなんですよね。
今逆にまだこの若さっていうね、ういういしさがあるから、まだ彼らはちょっとこう、
あのなんていうかな、このまだ見れる状態なんですよね。
許されるって言うんですかね。
ですけどこれ4,50代とか60代になって、この中身の空っぽさで、
どうするんだっていうね、園塾しようにも園塾するその身を持ってないんですよ。
なのでね、この人たちがまあ中年とか老年になってもね、まあこのままなわけですよね。
なのでこの面白さっていうのは、あのイコールね、お笑いセンスとかそういうことではなくて、
人間的魅力っていうことですよね。
でこの人間的魅力っていうのは、いろんな側面があるので、
必ずしもね、あの経験だけでもないし、
あとまあ教養とか、もちろん教養はねめちゃくちゃ大事だと思いますね。
何もものを知らない人とはね、もうそれ以上もう会話も全然つながりませんし、
もうそういう人とはねやっぱり発展性がないのでね、
教養っていうのは最低限絶対必要なことですよね。
でもねこれだけでもねダメなんですよね。
教養がめちゃくちゃあって何でも知ってる人っていますよね。
でも人として全然魅力も面白みもない人っていっぱいいませんか。
私ね、ワイシャーのおじさんとかでそんな人いっぱいいましたね。
もう本当に何聞いてもね、百科事典みたいに何でも知ってるけれど、
人としてはもうね、一緒にいたら眠気に襲われるぐらい退屈なおじさんとかねいっぱいいました。
なのでね教養だけでもない。
あとは何でしょうね、やっぱり想像力とかで大事ですよね。
やっぱりその人間がね1回の人生で経験できるそのいろんな体験っていうのは限られてるんですよね。
男に生まれるか女に生まれるか、どこの国に生まれるかとか、
どういうその家庭環境で生まれるかとかで大体決まってますよね。
そこからなんかもう急転直下、すごいドラマのような人生を送るっていう場合もなくはないでしょうけれど、
まあまあ大体がね、それほど大きな浮き沈みもなく生きていく人が多いと思うので、
こうなってくるとね、やっぱり経験だけでもなくて、
09:00
面白さの正体っていうのはね、本当にいくら語ってもなかなか難しいですよね。
あとね、これも面白さの考察でちょっと面白いエピソードがあるんですけれど、
私がね、若い頃に仲良かった友達がアーティスト目指してて、
今デザインの方にね、食べてるんですよね、デザイナーになってるんですけど、
その人がね、普通の本当にごくごく幸せな家庭の男の子だったんですよね。
ちゃんと両親揃ってて、弟がいてね、4人家族で、家族関係もとっても仲良くて、
平和な家庭で生まれ育った人だったんですけど、
ある時ね、いろいろ、皆さん知ってるかな?
デレク・ジャーマンっていう映画監督がいたんですね。
ゲイで、最後ね、エーズで亡くなられたね、私たち若い時すごく流行った、
芸術系のね、アート系の映画撮る監督だったんですけどね。
この人の映画を一緒に見に行ってて、羨ましいってポソって言ったんですよね。
もうその時はね、エーズで死んだ後に公開されてたのかな、その映画は。
だから結構壮絶な人生を終えたことが分かっている人の映画を見に行ってて、
デレク・ジャーマンのことを羨ましいって言ったんでね。
何が?って言ったら、つまりこうやって初めからマイノリティに生まれて、
ものすごく差別されたり、すごいいろいろ戦いがあって、
なおかつ、やっぱり不治の病であるエーズになってね、最後亡くなっていく人生。
すごく大変そうじゃないですか、普通に考えてね。
なんだけども、そういうね、やっぱりいろんな手枷、足枷がある人生を背負っている分、
やっぱりアーティストとしての重みが出てくるって言ったんですよね。
だからこれは僕みたいに平凡な人生を送っている人間には、
この厚みとか深みとかは絶対に出せないって言ったんですよ。
なるほどと思って、それは確かにそうだなと思ったんですよね。
あと例えばね、ユダヤ系の人とかね、アーティストにはこういうやっぱり非差別、
差別されている立場の人たちってのはとても多いですよね。
ユダヤ系であったり、アフロアメリカンとかね、もちろんゲイの人とか、
いろいろそういう、もちろん女性もそうですよね、いろいろ差別されてきたりとか、
人生を苦労してきた平凡な人間っていうのは、
12:01
それだけでね、ちょっともう一般の苦労を知らない人たちとは違う人生を送っているので、
ここはものすごい強みになってくるってことなんですよね。
それをね、その視点を持っている彼のことを、
私はさすがアーティストの目線を持っているなということで、
なおさらいい友達だなと思って尊敬もしたのと、
まだね、当時私たちが若かった頃っていうのは、
どういう経済的な家庭で育ったかとか、
どういう大学を出ているかとか、どういう会社に入っているかとか、
そういったことの方がはるかに価値がある社会に生きていたんですよね。
なんだけどもね、そうじゃないっていうことなんですよ。
どれぐらい人と違う人生を送っているか、
どれぐらい人と違う視点を持っているか、
違う切り口を持っているかっていうことがね、
何よりも価値を生み出すっていう、
今ね、そういう社会に変わってきているってことなんですよね。
なのでこれだけたくさんのレッドオーシャンでね、
この配信の世界っていうのは、
ありとあらゆるコンテンツとか、
ありとあらゆる人たちが発信しているというところで、
ここでね、どうやって目立っていくかとか、
そういったことも含めて中村敦彦さんなんかはね、
面白いっていうことがね、とても大きな売りになるんだっていうこともね、
おっしゃっておられたと思うんですけれど、
これはね、なかなか面白いなと思いますね。
これは何も結論にはなってないんですけれど、
要するに、人として面白いっていうのは、
人と違うっていうことであったりとか、
ちょっとでもね、人と違う切り口、
人と違う視点を持っているっていう、
そこに尽きるっていうお話でした。
最後に大阪のお土産が、
北海道の白い恋人っていうお菓子がありますよね。
それをもじって、面白い恋人っていうお菓子を出しているの、
皆さんご存知でしょうか。
でも面白い恋人っていうのはね、
何にも何にも誰にも誰にも勝る強みだなって思って、
今日はこれで終わろうと思います。
ごきげんよう。