ソウルの思い出
お聞きの皆様、アンニョンハセヨ。はい、私、今、ソウルにいます。
えーっと、この、ちょっとやや雑踏が聞こえますでしょうかね。
今、こちらっていうか、時差ないんですよね、日本とソウルはね。今、まあ、ちょっと夕方のとある時間帯なんですけれども、
もうね、私がソウルに来たのは、本当に高校の修学旅行以来なんですよね。この時は本当にまだ何もなくて、
修学旅行の話を、ちょっと一瞬、以前ちょっとだけお話を、少しだけお話したことあったと思うんですけれども、
えーっとね、まず船で、富山に行ってですね、そこで、姉妹校みたいな、私が行っていた高校と、提携している高校の女の子たちと、
ずっとペンフレンドっていうね、昔はインターネットなかったですので、手紙を交換して仲良くしたりするっていうようなことをしてたんですよね。
学校の一つの試みとして、それぞれ自分のペンフレンドと手紙のやり取りをしていて、その子たちと1年とか2年とか、
ぶん通していて、この修学旅行の時に初めてお互いにぶん通してた相手と初めて会うっていうね、そういうことをやってたんですよね。
そういうのがあって、いろいろ戦争とか、日本と韓国のいろんな圧力の部分であったり、いろんなそういう歴史的な場所に行って、
まあまあね、ストイックな旅行だったんですよね。だって船で富山に行って、そこからもうバスで揺られながら、いろいろまあまあ悲惨なとこばっかり行って、
最近の日本の学生とかが結構パリに修学旅行行ったりとか、ハワイに修学旅行行ったりとか、華やかなそんなね、ただ楽しいだけの修学旅行ではなくて、
もう本当にちょっとね、目を背けたくなるような歴史的な場所に行くっていうような、あくまでも社会見学としての修学旅行だったので、
とても今思えば本当にリベラルな学校だったなと思って、よかったなと思うんですけれども、
でもね、そこから最後はいろいろすごいしんどいフィニッシュがソウルに入ってですね、そこでロッテホテルにね、当時ロッテホテルとロッテデパートはあったんですよね、その時から。
そこで家族にお土産買ったりして、ロッテホテルはちゃんと2人か3人ずつ1部屋のホテルに泊まって、ようやくすごい綺麗な部屋で寝れたっていう、それ以外は全部民宿みたいなところに寝泊まりしてたんですよね。
だからすごい最後の日だけゴージャスだったっていうような修学旅行だったんですけれども、今回本当に何十年ぶり?30年以上ぶり?
そんなもんじゃないですよ。40年ぶりぐらい?やばいですね。40年はもうちょっと少ないと思うんですけど、やくそれぐらいぶりに来てみたらですね、ここはね、もうちょっとあれですよ、もうちょっと別世界ですね。
大都会になってて、しかもやっぱすごい近未来都市みたいなね、やっぱすごいスタイリッシュでかっこいい都会になってるんですよね。すごいです本当に。
DMZツアーの体験
ここ来て、今日はですね、昨日から来たんですよね。昨日ちょっともうバタバタでちょっと収録するタイミングが作れなくて、今日はですね、DMZツアーっていうのに朝の7時から行ってきたんですけれども、このDMZツアーって何かっていうと、非武装地域の略なんですよね。
つまり、南北の北朝鮮と韓国の間で、ここのエリアは一応武装はしませんという約束ができているエリアがあるんですよね。だから北緯38度線の界隈なんですけれども、これは本当にすごくいいツアーで、もう本当にすごかったですね。
これね、結局日本は1945年に戦争を敗戦して終わったんですけれども、本当に韓国の方はですね、もう全然第二次世界大戦が終わっても、ずっともう他国の脅威にさらされ続けてですね、結局この戦争がもう45年に終わっているのに、その後も7年後とかぐらいに、
結局その南北に分かれざるを得なくなっているわけですよね。常に北側はソ連、中国の脅威にさらされながら、韓国の方は単語国じゃなくてアメリカですよね、の統治になってですね、もう悲劇の分断だったんですが、私が今日行ったところはですね、
この南北が一応分かれているんですけれども、なんとね、北朝鮮が秘密にソウルの方をめがけてですね、地下トンネルを5つも掘っているんですよ。これ多分ね、本当はもっとたくさんあるらしいんですよね。
すごい長さなんですよ。すごい長さですごい深さなんですけども、あちこちにトンネルを掘って、実は地下からソウルに攻め込む計画をしてたんですよね。この後が本当にひょんな偶然とか、あとここから脱北しようとしている人が、これをカミングアウトというか、言ったことによって分かったりとかね、いろんな不幸中の幸いの偶然で、
分かって調べてみたら本当に穴を掘ってたっていうね、嘘みたいな本当の話があって、そこの今日トンネルの中に入ってきたんですよ。これはね、ちょっとすごい臨場感でしたね。
実際にこれだからずっと北朝鮮のキワキワまで穴が通ってるんですよ。当たり前ですけど、北朝鮮側から韓国に向かって穴を掘ってるんでね。で、ここの間に2つの壁を作ってあって、これが一応だからお互いの国の境目ということになってるんですよ。
で、この壁がね、ちゃんと普通に一枚の壁かと思ったらちゃんとね、覗き穴みたいな窓がついてて、向こう側がね、遠くの方見えてるんですよ。だからここ一歩でも向こう側に行けば、もうそこは北朝鮮なんで、何かの拍子に、まあ絶対行けないんですけど、行けないようにできてるんですけども、もし何かでその壁をね、あのダイナマイトかなんかでぶっぱなして、そっち行くようなことがあったら、もうそっちは北朝鮮側になるんで、
もう何をされても、もうどうしようもないっていう、まあそういう感じなんですよね。それと、あともうそこら中が融資鉄線で張り巡らされてて、やっぱりね、あのこのソウル市内のこの華やかな、まあすごいもう正直ね、あの大阪なんかはもう全然ダメですね。もうこのソウルの方が都会に思いました私は。
うん、だけど、一方で、ここから1時間ぐらい行くとですね、この北朝鮮の、このDMZ地域辺りに来るとですね、やはりこういう、なんていうかな、まざまざとね、やはり南北が分断されていて、で、もういつもその北朝鮮の脅威に晒されてるんだってことがすごくよくわかったんですよね。
でね、しょっちゅうその風船で変なあの何かね、あの火薬みたいなものを投げ込んできたりとかっていう嫌がらせを北朝鮮がしてくるんですよね。それに対する仕返しとして、大きなスピーカーがあちこちについてるんですよ。韓国側がね。それで大きな、なんかね、あの韓国語の放送してるのずっと。なんかアジみたいな。で、これはなんかね、宣伝してるらしいです。あの今日バスガイドさんが言ってたのはね。
で、あの韓国語なので全部聞き取れないんですけれども、なんかこういろいろ味ってるんですよね。それを仕返しとして、北朝鮮側に聞こえるように、聞かせるようにしてスピーカーつけてるっていうね。こんなのもやっぱりこの場所に来て、これを見ないとね、この異様さっていうのはなかなかね、やっぱりちょっと実感として湧かないですね。
で、あの例のあの、えっと、慰安婦のね、女の子の像とかも見ましたし、なかなかね、すごいなと思って、あの興味深く見ました。もうこのDMZツアーは本当に、もし韓国に、あのソウルにね、あの旅行に来られる機会があるんであれば、あの是非とも見に行くのをお勧めします。
韓国の歴史と文化
で、あのとにかくね、あの、韓国人のバスガイドさんがね、もうめちゃくちゃエンターテイナーで、あの話うまいし、日本語うまくて、で、全部日本語で解説してくれるんですけど、めちゃくちゃもうね、関西の人があっていうぐらい面白くって、で、まあすごいわかりやすくちゃんと韓国のね、この辺りの歴史を教えてくれながら、まあそこを巡っていくんですよね。
いや、びっくりしました。だから、なんか漠然と、私は一応高校がリベラルな学校で、修学旅行で韓国行ったりとかしたので、まあ多少ね、多少は韓国について、あの予備知識があったんですけれども、いやーと思って、やっぱり第二次世界大戦終わっても、南北でずっと戦争して、で、こうやってもうね、隙あらば、こうやってソウルに攻め込んでこようとしているという状況であったりとか、
ちょっとね、日本人の平和ボケしているね、私たちからすればもう想像もできないようなあの脅威にさらされてずっとね、やってるんだなと思って、もうしみじみ思いました。
だから、韓国の人たちというのは、まさにね、今日もあっちこっちにプラカードが立っていて、明日からまたデモっていうか起こるらしいんですよね。これはもうしょっちゅうやるらしいです。韓国の人はね。
明日、いよいよユン大統領の弾劾裁判ですよね。今この弾劾裁判をめぐって、もう韓国の社会はユン大統領を応援する人と反対する人で二分されている状態なんですけれども、こういったこともね、わりとでもこのニュースとかではね、結構大きく日本でも騒ぎ取り上げられてますが、こっちに来るとね、すごくみんなわりと冷静にやってる感じはしましたね。
以前なんか本野さんが、実際ソウルっていうか韓国自体はもうちょっとドライにやってますよみたいなことを確かおっしゃってて、別に国がなんかもうすごい不穏な雰囲気になってるってことはないっていうことをおっしゃってたのが、来てみてよくわかりましたね。
常に政治不安を抱えてやってきてる国なので、慣れていらっしゃるんですよね。慣れてるって言うと言葉があまり良くないんですけれど、だから常に自分たちの民主主義が守られるためにいつも目を光らせている。
それは軍人とか政治家とかだけではなくて、市民一人一人がものすごく目を光らせていて、やっぱりこうやって政治とかにもものすごく関心が高くて、やっぱりそういった意識がね、だからちょっと何かあればすぐもうさっとじゃあデモやりますかみたいなね、そういう感じみたいですね。
ただ今日のバスガイドさんは私と世代が同じぐらいの50代の女性でしたけれども、この方のお嬢さんとかね20代30代の若い人たちはまた政治の考え方とか違っているらしくて、だからその50代とかの中年より上の人たちはやはり南北がねまた融合することをずっと夢見てきてるんですけれど、若い人たちは融合はしなくていいっていうかね、分断されている状態のままの方がいいって言ってたりとか、
いろいろねやっぱり世相は変わってきてるっていうのはね、話とかもとてもとても興味深かったですね。
はい、というわけでね、あのちょっとまだ私あと2日ほどこっちにいるんですけれども、いろいろちょっと見てこようと思います。この大都会ソウルね、このものすごく華やかで、もうそこら中がLEDの電飾で光っていて、さすがねやっぱサムソンとかねあのLGとかの国だけあってですね、そこら中にこの液晶っていうんですかね、
大型スクリーンがあって、きれいな映像が常に映っている状態なんですよね。これ今日本も増えては来てますけど、全然スケールが違うんですよ。だからすごく華やかでキラキラしてて、一方でそういった北朝鮮との問題というのは以前ずっと抱えたまま。
もう一つ面白かったのが、キム・ジョンウォンがまだ若いですよね、あの人40くらいで、健康を心配されるような年齢では本来ないんですけれども、ものすごく不節制していて、実際はかなりもうやばいんじゃないかっていう噂があるらしいですね。
だから最近娘をやたら連れてる写真とか出してきてるって言って、もし万が一キム・ジョンウォンの身に何かあった場合は、必ずこの中国及びロシアが北朝鮮自体に入ってくる、侵入してくるっていう危険性がすごくあるんだっていう話をしていたのもものすごく怖く聞いてました。
だからもう隣、自分の国の半分がそういう思想が違う状況になっている上にね、キム家がどうこうっていうんじゃなくて、キム家を操っているのには大国が2つ控えているっていうこの恐怖感たるよね。
いやーちょっとすごいなと思って、今日はとてもとても勉強になりました。というわけで、引き続き韓国にいるので、またちょっと機会を見つけて何かお話できたらなと思います。
はい、というわけで、アンニョンハセヨ。