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2024-05-15 15:52

ポリコレでなんでもかんでも切るのはどうなんだ‥という話 #72

東京芸術大学で開催中の『大吉原展』に行ってきました。素晴らしい展示会で期待以上の内容でしたが、どうしてこの展示会に対して、開催前にあれほど批判が起こったのか?そして、当時の遊女達を「可哀想な人」カテゴリーにはめたがる風潮はナンセンスだというお話をします。

買春島だった渡鹿野島(わたかのじま)の旅行ルポ配信も、ぜひ⇩
『男が作った、けっして交わる事がない2つの世界 #22
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お聴きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は私、東京芸大で開催中の大吉原展に行ってまいりました。
実はこれはですね、もう開催が決定された時から大変楽しみにしていて、もう必ず行こうと思っていた展示なんですよね。
ようやく、おそらく会期があともうちょっとで終わってしまうので、ギリギリセーフで間に合ったというところで、
この展示に関しては、どうやらツイッターを見ていると、チキリンさんとか、そういったすごいインフルエンサーとかも来ているので、
もっとすごいちゃんとした展示会の感想なんかは聞かれるかと思うので、もうごくごく私のあっさりした試験だけお話ししたいなと思っているんですけれど、
私は以前、自分の配信の中でも、渡鹿の島にわざわざ行きまして、そこのどんなだったっていう配信をしたりしているんですけれど、
結構こういう、やっぱり好きなんですよね。好きというか非常に興味があるんですね。
こういう女性には、女性っていうのはつまり、実際にこの配信をする側ではない、そうでない側の女性からすると、全く禁断というか、全く垣間見ることができない、
男性にだけ許されている、こういう世界ですよね。ここっていうのはやっぱり、禁じられているが故に非常に興味があるし、
同じ性の女性たちが、こういう全く違う立場と役割を与えられて、パラレルワールドのようにして、全く交わることなくお互いが、
要するに素人の女性とクロートの女性っていうのは、同じ女性であって、同じ時空に生きているにも関わらず、全くお互いに交わることがないように、別々の世界に置きやられ、
その間を行き来できるのは男性のみっていうね、この仕組みが非常に興味深いなっていうことプラス、やはりここだけでね、やっぱり存在しているいろんな文化とか、そういった建築であったりとか、
そういったいろんな風習とか風俗っていう部分ですね。風俗っていうのは風俗典の風俗っていうだけじゃなくてね、いろんなその時代時代の人間の営みみたいなものがね、すごくとんがった形でね、出てくる部分だと思うので、めちゃくちゃ興味があるんですね。
03:12
で、今回のこの展示はとてもボリュームもあって、めちゃくちゃ見応えがあって、あのね、まだもう期間は短いんですけれども、行く機会がある人はね、是非行くべきだとは思います。
なんですけどね、今日私ちょこっと思ったことをいくつか言って、今日はね、割と早めに終わろうと思うんですけれど、とにかくね、まず入るなりね、今回のこの展示をやっている主催者側が、決して人心売買にね、賛成している立場じゃありませんみたいな、断りの言葉がボーンとまず挨拶として出てきてたんですよね。
でもこれはね、やっぱりちょっと興ざめだなっていうか、でもその要所要所にね、ちょっとやっぱり非常にポリコレっていうんですかね、ポリティカルコレクトネスに非常に配慮したようなね、ちょっといろんな文豪とかがね、随所に目についたんですよね。
で、実際この大吉原展をやる前に、一部のね、文化人たちが非常に、なんて言うんでしょうね、この展示会そのものに対してクレームをつけたというよりは、この展示会の告知のポスターとかね、反則物に書かれているようなことに対してちょっと苦言を呈するような動きがあって、
実際炎上騒ぎとかもありましたよね。で、私は割とこの辺もずっとね、なんとなくツイッター上だけですけれど、ずっと追っかけてて、これに賛成する人、反対する人、中立の人、いろんな意見の人がね、いたと思うんですけれど、まあ淡々と見てたんですよね。
なんですけどね、あんまりこういうことを言う立場にないのはわかってるんですけれど、こんなことを言い出しちゃうとね、こんなのね、実際にこの当時、実の親がね、要するに口減らしって言って、貧しいがゆえにね、たくさんね、子供がいるうちの女の子をね、わずかなお金のために売りに出したりね、
その娼婦として働くためにね、売り飛ばしたりとかすることを、今の人たちが肯定してるはずもないですよね。
こんなことがすごく良かったね、なんて誰も思ってるわけがないので、この吉原展とか、こういう誘拐とか、こういう売娼婦の歴史とかを、いろいろ論じたり、展示したりとかする際にですね、やっぱりこういう文化は良かったんだとか、
良かったとかっていうところには、その売娼婦が子供の頃に売り飛ばされて、若い時からこういうすごい過酷な労働をさせられたっていうことを肯定するっていうこととイコールには絶対なり得ないと思うんですよね。
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なのでね、どうしてこういうね、1か0かみたいな議論するのかなっていうのは本当にちょっとうんざりさせられるし、またそれにすごく配慮して展示しなければいけない今のこのいろんなね、美術展ですとか、展示会とかのね、あり方っていうのは本当に難しいなっていうことは思いましたね。
でもね、それに屈せずね、ちゃんとこれが開催にこぎつけて、そしてこれだけのボリュームの展示ができたっていうのはね、すごく展示会としては非常に成功してたんじゃないかなと思いました。
でね、とにかくその、この何て言うんでしょうね、このオイランっていうか、優格とかね、そういったものを論じるときに、じゃあ、例えば戦争のことを論じるのと私は一緒だと思うんですよね。
戦争が悪かったっていうのはもう、そんなの共通の認識ですよね。誰もこんな、例えば日本でも原爆2つも落とされてね、それでも戦争にいい面があったなんて、それは誰も言えませんよね。ただ、それとは別にやっぱり戦争っていうものが実際にあったこと、そしてあったときにどういうことがあったりとか、その負の面も、そして残念ながら負の面だけではないわけですよね。
やっぱり戦争が起こった背景には、その軍事目的としていろんな技術や産業やそういったものが発展していってるっていうね、そういうプラスの面も実はあったりして、今のこういう、そういういろんな機械技術であったりとか通信技術であったり、ロボット技術であったり、こういうことも実際にはやっぱり軍事目的で発展している分野ですのでね、
こういったことも全部じゃ論じちゃいけないのかと、これを論じれば戦争を肯定している派に分類されてしまうのかっていうね、すごいそういうやっぱり行き通りを感じますね。
だからこういうある時期に、今もですね、こうやって別に望まない形で売春をさせられている女性たちがいたっていうこととね、ちなみに女性だけじゃなくてこれは男性も売春してたので、どちらにしてもですね、生活のためにやむなくこういう立場にいさせられた人がいたっていう事実と、
それとはまた別に、実際にでもこういう時代があって、こういうシステムがあって、そこのシステムの中ではどういうふうに人々が生きたり、生きかっていたのかっていうことをちゃんと知るっていうことは、これは両立できることだと思うんですよね。
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これをそのわーって言ってね、この吉原展に行って、展示物を見てわーってね、あと宇多丸の綺麗な浮世絵とかね、こういうものを見てわーって思ってね、綺麗だなと思って見ることが、イコールこの吉原みたいなね、こういう売春のシステムがあって、ここで過酷な労働させられていたっていうことを肯定するってことになるわけがないじゃないですか。
この宇多丸が描いている人たちがみんな、おいらんですけれど、別にこのおいらんの絵を見たからって、またこのシステムを復活させた方がいいよねなんて誰も思わないですよね。そういうことをね、ちょっといろいろ思ったりを後でしてました。
それとね、この時代っていうのは、私は同じ女性として思うんですけれど、優格で働いていた売春婦の女性たちは、そりゃ過酷だったでしょうけれども、実際ね、やっぱり残念ながら人気色だったっていう一面もあると思うんですよね。
もうこの時代、正直女性は全員、みんな不幸だったというか大変だった時代なんですよね。例えば、大多くとかね、ああいうところに方向に出される女性たちも、結局は将軍様のお目に留まって、四次を生むっていう役目っていう、結局同じだと思いませんか。やっぱり女を売らされてるっていうことに関しては一緒だと思いますし、
はたまた、こういう女の部分を使わずに住んだ人たちっていうのは、農家の百姓であったりとか、商売をやったりとかしているところの女性たちだと思うんですけれども、彼女たちがどういう立場だったかっていうと、
もうひたすら貧乏で、子供ボカボカ産みつつ、家内とか農業とかね、全部、もう全部やってるんですよ。家事も育児も、そしてその家業も、全部肉体労働もね、やりつつ、もうめちゃくちゃ多分忙しかったと思うんですよね。
だからみんな、やっぱり女性っていうのは、肉体労働の担い手の一人っていうか、いうカウントをずっとされてて、どの職業でもどの立場でもみんな大変だったと思うんですよね。
で、やっぱり差別されてますしね。なので、ちなみにこうやってみんな大変だったんだからっていうことで、売春婦の人たちの大変さを偽証化させてるわけじゃ、もちろんありません。ただ、こうやってみんな貧乏で、みんな大変な思いしてるときに、おそらく、こうやってすごくマーケティングをされて、
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オイランたちはね、浮世絵っていうのは、これブロマイドですからね、この当時のこうやって非常に綺麗な浮世絵とか、あとこの錦絵とかね、こういったことで美人画っていうもので、当時の人気のオイランたちのブロマイドとしてこういったものがばらまかれていて、男性たちの目に止まるだけではなくて、多くの女性たちの目にも止まっていたわけですよね。
そうしたら、自分たちはもう貧乏で汚くてね、あの当時などお風呂なんて滅多に入らなかったですよね。ですけど、オイランたちはね、いつも綺麗に着飾って、おしゃれして、いつもいい匂いさせてたらしいですよね。こうやって男の人たちをもてなす仕事なので、毎日ちゃんと体洗ってね、髪の毛もちゃんと洗って、こんなこと多分農家で働いている女性たちは絶対やってなかったと思うんで、とっても綺麗でおしゃれで、
ファッション雑誌みたいな部分もあったと思うんですよね。なので、まあそうやってね、一部の人しかね、そうやってトップのね、オイランになれない厳しい、優劣のね、序列がつけられる世界だったと思うんですけれども、それでもね、やっぱり外から見てる分には華やかで綺麗で、素敵な世界だったんだろうなぁと思われていたと思うんですよね。
女性たちからもね。男の人たちのファンタジーとしてね、存在していた吉原なんですけれども、庶民の女性たちからすればね、なんかきらびやかなね、お姫様みたいな女性がいるんだなっていう一面もあって、やっぱり貧しくてね、他に道がない場合にはここでトップに登りつめて、絶対金持ちになってやるとかね、
いい旦那に見染められて、見受けされてね、成功してやるとかね、そういうやっぱり上昇志向のある女性とかもたぶんいっぱいいたと思うんですよね。
なのでそういう人たちにとっては、やっぱりチャンスの糸口ね、本当にこの時代に女性が自分の体ひとつでね、やっぱり成功できるキャリアっていうのはもうほとんど皆無に等しいので、もうその中ではね、やっぱりもう本当に、それこそ、
もう不可能に近いぐらいのね、細い細い狭きもんだったとは思うんですけれど、でもね、そういう大志を抱いてた女性は絶対いたと思うんですよね。なのでね、本当にこういうことをね、一面的に批判したりっていうのはね、もう本当にナンセンスっていうふうに思います。
とにかく大吉原展は素晴らしかったです。
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そしてもうこういう、たとえね、非常に今の時代から見れば議論、本当はあってはならないような制度に見えてもですね、これを弱者、この賠償婦の人たちを弱者っていう立場から見てですね、まるで腫れ者に触るような扱いをするっていうことは
歴史とかね、文化を検証するときには全く不適切な態度だと思います。
こういうことはですね、もう本当にフラットに見るべきことなのではないかと思ったので、そのことを今日はお話ししました。ごきげんよう。
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