ゴメスとの再会
お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
こうしてですね、ロマーノのところに行って、せっかくリリアナ事件の犯人であるゴメスを捕まえたにも関わらず、
さっさと釈放した上に養殖にまでつけてですね、徴用しているのを見て、なおかつ非常に嫌なことを言われて、
ベンは放心状態で、ロマーノのオフィスを後にするんですよね。
イレーネは気遣わしげにベンの表情を見ているんですけれども、ベンは物思いにふけてしまっていて、心を閉ざしてしまっているんですよね。
このしょんぼりと2人が裁判所を後にしようとして、エレベーターに乗って、このエレベーター乗った後閉めるボタンをカチッと押すとですね、
しゅーっと扉が閉まる直前ですっとね、手がね間にさっと差し込まれて、エレベーターの扉をさっと開けようとするんですよね。
しゃーっと開くとですね、目の前に立っているのはスーツ姿のゴメスなんですね。
ゴメスはね、ブーラブーラと入ってきてですね、エレベーターの閉じるボタンをパチッと押して、しゅっと閉まってですね、
このイレーネとベンとゴメスが3人でエレベーターに同乗する形になるわけですね。
ここでですね、ゴメスはおもむろに腰に付けていたピストルを抜き出してですよ。
これをね、ちょっとかざして見せたりとかして、意味ありげにね、ピストルの上の部分というか筒の横のスライドという部分ですかね、
ここをね、前後することでカシャッとやって、トリガーで実際に弾が発射するという風になっていると思うんですけどね。
これをね、カシャッとかやってね、なんか打つふりをしたりね、して、その間ですね、ベンとイレーネはね、硬直したままじっとね、うつむいて黙ってね、氷ついたようにして立っているんですよね。
一階についてパーッとエレベーターの扉が開くと、ユーラユーラとね、悠然とゴメスはエレベーターを降りてですね、
クルッと扉が閉まる直前ににやりと笑って、不敵な笑みを浮かべてね、二人を睨みつけて立ち去っていくんですよね。
で、はーっていう感じでイレーネとベンはね、非常に悔しい思いをさせられるというシーンがあります。
モラリスの意見
こうしてですね、ミスミスね、間違いなくリリアナを殺した殺人犯人にも関わらずですね、悠然と彼はね、罪を取り消してもらった上にですね、こうやって裁判所に出入りする養殖についてしまっているという非常に屈辱的な状況なんですよね。
これをモラリスに報告に行かざるを得ないのでね、ベンはモラリスをカフェに呼びつけてね、ちょっと正義が行うことができない状況になっているんだということで説明するんですよね。
で、こういう状況になって君はね、さぞかし復讐したい気持ちになるでしょうというふうにベンが言うと、モラリスはですね、比較的冷静にこの事態を受け止めていて、復讐なんてとんでもないよと。
もし僕がゴメスを手にかけて殺した場合、あいつは一瞬で死んで楽になって、代わりに僕が50年も終身刑で刑務所に入るなんていうのは全く割に合わないですねって言うんですよね。
この罪を償うためには一生終身刑でいるべきですよっていうふうに言って、内心はね非常に悔しい思いをしていると思うんですけれども、この事態を飲み込まざるを得ないのでね、とにかく本当にベンありがとうと、あなたのおかげでここまで来ましたと、犯人も特定までできて本当にあなたのおかげです。
本当にありがとうと言って、ベンの手をね固く握って握手して、立ち去っていくんですよね。このモラリスの後ろ姿をねじっと眺めながら、非常にベンはね心苦しい気持ちでいるんですよね。
思苦しい気持ちのまま裁判所に戻ってきて、物思いにふけているとですね、イレーネがね声をかけてきて、あなた最近私を避けてないっていうふうに声をかけてくるんですよね。
ベンは確かにね、ロマーノに嫌味を言われて以来、イレーネとは顔を合わせづらくなっているんですよね。ズボシをつかれたわけですね。自分の学歴コンプレックスとかそういったことが原因で、大好きなイレーネに声をかけることもできないという状況なんですよね。
しかもこのミスミス犯人をこういう形で無罪方面になっている状況に、もう本当にもう屈辱的な思いになっているわけですよ。
そんなもう避けてるだなんてね、そんなことありませんっていうふうに言うと、いやあの私たちはね、もう同じ世界の人間だし、普通に接してちょうだいっていうふうにイレーネが言うんですよね。お互い同じ世界じゃないですよって言うんですよね、ベンがね。
あなたはもうすぐまたエリートと結婚して、もう違う世界に行ってしまう人ですからとかって言うと、あら、あなた焼いてるの?って言うんですよね、イレーネがね。そうするとベンは慌てて、いやそんな別に焼いてるわけじゃありませんとかって言ってとぼけるんですよ。
そうするとイレーネは、あなた私の結婚のこととかね、何か意見とかないの?っていうふうに言うんですよ。ベンはね、え?っていう顔してイレーネを見つめるわけですよね。だってそんなね、イレーネが結婚することに対して自分が意見を言えるような立場だと当然思ってないわけですよ。
なのにイレーネがそういうこと言ってくるのでちょっとびっくりしてるんですよね。そうするとイレーネはとにかくね、あなた今回の事件のこととか私の結婚のこととか、あなたの考えを聞かせて欲しいの。今日仕事の帰りに時間ない喫茶店で会ってお話ししましょうよっていうふうに言うんですよね。
これでね、落ち込んでいたベンはね、これはもしかして俺にチャンスがあるのでは?っていうね。そうなんですよ。イレーネは一生懸命ね、パスを送ってるんですよね、ベンにね。お前ちょっとちゃんと私にくどいてこいよっていうね、パスを送ってるわけですよね。
だからこういうところもね、これだからまあとある国の外国の映画なんですけれど、かなりパッションの国の映画なんですけれどね。だけどね、やっぱりどこもね、やっぱり一緒だなと思って、女はね直接自分からグイグイ行くもんじゃないんですよね。ちゃんとお互いにおそらく相思相愛だなと思っていてもですね。
女の方からね、あなたと私と結婚しましょうよってね、私も今の婚約者と別れてあなたと一緒になりたいのとかって絶対言わないんですよね。ここは相手に人推しさせるっていうね、やっぱ駆け引きをね、やってるんですよね。
とにかくね、そう言われてね、一気にね、ベンは希望を持ってですね、分かった。じゃあ今日の8時半にここで会おうとかって言ったら分かったわって言って、もうイレーネンの目もちょっとキラキラキラってするんですよね。だからやっとね、とても大事な話し合いをしてるんですよ。
ところがね、そこへね、この部下のね、若い男がやってきて、あのーとか言って横やりが入るんですよ。もう何?って言って二人ともイラッてして、めっちゃ大事な話してるんで、もうなんだお前みたいな。邪魔すんなみたいな感じで見ると、いやすいませんちょっと取り込み中申し訳ないんですけどっていう感じで、この部下の若い人が来て、実はですね、あのバーの方でね、あのパブロさんがなんかちょっと騒ぎを起こしてるみたいなんで、引き取りに来てくれって言って。
バーのオーナーから連絡が入ってるんですけど、どうしたらいいですかって言って、言われたんで、慌ててですね、まあとにかくベンはちょっとパブロを引き取ってくるっていうことで、バーの方に行くんですよね。
せっかくねイレーネと大事な話をしてるんですけれども、とにかく夜二人で話をできるというチャンスはもらえたので、とにかくパブロの様子を見に行くわけですよ。
そうするとバーでもう、もう命廷してるというか、もうベロベロに酔っ払ったパブロが騒いでるんですよね。このパブロという人は、今回のこの事件ね、このリリアナの殺人事件も、この手紙を読み込んで、この重要参考人であるゴメスが、おそらく野球場に行けばね、見つかるんじゃないかとか、いろんなそういったね、鋭い推理ができる優秀な人なんですけれども、
もうとにかくある中なんですよね。でもここでも、俺が犯人を見つけたようなもんだとか言って騒いでたりとかして、まあもう酷い状態なんですよね。
とにかくもう帰ろうって言って、ベンがとにかくパブロを連れてバーを出るんですよ。
お前、奥さんはいつ帰ってくるんだって言っても、ちゃんと答えないんですよね、パブロがね。この人には奥さんがいるんですよ。
仕方ないので、一旦いくら電話しても、パブロの自宅に電話しても奥さんも出ないし、とにかくベンは一回このパブロを自分の家に連れ帰って、
でもどうなってるんだって言うと、パブロはね、なんか知らばっくれて、家の電話が壊れてるんだよね。だから妻は出ないんだよとか言うんですよ。
本当かーとか言って、本当だよとか言って、とにかく出ない出ないとか言って、ラッチが開かないんでね。
なんとなくパブロはね、ごまかしてるのか、このベンの部屋に入ってくるなりね、ベンの写真立てとかね、フレーム見たりとか、
ごちょごちょね、部屋の物を触ったりするんですよね。それでベンがもうやめろって、俺の物に触るんじゃないって言って、
とにかくお前酔っ払ってるのか、座ってろとかって言って、言うんですよ。
でもとにかくここでお前をね、一晩預かるわけにもいかねえしとかって、ちょっとね、なんかオロオロしてるんですよね。
でこれね、パブロは察しの良い男なのでね、あ、お前今からデートがあるんだなって言うんですよね。
そうなんですよね。あのー、イレーネとね、会わなきゃいけないんで、もうベンとしてはですね、早くもうパブロに引き取ってもらいたいんですよね。
でとにかく、お前はここでじっとしてろと。俺の物に触らないで。でとにかく奥さんを連れてくるから。
ねって言ったら、もうパブロも分かったよと。もうお前のそんな私生活のね、邪魔したくないから。
うん、あのー、俺はここでおとなしくしてるから。と言いながらね、とにかく待ってるから、電気消して行ってくれって言うんですよね。
で、なんかもう、うたた寝するのかね。で、なんかまだ酔っ払ってるんで、安心しろと。
俺は必ず犯人捕まえてやるよ。とかってね、ブチブチ言いながら、ちょっともう椅子に座って眠り込んでるんですよね。
で、まあそのパブロを置いて、とにかくベンはパブロの家の方行って、奥さんを呼びに行くんですよね。
そうすると奥さんはもう仕事から帰ってきていて、もううんざりと。私も仕事疲れてるから、もう冗談じゃないわとかって言うんですよね。
そう言わないで、もうとにかく迎えに来てやってくれよと。俺の家にいるんで、もう頼むよって言うと、奥さんもですね、今回が最後よ。
もう知らないからとかって言って、ブリブリ怒りながらね、ベンと一緒に来てくれるんですよね。
で、ベンの家に着いて、家に入ろうと思ったらですね、玄関の扉がね、なんかこじ開けられた形跡があって、半分開いてるんですよ。
えーっと思って、とにかくパブロの奥さんにここにいろって言って、そーっと部屋の中に入っていくと、パブロに電気消せって言われたんで、中は真っ暗なんですよね。
パブロの事件とベンの逃避
そーっとおいパブロ、いるのかって言って声をかけて、そーっと中に入っていくとですね、なんとこのベンのベッドの上にですね、血まみれのパブロが倒れてるんですよ。
で、もう射殺された後なんですね。銃で殺されていて、パブローって言って、もうベンは一生懸命パブロを抱き起こそうとするんですけど、もう既に亡くなっていて。
で、奥さんもわーってパブロに泣いてね、すがるんですけれども、もう後の祭りなんですよね。
で、このパブロが殺されたすぐ翌日にはですね、イレーネがこのベンを連れてですね、駅に行ってるんですね。
で、電車に乗せて、とにかく今回のこのパブロの射殺事件はですね、要はベンが狙われた事件なわけですよね。
だってこのベンの家に何者かが押し入って、で、たまたま暗闇の中で酔っ払って寝ていたパブロが殺されていたということはですね、
ベンがいるというふうに間違われてね、ベンに間違われてパブロが殺されたという推理が成り立つわけですよ。
なので、あなたが危険だということで、上司のイレーネがですね、強引にベンを連れて田舎にとにかく逃げてちょうだいと。
で、自分の知り合いのツテがあるからそこの家にしばらく預かってもらって、で、あっちに仕事も手配したからしばらくあっちにいなさいと言って送り出してるんですね。
で、ベンは正気の沙汰じゃないよって言って怒ってるんですけれど、僕の人生のすべてがここにあるんだよ。この街にあるんだよ。
って言ってね、このイレーネのこと見つめるんですよ。ね、もう僕のすべてがここにあるっていうのはイレーネのことなんですよね。
イレーネはね、それが意味がわかったんで、私たちこれからどうするの?って言うんですよね。
だって本当だったら、このパブロの事件がなければ本当だったら夜のうちに2人はね、何かやっとお互いの思いをね、つぎあうことができたかもしれないのに、それどころじゃなくなってるわけですよね。
で、もうじっとね、このベンは、うーんって何か言いたいんですけど言えないんですよね。
で、とにかく、とにかくでも今はもう、私たちのことよりも、とにかく逃げてって言って鉄道に乗せようとするんですよね。
で、お互いの距離がね、本当にあと数センチで触れ合えるぐらいの距離にいるんですよ。
で、まぁ電車乗る前にね、別れを惜しんで、で、もう今にも2人の顔と顔がね、近くに接近してキスするぐらいの距離にいるんですけれども、
ね、でもイレーネは目を閉じて、彼が自分にキスをしてくれてるのを待ってるんですけれど、
もうベンはね、ほんのあともうちょっと、もうちょっと手を伸ばせばね、イレーネの顔がそこにあるんですけど、どうしてもキスすることができなくて、
まぁもう本当に頬と頬が触れ合うぐらいの距離でですね、まぁとにかくさよならって言ってね、電車に乗っちゃうんですよ。
で、イレーネがね、もうマジ?っていう顔して、でもね、もうそこはね、もう引き止めることができないんですよね。
で、まぁ鉄道に乗ったベンと、で見送るイレーネで、もう涙の、まぁ別れになるわけですね。
うーん、でもこれね、映画とかでよくあるシーンですよね。お互いに好き同士なのに、どうしても告白し合えないで、
もうあとちょっと勇気を振り絞れば、お互いに好き合ってることがわかってるのに、そこがお互いに言えないっていうね、もうどうしてこういうことになるんだっていう、
いーってなるシーンですね。で、まぁここでですね、パッと場面がですね、現代になります。で、中年の二人ね、もう今の小説を書いているベンと、
25年後の愛の告白
で、あのもう、あの賢治に昇格して偉くなっているこのイレーネがね、あのベンの家に遊びに来ているというシーンなんですよね。
で、小説の途中までを読ませてるんですよ。どうだと、ね、あのどう思ったって言うと、どうかしらねーって言って、
まぁ小説だからね、全てが全て真実を書かなきゃいけないっていうことはないけども、何この最後のこの涙のシーンはって言って、
うん、言ってね。で、ベンはベンで、ちょっと嘘臭かったって聞くと、イレーネがね、このベンの小説を引用して、
女は最愛の男を見送り、ガラス、あの電車の窓ガラスに手をかざすと、男も涙を流しながら愛する女に手をかざし、
二人はガラス越しに手をかわすが、みたいなね、ことを言って引用して言うんですよ。
何このこれみたいなね、わざとらしいみたいな感じで言うと、だってこれは本当のことじゃないかってベンが言うんですよ。
で、これをね聞いたイレーネが、何を今さらという感じでね、だってもうこれはね25年も前のことみたいなんですね。
でも、育児なしねって。ようやくね、だからもしこの当時、この回想してるシーンが二人が30ぐらいだったとしたら、
25年経って今二人は55歳。で、今頃になって、ようやくお互いが愛し合ってたってことをね、小説の筋を通して告白し合ってるわけですよ。
イレーネはね、まあしょうがないわね。育児なしって言いながらね、ここからね、この小説どういうふうに展開するつもり?って言うと、
ベンはですね、君はこの後ね、僕と別れた後、もうケンジに昇格してね、結婚して、二児の母になってって言うんですよね。
で、そうするとイレーネは、あなたは田舎にね、まあ行ってからそこで女と出会って、で、結婚するわよねって言うんですよね。
どうもそうだったみたいなんですよ。で、そうするとその後ベンが引き継いで、しかしまあいい女だったけども、結局うまくいかなくて別れたんだよと言うんですよね。
ベンはですね、この後、まあ僕はこの25年間ね、ずっと自問自答してきたんだと。
どうしてこんなに虚しいのか、どうしてこんなに空虚、空虚さをね、拭えないんだと。
ずっと問いかけてきたんだけれども、結局もう過去、だから二人の25年前の、あのいろんな思いとか、あの出来事っていうのはね、過去なんだけれども、過去じゃないんだって言うんですよね。
過去は今もずっと続いていて、もう今も終わってないんだって言うんですよね。
で、まあこれを聞いているイネスは非常にね、あの感慨深い顔をして、まあこれを聞いてるんですよね。
はい、というわけでね、またまたここで終わりにして、続きは次回といたします。はい、それではごきげんよう。