社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶラジオ番組『教えて、あなたの働き方!』
今回のゲストは前回の続きで、第187回、第188回で登場して頂いたHOXゲームデザイナーの山下ダニエル弘之さんと対談し、役者の世界や理想的な日本の教育のあり方、目指すべき人生観について語ります。
※このご時世ですのでソーシャルディスタンスに配慮して収録しております。
【ハイライト】
・ブラジルの劇団と日本の劇団の違い
・責任vs自由の戦い
・相手から否定される事に慣れる為には?
・ディベートの重要性
・ルールしか守らない奴が一番怖い
・演技を上手くするコツ
本エピソードの前編のリンクはこちらです。
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ブラジルの劇団で経験した「陽気なカオス」と「本気の厳しさ」
ダニエルさんが飛び込んだブラジルの劇団では、雨の日に誰も来ない、遅刻が当たり前、言い訳が止まらない——そんな“自由すぎる現場”に戸惑いつつも、「みんなで一つの舞台をつくる」という強烈な一体感も同時に体験したと語ります。演出家は厳しく、主張するなら最後までやれという姿勢が貫かれ、妥協のない現場は日本とはまた違う緊張感に満ちていました。現場での“共演者同士の支え合い”が当たり前となるような信頼の文化も、ブラジル特有の温かさとして印象に残ったとのこと。
日本とブラジル、演劇現場の“距離感”と“主張力”の違い
日本では「恥ずかしくて意見が言えない」「否定されたくない」といった空気があり、役者も演出家に従順であることが多い。一方ブラジルでは、主張はガンガン飛び交い、否定されても引かないし、むしろそれを通して議論が生まれる。そうした「人懐っこさ」や「ディベート文化」が、舞台だけでなく日常のコミュニケーションにも強く影響していると語ります。ダニエルさんは、日本に必要なのは“意見を言ってもいい”という空気と練習の場であり、そこにボードゲームの教育的価値を見出しています。
ディベート練習に「ボードゲーム」を——“主張する力”は遊びで磨ける
ダニエルさんが手がけたボードゲーム『サジェッション』には、「なぜそう思うのか」を根拠を持って説明し、人と交渉し合う構造が織り込まれています。これは“意見を言っていい”“違っていてもいい”という文化をつくる一歩。学校や会社では「間違ったら笑われる」という空気がありますが、ゲームの中なら間違えても1時間で終わるし、もう一度チャレンジできる。こうした“安全に失敗できる場”がもっと増えてほしいと熱弁します。
「ルール」とは何か? 速度違反で警察に電話した話
演劇やボードゲームから一転、話は“ルール”というテーマへ。ダニエルさんが語ったのは、自分が法定速度を守って走っていたら煽られた挙句に違反で捕まり、納得がいかず警察に電話したという実体験。ここで浮き彫りになるのは「みんなが破ってるルールを一人で守ると損をする」構造と、その理不尽への怒りです。この経験から「ルールは考えて守るもの」「時には戦ってでも疑問を提示すべき」とする姿勢がにじみ出ます。
演じるとは「共感し、リアリティを積み上げる」こと
最後に語られたのは、演技の本質について。演じるとは“その役に共感し、リアリティを生み出す”こと。おじいさんの役を演じるなら、「なぜ腰に手を当てるのか?」を自問し、意味のある動作を追求する。毎回の公演が“そのキャラにとっての初体験”であるように振る舞うことが大切であり、慣れは敵になる。現実に即した表現がないと観客の心には響かない。だからこそ、リアルを描かない日本のドラマに対しては強く疑問を呈します。
今後の活動と高知への移住
そんなダニエルさんは、今後高知県に拠点を移すとのこと。現在は舞台出演の予定はないものの、マーダーミステリーやボードゲーム開発といった活動は継続中。高知在住・在勤の方、あるいは高知に訪れる予定のある方は、ぜひ“友達になってほしい”とのこと。Facebookで「ダニエルひろゆき」で検索すればつながれるそうです。
自由な国ブラジルで得た経験、日本の“空気”の中での工夫、ボードゲームという新たな表現手段——すべての根底にあるのは、「自分の意見を持ち、伝えること」の大切さでした。演技も仕事も人生も、他人の視線を気にしすぎず、リアルな自分で戦う勇気を持ちたい。そんなメッセージが、この熱量ある対談には込められていました。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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