社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶコーナー『教えて、あなたの働き方!』
今回のゲストは、ポッドキャスト「ポッドキャストの研究」のパーソナリティーとして活動されている、桐野美也子さんと対談します。
桐野さんの『ポッドキャストの研究』という番組では、研究論文や国内外のニュースを取りあげて音声配信やポッドキャストに関するトレンドや面白いネタ、またポッドキャスターだったら絶対聞きたい、配信する際の収録環境や、配信の極意等も詳しくお話しされております。
本日はそんな桐野さんから、ポッドキャストを配信されはじめたきっかけや配信してからの達成感や実感、ポッドキャストを配信することで生活に生かされている事、また桐野さんご自身のお仕事や今までのキャリア、ご自身の働き方で大事にしている事についてお話をお伺いします。
【ハイライト】
・桐野さんがポッドキャストを始めたきっかけとは?
・F1というスポーツの魅力と団結感について
・ポッドキャストは『海にボトルを流す活動』論
・孤独との闘いであるポッドキャスト配信を続けられてきた秘訣とは?
・うちが出せる料理はこれがベストと開き直る重要性
・これから音声配信を始めてみようとするリスナーさんへのアドバイス
本エピソードの後編のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000565791755
桐野美也子さんが配信している番組『ポッドキャストの研究 A Study in Podcasting』のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1587561174?uo=2
田村が『ポッドキャストの研究 A Study in Podcasting』にゲスト出演した回はこちらです。
033 - deejay buyout (Guest: Tamura) ポッドキャスターがラジオ局に買い取られる日は来るのかを熱く語る回です。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1587561174?i=1000559893999
034 - stamp costs money (Guest: Tamura) ポッドキャストの収益化について熱く語る回です。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1587561174?i=1000561228622
035 - 30x2.0=15 (Guest: Tamura) ポッドキャストの適切な長さについて熱く語る回です。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1587561174?i=1000562959082
桐野美也子さんが配信しているもう一つの番組『F1ファンになる方法』のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1459194225?uo=2
桐野美也子さんのTwitterアカウント(@DrKirino)です。
◆異なるカラーが生むコラボの化学反応
今回の「サニーデーフライデー」では、ポッドキャスト「ポッドキャストの研究」のパーソナリティーであり大学教員でもある桐野美也子さんをゲストに迎え、ポッドキャストとの向き合い方や配信の原点について語られた。田村が桐野さんの番組へ「マシュマロ」を通じてアプローチしたことがきっかけで実現した今回の対談。普段はテンポの良い雑談系である「サニーデーフライデー」と、論考・研究寄りの「ポッドキャストの研究」というカラーの異なる2つの番組が交わることで、興味深い掛け合いと新しい視点が生まれた。
◆きっかけは「無法地帯」からの脱却——自分の声で勝負するという選択
桐野さんが音声配信を始めた原点は、2000年代に盛り上がったニコニコ動画文化にある。当初は他人の映像を再編集した投稿を行っていたが、「他人の著作物では先がない」と気づき、自らの声をコンテンツの素材にするという転換を経て、ポッドキャストの世界に入ったという。つまり彼にとって音声配信とは、クリエイティブな表現を「他人に迷惑をかけずに」実現する手段だったのだ。声なら自分自身のもの。そこにF1という趣味のテーマを掛け合わせ、ファン同士のつながりを広げていった。
◆達成感は「海に瓶を流すようなもの」
長年ポッドキャストを続けてきた中で「達成感はあるか?」という問いに対し、桐野さんは「井戸や海に瓶を流すような感覚」と表現する。どこかで誰かに届いているのかはわからない。だが、ある日誰かから反応が返ってくると、それがまるで“ボトルメールが海の向こうで開かれた”ような喜びになるという。番組の向こうには常に「顔の見えない誰か」がいる。その“誰か”とつながる小さな奇跡が、孤独な配信者にとって何よりの報酬となる。
◆継続のコツは「目標を外に置かないこと」
ポッドキャストを長く続ける上で重要なのは、「他人の反応や数値に振り回されないこと」だと桐野さんは語る。最初はリスナー数やリアクションを期待することもあるが、結局それらは思うほど得られない。それでも「今日の録音はうまくできた」「言いたいことが言えた」といった内面的な満足感こそが継続の原動力になる。また「自分を甘やかすこと」も大切で、完璧を求めすぎず、編集にこだわりすぎず、「これで良し」と思える柔軟さがなければ、発信は続かないという。
◆「面白さ」はリスナーが決めるもの——配信者の覚悟
リスナーの反応を気にしすぎると、配信は窮屈になる。番組への注文やリクエストは尽きないが、「これが今の自分の精一杯」と腹を括ることで、自由な配信ができるようになると桐野さんは語る。あくまで「うちの店はこの味です」と提供する感覚。合わない人は他の番組を選べばいいし、それでも面白いと思ってくれる人がいれば十分。それはまるで“裏通りの定食屋”のような誇りと潔さに満ちている。
◆これから始める人へ——まずは声を録って、自分を許そう
これからポッドキャストを始めてみたい人に向けて桐野さんが勧める第一歩は、「まず自分の声を録って聞いてみること」。自分の声に違和感を覚えるのは当然だが、それを乗り越えることがスタート地点だという。そして配信はスマホひとつで始められる時代。Anchor(アンカー)を使えばBGMもつけられ、ラジオ番組のように整った雰囲気も演出できる。最初から完璧を目指すのではなく、自分の“今出せるベスト”を気軽に届けることが大事だとエールを送った。
■あとがき:
今回の対談は、「ポッドキャストとは何か?」という根本的な問いに、配信者としての実体験を通じてリアルに向き合う時間となった。続けること、届けること、自分と向き合うこと。そのすべてが詰まった配信者の原点に、サニーデーフライデーのリスナーも何かを感じ取ってくれるはずだ。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、MC等、音声メディアや放送業界でも活動。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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