前回の話の続きで、男性社員の育休取得率を高めるために社労士が出来ること、男性の産休取得の是非に関して組織マネジメントを専門とする社労士と熱く語りました。(SNSや厚労省国民の声)
男性の育児参加、“少しずつ”が生む信頼関係
男性が突発的に1日休む、週単位で家にいる──そんな小さな一歩からでも、育児参加は確かに始まる。しかし、そこには「赤ちゃんとの信頼関係の欠如」という現実も存在する。いきなり現れて面倒を見るというのでは、赤ちゃん側も混乱し、育児への貢献も限定的になる。だからこそ、「最初から少しずつ関わること」が、育児参加の本質であり、父子関係を築くための第一歩となる。これは制度だけでは解決できない“関係性”の話でもある。
形だけの育休がもたらす違和感と、母親側のリアル
制度上は“育休を取った”ことになっていても、育児の本質的なサポートにはなっていないケースも多い。部活の後輩女性のツイートにもあったように、「ただ一緒にいる」ではなく「どう支えるか」が本当の意味での育児参加。子どもと一緒に過ごす初期の時間──とくに0〜3歳の記憶が濃く残るとされるこの時期に、父親として“どう関わるか”が今後の家庭の在り方や母親のキャリアの維持に大きく関わる。
夫婦間の“話し合い”こそが制度よりも先に必要
制度を整備するのは重要だが、その前に「夫婦間のコミュニケーション」が根本的に不足しているのではないか?育児のサポートに“これが正解”という形はなく、家庭によって「してほしいこと」は異なる。だからこそ育児への参加は、“協力”ではなく“共同”。育児休業を「取りました」で終わらせるのではなく、「何を、どうやって支えたか」の対話が不可欠であり、社労士としては働き方改革や残業削減といった外堀からサポートすべきである。
制度の壁と現場の現実──柔軟な発想は現場から生まれる
男性の育休・産休の推進には、制度的な整備だけでなく、現場目線の柔軟な仕組みも求められる。たとえば1日単位、時間単位での育休取得や、その期間に対する社会保険料免除の仕組みなど。「毎日少しずつ育児と関わる」という選択肢を増やすことで、取得率の底上げも見込める。制度改正には実務負担も伴うが、「現場の声を反映する制度づくり」が重要だと社労士たちは提案する。
実体験の声を届ける──今後の番組の可能性
今回の対談では「自分たちはまだ育児を経験していない」という率直な認識も共有された。そこで、今後は実際に育児休業を取得した男性や、子育てを経験した母親をゲストに迎えてリアルな声を聞く──という次なる展開が提案された。制度議論だけでなく、“経験談”から学ぶ場をつくることこそが、真の支援につながる。社労士ラジオ「サニーデーフライデー」は、こうした社会の変化とともに歩み、聞き手に問いを投げかけ続ける番組でありたい。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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