尊富士の快挙
大相撲受信中。どうも、本田受信料と申します。この番組は、大相撲ファンの私、本田が、出身者目線で手軽に、大相撲の魅力や感想を喋っていきます。
今回は、令和6年3月場所、いわゆる大阪場所について、終了して1週間経っての、まあ、振り返りというか、総括みたいな感想を述べる回にしたいと思います。
勝敗はネタバレ全開でいきますので、取り組み結果が気になる方は、そちらをまず確認してからお楽しみください。
また、概要欄のリンクに貼っていますNHKのサイトより、直近の取り組み動画は無料で閲覧できますので、このポッドキャストを聞いて気になった方は是非、動画も合わせてお楽しみください。
それではですね、改めて、この3月場所が激動のうちに終了してから、1週間が経ちというところなんですけれども、
まずですね、この3月場所、結果としては優勝は尊富士ということで、
なんと、新入幕、つまり幕打ちの一番上のですね、幕打ちでやっているところに初めて昇格して登ってきて、
前頭17枚目と番付けとしては一番後ろにいながらも2位と2敗差をつけてですね、13勝2敗で優勝をしていきました。
この新入幕での優勝は110年ぶりの改挙ということで、もちろん日本中が湧き上がってますよね。
さすがにですね、今回110年ぶりの改挙っていうこととか、本当に話題性が大きかったので、本当にこのキラリ輝く新しいスターが誕生したみたいな形の話題性もあって、
翌日とか2、3日は報道結構あってましたね。
まあなんというかちょうどね、同時にと言いますか、割とメジャーの方の大谷選手の通訳の方の界隈の話が異常な盛り上がりを見せすぎて、
正直ちょっとそれに隠れてしまった感はあったんですけれども、
個人的にはもうよりですね結構重要なニュースと言いますか、この3月場所、荒れる春場所というですね、この場所を制したのがまだまだ、
まあ曲げはゆえてはいるんですけど、大いちょうをゆえていないこの新入幕力士だったというのが驚きで、
さらにその後ろに最後まで優勝争いを演じたのが、さらに戦場所という幕の内に入ってきた大の里ですね。
こちらもまだ曲げがゆえてない逆にですね、というような新人同士で争う結果となりましたというのが非常に素晴らしい内容でした。
この未来のある状況なんですけれどもね、この13勝2敗ということで武富寺、
なんとですね負けたのは大関の豊昇龍とあともう一人浅野山武ということで、それ以外には全員勝ってるんですよね。
そこにはもちろん大関も含まれるわけなんですよね。
まあね、もちろんもう雷馬賞、この武富寺大いに期待されるでしょうし、2位になったですね、この大の里もなかなか同士で期待の新人、大型新人ということでですね、期待されてますのでこちらも注目されるでしょうと。
ここはですね、もう当たり前の2人という感じになって非常にこれからが楽しみかなというふうに思います。
武富寺がね、やはりこれまでノーマークだったところで他の力士たちが雷馬賞までにどれだけ研究をして武富寺対策をしてくるかどうかで当然してくる中でそれでも勝てるのかどうかっていうところが一番ね、進化が問われる部分になりますので、そこは非常にね期待したいなというふうに思います。
いやー優勝インタビューも立派なもんでしたからね、本当にねぜひともこのままスターダムを駆け上っていってほしいなと思いますよね。
雷馬賞も番付きはおそらくですね、3役に入るというのは難しいかもしれませんが、かなり上位陣との総当たりは考えられますから、そこは面白いかなというようなところです。
さて、ちょっと3月場所もね、どうしてもこの武富寺の話が行き過ぎになってしまうので、この大相撲受信中ではですね、ちょっと一呼吸置いて一週間ですね、
いろいろな状況を改めて振り返ってみてというのをちょっと今回収録してみたいかなと思います。
豊昇龍の戦績と特徴
でですね、やっぱり今回いろいろ調子良かったところで言えばですね、大関人の中でかなり名案が分かれた状態にはなったんですけれども、
結果的にはですね、2位ということで11勝4敗まで持っていったですね、大関の豊昇龍というところはやっぱり今回の大関人の中でも少し
一つ群を抜いているというよりはですね、しっかり大関としての役目を果たしたかなというふうに思います。
やっぱりですね、この豊昇龍、実はですね、朝鐘流、皆さんも多分誰もが知っていると思うこの横綱ですね、元横綱の朝鐘流の実は老いっ子なんですよね。
そういう血筋を持っているという豊昇龍なんですけれども、
やっぱり相撲感が良いというか、とにかく運動神経も良くて、相撲に対する勝負の嗅覚というかね、そういうのが強いというのはやっぱり強いですね。
やっぱりですね、そういうのは大事になってきますね。勝負への執着というかね、勝利への執念みたいなのは重要になってくるんですけれども、
逆にですね、そこが少し豊昇龍の行き過ぎる部分というか、言ってしまうと若干子供な部分があるんですよね。
結構面白かったのが、9日目の翠富士との一番ですね。
これ、翠富士という幕府寺西経領の力士に対して鮮やかな片透かしを決められちゃったんですよ。
もともとね、翠富士のことはちょっと苦手意識があって、少し負けが多かったりしていたんですけれども、冷静にやればですね、豊昇龍も勝てなくはないはずなんですけれども、
翠富士ってやっぱりよりですね、豊昇龍以上にやんちゃで相撲感もあって運動神経もやっぱりあって、
こういう駆け引きみたいなのがすごい上手なんですよね。
やっぱり正面衝突逆にしてくる力士とかはそのまま持ってかれたりっていうのもあるんですけれども、
やっぱり翠富士の駆け引きの中でやられてしまって、あんなに鮮やかに片透かし決められたのは豊昇龍悔しかったんでしょうね。
めちゃめちゃ悔しすぎて、その翌日に関わけの若元春に対して、いわゆる変化というですね、
立ち合い最初のところでぶつからずに少し体を避けてですね、相手の体勢を崩して勝利という感じだったんですよね。
これがですね、かなりバッシングを受けていました。
これがね、相撲のややこしいところで、その大関たるものみたいなとか、正面勝負して勝つべきだろうみたいな声が大きくてですね、
自分自身は結構別に変化することは何も違和感はないんですけれども、
それのタイミングがですね、やっぱりその翠富士にしてやられた翌日に自分もそれをやるっていうところに、やっぱりちょっと子供っぽさは感じてしまいますよね。
豊昇龍もこういうことするのがあんまりやっぱり良くはないんだろうなっていうところが出るのが、またさらに進んだ後に、
大関戦、大関同士でやるときですね、コトノワカとの一番でも若干変化をするんですよね最初に。
若干こう体をフェイントかけて避けるんですけれども、豊昇龍の相手のそのコトノワカはですね、
やっぱりそういうのも分かっている、結構落ち着いた相撲をとる力士ですから、その変化にも負けずに絡めとっていってですね、
逆にその変化したことで体勢自分も崩れちゃうので、やっぱりこれ諸刃の剣なんですよね。
そこでもうしっかり足取られてしまって、そのまま負けてしまうという一番でした。
やっぱりですね、こういう流れは良くないですよね。
別にその大関たる者とか常に真っ向から正面勝負だっていうことを言うつもりはないんですけれども、
やっぱり柵に溺れてしまったりとかですね、巡り合わせでそういうふうに帰ってきたりするんですよね。
しかもそれのことの発端がやっぱりライバルというか、そういう相手に鮮やかに決められてしまったからみたいなね。
そういうのは良くないのかなとは思いました。
ただ、豊昇龍なんかね、たぶん皆さん朝鐘流とかから持っているイメージとは別で、
別に性格がすごい悪いとか王兵とかそういうわけでは全然ないんですよね。
結構その相撲と勝負への執念みたいなのは凄まじいんですけれども、
割とね土俵を降りればすごい可愛らしい、それこそ子供っぽさがある高青年みたいな感じですごく私も好きなんですけれども、
その豊昇龍はですね、昨年大関になって、なってからもかなり調子はいい状況続いてますので、
やっぱりですね、ちゃんともう一度ですね、優勝を決めて横綱、綱取りに挑戦していってほしいなという気持ちはあるので、
この場所もちろん素晴らしい内容でしたけれども、
そういう子供っぽさみたいなところから、いかに横綱としてのどっしりとした相撲を取れていけるのかっていうところが、
ちょっとね多分そういう心のマインドセットの変え方みたいなのが必要になるのかなというふうには見えました。
ただ本当にね、この場所結果的には2位というところですからね。やっぱりだと思います。
豪ノ山と高康の好成績
そしてもう一人、正直ね、ずっと最近スキーで応援ひそかにしてはいるんですけれども、
豪ノ山という力士ですね。この力士は別にすごく番付けがまだ上というわけでもないんですけれども、
今回は前頭6枚目、ギリギリ後半戦に絡んでいくようなところで10勝というところですね。
定着してきたなというところでした。
この力士、とにかくこの人も負けん気が強いですね。
ただ報酬流とかとは違って、起点でどうにかしていくというよりは、
もう絶対に負けないぞという、前に出るぞという、そして最初の圧力を大事にしていくっていう、
もう本当に、ちょっとず申しんというとあまり良いイメージがないかもしれないんですけれども、
そういう突破力がちゃんとある力士ですね。
突き押しだけでなくて、戦場所ぐらいからある程度試行錯誤しながら、
足を組まれても叱っていくっていうようなのを研究し始めているなという、
そういう前向きな姿勢みたいなのも含めてすごい好きな力士になってきています。
ただあとはですね、最悪人、いわゆる自分よりも上位の力士にどれぐらい勝てるのかっていうのが、
たぶん今後になってくるかなと思いますね。
結局今場所もですね、完全に上位に打ち勝ったっていうところは、
割と席分けの大英賞ですね。これだけになってますので、
結構ね、突き押し界隈の中のバトルでなかなか大英賞とかに勝ててなくて、
ようやく勝てたっていうところはあるんですけれども、
ちょっと今場所ね、大英賞負け越ししてしまうぐらいちょっと調子の悪さも見えてましたから、
実力で本気で勝てたかっていうところは、ちょっとまだよくわからないっていうところですね。
ただ、最悪以外にはかなり得意の方っていうのを突き通す力は持っているので、
本当に期待できるかなと思います。
最終日にね、もうすごいみんなが注目する中、先週落で武寿と当たるという、
ちょっと運のなさでもあり、それだけ期待されてもいるという力士ではあったんですけれども、
先週落はですね、武寿に持っていかれたかなというところです。
ただね、別にそれでどうとかいうタイプでもなく、
本当に武士みたいに自分の相撲だけを取り続ける感じの人なので、
来場所もですね、結構暴れてくれるんじゃないかなと思います。
2桁勝ったんでね、また改めて最悪とはいかないかもしれないですけれども、
その薬力詩人たちと総当たりを組まれるような位置につくと思いますので、
改めてね、なんかその修行の成果を発揮してほしいなというふうに期待しています。
それからね、今場所実は意外にっていうところで、
この先ほど説明した2位のところで大の里とか豊昇龍と並べてですね、
最終的に2位、同率2位になった力士がもう一人いまして、
それが高康ですね。
高康が11勝4敗と今場所しています。
前頭8枚目ということで、バンズ系高いわけではないところではありまして、
薬力詩人とも結局最終的には1回もしてないですかね、勝負はしてないんですけれども、
ただそれでもしっかり11番勝ったというところになっています。
高康元大関という経歴もあって、ベテランの力士なんですけれども、
ちょっとね、無感の帝王みたいな話になってまして、
なかなか口の優勝というのができていないというところで、
何度もですね優勝決定戦とかにこぎつけながらも届いていないというところで、
なんかね、いわゆる野球の藩士みたいな、優勝のことをあれってみんなに言われてますね、
あれを取りに行ってほしいみたいな。
やっぱ優勝という言葉は言っちゃいけない感じになってきていますね。
で、結構戦場所とか含めて大丈夫なのかなという心配はあったんですけれども、
なんかですね、インタビューによると場所前の調整をあえて軽めにすることで、
逆に調子が良くなってきているらしいということで、
ベテランということもあるので、本番前にね、コンツメすぎても逆にちょっと終盤きつくなってしまうとか、
あと調整中に怪我をしてしまうとか、そういうこともあったりしてたみたいなので、
逆にね、そこまで自分を追い込まないということを今回チャレンジしてみたら意外と調子良かったということで、
やっぱそういうね、調子とかがあるんですよね。
いかに自分の体とか年齢とかと付き合っていくかっていうのは大事ですよね。
つい最近ね、37歳とかで優勝した鉄人もいるので、本当にそこはね、年齢考えずにやっていってほしいですね。
それで考えると高谷さんまだ34歳ということなんで、全然全然狙える位置にはいるかなと思います。
結構ね、高谷さんも人気力士で応援している人も多くてですね、やっぱりその例のアレっていうのを待ち望んでいる人も多いので、
今場所ね、この毎月8枚目のところで11勝4敗ってすごくいい成績だと思いますので、
このままですね、来場所をちょっと優勝を狙うというところは本人も考えてるんでしょうし、
それもいかにね、ベテランになってきた体とどう付き合うかっていうところも含めて注目していきたいなというふうには思います。
さあ今挙げたのが今場所ね、ちょっと総括する中で注目した力士になってますね。
この辺の若手とベテラン含めてどういうふうに活躍していくかというところが非常に楽しみになっています。
ちょっとやっぱり思ったよりですね、たくさん喋りすぎてしまうので、
この総括、もう少し簡単にまとめて番外編みたいなところでもう少し後で語っていきたいかなと思います。
尊富士と大の里の一番
まずはですね、3月場所を振り返ってこの取り組みを見てほしいなという、いわゆるベストバウト的なのをですね取り上げると、
本当にね、これどれにしようかなと思っていろいろ見返したんですけれども、
いややっぱこれが結局漫画みたいだったよなというのは、事実上の決勝戦ですね。
それが中盤に組まれてしまうんですけれども、尊富士と大の里の一番ですね。
これが10日目に組まれるんですけれども、10日目のね段階で確か、
尊富士負けなしの9連勝中、対する大の里は1敗してしまって8勝1敗でトップを追うという、
まあそういう、でその時結構ですね、1敗とか2敗とかここに全然いなくてですね、
事実上のここがもうここである程度決まらないと優勝争いどうなっているかもう分からないというのが組まれましてですね。
それが当然その段階で前頭5枚目と17枚目の取り組みですからね。
なのにそれが事実上の決勝戦みたいになっていて異常な雰囲気でしたね。
そしてまた内容もね、尊富士割とその7連勝8連勝しているあたりからすごいみんな着目し始めていて、
でそのいきなり大の里と組まれてそれでも勝ったなっていうかっこよさがあったんですけれども、
やっぱ見てるとですね、この場所が終わった後に見るとまたやっぱりすごいというか、
結局ですね、勝ってはいるんですけれども、尊富士が勝った中で一番危うかったのはやっぱり大の里でしたね、これはどう見ても。
でその尊富士も前に出るスピードが半端ないんですけれども、
大の里それをがっちり組み止めるその大きさというかね、デカさ、重さあったと思うんですよね。
ただその圧力みたいなのに尊富士がスピードで勝っていった、
なんかそういうスプリンターみたいな短距離競争で勝っていったなという一番になってました。
で、もはや尊富士なんて足の回転というかバネみたいなのを使いすぎていて、
最終的にスライディングみたいな感じで大の里を押し出していきましたからね。
もうそれぐらい体の回転がかかりすぎていたような状況になってました。
そこがちょっと危ういというか危ないようなところはあると思うんですよね、足に負担というか。
ただマックススピード圧力出せばその大の里の巨体を全然動かせるというところは、
それは他の力士みんな投げ倒されていっちゃうよなっていう内容だったので、
これ結局改めてこの場所を占う一番だったんだなっていうのが見返してみてよくわかりました。
さあそんな感じでですね3月場所振り返ってもう早くもですね来場所5月場所っていうところになるんですけれども、
ベテランや中堅力士の活躍
当然ねこの優勝した尊富士や大の里の活躍っていうのが期待されてはいます。
ただねやっぱベテラン人負けてられませんのでね、大関人とにかく引きこもごもありましたけど、
特にね霧島負け越しというのは非常に衝撃的だったですけれども、
ここはですね一回踏ん張ってまた5月戻ってきてほしいなと思いますし、
それだけじゃなくてですね若元春とか、あと今回負け越してしまって落ちちゃう大英雄、
こういった関分け陣のところにもやっぱりですねベテランというか中堅というかですね、
この直近1,2年でかなり力をつけてきているメンバーが、
ここでやっぱり負けっぱなしというのはありえないなと、本当に頑張ってほしいなと思っているので、
ここはですね関分け陣も本当に注目したいなと、
そういうですねその意地のぶつかり合いみたいなのをちょっとやっぱり来場所は期待しています。
結構この3月場所荒れたから仕方ないよねで終わらせてはいけないなというのは、
本人たちが絶対思っていると思いますけれども、そういったところを期待したいなというふうに思います。
さあそんな感じで3月場所の総括、そしてですね次の5月場所、東京両国で開催されますので、
その展望というところも少し話させていただきました。
もう話がちょっと全然足りないところはありますので、
これ以外にもちょっと番外編みたいなものを軽く配信してから終わろうかなというふうには思っています。
それではまたお会いしましょう。ありがとうございました。