突然なんですけども、資本主義の問題って、あの、どんなものがあるん?
止めるものがどんどん飛んでいき、格差が広がっていくっていうのが、一般の問題って、なんじゃないですかね。
うん。それね、誤解なんですよ。 そうなんですか。
これが全部誤解だっていうのが、わかる本をね、読んできたので、紹介します。
お願いします。
えー、新く世代の戦略的幸福論。
ロンドン在住の主婦でコーチのリチャと、東京在住の個人投資家でコーチの輝きです。
住友障子からリクルートを経て、主婦に転身したリチャと、野村総研コインチェックを経て、
遠征投資家になった輝きが、厳選した本のエッセンスとリアルな体験から、新しい幸せの形を探求する番組です。
ということで、テーマはこちら。
資本主義は人類最高の発明?誤解にまみれた資本主義の世界をデータで紐解く。
イーロン・マスク推薦の最新ベストセラー本の中身を解説。
というわけで、私がね、読み終わった本。
資本主義が人類最高の発明である。グローバル化と自由市場が私たちを救う理由。
という本についてですね、紹介していきます。
気になってました。
タイトル聞いて、どんな本だと思いました?
タイトル聞いて、資本主義をしっかり攻略してる人がポジションを取ってる本なんだろうなっていう。
イーロンも推薦してるし。
なるほどね。お金持ちのポジショントークだと。
勝ち抜いてきた人たちのポジショントーク。
イーロン・マスクはもう最たる。もう第一位じゃないですか。
僕はこのタイトルを見たときね、知識としては持っておきたいけれど、
今夜急いで読むタイプの本じゃないなって思ったんですよ。
年末年始に時間があったら、こういう本をね、日々の自分の仕事には関係ないけれど、読んでおく本かなって思いました。
つんどくコースの本ですね。
コースですね。タイトル的にね。
なので、僕が代わりに読んでおきましたんで、
これ聞いた皆さんは明日からね、これ読んだことにしていいよ、というふうに解説していきたいと思います。
まずこの本、一言で言うと、ファクトフルネスの資本主義版です。
そう言うと?
ファクトフルネスって、2018年に出版された本ですね。
こちらは、世界ってどんどん犯罪が増えている。
貧困がなかなか問題として解決しない。ずっと貧困のことを世界中に嘆いている。
けれどね、こういうのって全部数字で見ると、良くなってるよ。事実見ようよ。ファクトフルネスだよ。っていうね、そういう本でしたね。
なるほどね。
必ずしもこれは、資本主義のおかげだとかは言ってないわけですよ、ファクトフルネスは。
ただ、世界中の貧困が1日数千万人ずつ減ってますっていう話はニュースにはならない。
ニュースになるのはセンセーショナルで、字幕を引くものがニュースになるのであって、世界がちょっとずつ良くなってる。毎日進歩してるっていうのはニュースにならないんだ。だから数字を見ようぜ。自分で見に行こうぜ。っていうのがファクトフルネスでした。
今回の著書、著者の名誉のために言っておくと、この本はですね、2001年に出版されたグローバル資本主義要語論っていうです。
日本語になってない本がありまして、当時もすごく物議を醸した本があるんですけども、
この本が出版されてから20年ちょっと経ったので、世界の状況も色々変わったし、答え合わせもできるし、新しい状況を書き記そうっていうことで、大幅情報改定版なので、ファクトフルネスの切り口をパチってたわけではないです。
どっちかっていうと、こっちが元祖だったんじゃないかというところまである。
なるほど。うーん、そうだね。
はい、なのでファクトフルネス読んでない方、読んどきましょう。
チャットGPTに聞いても何て書いてあったか教えてくれますから、ファクトフルネスはね。
あー、確かに。分かりやすい本ですし。
で、著者について、著者はスウェーデン出身の歴史家で自由主義者、ヨハン・ノルベリさんですね。
ワシントンDCにあるシンクタンク系統研究所のシニアフェロで、著書のオープンというものと、シンポという著書がありまして、イギリスの経済誌エコノミストでブック・オブ・ザイヤーに輝いているというですね、かなり有名な歴史家、著述家の方ですね。
で、この本がどうして話題になっているかというと、イーロン・マスクがツイッターで激烈にプッシュしたというのがありました。
2023年の10月に、Xでですね、イーロンが、資本主義が成功してきた理由だけでなく、道徳的にも正しい理由が完璧にわかる名著だ。
特に、第4章を読んで、とつぶやいたところ、2700万インプレッションの大反響だったということです。
4章に何書いてあるか気になりませんが。
気になっちゃいます。もうそこだけ読もうかなっていう、とりあえず。
とりあえずね、4章から読んだらいいのかと思うんですけど、4章何が書いてあるかっていうと、タイトルはですね、4章のタイトル、トップ1%はなぜ必要?
もう、もうなんか感じ取っちゃいますね。
感じ取っちゃいますね。
イーロンのポジションがすごい。
追い風ビンビン吹いてますからね。
吹いてますね。
俺のことだ!って思える人、なかなかいないですから。
書いてある内容はですね、さまると、トップ1%の資本家がリスクを取り、人類の発展を推進している。
残りの非資本家、つまり資本家以外ですね。
非資本家はリスクを取らずにイノベーションのメリットを享受しているんだよ、という話。
で、面白い例え話があって、もしもね、1100年生まれの人、今から224年前に生まれた人が、今のビル・ゲイツの生活を見たら、何を羨ましいと感じますか?
うん。
輝きさん、どうですか?想像してください。200年前。
200年前だと、電気もないし、いろんなものがないですよね。もちろんスマホもないし、エンタメも限られてるでしょうし、ご飯も窒素でしょうし、何もないですよね、今の人たちと比べたら。
そうなんですよ。このくもんで面白いのって、ビル・ゲイツって地球上で最もお金持ちな生活を送ってる人の一人ですけど、200年前の人からしたら、羨ましく感じることって、だいたい我々も当てはまるんですよね。
今言ったこと、スマホも持ってるし、まあ多くの人が車とかも持ってますよね、馬車じゃなくてね、車で移動してると。寝る部屋もあるし、洗濯機とかね、あるし、冷蔵庫も家庭にあるし、テレビもね、あるし、すごく薄いし、電話1本で、電話1本というか、スマホを触ってるだけでね、食べ物を届けに行ってくれるとかね、いろんなものあるし、なんだろうな、悪性苦労、働かなくていい、水を汲みに行ったりとかしないですよね。
そういう感じで、200年前の人の価値観からすると、現在の地球で一番お金持ちの人の生活も、資生の人々の生活も、程度の差こそあれ、そんなに違わなく見えるっていうのは面白いアナロジーだっていう話なんですよね。
もっと言うと、トップ1%の金持ちが100倍長く生きるわけじゃないと。人生100年時代とか言われ始めてますけれども、それでも100年の寿命っていうのは、みんな平等、ほぼ平等なのであって、そんなにね、1%だからといって、いいことってあるんかいなっていう話はここに書いてありました。
あとは興味深い話。チャーチェルの発言、議会で言ったんですね。資本主義に内在する悪は、恵みが不平等に共有されるということだ。社会主義に内在する美徳は、悲惨さが平等に共有されるということなのだ。っていうことですね。これも悲惨深いですね。
不平等はあるよと。というか資本主義のこんな部分って、不平等を生むことなんだよ。一方で社会主義っていうのは、悲惨な状況をみんなでシェアすることになるだけ。ということを言っていて、こんなことが4章に書いてあるんですよ。だから要するに議論は、俺がやってることって間違ってないよと。
俺はトップ1%として富を独り占めしたいんじゃなくて、資本主義を前に進めていく、そのためにリスクを取ってやってるんだよということをね、言ってる本なので、まあそれは押すし4章読めって言うだろうなと。
そうですよね。そこに関してはそんなに否定するところはないのかな。恩恵をたくさん受けてますからね。
そうなんですよね。恩恵を受けてるっていうのが、時間しづらいっていうところがあるんですよね。何か苦しい状況に置かれた人が、でもお前より苦しんでる人世界にはいるよみたいな話をされても、あんまり響かないじゃないですか。
だからといって、人類が歴史を経て発展していないっていうわけではないんだっていうですね。だから不幸を捉えるっていうことと、それにどういう意味があるって考えることって別のことなんですよね。
そんなことを思いました。じゃあ改めて、この本どういうことが書いてあるのかっていうことなんですけれども、著者が何回も繰り返すのは、そもそも資本主義っていう言葉は誤解されているという話ですね。
資本主義っていう言葉自体が、資本主義を嫌う立場の人がつけた名前なんじゃないかという話すらあってですね、どうしても資本を持ってる人が、資本が一番大事だよねっていう主義主張に聞こえてしまうんですけれども、
資本主義ってそもそもの意味が、経済の統制権を国のトップや自治体のトップが持つのではなくて、資本家や労働者、そして消費者に渡す、経済の統制権を消費者に渡すっていう仕組みのことを言うんだよっていう。
統制権がどこにあるかっていう話なんですよね。
はいはいはい。なんで今まで国じゃなくて、我々が民主主義的な要素も含まれますよね。
我々の手で、ちゃんと経済を動かしながら方向性を決めていく。国だけに頼ってる状態ではない。社会主義はまさに国が統制してる感じだと思いますけど。
例えば牛乳を買いたいってなった時に、牛乳はローソンから買いなさいって国が言ったらこれは社会主義的なんですよね。
で、牛乳、高いからライフで買います。ライフの方が安いので。
いう時に消費者が自分の意思でどこで買うかを選べる。
っていうのが資本主義の本質なんだという話ですね。
これ買うイコールそれがもう好評権みたいなもんですね。
おっしゃる通り嫌ならそこから買わなければいい。こういう判断をできるのが資本主義のポイントなんだよという話ですね。
で、じゃあ牛乳売るの儲かるじゃんって思ったら、牛乳俺も売ろうって考えて、牛乳を売るために牛乳を売る商売を始めてもいいわけですよ。
ただし、この牛乳を売る商売を始めるためのもとでというものは、商売始める人が自分のリスクでそれなければいけない。
で、そこで取ったリスクのリターンとしてのさっきの1%の人が得ている利益とかね。
資本家として得られる上がりがある利益があるっていう話なんだっていうのはこの本の中で説明されています。
当たり前っちゃ当たり前の話なんだけど、日々のニュースでは置き去りにされる部分ですよね。
最近だと、そうですね。だからGAFAみたいな巨大なメディア企業たちがすごいでかい富を独り占めしている一方で、
どんどんインフレが進んで、紙の買い物も回らない、食にあぶれた人たちがスラムを形成しているみたいな貧富の格差を対比として見せる向きがあるけれども、
それって直接の因果がありそうでないよっていう話をデータとともに丁寧に言ってるっていうのがこの本の全体を通す主張でございます。
本を読んでいく上で、ぜひ皆さんに紹介しておきたいのが、この本にいいのが、後半20ページぐらいの解説があるんですよね。
いろんなエビデンスを見ながら示している本ですね。
いくつか僕が気に入ったフレーズとか、気になった箇所とか、ちょっと引っ張ってみますね。
例えば、著者の強力なメッセージとしてあったのが、
景気の切り分け方に悩むな。景気を大きくしろ。
いわゆるパイとかの話ですよね。
要するに、輸送のみが資本主義ではより飛んでいると。
資本家だけがより資本を増やしている。
これって、トマ・ピケティの批判の主な論点もこれですよね。
金持ちがどんどん金持ちになっていく。
貧困は貧困で、身分が固定されてしまっていると。
これが問題であると言うんだけれども、今回の本の著者の主張は、
本にの総量が大きくなければ、そもそも下に行き渡らないじゃないか。
っていう話ですね。
で、実際に数ある資本主義経済に限らず、
100か国以上の経済のデータを調べていくと、
富めば富むほど、平均も上がっていると。
草が広がって、貧困者が貧困で固定されてしまっているって言うけど、
それは資本主義のせいじゃないんだっていうのが、
こんなエビデンスを示しながら説明されているんですよね。
で、貧困を固定させているのは、むしろ貧困層に対する支援とか、
福祉制度の方なんだよっていう話をしてました。
例えば工場、石炭とかの、
ちょっと50年100年遡っての話に行きますけども、
例えば炭鉱が利益を上げられなくなっているから、
これを閉めましょうっていうことになったときに、
炭鉱府が仕事がなくなるから、炭鉱を閉めるなって言って、
じゃあ政府の補助金を出しながら運営を維持しましょうって言ったときに、
炭鉱の需要、石炭の需要なんか、なくなっていくわけじゃないですか。
一部の今、製鉄業とかを除いてね。
じゃあそれを国のお金を使って補助して、そこらへんの雇用を守ることが、
50年後、100年後の世界から見たときに、
本当に最善の手だったのかっていうのは疑問がありますよね。
でもそうは言っても職にあぶれる人たちがいる、
それを守る必要があるじゃないかっていう、
その場のスナップショットでの、今苦しむ人がいるっていう話と、
将来の拡大につながっていかないじゃないかっていう、
中長期的な社会全体への将来のメリットの話が、
同じテーブルの上で議論されてしまうと、
良くないよねっていうことは繰り返し出てきます。
うん。
グローバル化の弊害として競争が起こるし、
敗者が生まれるっていうのは事実なんだけれども、
その競争って人類がより良くなるために必要なものなんだよっていうのは、
繰り返し説明されていて、
それを置き去りにしちゃいけないよねっていう話で、
冒頭の景気の切り分け方に悩むんじゃなくて、
景気を大きくするためにどうすればいいのかって考えようよっていう話。
この説明する中で、人類は進化の過程で、
将来の発展よりも目先で誰が得をするかを気に取られてしまうんだという話ですね。
誰が得をするかっていうのは、
政府の金集めた税金をどこに使うかっていう話で、
なんであいつらが持ってくんだよっていう文句が阿美共感していくっていうのは、
当然起こる議論だし、
あとは日本みたいに人口が減りゆく、
成長が停滞しているっていう国だとなおさら、
俺たちがすます貧しくなるっていう叫び声が強くなるのも当然。
あとは選挙の局面で補助金を増やしますって言ってる人の方が、
5年後10年後まで経済成長を目指しますっていう人よりも人気を集めやすい。
でも本来的には集めたお金で将来の成長につながる投資にどんどん回していくべきところ、
これが資本主義の原則にのっとった戦略であるべきところを、
今の痛いところに回していく。
現金をつばっていく。
富を再分配していくってアプローチが足を引っ張っていく。
自由市場の良いところ、つまり自由であるっていうところの足を引っ張るようなことはしない方がいいんですよっていう典型的なリバタリアン。
被災政府を主張してるっていうお話ですね。
ひずみがその過程の中で出ますよってことですね。それが格差であり、長期的目線で考えると、
そういう完全なる自由主義にしていけば、トータルで人類は良い方向に向かっていく。
規制とかがその方向に進めるにあたって邪魔してしまうという、
一時的な解決策に見えるけども、長期的な目線で見ると人類の発展を阻害している。
というふうに受け取りました。
まさにその感じですね。