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2025-10-15 24:58

始まりはいつ?【第253号音声版】

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始まりはいつ?【第253号】

カレンダーの始まりを決めるそれぞれの事情について.

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サマリー

今回のエピソードでは、エジプト調査を通じて得られた考古学の背景や紀元の重要性について語られています。また、コンピューターエンジニアリングにおけるエポックの選択とその利用についても触れられています。このエピソードでは、グレゴリオ歴の起源や歴史的なカレンダーの変更について詳しく説明されています。さらに、エジプトでの調査活動を通じて得られた多くの学びや発見についても紹介されています。

エジプト調査の旅
いちです。おはようございます。今回のエピソードでは、始まりはいつについてお届けをします。
このポッドキャストは、僕が毎週メールでお送りしているニュースレター、スティーブニュースの音声版です。
スティーブニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
というわけで、改めていちです。このエピソードは、2025年10月14日に収録しています。
スティーブニュース、steam.fmは、スティームボートの陸美のご協力でお送りしています。
エジプトから帰ってまいりました。前回のエピソードでも少しお話をさせていただいたのですが、
1月ちょっとにわたるエジプト調査から帰ってまいりました。
僕自身は、コンピューター、サイエンティスト、エンジニアとして、このエジプト調査、河合ゆきのり先生、
エジプト考古学者河合ゆきのり先生を率いるエジプト調査隊のメンバーとして、
実際には副隊長、ヴァイスディレクターとして参加させていただいているのですが、
よければ、河合ゆきのり先生のYouTubeチャンネル、河合ゆきのりの古代エジプトを見て、
何をやっているかぜひ見ていただければなと思うんですが、
僕はその調査隊の中で、もともとというか本来はエンジニアとして参加してきたわけなのですが、
今回のミッションでは、プロの考古学者たちにまじって、
考古学者の両文である発掘であるとか、ドローイングといって現場の記録、
コンピューターを使わない人の手による記録、
そして恐れ多いことに、現場の考古学的解釈についてもお手伝いをさせていただいています。
もちろん最終的には、プロの考古学者たちによるチェックというのが入っていくのですが、
それでも僕の書いたインタープリテーション解釈というのが、英語で書いてはいるのですけれども、
1次資料というのもおこがましいですね。ゼロ次資料としてデータとして構成に残っていくのかなと思うと、
ちょっと時々、ある意味僕はコンピューターサイエンティストとして、
例えばコンピュータープログラムというのをGitHubというウェブサービスに残していったりとか、
しかもGitHubに残したものは、世界のデジタルアーカイブに残っていくものですし、
それからエンジニアとしてハードウェア、僕は勝手にパイナップルコンピューターと呼んでいるハードウェアについては、
出荷されて作品として残っていて、これはものとして世界に残っているので、
それはそれでリリースの瞬間というのは緊張するし、ドキドキして残していっているものなんですが、
こういった人文学の世界でデータが残っていくというのは、ドキドキしながらやらせてもらっているところです。
紀元に関する考察
僕も50歳過ぎているので、まさかこの年になって新しいことを習いながら何か記録を残していくとは思っていなかったので、
本当に皆さんに感謝しつつドキドキしているところです。
この考古調査においては、例えば考古調査は特にエジプト考古だと、表面を薄く剥いでいって、
おそらく日本考古、僕は日本考古は本当に数年ぐらいしか体験したことがないんですけれども、
剥いでいってこの地層は何年、この地層は何年とやっていくんですが、
特にエジプト考古になると、古代エジプトというのは全部紀元前になるんですよね。
日本の考古ってどうしても文明が紀元後になるので、紀元後何年というふうな記録をしていくんですが、
エジプト考古の場合紀元前何年というふうになっていくので、やはり紀元というのが大事になってくるんですよね。
ということをいつも気にしていくわけです。
現在から何年前という数え方は直感的でわかりやすいのですが、現在がどんどん進んでいっちゃうので、
やはりどこかに基準点が必要で、それが紀元というのはよく使われています。
僕たちが使う西暦の紀元というのが、世界共通で使われている紀元になります。
日本戦のカレンダーでも今年が2025年とか書かれているわけですよね。
もちろん日本戦のカレンダーだと今年が令和7年というふうにも書かれているわけなんですが、
その令和にしても一つ前の平成にしてももう一つ前の昭和にしても、西暦を基準に設計されています。
遡ると戦前の日本では後期、天皇の法に西暦の歴で、紀元の紀で後期というものも使われていましたが、
これだって西暦を何年分遡るというふうにして西暦を基準に設計されていますし、
現在でも、後期は今使われていないですが、タイで使われている仏歴ですね。
仏歴も西暦を基準に計算されているので、やはり西暦紀元というのが世界標準というか、
僕たち人類が今共有している唯一の紀元というふうには言えるんじゃないかなと思います。
西暦というのはよく知られている通り、紀元1年1月1日から始まるカレンダーです。
ちなみに紀元1年1月1日というのは日曜日というふうに決められています。
この紀元1年1月1日というのはイエス・キリストが生まれた年ではなくて、
イエス・キリストが生まれて最初に迎えたお正月ということになります。
イエス・キリストが生まれて最初に迎えたお正月が紀元1年1月1日ということになっているんですが、
西暦が発明されたのが西暦525年なんですよ。
つまり525年に遡って紀元1年というのが設定されたということで、
つまり6世紀におよそ500年遡って西暦を決めたということで、
実は間違っていることが確定しています。
イエス・キリストはもっと昔に生まれていたということが現在の調査では分かっています。
とはいえ今さら西暦を動かすわけにもいかないかなということで、
今年このエピソードを収録しているのは2025年なんですが、
いや実は2029年でしたわとか言われても困りますよね。
なので2025年は2025年ということになっています。
だからイエス・キリストは実はお誕生日でも何でもない年をずっとお祝いされているし、
一説によると12月25日クリスマスの日、西ヨーロッパでのクリスマスの日というのが
誕生日ということにされていますけれども、これも聖書に書いてあるわけでもないですし、
証拠があるわけでもないですし、まして東ヨーロッパではそもそも12月25日というのが
キリストの誕生日とはされていないので、それも怪しいということで、
よく分かっていないんです。何年生まれなのか何月何日生まれなのかというのは
せっかくには分かっていないんだけれども、一旦期限1年1月1日はこの日にしましょうというのを
現在から遡って決められているということなんですね。
逆に言うと根拠はないんだけれども、決めちゃった日というのは動かしたくないというか、
それを動かすのはややこしいので、みんながそう信じているならそうしましょうという日。
これをエポックというふうに僕たちは呼ぶんですが、そういう日が決まっているということです。
コンピューターのエポック
一方で、僕たちのカレンダーとか考古学の調査とかでは、
ファンタジーかもしれないけれども、期限1年1月1日というのはこの日だというのに決め打ちするんですが、
エンジニアリング、特にコンピューターエンジニアリングにおいては、
もっと使いやすい、もっと確実な日を使おうということにはなるんですね。
それは任意の好きな日でいいわけで、なぜかというとコンピューターというのは計算が早いので、
任意の日をエポック、始まりの日にしておいても、それを西暦に換算するというのは簡単なことなんですよ。
例えば、令和、今後ずっと令和でいくのであれば、令和7年か2025年というふうに対応が1年、
その令和8年か2026年決められるので、足し算は簡単ですよね。
人間にはとっては大変かもしれないけれど、コンピューターにとっては簡単なので、
その対応関係が分かっていれば簡単ということで、
じゃあそのコンピューターにとってのエポック、始まりの日というのは好きに選べるということで、
コンピューターとしては、よく使われているのが1970年1月1日なんですが、
最初にもうちょっと別な例、マイナーな例からご紹介をしておきたいと思います。
Mac、それからiPhone、iPadのアプリですね、OSではなくてアプリの方ですね。
アプリの方は2001年1月1日を始まりのカレンダーにしています。
2001年1月1日から何年でも何日でもなくて、何秒経過したかという秒数をカウントしています。
コンピューターなので、日数よりも秒数の方が便利ということで、
よくファイルのタイムスタンプとかって何時何分何秒まで書かれていますが、
それはエポックからの経過秒数をカウントしているから書けるわけですね。
iPhone、iPad、それからMacのアプリは2001年1月1日からの経過秒数をカウントしています。
Macはちょっとややこしいのは、OSの内部では1970年からの経過秒数をカウントしています。
Windows 11はちょっとマニアックで、1601年1月1日からなんですよ。
おそらくこれはWindows 11というかマイクロソフト製品がMS-DOSの時代から、
1980年代のマイクロソフト製品から、投資でタイムスタンプというか経過時間を扱うために、
1601年からのカウントにしています。
1600年じゃなくて1601年にしているのは、おそらく1600年というのがウルウド氏的には例外なんだ。
1600年と2000年というのはウルウド氏の例外で、400年に1回の例外なんですよ、ウルウド氏なんですよ。
僕たちが使っているグレゴリオ歴というのは、100年に一度ウルウド氏が入らない年があるんですが、
400年に1回ウルウド氏があるので、1600年と2000年がそれに当たるので、
マイクロソフトの場合は1600年を嫌って1601年から、
アップルのアプリケーションに関しては2000年を嫌って2001年からということになっているんじゃないかなというふうに思います。
カレンダーの起源と変更
じゃあ1600年より前、例えば期限1年からの経過秒数というのをカウントしてもいいんじゃないかなという話もあるっちゃあるんですけれども、
実は西暦って連続していないんですね。
一つには僕たちが使っている西暦というのはグレゴリオ歴という小読み歴なんですが、
グレゴリオ歴というのは1582年10月4日木曜日の翌日が1582年10月15日金曜日になっているんです。
もう一回言いますね。1582年10月4日木曜日の翌日が1582年10月15日金曜日になっているんです。
曜日は連続しているんですが、10月4日の次が10月15日ということで、
6日、7日、8日、9日、10日、11日、12日、13日、14日が合計9日間がなかったことになっているんですね。
これ何でかというと、大印歴と大洋歴を合わせるためというのが一番簡単な説明になろうかと思います。
日本でも明治6年大印歴、それまで使われていた大印歴を西洋の大洋歴に合わせるために、日本の場合大印大洋歴ですね。
大印大洋歴を西洋の大洋歴に合わせるためにめっちゃ彼の中飛ぶんですが、これは西暦でも同じことが起こっています。
1582年以前のコンピュータファイルというのはコンピュータがないので、残っていないので、それは考える必要はないのかなんていうので、
マイクロソフトはじゃあということで1601年1月1日をカレンダーの始まりに設定しているということになります。
もしも西暦の起源1年1月1日から数えていくとすると、
秒で数えていくと2001年1月1日というのが起源1年1月1日から、僕も計算したんですが、
73万486日経過しているので、秒で数えると63.1ギガ秒というふうにニュースレターでは書かせてもらったんですが、
1000でしょう、100万でしょう、10億でしょう、631億1399万400秒ということになります。
2001年1月1日の経過秒数というのが、この起源1年からの経過秒数として数えることができます。
この1582年の改歴を踏まえてもちゃんと計算することはできます。
現在の1582年以降の現在の履歴をグレゴリオ歴、それ以前をユリウス歴というふうに呼ぶんですが、
そのユリウス歴からグレゴリオ歴への変更を考慮しても、コンピューターを持ってすればちゃんと計算はできます。
できるんだけれども、それはめんどくさいということで、現在ではあまり採用されていないということなんでしょうね。
エジプトでの調査活動
ただし、僕たち高校学を扱う、特にエジプト高校学、日本高校は奈良時代、平安時代扱うと起源後だけなので問題がないんですが、
それでも弥生時代、縄文時代扱う場合、それから古代中国、古代エジプト扱う場合は起源前を扱わないといけないので、
そうすると、起源1年1月1日を固定するとして、その前の日付をどう数えるかという問題は生じてくるわけですね。
その一つの問題が、起源1年の前の年が何年かということですね。
起源1年の前の年、歴史上は起源前1年になります。これ困るんですよ。
起源前1年から起源1年までの間って間がないので、1年しか経ってないことになるんですが、おかしくないですかね。
1からマイナス1を引くと2になるんですよ。
ビルの地下1階と地上1階の違いみたいなものは、地上1階から地下1階を降りるのに階段を1階分降りるんですけれども、
数学的にはマイナス1を計算すると2になるので、階段2階分降りるんですかという話になっちゃうんですよね。
イギリスの場合は、日本の1階というのは0階、グランドフロアなので、その問題が生じないんですけれども、
同じことがこのカレンダーにも言えて、天文学者は起源1年の前の年を起源0年、
起源1年の2年前を起源マイナス1年というふうにカウントします。
なので、僕たちが起源前100年と呼んでいる年は、天文学者によるとこれは起源マイナス101年というふうになるんですね。
その方が計算がしやすいということで、僕もエンジニアとして高校学者の先生たちには、
天文学的記念法と呼ぶんですが、起源0年というのを導入してもらって、
高校学でいう起源前1年というのは起源0年、高校学でいう起源前2年というのは起源マイナス1年というふうに計算してもらえないかなということを
訴えようかなと思っています。
まだまだ高校学者たちが採用してくれるまでには時間がかかると思うんですが、お願いしていこうと思います。
高校学者の中には、知識学者なんですが、
いっそのこと、起源前1万年を新しい0年にしたらどうかなということも言われている方もいらっしゃいます。
というわけで、今回のエピソードでは、始まりはいつというテーマについて、
僕が毎週メールでお送りしているニュースレター、スティームニュース第253号からお送りをさせていただきました。
本当に、エジプトでシンキというすごく小さなピラミッドがある場所で発掘、調査させていただいていたのですが、
その中でも毎日エンジニアとして毎日サイエンティストとして非常に多くの学びがあり、また高校学的な発見もいろいろあったので、
こちらは高校学者である河合幸成先生からYouTubeで発表があると思うので、ご期待いただければと思うのですが、
僕自身もこんな風な学びがあったということを、スティームニュースの内容に絡めてお話をさせていただきました。
本当に全然本筋ではないのですが、エジプトは暑かったです。日陰で48度まで行きました。
河合先生は名古屋大学の教授でいらっしゃるので、朝から調査しているのですが、朝7時から7時半くらいに温度計を持って行っていたのですが、
38度とか39度になってきて、僕は河合先生をユキさんと呼んでいるのですが、ユキさん、38度超えましたよ、体温を超えましたよと言ったら、
いや、名古屋より涼しいですとか、でも涼しい顔で言われて、彼はイケメンなのでいちいちに尺にされるのですが、かっこいいのですが、
何を言っても暑いじゃないかという話をさせてもらっていました。
労働基準法を考えてくださいよ、みたいなことも言わせてもらいました。
やはり温度が高くなってきて、次から調査隊の備品として温度計を購入するというところまで同意いただきました。
日本に比べると湿度がものすごく低いので、空調服を着るとかなり涼しくなるというのも、今回実験を通して試させてもらったので、
次のシーズンからは僕も空調服を持って行こうかなと思います。
今回も最後まで聞いてくださってありがとうございます。
24:58

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