絶滅種の復活について
いちです。おはようございます。今回のエピソードでは、絶滅種の復活とレプリカントの夢についてお届けをします。
このポッドキャストは、僕が毎週メールでお送りしているニュースレター、スティームニュースの音声版です。
スティームニュースでは、科学、技術、工学、アート、数学に関する話題をお届けしています。
改めまして、いちです。このエピソードは、2025年4月21日に収録しています。
このポッドキャスト、STEAMfmは、スティームボートの取り組みのご協力でお送りしています。
このエピソードでは、スティームニュース第230号から、絶滅種の復活とレプリカントの夢というタイトルでお送りをさせていただきます。
こちらのエピソード、どんな話かというと、化石からDNAを抽出して、絶滅種を現代に蘇らせることができるのかという話です。
最近ですね、多くの科学系メディアがこんなニュースを流していたんですね。
1万年前に絶滅したダイヤウルフという白い狼、これを科学者たちが現在に復活させたというものなんです。
映画ジュラシックパークのようですね。このニュースが英語圏はもちろん日本語にも翻訳されて、様々なメディアで紹介をされていたんですね。
1万年前に絶滅した白い狼が現在に復活された。本当かな?
もちろん会議的なコメントもたくさん日本語に翻訳されて紹介されています。そちらもですね、このエピソードの中でご紹介をしていきたいと思うんですが、
クローン技術とレプリカント
まずはその科学者たちがどんなふうにこれまで絶滅した生き物たちを復活させようとしてきたのか、
技術的にそんなことは可能なのかという話をご紹介させていただきたいと思います。
ぜひニュースレターと合わせてお楽しみください。
絶滅種から遺伝物質であるDNAを抽出する技術は、1984年に日系アメリカ人生物学者のラッセルヒグチ、
ニュージーランド出身の生物学者アラン・チャールズ・ウィルソンらによって開発されました。
彼らは19世紀に絶滅したシマウマの一種、クワッガの乾燥標本からDNAの断片を抽出することに成功したのです。
その後、スウェーデン出身の遺伝学者スバンテ・ペーボラが1985年に古代エジプト人のミイラからDNAを抽出することに成功しています。
また彼らは標本からDNAを抽出する技術を改良し、ネアンデルタール人の全遺伝情報を解読することに成功しました。
この功績によりペーボは2022年のノーベル生理学医学賞を受賞しています。
ただし、標本からDNAを抽出するのは容易ではありません。
DNAは時間とともに分解されていくため、古い標本からは完全な形でDNAを取り出すことは困難です。
また標本に含まれる微生物のDNAが混入する可能性もあります。
そのため標本から抽出したDNAは断片的なものになりがちです。
これらの断片を現代のコンピューター技術を使ってパズルのように組み立てることで、元の生物のゲノムを推定するのです。
ゲノムというのは遺伝子のことです。
なお標本は動物の骨格、ミイラ、植物、氷や凍土、高達地ですね。
そして湖や海の底に閉じ込められた動植物の組織などです。
残念なことに化石というものが残っているのではないかと考えられますが、
この化石というものが残っているのではないかと考えられます。
残念なことに化石の中からはDNAは出てきません。
おそらくもうなくなっているんだと思うんですが、ひょっとしたらですね、
ほんのちょっとは残っているかもしれないですが、今のところ見つかったという記録はなかったと思います。
映画ジュラシックパークでは、コハクに閉じ込められたカ、モスキードですね。
コハクに閉じ込められたカが恐竜のDNAを持ってたという説、まあ説というか、想像をしています。
恐竜のDNAをなぜカが持っているかというと、カは血を吸うからですね。で、恐竜の血を吸って、恐竜の血液中のDNAをカが持っていて、それがコハクに閉じ込められたという設定です。
カが恐竜の皮膚を突き刺して血を吸えたかどうかっていうのもよくはわかりませんが、
ただコハクに閉じ込められた昆虫からということで化石ではないので、少しだけリアリティはあるかもしれません。
ただし、恐竜、最後の恐竜がいた白亜紀が6600年前なので、残念ながらDNAは数万年から数百万年で分解されるそうなんですね。
そうなので恐竜のDNAというのを現在復元することはできないと考えられています。
ところでですね、その動物のDNAが手に入ったところで、それを一匹の動物にするにはどうすればいいのかと。
DNAが手に入りました。遺伝子が手に入りました。で、その遺伝子から動物を作ることはできるのかっていうと、
それに非常に近いものが動物のクローン技術ですよね。
クローン羊とかクローン猫とか聞いたことがあるかもしれません。
クローンっていうのは生きている動物の複製を作る技術だけではないんですね。
理論上はクローン元、つまりドナーは生きていても死んでいてもまして絶滅していてもいいんです。
遺伝子さえ手に入れば。
ドナーが生きている場合は、ドナーの体細胞、体を作る細胞から細胞核、これはDNAを保護している核ですね。
細胞の中の中心核を取り出して、同種の動物の生きた卵細胞あるいは初期肺に移植する方法が取られます。
羊の場合は羊の体細胞の細胞核を取り出して、体細胞、体の中のどのような細胞であっても、その羊を作る全遺伝子、全ゲノムは
細胞の中に入っているので、体のどこを取ってもその遺伝子だけは同じなんですね。同じものが入っているんですね。
なので理論上はどこから取っても良くて、理論上はですよ実際には多分すごい難しいんだと思うんですが、
体細胞からこの核を取り出して、それを卵細胞あるいはもう少し分割で進んだ初期肺に移植する方法が取られるそうです。
この動物のクローンの場合はこの生きた体細胞から取るんですが、この遺伝子工学技術によって
元の動物が死んじゃっていてもあるいは絶滅しちゃっていても、遺伝子編集でその遺伝子を導入してあげれば
原理的にはその動物のクローンが作られる、作れるということなんだそうですね。
動物のクローンは1996年にドリーという名前の羊で初めて成功しました。
ドリーはイアン・ウィルムットとキース・キャンベルらの研究チームによって作られた世界初のクローン哺乳類ということになります。
このクローン技術を使ってこれまでにマウス、
今変な発音しましたね。マウス、牛、豚、猫など様々な動物のクローンが作られています。
2001年にはアメリカでコピーキャット、略してシーシーという名前のクローン猫が誕生しています。
クローン猫、シーシー。シーシーは世界初のペットクローンで
アーノルド・シュワレッセ・ネンガー主演の映画シックス・デイに出てくるリペット技術のモデルになっています。
リペットというのはリートペットでペットをもう一度っていう意味ですね。
映画の中では寿命を迎えたペットのクローン、若いクローンを作ることでペットが永遠の命を持つというような設定になっています。
コピーキャットというのは英語では模倣犯というような意味もあるんですが、まさに猫のコピーだったからコピーキャット。
あるいはクローンキャットというふうにも解釈できるシーシーという名前がつけられていて、このシーシーはどうも長生きしたみたいです。
確かね19歳まで。 猫はねもうどれだけ長生きしてもまあまあ
20歳前後で亡くなりますから 20歳っていうとねもう化け猫ですから19っていうのは結構長生き
いいなんじゃないかなと思います。 ちなみにですねこの映画シックスデー主演のアーノルドシュワルツネガーはですね
ゴールデンラズベリー賞の ラジー賞の最低主演女優、違う最低主演男優賞と
最低女演男優賞の両方にノミネートされるという 一種の海峡を達成しています。
過去にも現在に至るまで他に その最低主演男優賞と最低女演男優賞の両方を取った人はいないです。
まあシュワちゃんもノミネートされただけで取ったわけではないんですがね。 でも両方取るってすごいですよね。
まずそういう設定の映画でないと取れるチャンスないですから これなかなかすごい話ですよね。
クローン技術が生まれてくる動物にどのような影響を与えるか まだ分かっていないことが多いです。
また人間そのもののクローン作成というのは 世界中の多くの国で法律で禁止されています。
ただし人間つまり人の受精卵から人ES細胞を作ることは 国によって条件付きで認められています。
人ES細胞は人のあらゆる臓器を再生できることが期待されています。
これ映画6D、現代が6Dで日本語タイトルが6Dayなんですが、ここでも再生医療というのが一つのキーワードになっていました。
ES細胞っていう単語は確か出てこなかったと思うんですが、その 人間をクローンする会社がこの映画の中に出てくるんですね。
なぜ人をクローンしないといけないのか、社会的ニーズがあるのかというので、臓器は再生医療で、おそらくは人ES細胞から作ることができる。
心臓だって肝臓だって腎臓だって作れる。 だけど脳は作れないんだから、それは
人間そのものをクローンするしかないというような設定で、映画の中のストーリーが進行していました。
ここは冒頭で紹介されているので全然ネタバレではないので、 ぜひね映画の方も楽しんでいただければと思います。
最低主演団優勝。 ノミネートですからね。撮ったわけではないですからね。
そこまでひどくはないんじゃないかなと思ったんですが、僕シュワちゃんファンなのでちょっと引き目に見ているかもしれません。
フィリップ・K・ディックの小説、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?では、 電気仕掛けの人造ペット電気羊と人間そっくりのネクサス6型アンドロイドが登場します。
本作を元にした映画ブレードランナーでは、アンドロイドをレプリカントと呼んでいます。 アンドロイドというと電気仕掛けの中身ロボットっていうねイメージが強いんですが、
小説の方、フィリップ・K・ディックの小説の方でもアンドロイドはなんかこうバイオアンドロイド。
要するに人間のクローンですよね。ちょっとこう、人間より高性能なクローンという設定だったので、そういう誤解を招かないように映画ブレードランナーの方ではアンドロイドのことをレプリカントという風に呼んでいました。
レプリカントというのはね、あのレプリカですよね。 クローンという意味ですね。
このレプリカントの製造方法というのは小説の中でも映画の中でも明示はされていなかったんですが、おそらくはクローン技術を使ったんじゃないかなということを匂わせる描写がありました。
さて冒頭のダイヤウルフのお話に戻りたいと思います。 アメリカのスタートアップ企業コロッサルバイオサイエンシーズは
コロッサルバイオサイエンシーズの挑戦
脱絶滅を謝罪に掲げ、13,000年前に絶滅したダイヤウルフを蘇らせたと主張しています。
このコロッサルバイオサイエンシーズは北アメリカのどこかに広大な保護区を所有しており、そこに3匹のダイヤウルフを歩き回らせているんだそうです。
このダイヤウルフというかダイヤウルフとされる白い狼は、絶滅したダイヤウルフの骨から
DNAを抽出し、遺伝子編集によって現存種の灰色狼にダイヤウルフの遺伝子情報を導入したそうなんですね。
導入した遺伝子の数は20箇所なんだそうです。 生まれたダイヤウルフにはそれぞれロムルス、レムス、カリチと名前が付けられています。
ロムルス、レムスといえばローマ建国神話に出てくる初代ローマ王と弟なんですが、この兄弟
狼の父を飲んで育ったと言われていますから、その名前を拝借したということなんだと思います。
ロムルスとレムスは人間、ローマの王様ですから人間なんですが、狼に育てられたので、それを狼の名前に逆に拝借したということだと思います。
この復活した、復活っていうのは仮カッコ付きの復活ですが、復活したダイヤウルフですが
MIT テクノロジーレビューによると 巨大な幻想
純然たる古代宣伝 詐欺的という声も上げられているそうです。
この MIT テクノロジーレビューによると イギリスのイーストアングリア大学のアンダース・バーグストローム講師は
そのような動物をダイヤウルフと呼ぶことはできませんし、ダイヤウルフが絶滅から蘇ったというのは正確ではありません。
それは改変された灰色狼ですとも言っているそうです。 人類が文明を築いた頃にはダイヤウルフが絶滅しているのですから
本物のダイヤウルフを見たという記述は手に入らないんですよね。 なのでダイヤウルフを蘇らせたというのは言ったもの勝ちになりがちなんです。
研究資金と広告の影響
今のご時世、特にね2025年からのアメリカの大学や研究機関の
置かれた立場を見ていると なんとかね
ニュースを作って
研究資金を集めてという商売もしないとってなる気持ちはわかるんですが ちょっと古代宣伝も入っているのかなと僕も素人ながら
感じます。 というわけでね僕がお送りしているニュースレタースティームニュースそしてこのポッドキャスト
steamfm は寄付だけで運用をすることにしています。 広告を入れるとスポンサーの影響というのは
広告スポンサーの影響というのは いくら出ませんとは言っても
まあ気を使うこともあるしそれに何より そのビューを稼ぎたいという欲求が生まれると思うんですよね
でそうするとあの ファクトチェックよりもビュー稼ぎの方が優先したりして
まあ 科学的な内容から
離れていっちゃうかなということを危惧して
steamfm そしてニュースレタースティームニュースは広告なしで寄付だけで運用をさせていただいています
ここらへん僕が別の活動として取り組ませてもらっている TEDx とイベントこれは
広告はもちろん挟まないんですがスポンサーの受付はしていて イベント会場とかでは広告であるとかブースを出す
であるとかを認めているのでそこらへん少しね あのうまくバランスを取る方法もあるんじゃないかなぁとは思うんですが
まだちょっとその規模ではないので当然 広告なしでお送りをしたいと思っています
で今回のエピソードの内容をお送りした steam ニュース第230号に関してはご寄付いただいている方に
youtube live で ニュースレターの解説を映像付きでお届けするというね
映像といっても僕の喋っている姿とそれから何枚かスライド写真を用意して お送りをするというね
イベントを試験的に実施をさせていただきました こちらは
steam ボート乗組員とまあ steam ニュースに定期的にご寄付いただいている皆様に アーカイブをこれから公開する予定です
すでにねあのリアルタイムに参加してくださった方は同じアドレスで アーカイブをご覧いただけます
こういったね動画を伴ったイベントとか配信の距離感っていうのが僕まだ 掴めてなくてあの2020年からのコロナの期間っていうのは
学生たちもねあのステイホームであの大学には出てこれないと 授業もオンラインであるとか当時はねその新入生とかでまだネットの回線が携帯しか
ないとかで遅いんであの動画見れませんとかねいうこともあったので 録画講義をサーバーに上げといて
んで まあ
回線のついている夜間にダウンロードしてみてくださいとか まあ3密を避けてくださいっていうねあのキーワードがありましたよねまあ密集しないように
それからコロナは飛沫で感染しますから 会食をしないようにとか会話をしないようにということであの大学の音教室と無線
ランは開放していたので 友達と会わずにひっそりと大学に来てひっそりと動画を見てでレポートを出し
なさいとかね そんな運用をしていましたでちょうどその頃
だから僕も教室行って授業できないので 海辺の公園に行ってまあ海辺だとね風も吹いてるし
あの 密になることはないのでそこでゴープロとかね
カメラを持ってって 屋外で
トークを収録するということをやって youtube に上げていました 今でもねあのそのページは残っていてんで
そうですねその youtube から音声だけ切り出してポッドキャストを始めたのが このスティーム fm の元になった
ポッドキャストの始まりだったんですが 今ねまたこのぐるっと一周回った石もあったのかどうかわからないですけれどビデオ
ポッドキャストってね流行りですよね あのこういった音声だけでお送りしている内容とは別に収録風景もカメラ回して
おいて でその収録風景ごと youtube にアップするというもの
で 聞いた感じでは
8映像ごと編集をかけてますねまぁ僕のポッドキャストはまああんまり編集は入って ないんですけれども
あの見た感じでは 音声を猫ずっと対話形式のポッドキャストとかであっても
まあ音声をところどころ高カットしたりとか 言い直した部分カットしたりとかましているとは思うんですね
で 音声の場合だとまあ音声だけ編集すればいいんですが映像付きの場合だと映像ごと編集して
一旦だから映像として完成させておいてそこから音声トラックだけ ポッドキャストに配信してますここはねあの
ポッドキャストの配信サーバーによっては自動でしていると思うんですけれども なので映像編集を1回しないといけないっていうところがあって
で それちょっと面倒だなぁとか思ってるんですけどまぁその考え方がもう古いんですかね
だからファイナルカットでポッドキャストとればいいわけですよね 違うのかなみんなどうしてるのかな
すでにしているよとかあのやり方知ってるよという方で聞いてらっしゃる方 いらっしゃれば
良ければコメントとか x の dm とかで
教えていただけると大変嬉しいです 全然ね
元々 youtube で顔出しはしているのでそこ隠す必要はないんですが あのいいやり方をまだ思いつけてなくてこんなことを聞いてみました
というわけで今回も最後まで聞いてくださってありがとうございました またね良ければニュースれたスティームニュースの方もメールでお送りしている
スティームニュースの方もアーカイブを楽しみいただけますのでお読み頂ければと思います スティーム fm の市でした
さんたいん ゆっけーさん
me me
さんたいん エラーカーンスティッキャラリーナーウィッチワイ
フィーバーラッキー メーバーゲッツを
私が何をすればいいか分からない
私たちを見てください
あなたと私の間に何も持っていません
私たちが見つけたこの夢を生きている
私たちを見てください
私たちを見てください
私たちを見てください
私たちの前にたくさんのものが待っています
私たちはまだ見つけられていません
