起業のデットファイナンス、累計1300件、96億円超の融資をサポートしてきた、INQ代表で、スタートアップ大好き、若林哲平が、
ファイナンスのお役立ち情報はもちろん、起業家、スタートアップ、ステークフォルダーとの対話を通じて、ファイナンス起点のストーリー、理論と実践をぼちぼちお届けする番組です。
皆さんこんにちは、INQの若林です。
こんにちは、INQの遠藤です。
ベンチャーデットのテーマにお伝えしていますが、若林さん、前回のまとめを教えてもらえますか。
前回は、ベンチャーデットの成り立ちということでお話しさせていただきました。
1980年代に、シリコンバレーから、シリコンバレーバンクというところを中心に始まった資金注達手法と、
課題感としても、エクイティファイナンス、VCからの出資だけだと資本効率が悪かったり、規約化の問題があるよね、
というようなところで、規約化しない保管手段としてベンチャーデットというのが盛り上がってきたというのが米国で、
日本だとどうだったかというと、日本政策金融高校の進化部予約権付与支みたいなところが、
2007年に立ち上がっていたんですけれども、民間によるベンチャーデットというところで、
青空企業投資さんが2019年、静岡銀行さんが2021年にベンチャーデットの提供を開始しまして、
2021年頃からフィボットさん、ヨイさん、私募証券などのベンチャーデットというのが
紡いできたというような流れですかね。
ありがとうございます。踏まえて今回は、
ベンチャーデットのプレイヤーについてお話しできればなというふうに思います。
先ほど成田地の中にもいくつか挙げてもらいましたけれども、
ちょっと網羅的にぜひ教えてもらいたいなと思うんですけれども、
前に改めて、日本の中でのベンチャーデットの定義。
そうなんですよ。ちょっと定義を整理しなきゃいけないなと思っていて、
成田地のところでお話しした、そのシリコンバレーバンクなどが提供していたベンチャーデットと呼ばれるもの。
これは米国でもベンチャーデットと言っていたし、
そのまま大沢企業投資さんとかもベンチャーデットと呼んでいるものについては、
基本的にエクイティキッカー付きの融資、進化部予約券付きなどですね。
エクイティキッカーをつけて、それにデッドモークつけて、両方の性質を持っている。
なるほど。
これが本来的な意味、協議のベンチャーデットなんですけれども、
今ベンチャーデットと日本国内で呼ばれているものの中には、
実はエクイティキッカー付けないスタートアップ向けの融資、
デッドアップファイナンス、デッドファイナンス、スタートアップデッドなんていうふうに呼んだりもするんですけど、
そういったものもあるんですよね。
単純にスタートアップベンチャー向けのデッドという、そういう意味合いなんですか?
そうですね。
みたいなものも今広い意味ではベンチャーデッドというふうに呼ばれていると。
ここちょっとルーハみたいな話で、
もともと協議のベンチャーデッドをやってた方からすると、
それはベンチャーデッドじゃないでしょって言いたくなるところもあるんだけど、
広くエクイティキッカーなどを付けないけど、スタートアップ向けのデッドのことを、
協議のベンチャーデッドと、ここでは呼ばせてもらいますという感じで。
さらに言うと、RBF、レベニューベースドファイナンスですね。
将来の売りかけ債権、将来の売上などを今現金化するだとか、
あるいはファクタリングであったりとか、
BNPLと呼ばれるような、例えば広告費などを立て替えてもらって分割払いできるようなものもですね。
厳密にはデッドファイナンスというものではないというか、分類されないものにはなってくるんですけども、
スタートアップの資金繰りを支えるような、そういうサービスが多様に出てきていますと。
こういったものも広く、企業家の中でベンチャーデッドの中にくくられて話されているようなケースもあったりはするので、
ここも広くはベンチャーデッドだが、ここではスタートアップ向け資金繰り支援サービスと整理してお話しできればなと思っています。
というのが前提というところの定義。
競技のベンチャーデッド。狭い意味。これは進化部予約権などのエクイティティ結果をつけるデッドのことですね。
で、抗議のベンチャーデッド。広い意味では進化部予約権などのエクイティティ結果をつけないけど、スタートアップ向けのデッド。
それから厳密にはデッドファイナンスじゃないかもしれないが、スタートアップの資金繰りを支えるものとしてのRBFとかファクタリングとかBNPLといったような、
スタートアップ向け資金繰り支援サービス。この3つに分類します。
ということなんですけど、それぞれのプレイヤーってどのような方々がいらっしゃるの?という話ですね。
これ、公的にまとめているものがあるわけじゃないんです。
そうなんですね。
でも、我々が多く、企業家の皆さん、スタートアップの皆さんとお話をしていく、相談をいただいたりとか情報交換する中で見えているところでですね、
主要なところをカオスマップとしてまとめさせていただいたりとかしてるんですけど、
岡本さんまとめてもらってますね。
そこから少し抜粋をするような形でご紹介できればなと思っております。
ぜひぜひ。
まず前提として、日本製作金融高校さんの新規開業スタートアップ支援資金であったりとか、
信用保証協会の保証をつけたような、いわゆる保証協会付有資といったようなものがありまして、
これらはベンチャーデッドなどに比べると金利も低いですし、そういったもので仮にできるんだったら、それはそれでいいよねということで、
スタートアップでもそういった制度を当然使うわけなんですけど、
一旦それはベンチャーデッドっていう括りではなくて、
あくまでも中小企業、スモールビジネスの方々でも使える融資として一旦置いておきます。
といった上でベンチャーデッドなんですけど、
まず、エクイティー結果ありでもできるし、場合によってはなしでもいけるっていう金融機関で言いますと、
主にエクイティー結果付きでやるのが静岡銀行さん、青空企業投資さん、
それから日本製作金融高校の中小企業事業。
製作金融高校さんもあるんですね。
これも静岡部有明技術というのがありまして、
新事業スタートアップ支援室という専門部署があって、ここは取り扱っています。
それから、たとえば水穂キャピタルさんとか、
水井住銀行さんなんかもエクイティー結果ありなしの両方やっています。
他にも東京スターさんとか、あとJA三井リースさんとか、
いったところもベンチャーデッド提供したりしていますというところですね。