1. ストーリーとしての思想哲学
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2023-03-12 07:22

#8 〈笑い〉という行為が発生する条件 ヨーロッパ編

ヒトが笑うという行為が発生するためには、どのような条件が必要なのでしょう。
漫才を見て笑ってしまうのはなぜか?ヒトはどういうときに笑うのかという話をします。

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ストーリーとしての思想哲学
思想染色がお送りします。今回は、笑いという概念について話してみたいと思います。
人間はなぜ笑うんでしょうか? これ、あなたが笑うのはどんな時ですか?っていう問いなんですけど
例えば、お笑い番組を見た時に笑うのはなぜですか?とか これを説明しようとすると結構ムズくないですか?っていう話を
今日はしていきたいと思います。 まずね
笑うのは別に人間だけじゃないです。 チンパンジーも遊ぶ時に笑います。個人的には犬も笑うと思うんですけど
昔、犬を飼ってた経験から犬も嬉しいと 笑うよなぁとは思うんですけど
一応、笑いに関する論文っていうのを読んでみると、笑うのはチンパンジーなどの類人猿であるっていうことになっているようでした。
つまり、笑うという行為が人特有の行動ではないということは
何かしらの動物的な意味を持つ行為であるということになるというふうに考えられます。
で、昔の人も笑いという概念については考えていました。 その笑いについての理論っていうのがあるんで紹介してみますね。
昔の人でこういう抽象的なちょっと概念的なことを考えている人っていうと哲学者になりますから
だからヨーロッパの哲学者をまずは引き合いに出していきます。 曰く、笑いには古典的な三大理論というのがあるそうです。
まずは、不調和説って呼ばれている理論。 調和しないって意味です。不調和説。
これはショーペンハウアーっていう人とか カントっていう哲学者が支持していた理論なんですけど
ユーモアっていうのは 機体を裏切るものだっていう説です。
ショーペンハウアーって人は 機体を裏切るものとして
例えばマナーの欠如、矛盾、不調和、 トッピさの中に笑いがあるっていうふうに言ってます。
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まあなんとなくわかるような気がします。 今の漫才でも
ボケ担当がトッピなことを言ったりするし ちょっと昔の映画でもチャップリンとか
ミスタービーンとか そういった喜劇なんかでも
あえてマナーの欠けた振る舞いを 見せることで笑いを取っていますし
まあなんとなくわかるっちゃわかると とりあえずどんどん次に進んでみますね
二つ目は優越説って 呼ばれているホップズっていう哲学者なんかが支持している理論です
このホップズっていうのは あの世界史の教科書にも出てくる啓蒙思想家ですね
この優越説は 笑いは優越感から来るものだっていう説です
ホップズ曰く 他人の中に醜いものを見つけて
自分の優越性を感じられた時に人間は笑うって言ってます これもまあちょっと極端な気がしますけど
まあわからなくはない コメディーでも落語でもね
ああアホやなぁみたいな笑いもありますし 確かにそういう一面もあるなぁと思います
ただそれだけそれだけじゃないよなというふうにも思うんですよね
これは多分ホップズなんかの啓蒙思想家の時代の人々は プロテスタントのキリスト教のプロテスタントの
禁欲主義の影響を受けていたんじゃないのかなという気がします この禁欲主義っていうのの逆は快楽主義ですけど
笑うっていう行為は どちらかといえば快楽主義的な行為な気がしますから
プロテスタントが禁欲しなきゃいけないっていう要請があって だからあんまり笑っちゃダメだよっていうふうに言うために
笑いとは他人の中に 醜いものを見つけて自分の優越性を感じるものであるっていうふうに
なんかそういうふうな意味合いがあるっていうふうな気が個人的にはちょっとします で3つ目です
3つ目は&説って呼ばれてます &っていうのはホッとするっていう意味の&です
これはフロイトっていう人が言ってて 笑いとは
心理的抑圧が解放された時に発生するっていう説です これ個人的にかなりいいんじゃないかなって思うんですけど
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例えばなんか大事なものが どっかに行っちゃって探して探してようやく見つかった時とか
ホッとした時とかつい良かったーって言っては笑ってしまうと思いますし 漫才のボケとツッコミで笑うっていう関係性も
ボケ担当がアホなこと言って いわば秩序を乱すわけじゃないですか
そこにツッコミを入れることで秩序が正されて軽い心理的抑圧が解放されるっていう構造になって笑いが生じるみたいな
こういった説明もできそうです
はい どうでしょうか
納得感ありますか?
とりあえず今回は 古典的三大理論っていうのを紹介したっていうことでまだまだ次回に続きたいと思います
では次回もよろしくお願いします
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