この番組は、ITスタートアップで、事業づくり、プロダクトづくりに取り組まれている経営層の方をゲストにお招きし、
昨今のAI大統も踏まえた、AI時代のプロダクト戦略を深掘りする番組です。
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今回は、アンドパッドCFO、荻野康裕さんをゲストにお迎えした、後編エピソードをお届けします。
AIの到来を脅威ではなく追い風と捉え、より強く進化できるソフトウェア企業には、今何が求められているのか。
本エピソードでは、その問いを起点に議論を深めていきます。
ミクシーCFO時代に、ウェブからアプリへの大きな転換期に、経営の舵取りをされた、荻野さん。
その実体験に加え、昨年複数回訪問された米国で見た、AIの波を前向きに楽しんでいる経営者たちの共通点などを混ぜながら、
現在のAI時代における経営の勘どころを考察しました。
後半ではさらに、もし今、荻野さんが新たに事業を立ち上げるとしたら、
という視点から、1兆円企業を生み出し得る領域とは何かについても議論が盛り上がります。
引き続き、ホスターは私、グロービスキャピタルパートナーズプリンシパルの工藤真由と、テクタッチCFO兼CPOの中田雅也さんでお届けします。
それでは後編も引き続き、アンドパッドCFOの荻野さんともにお送りしていきます。
荻野さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
前編では、アンドパッドストラークの話もしていただきながら、
AI前のプロダクト戦略、かつ、バーティカルサース、すごく強いものを持っているアンドパッドがどういうふうに戦っていこうとされているのか、というところを伺ってきたんですが、
後編はより俯瞰して、世の中一般の動きとか、日米の比較とかを、荻野さんがどう見られているのか、みたいなところから話を伺っていきたいなと思っております。
まず1個目のテーマとして、サースってものをどう捉えていくのか、みたいな話を改めてアンドパッドに限らずお伺いしていきたいなと思っているんですけれど、
サース・イズ・デッドみたいな話って、1、2年前からよく聞くフェーズ、バズワード的になっているフェーズではあるかなと思うんですけれど、
そういった議論も踏まえて、改めて、荻野さんとして、AI時代にサースがどう変わっていくと思うかとか、
この辺り、ミクシー時代のウェブからアプリへの変遷の勝者敗者の歴史とか、ちょっとアナロジー的に見えてくるものってあったりするのかなと思うので、
その辺りのご経験も踏まえて、今どう見られているのかっていうのをお伺いしてもよろしいですか。
はい、かしこまりました。
そうですね、まずですね、後編ということで改めてですね、ちょっと前編の時にお話ししたところをおさらいと言ってさせていただくと、
サースというところであったり、AIの時代というところに関わらず、非常にその大事な要素として4つあるというふうに、
僕は改めて整理をしていますというお話を前編でさせていただきました。
4つというのが、保有するデータの量が1個目、2個目がワークフローの複雑さ、3つ目がプロダクト連携数、4つ目がネットワーク効果というようなお話をさせていただきました。
これはかなりハイコンテキストなそういう意味で言うと処理を求められるものですというところですね。
それが屋根の色をこの色にしたいっていうのをもう16シーン数で全部正確に情報をインプットすれば、それはものすごくローコンテキストになるっていう話になりますと。
その中で仕事は僕は今回そういう意味で言うと経営論というところがテーマになっているので、経営者という立場で考えると経営自体のスピードが加速するか、
それともすごく経営自体のスピードが遅くなるかっていうのの境目がこのコンテキストだと思っていて、
例えばその自社の経営人がハイコンテキストで会話が成り立って次の意思決定ができる会社と、
ものすごくローコンテキストに一つ一つ潰していかないと会話が成立せずにみんなが別々の方向に向いてしまう会社だと、
経営のスピード感って圧倒的に変わってくるとは思ってはいますと言ったときに、
そのよりやっぱりスピード感を持って企業成長させようと思うと、ハイコンテキストに近づいていくっていうのは必然かなとは思ってはいますと。
こうしたときに先ほどのAIに子立ての家を建ててほしいってすごくハイコンテキストなことを言っても、
前提情報であったり様々な感情みたいなものであったり思いみたいなものであったりっていうものが共有されてないと、
当然正しい答えは出てこないっていうところが、
データはあってもそのコンテキストっていうところまで踏み込んでこれないっていうふうに思ってるっていうところの背景ですと。
で、ただコンテキストに入り込んでこれないけれども、選択肢はおおむねこんな感じじゃないんですかって3つプランを出して、
3つ出したうちからAを選んだら、今度はA1、A2、A3を提案してみたいな感じで、
すごく高速にその答えに近いところに持っていくっていうことはできる可能性がある領域もあるかなとは思ってはいるんですけれども、
これ自体も例えばなかなか難しい領域はありまして、
例えば建設業界でいうと台風シーズンがありますと、台風シーズンの前に建設を終わらせるという考え方もあれば、
その台風シーズンは1回乗り越えてその後にしっかりと終わらせると。
これは両方とも当然リスクもあるし、ただそのリスクだけ台風の前に終わらせた方がいいよねっていうふうになるかもしれない。
でもそうなってくると職人さん取り合いになってすごく価格は高騰していくであったり、
または先ほど言った本当ならどの職人さんをアサインしたかったのにその職人さんアサインできないであったり、
だんだんハイコンテキストなAIだと判断できない。
何を最後を目的にするかコストなのか判断がぶれてしまう要素っていうのがたくさん出てくる。
こういうようなところが出てくる限りにおいては、
やっぱりそのAIが先ほど申し上げたところ、いわゆるデータ量っていうところに関してはすごく圧倒的に信頼感を持って、
逆に言うとそこは必要ないぐらいAIがパワフルに動いてくれるところではあるとは思うんですけれども、
コンテキストっていうところを埋めきれないんじゃないのかなと思っているのは、
なかなかこれもまたハイコンテキストな話になっちゃってますね。
僕一番ちょっと話変わっちゃうんですけど聞きたかったのが経営のエピソード0で出していただいたんですけど、
本当に思ったことがあって、プロダクトの戦略とかは練り返しているものの、
経営の工夫においてのAI時代ってどういうふうに変わっているのかなとか、
どういう工夫をもっと経営のアップデートとしてかけていかなきゃいけないのかなみたいな、
すごくこの抽象的な話は常に思ってたんですけど、
正直プロダクト戦略とかはアップデートしているものの、あんまりそこ自体はアップデートできないなとかも、
ちょっとその例の中で不と思ったりもしていて、
野野さん的にアップデート、AI時代で経営の考え方とかやり方とか、
それこそメンバーに伝え方とかで、
野野さん的に工夫していることとか変わったこととかってあるんですか?
そうですね、AI時代に工夫をしているというよりも、
AI時代だからこそありがたくできるようになったのが、
これも前編にお話ししたところとのつながりでまたお話をさせていただくと、
やはり巨大なデータの処理の時間であったり、複雑なワークフローの中で、
どうやって意思決定に資するべき情報を集めるかというところに関して言うと、
圧倒的に時間が短縮できるようになったのが、そのAIの時代なのかなと。
社内の議事録も自動的に、例えば生成AIが議事録を作ってくれていて、
サマリーまで一気に短時間で読めるであったりですね。
そういうような状況の中において、
一番IQ要素にかける時間というのが少なくなっていき、
EQ要素の方がより高まっていくだろうというのを前編でお話ししたんですけれども、
経営においてもまさにEQ領域において時間を使えるようになったことに対して、
どれだけこのAI時代において時間を割けるのかということだと思っていまして、
その事実ベースのIQがやるべき情報を集めた上でのディスカッションをスタートし、
質の高いディスカッションを通してお互いの信頼関係を醸成し、
経営であったり執行役員であったり部長というのが、
よりブレずに動きやすい土台を作りやすくなっているというのが今の時代だと思っているので、
なるべくその必要な情報のインプットっていうのを最小の時間、最小のコストで最大限享受して、
残りの時間をそのEQ領域、経営の中でもEQ領域にどこまで割けるのか。
それがまさにハイコンテキストな経営ができ、よりスピードが加速し、
っていう経営にAI時代の経営としては結びついてくるのかなとは思っています。
なるほど、これアナロジーとして実は一番聞きたかったことがこれなんですけど、
ミクシーの時にそれこそウェブからアプリへっていう時があったと思っていて、
そこのかなりやれた会社とやれなかった会社で優勝劣敗もはっきり分かれたなと思っていて、
ちょうどサーセデントの話って近しいと思っていて、
別にAIで全員が死ぬよっていうよりは、
しっかり順応してしっかり起きどころを見つけなければ逆に順風になるよ、
ただほっといたら逆風になっちゃうよねっていう可能性がありますっていうことだと思っていて、
この歴史を振り返った時にハーフの企業とかソフトウェアの企業は、
プロダクトもそうかもしれないし、もっとメタな話でも逆にそれだったらありがたいんですけど、
どんなことを考えてどんなことをしなきゃいけないのかっていう風に感じられてますか?
そうですね、経論的に僕自身が改めてその時のミクシーの状況は、
少しだけ歴史を遡ると視聴者の皆様にお話をするところで言うと、
私のバックグラウンドは今2020年からアンドパッドに参画をしていますが、
2010年から10年間ミクシーという会社でCFOをしていましたと。
その2010年からミクシーに買収される形で僕は入ったんですけれども、
その2年後、2012年にCFOをバトンタッチ、前CFOからバトンタッチを受けましたと。
その2012年バトンタッチを受けた時ですね、
SNSとしてのミクシーというのはなかなかFacebookであったりTwitterに勝てないんじゃないかというのが世の中のコンセンサスになり始め、
ミクシーオアコンと言われ、ミクシーのプラットフォーム上でやってたブラウザのゲームというのもですね、
グリーやDNAがどんどんどんどん売上を上げていく中において取り残されというような中でが、
ちょうど僕がバトンタッチを受けた2012年、
ミクシーの時価総額も上々時1000億だったのがちょうど200億ぐらいになったタイミングで僕はバトンタッチを受けましたと。
で、その後ですね、結論2012年バトンタッチを受けて2014年から15年にかけて時価総額5000億程度まで上がるというようなV字奇跡のV字回復を遂げたところが、
今中田さんのご質問の背景にあるそこのV字回復において何を経営としてというようなお話になりますと。
ありがとうございます。
で、改めてですね、その時に何をしたのかというところで経営論的にお話をすると、
一つはやはりその最も時代の流れをつかめるだけの熱量があるところに経営として、
会社のその穂先を向けられるかベクトルを向けられるのかっていうのがスタートですと。
なのでそのものすごいその熱量があるものっていうのを経営者がどこに向き切りできるのかがまず1個目。
で、この抽象的な話を少し具体化すると、僕はその2012年バトンタッチを先ほど受けましたと言ったときに、
ほぼほぼ先ほど言ったようにSNSも巨大な資本を持っているグローバルな会社で、
ゲーム領域も非常に日本の中ではトップ2で強い会社がいるという中において、ある意味排水の陣みたいなところではあったんですけれども、
これも皆さんご存知の通り2012年の2月にパズル&ドラゴンズというネイティブアプリのゲームが出た。