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2025-02-26 09:45

852.今井紀明さん(認定NPO法人DxP)

【「助けて」と言える社会へ 未来に希望をつなぐ支援】

今回のゲストは、認定NPO法人D×Pの理事長、今井紀明さん。14年にわたり、支援を必要とする若者たちのために活動を続けてきました。現在、13歳から25歳の若者16,000人が登録するLINE相談を運営し、そこから食料支援や給付支援へとつなげる取り組みを行っています。

親に奨学金を使い込まれた子、親の介護をしながら進学を諦める若者、頼れる大人がいないまま孤立してしまった人たち。そんな彼らが安心して相談できる場所を作り、4年間で27万食の食料支援、9,400万円の給付を実施。学業の継続や就職、社会制度への橋渡しといった具体的な成果を生み出しています。

日本では、社会保障制度が整っているように見えますが、約6割の若者がその制度を知らず、知っていても役所へ行く余裕がない、または生活保護に対する拒否感が強いという現実があります。D×Pは、そんな若者たちが必要な支援にアクセスしやすくなるように、LINEを活用した相談窓口を提供。最初は匿名で相談できる仕組みを整え、給付支援を受ける際は面談を通じて身分確認を行うことで、安全かつハードルの低い支援を実現しています。

支援のほとんどは、月額寄付などによる民間からのサポートで成り立っています。2024年は過去最多ペースで10万食の食料支援を行い、単年度で2,000万円の給付を実施しました。NPOだからこそ、株式会社や行政では手が届かない部分に寄り添い、支援を続けることができています。

今井さん自身、21年前にイラクで人質となり、バッシングやPTSDを経験。そのときに助けてくれた家族や友人の存在が、精神的な回復を支えてくれたと言います。「運よく助けられたけれど、運だけに頼らない社会を作りたい」。その想いからD×Pを立ち上げ、今も「助けて」と言いやすい社会づくりに力を注いでいます。

ビジョンは、一人ひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会をつくること。社会が厳しい状況にあっても、希望を持てる道があると伝えたい。

寄付は「支援をあげる」ものではなく「参加する」もの。社会の仕組みを一緒に作っていくための手段です。月額寄付のサポートや講演の依頼を通じて、この活動にぜひ参加してください。

説明欄に寄付のURLを掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

special thanks to 冨樫涼子さん

【今回のゲスト】
認定NPO法人D×P 理事長今井紀明(いまい・のりあき)さん
月額のサポーター: https://www.dreampossibility.com/gakuseigohanb2/

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サマリー

認定NPO法人DxPの今井紀明さんは、若者の支援活動や食料支援についてお話しされています。特にLINE相談を通じてのサポートや寄付を募る活動に重点を置いています。

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経営者の志
DxPの支援活動
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は認定NPO法人DxP理事長の今井紀明さんにお話を伺いたいと思います。
今井さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
まずは、この認定NPO法人DxPさんでは、どんなことを活動されていらっしゃるのか、そこから教えていただけますか?
はい、ありがとうございます。14期目のNPOになりますけれども、今16,000人ほどの10代、25歳までの若者が登録しているLINE相談を運営してまして、そこからの食料支援、給付支援等も行っていて、子どもたちのセーフティネットを作っているというのが私たちの事業になっています。
そうなんですね。登録しているのはどんな子どもたちがいらっしゃるんでしょうかね?
そうですね。今13歳から25歳までの子ども若者たちで、小学生の使い込みだったりとか、親に使われてしまったとか、あとは親の介護をしているとか、そういった親になかなか頼れない子たちが私たちのLINE相談登録して相談してきているというのがサービスになっています。
そうなんですね。じゃあやっぱり結構生活にも大変だったりとか、そういったお子さんたちも結構いらっしゃるんですかね?
そうですね。なので今、私たちのNPOでは食料支援、今27万食ぐらい4年で実施してきて、給付も今9400万円ぐらいですね、提供してですね、なんとか子どもたち、学生がやっぱりメインが多いんですけれども、高校生、大学生が卒業したりとか、この仕事に就くまでサポートしていこうというところで動いてきています。
そうなんですね。やっぱりこうやって支援を続けていくと子どもたちも変化があったりとかされるんでしょうかね?
はい。今だいたい4割ぐらいの子が学業継続していて、2割が仕事に就いて、2割が制度につながるという形で、なんとかサポートして成果が出てきているNPOになっているかなと思います。
そうなんですね。なかなか制度があったとしてもつながっていないというお子さんたちもいらっしゃるんですかね?
6割ぐらいの子がやっぱり社会保障制度自体を知らないっていう状況で、知ってたとしてもやっぱり区役所とか、なかなか行けない、行く時間がない。
あと生活保護とかも拒否感があるみたいな、そういう状態、セーフティーネットがあるようでないっていうのが今のこの社会の実情で、子どもたちや若者たちにとってはすごいハードルが高いので、
私たちはLINEで、SNSで情報発信して、インスタとかで広告を出して、このセーフティーネットを作っていこうというところで動いているNPOになっています。
じゃあ、そういったSNSとかで気軽につながって、まずはこういった相談のところから取り組みできるということなんですね。
そうですね。最初は匿名で相談して、給付とか食料支援の場合は面談して、身分証明書とか借金対応とかの明細とかも送ってもらったりとか、いろいろ提出してもらって支援を決めていくみたいな。
そういったメッセージの相談だけだと、本当に気ががなかったので、まずはつながっていただけるといいんですね。
そうですね。なので、なるべくハードルを下げて、私たちも助けてって言いやすい環境をいかに作っていくのか、ここに絞って事業を作っているという形になっています。
ということなんですね。そしてね、今は結構物価も上がって、結構大変なところがあるかなと思うんですが、やっぱりそういった食料とかの求めたお子さんたちも多かったりするんでしょうかね。
そうですね。過去最多ペースの食料支援になっていて、今10万食近く1年間で支援していく状況になってますし、給付支援も今単年度で2000万超えてるので、なかなか厳しいですね。
それを今、寄付者さんと一緒になって、うち今2.7億ぐらいの財務のうち80%は寄付で運営してるので、本当に多くの月額の寄付のサポーターさんたちと一緒に子どもたちをサポートしていこうというところで動いていってます。
そうなんですね。やっぱりそういった大変な子どもたちがいるので、そういった寄付で成り立っているような団体になっているわけなんですね。
若者とのつながり
はい。創業当初は結構事業型で、会社と同じくですね、学校法人と仕事してきたんですが、やはり寄付だと株式会社とか国ができないことっていうのはできるので、それを目指して事業を作ってきたっていうのがあります。
じゃあ今は結構寄付の募る活動もかなり力を入れていらっしゃるんですかね。
そうですね。XとかFacebookとかYouTubeとかでも発信して、参加しやすい形にしてて。
ぜひそういった方、相談したいという方がいらっしゃれば、もっと寄付を参加いただけたらと思います。
こういった活動、どうして今井さんやろうと思った、そういったきっかけとかあるんですかね。
話せば長いんですけど、21年前にイラックで人質になったというのがありまして、2004年に3人人質になった事件、覚えていらっしゃる方いらっしゃると思うんですけど、その当事者が私で。
そうなんですか。
そうなんです。なので、その時にかなりバッシングがあったりとか、あと自分自身の体験でPTSDとかパニック障害とか痣にもなってたので。
ただ、その時に多くの本当に自分の友達とか家族にも助けられたというのがあるので。
それで今、その時は消費者で働けたんですけど、僕の場合は運がよく助けられたので、運が良い状態に終わらせたくないっていうこともあってNPOを立ち上げたというのがありますね。
じゃあもうそういった運だけで乗り切れるんじゃなくて、システムがしっかりあって、みんな助けていただけるような環境を作っていこうという思いがあるんですね。
そうですね。だからなんとか親御さんに頼れなかったりとか、社会に頼れない状況っていうのも変えていこうと。
やはり僕とかも、友達が逆にいたからこそ、自分の精神的な復帰とか社会復帰とかもあったと思うんですけど。
それがなかったら難しかったと思うので、それを変えていこうと。助けてって言いやすい社会にしていこうと。希望を持っている社会を作っていこうというところで企業をしています。
そういった意味でも、精神的な支えにもなっているっていうことにもあるんですかね。
ですね。今関わっている子たちにとって、やっぱりうちのオンライン相談とか、今スタッフ20名以上いますけれども、やっぱり食料届いた時に手紙とかうち書いて送るんですけど、それを残している子もいたりとか。
卒業したらうちの寄付者になってくれるみたいな話にもなっているので、そういうやっぱり支えになっていただいて感じてもらっているのかなというところは感じます。
この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ今井さんの志についても教えていただけるでしょうか。
志というかですね、私たちのビジョンが一人一人の若者が自分の未来に希望を持っている社会というのを目指していくので、今やはりかなり厳しい環境にも日本ってなってきていると思うんですけれども、
やっぱりそれを変えていく、この希望を持っている社会というのをいかに多くの方々と一緒にやっていくのか。
やはり昔から日本って児童養護施設の原型を作ったのが大原孫桜さんといって、クラボの2代目の方だったりとかしてですね。
割とこのインフラとか公共的なものとか福祉とか教育も民間の事業者が作ってきた歴史があるので、そういうのをいろんな方々と一緒に僕たちは協力してやっていきたいなと思っています。
なるほど、そういったところでいろんな協力をもと活動を進めていくということなので、ぜひ今日のお話を聞いて一緒に活動も応援したいなという方がいらっしゃれば、ぜひ応援もしていただけるといいですね。
そうですね。なので、やはり寄付って参加だと思うので、あげるものじゃなくて、10代の孤立を解決していくってところが参加だと思っているので、ぜひ月額の寄付のサポーターとか、あとは公演とかにも呼んでいただけたら嬉しいなと思っています。
今井さんの志
そうなんですね。じゃあ今はいろんなそういった寄付の募るところもやってらっしゃるということなんですかね。
そうですね。かなり私たちのLPから参加されている方が今3,400人ほど、単発の寄付者さんも7,000人くらいいるので、法人も今139社いらっしゃるので、ぜひ参加していただけたら嬉しいなと思います。
ぜひ参加したいなという方がいらっしゃれば、このポッドキャストの説明欄にURLを掲載させていただきますので、ぜひそこをチェックいただけたらと思います。
今回掲載させていただくこの月額のサポーターですけど、どういった内容になっているんでしょうか。
はい、今やはり食料の物価が上昇で、この3ヶ月間とか半年間とか1年間の食料支援というのを15歳から25歳の方にしているので、それを取り組みの寄付にぜひ参加してくださいという内容でやっております。
やっぱりこの物価が上がった時に特にそういった食料の物価が止まっているようなお子さんもいらっしゃるので、そこに一緒に参加して良い世の中を皆さんと一緒に作っていけるといいですね。
そうですね、ぜひ参加していただけたら嬉しいなと。
はい、ぜひこのポッドキャストの説明欄からアクセスいただけたらと思います。
はい、本日は認定NPO法人、DP、理事長の二枚範明さんにお話を伺いました。二枚さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
声を思いを世界中に届ける、POELABOT
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