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2025-06-03 11:59

907.小堀貴弘さん(環境コンサルタント)

【資源が巡る町をつくる】
かつては使い終われば捨てるだけだった「資源」。その在り方を根本から問い直し、地域の中で循環させていく仕組みを構築しているのが、今回のゲスト、環境コンサルタントの小堀貴弘さんです。
自治体や企業と連携しながら、分別の仕方を工夫したり、回収ルートを改善したり、最終的にはゴミが資源に生まれ変わるような仕組みをデザインしていく。そんな活動の裏には、「未来の子どもたちに、よりよい地球を手渡したい」という想いがあります。
住民一人ひとりの意識が変わり、行政も動き、地域の中に循環の流れが生まれていく過程は、まさに社会全体を変える小さな革命。環境問題に関心がある方も、地域づくりに関わる方も、きっと新しい視点を得られる内容です。
循環型社会を実現する第一歩として、ぜひお聴きください。

【今回のゲスト】
環境コンサルタント 小堀貴弘(こぼり・たかひろ)さん
HP: https://ecolegacies.com/
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/takahiro-kobori-ecolegacies/

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サマリー

このエピソードでは、環境コンサルタントの小堀貴弘さんが廃棄物処理や循環型社会の重要性について語っています。また、企業とのコミュニケーションの橋渡し役としての役割や、ご自身の環境分野への志についても触れています。小堀さんは地域におけるエネルギーや資源の循環の重要性を強調し、持続可能な社会の実現に向けたシステムを提案しています。特にもったいない精神を活かしたサーキュラーエコノミーの実践が日本に適合することを述べています。

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経営者の志
環境コンサルタントの役割
こんにちは、こえラボの岡田です。今回は環境コンサルタントの小堀貴弘さんにお話を伺いたいと思います。小堀さんよろしくお願いします。
よろしくお願いします。栃木県小山市在住の小堀と申します。どうぞ今日はよろしくお願いします。
お願いします。まずはこの環境コンサルタントとしてどんなことをされてらっしゃるのか、簡単に教えていただけるでしょうか。
工場さんとか病院とか魔納場とか、事業活動で生じるごみに対して、経営者様が思ってらっしゃる理想の答えに沿ってサービスを提供しているような人間になります。
やっぱり企業さんによって考え方はそれぞれ違ったりとかするもんなんですかね。
そうですね、わざと今理想の答えって言ったところに岡田さんすごい食いついていただいてるんですけど、お客さんによってはこの廃棄物をとにかく安く処理したいっていうお客さん。
この廃棄物を生かしてまた何かビジネスにつなげたいとか、経営者様ごとによってこの一つの廃棄物一つ一つに対する思いが違うので、
組み取ってじゃあこういう道があるんじゃないですかっていうようなご提案をさせていただいているっていうのが私になります。
小森さんがそういうふうにその経営者に合わせていろいろご提案できるのは何かいろいろ今までの経験が関係してたりするんでしょうかね。
そうですね、自分で望んで得られた経験もあれば運良くそう俺ができるようになったっていう部分もあるんですけど、
大まかに5年5年5年ずつあって、初めの5年で企業の研究職としていろんな科学技術を実験を通じて学ぶ機会があって、
その後の5年は実際に1日100トン弱ぐらいを毎日焼却するような焼却炉とした破砕工場とか、
自分が立ち上げに携わった懇連工場みたいな、その廃棄物の処理場での実務経験。
重機に乗ったりとかしたような、現実的に何ができるかっていう肌感覚で分かったような体験と、
そこからさらに博士号を取得してもう1回アカデミックな道に進んでですね、勉強し直して理論を学ぶっていうことをしていて、
幅広くたまたま経験できたことも含めて、自分の幅を持ってやらせてもらえてるのが今に生きてるということですね。
なるほど。だから現場も知ってるし、理論知ってるし、そういった研究もやったりとか、
いろいろそういったことができる人って意外と実はいらっしゃらないということなんですかね。
そうですね。この分野は特にそうで、やっぱり研究は専門的に国の機関だったりとか大学さんでやってらっしゃる人が多いですし、
実際に現場でされてる方っていうのはもうバリバリのど方のような形で、
もうとにかく体を動かして凄く処理を進めているような方たちが多いので、
両方やったことがあるっていう、ある意味で中途半端な存在ではあるんですけど、両方知ってますっていう人は少ないですね。
じゃあ理論だけでわかるけど、現場のことはあまりどうなってるのかわからない人もいるし、
現場はやってるけど、その理論をなかなか自分で取り入れようっていうふうには思わない人たちもいるから、
だから間を取り持つっていうのは凄く重要なポジションなのかなという感じがしますね。
そうですね。一番大事なのは、そもそも会話が成り立たないところがあって、
言葉がちょっとずつ違うので、そこを繋げるっていうところだけでも私の価値はあるのかなというふうに思うんですね。
今はどうですか。やっぱり企業さんにこういったやり方があるよって、それぞれの理想があるっていう、先ほどもおっしゃいましたけど、
そういったところをそれぞれの企業に合わせてご提案されるっていうのがメインのお仕事になってるんですかね。
そうですね。もうこういうふうにやりたいんですけどっていうふうに初めに言っていただいたらそれに沿いますし、
なんかないですかねみたいなざっくりとした時もあるんですけど、CO2下げたいんですとかいう時もありますけど、
それに合わせてこういうやり方ないですかねとかいうことを提案してますね。
循環型社会の実現
そうなんですね。この番組は経営者の志という番組ですので、ぜひ小堀さんの志についても教えていただけるでしょうか。
ちょっと恥ずかしい話なんですけど、環境分野との出会いは中学校の3年生の時の京都議定書のニュースを聞いたことでして、
そこから将来二酸化炭素を削減できるような仕事に就きたいなっていうところで、自分の今の道が始まってます。
そうなんですね。そこからどういうふうにして今つながっていくんですかね。
そこからなんとなく当時もう明確にこういうビジョンがあったわけではなくて、なんとなく環境っていうテーマだったりとかキーワードが見えるものに対して
ふらふらと道を選んでいることの積み重ねで少なくとも学生時代は終えていて、
でも結果的に下水道工学というか下水道処理の研究を通じて、まず初めに環境分野の水質保全みたいなところに出会ったっていうのがきっかけになりますね。
そこからもう本当キャリア始まって、いろいろな分野でそれぞれ経験を積んでいらっしゃるので、今の小森さんがいらっしゃるという感じなんですね。
そうですね。
これからはこういった世界を作っていきたいとか、こういう人と出会っていきたいとか、そういった思いっていかがでしょうかね。
一番最近力を入れてるというか思いを持ってやっているものが、廃棄物になっているものをできるだけ生かす。
人によってはゴミであるかもしれないけども、それは人によっては価値があるものかもしれないというものをどんどんつなげていきたいというふうに思っています。
特にそれを地域地域で循環させることで、地域でまた新しく仕事が生まれたりとか、それの雇用によってまた若者が出ていかなかったりとか、活性化も含めて資源を通じた町おこしみたいなこともできたらいいなというふうに思っています。
そうなんですね。これ、今現在ではそういったゴミとして出るものを活用できるっていう部分は、できてる部分もあったりとかするんですかね。
もちろんあります。一番身近な例だと、食品廃棄物が堆肥になっててまた肥料になるとかいう、もう一部確立されているものもありますし、
例えば一回使い終わった鉄の製品がスクラップになって、また溶かされて鉄鋼メーカーによってまた鉄で戻ったりとか、一部のものに関しては循環はしてたりはするんですけど、
まだまだできてないものがあるので、できるだけ狭い範囲で循環させたり。
やっぱりそうですね、部分部分ではできてるけど、全体としてそれがしっかり循環するようになることで、やっぱり企業の活動も活性化するし環境にもつながっていくっていうことなんですかね。
そうですね、循環することによって新しいお仕事が生まれるっていうことと、あと一部そもそも考え方変えなきゃいけないところがあって、今は消費をすることで利益が生まれやすい構造なんだけども、
長く使うことによって利益が生まれやすい構造を作れれば自然とそうなっていくと思うんですよね。
地域の資源循環の重要性
確かにそうですね、だからそこの今の構造自体もある程度ちょっと考えて、環境のことを考えながらやるような社会にしていかないと、やっぱり色々外部の要因によって色々影響を受けてきますもんね、特に日本だと。
そうですね、最近で言うとエネルギーの例で言うと、ウクライナの戦争があってですね、そこで30年間続いたデフレがですね、あっさり日本は終わったわけなんですけども、
あれは結局エネルギーを外に依存しているから、エネルギーを手に入れるために余計なお金を払わなきゃいけなくなったというような構造で、
もし地域でエネルギーを自前で手にすることができれば、外が値上がりしてもあんまり影響を受けなかったりするわけですよね。
そういうことですね、だからそういったためにも色々循環していて、その地域、ある程度やっぱり狭い地域でそこが循環できた方が理想的ではあるんですかね。
そうですね、地域地域で、さっきはエネルギーの話しましたけども、資源を回す、例えば紙一つ、紙でも紙がぐるぐる半径20キロぐらいでずっと回り続ければ、
外から新しい原料がなくても、ずっと紙は手元に、みんなの手元に届くわけですし、鉄とか何でも全部そうですよね。
小さな範囲でちゃんと回す。輸送が大きくなるとエネルギーいっぱい使うことになるので、結局どこかで破綻してしまいますので、できるだけ狭い範囲でちゃんと回すということが一つでも多く確立されていくと、
だんだんみんなの暮らしが安定してくるということになります。
確かに輸送とか考えると、そこでエネルギーをまだ使ってしまうので、だんだんと損失になってくると思うので、
そうするとやっぱり近い地域でそこをしっかりと循環させるっていうことが大切ですね。
そのためにはどうですか?どこからスタートするとまずはいいとか、なんか今の考えとか持ってらっしゃいますかね。
ぐるぐる物を循環させるっていう風なシステムにした時にですね、一人ではこれやりきれないんですね。
物を作る人もいれば使う人もいて、またリサイクルする人もいるし、その間を繋ぐ運搬する人も当然いるわけなんですけども、
それぞれのパートの人たちがこの物を使うことによってできるだけゴミを出さない、できるだけ資源として生かすっていう考え方の共通項をちゃんと持って、
地域で活動して輪を作っていくことが一番大事だというふうに思っています。
だからそういったところで皆さんの意識をちゃんと統一させていって、持っていって、しっかり循環させるんだという意識で事業活動をする人が増えていければ、
どんどん環境に対しても良くなりますし、地域も循環するっていうので経済活動も回っていくっていうところになっていくような社会になるわけですね。
サーキュラーエコノミーの提案
そうですね。こういうのをサーキュラーエコノミーって言って、行政さんがお中心によく言われる言葉には最近なってきたんですけども、
どうやるのって考えると難しいんですけど、要は自分が資源を大事にして次の人にどうやって渡すかっていうふうな思いやり、
もったいない精神がある日本人には結構フィットした考え方になるので、やり直したらすぐいい勢いで浸透するんじゃないかなとも思っています。
確かに日本はそういったもったいない精神ありますし、最近ニュースとかでもやっぱりその環境とかいろいろそういったことをしっかりしなきゃっていうのは、いろいろ話題にはよく昇りますもんね。
そうなんですね。どうやっていいかがわかんないだけで、多分言い方がみんな分かったら日本人結構得意だと思う。
ぜひそういったことで、自分の事業でもこういった循環の社会を作っていきたいとか、そういった思いのある経営者の方がいらっしゃいましたら、
ぜひこのポッドキャストの説明欄に小堀さんのホームページのURLと、あとはLinkedInのURLも掲載させていただきますので、
ぜひそこから興味ありますということでメッセージを送っていただければなというふうに思います。
すごくありがたいですね。ぜひお願いします。
本日は環境コンサルタントの小堀孝博さんにお話を伺いました。小堀さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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