1. 経営者の志
  2. 235.前野伸幸さん(株式会社ホ..
2021-05-07 19:39

235.前野伸幸さん(株式会社ホットスケープ)前編

【30年の経営で大切にされてきたこと】
今回のゲストは、数々のイベントを手がけている株式会社ホットスケープ
代表取締役の前野伸幸さんです。
30年間の経営でこだわってこられたことは?
その為に大切にされてきた信頼関係構築のポイントとは?
その答えは難しいことではなく、誰もがコツコツ積み上げていけるもので、
とても有難い学びになりました。
実は、前野さんとは私が大学生の時にイベントスタッフのアルバイトをさせて頂いた時からのお付き合いです。
お仕事へのこだわりは勿論ですがグルメで料理の腕もプロ並みな社長です。
番組をどうぞお楽しみ下さい!

株式会社ホットスケープ

http://www.hotscape.co.jp/

ポッドキャスト・コンシェルジュ こえラボ
https://koelab.co.jp/

【LINE公式アカウントはじめました!】
ポッドキャストに興味ある方、登録してみてください。
https://lin.ee/520R9bC

『声で想いを伝える ポッドキャストマーケティング』
Amazonで購入:https://amzn.to/38Ik6cD
こえラボで購入(動画特典付き):https://koelab.biz/p/r/8wJ41tsU

 

 
00:01
声を、思いを、世界中に届ける!こえラボ
経営者の志
こんにちは、ナビゲーターの山口智子です。
今回のゲストは、イベント会社を30年経営されている方です。
実は私も、以前からとてもお世話になっている方なんですが、
ご自身の会社を30年続けていく上でのこだわりや
大切にされていることも伺いました。
どうぞお聞きください。
それでは今回のゲストは、株式会社ホットスケープ代表取締役の前野伸幸さんです。
よろしくお願いします。
実はですね、前野さん、大変私お世話になっておりまして、
もうかれこれ、さっき数えたら20数年前。
そうですね、長いですね。
長いんです、20歳ぐらいの。
学生さんでしたもんね。
そうです、大学生の頃に前野さんのイベント会社で私はアルバイトをしていまして、
いろんな現場で楽しくお仕事をさせていただいた思い出がありまして。
ご飯食べに行った記憶しかほぼないんですけど。
そうなんですよね。
イベントのアルバイトで終わった後に、みんなでレストランに行ったり、蟹食べたり、楽しい思い出がいっぱいあるんです。
真面目に仕事もしてましたよ、たぶん。
朝から晩まで結構長い時間拘束してましたもんね。
そうですね、結構長い現場で、でもすごく楽しかったなという思い出ばかりなんですが、
このホットスケープ、私は20数年前からお世話になっておりますが、
この会社自体、実は今年の3月29日で創業30周年を迎えられたということをおめでとうございます。
ありがとうございます。
30年ってすごいですよね。
ね、あっという間という思いと、長いなと思いとすごい複雑ですけど、30年経ちましたね。
いやー、この30年、いろんなことがあったと思うんですけど、
でもそもそも前野さんにじっくりとお話を伺うという機会がなかったので、すごく楽しみにしていたんですが、
前野さんが、まずですね、会社を立ち上げる前は別のお仕事、サラリーマンをされていて、起業されて、
そのあたりのきっかけとかどういうことがあったんですか?
はい、当時ね、1991年3月ってバブル崩壊が叫ばれていた頃で、
僕がサラリーマンしていた会社は、当時は商社と自動車メーカーの子会社だったんですね。
赤字とは言わないけど、再産性が良くない会社を次々と畳むというような頃の中で、
03:02
そういう対象になってしまったと。
もう一つは、91年の4月って消耗改正があったんです。
今は会社を作るのすごく簡単で、1円でも会社を作れるんですけど、
当時はこの3月までは株式会社40万で作れていたんですよ。
ところが4月1日から1千万資本金積まないと株式会社は作れないというタイミングになってしまったので、
もともと今みたくね、こういうピッチをして資本金集めるみたいな仕組みも当時なかったので、
自己資金しか考えられなかったので、さすがにこの1千万を自己資金でというのは想像つかない数字になってしまったので、
これは独立するしかないかなということで、背中を押された感じで独立したという感じです。
そうだったんですね。時代の追い返せと言いますか、押されながら。
そうですね。当時実は27歳だったんですよ。
若いですね。
30歳を超えたらちょっとイベント関係で独立できたらいいなみたいなところはあったんですけど、
全然当時、今は自分が聞いてもやめろって言いたいぐらい事業計画も何もない中で、
ただただそういう環境に追い込まれて独立をしたというのが正直なところですね。
そうだったんですね。聞いていらっしゃる方、私はイベント会社というふうに色々な事業もしていますが、
聞いていらっしゃる方にこういったことを手掛けている会社ですけど、前野さんの方からご紹介いただけますか。
イベントと言っても本当に皆さん想像するのは色んなものがあって、
多分企業系イベントだと分かりやすいのは展示会とかモーターショーみたいな、
今年また残念に中止になっちゃいましたけど、モーターショーのような展示会だったりとか、
あとは小さいもので言うと、デパートの入り口で物を配っているようなサンプリングと言われているものだとか、
それからお祭りみたいなものとか、文化祭みたいなものはお祭りも含めてイベントだと思うんですけど、
我々が得意としているのはまさにBtoBと言われている企業が企業に対して行っているようなイベントなので、
実はあまり表に出るイベントではないことが多いんですね。
特に企業内イベントと言われているような表彰式とかキックオフミーティングとかというところが、
そういう当初は非常に多かった。今も多くやっているんですけども、
ここに結構集中してやっていたということが僕らの特徴の一つでもあったかなと。
これ何が一番大きい特徴かというと、イベントでどうしても広告宣伝費に絡むものが多いので、
さっき言ったような展示会ってどうしても広告宣伝費から年出されるので、
どうしても我々みたいな小さい会社が大きい会社さんと直接取引ってなかなか難しい世の中の仕組みがあって、
これを払拭したいという思いだけが当初あったので、
どうすると広告宣伝費を狙わずに人事部さんが持っている予算だとか、経営企画が持っている予算とか、
記者発表とか株主総会のような本当に広告宣伝費がないところを我々は狙うというところで、
06:01
直接取引を大きい企業とやるというところにこだわっていたというのが一つ僕らの特徴に今思えばなったなという感じですね。
直接取引をやることで、きっとメリットもいっぱいあったと思うんですけど、その良さというのは?
クライアントさんに対するメリットは圧倒的にスピード感と間に誰も入らないということで、
あとは途中のコストがかからないのでコスト削減にもつながるというのが大きな特徴だと思うんですけど、
僕らも実は思いを直接聞けるというのは非常に大きくて、
間に人が開催すればその人の思いが加わることで良くなることも当然あるんですけど、
良くなくなることも当然あって、そこの思いが共有できるというのは非常にメリットかなと思っていたり。
そうするとお客様と直接対話しながら進めていくその良さというのがあるということなんですか?
そうですね。イベントってそういう意味では僕らアウトソーシングされているんだなと思うので、
例えば社員総会を普段は人事部さんがやっているんだけども、
さすがに人事部さんの手が、特にキックオフって4月頭にやることが多いので、
人事異動の時期と新入社員が入ってくる時期とまさに重なる中で表彰式をやるみたいなことになってくると、
その業務として膨れ上がったところは外に任せた方が良くて、
僕らも単純に表彰式を受けているという感覚よりは、
一緒にテーブルを囲んでプロジェクトとして動かしてもらうみたいなところを携わることで、
当然一員として我々が動けるというところで課題も共有できるし、
ノウハウもたまるのも大きいですよね。毎年やらせていただくことになるので。
そうかそうか。チーム、ファミリーというかそういう感覚なんですね。
そうですね。だから終わった時に褒め言葉としてよく聞くのは、
来年もよろしくねみたいなことはよく聞くと思うんですけど、
それよりももううちの社員においでみたいなことを言ってくれるお客さんの方が
僕ら嬉しいわけですよ。それで行くことはあまりないと思うんですけど。
一緒にテーブルを囲むことになるので、やっぱりそれが最大の褒め言葉だなと思ってたり。
それは嬉しいですね。
こういうホットスケップって会社名って普段一般の生活している人たちって聞くことはないんですけど、
どうやってうちにたどり着いてくれるかというと、やっぱりここで成功しているお客さんが
他のお客さんを紹介してくれるケースが非常に多いのも、
こういった意識の共有みたいなところがすごくつながっている気がします。
それだけ信頼もそこで構築されていってということですもんね。
信頼の積み重ねをよく社員にはすごく言います。僕自身も自分にも言い聞かせますけど。
その信頼の積み重ねで前野さんがすごく大切にしている部分はどこですか?
これね、新入社員でも誰でもできることですけど、約束守るです。まずは。
09:03
いや、とてもシンプルだけどすごく大切。
そう、これで僕貯金だなと思うので、これって講座と一緒で、信用信頼って貯金できるんですよ、きっと。
これがある程度積み重なっていくと、失敗した時に大きく変化が出るなと思っていて、
例えばちょっとした失敗したとしましょう。だけど全く信用を受けていない人が失敗されると、すごいなんかイラッとしません?
確かに、はい。
信頼積み重ねた後の失敗って、何となくあの人が失敗するんだったらしょうがないよねって思ってもらえるみたいなところもあって、
本当は失敗しちゃいけないんだけど、この差はね、すごく大きい気がするんです。
いやー、それは確かにありますね。
これが単にちゃんと期限までに物を見積もり出す期限までちゃんと見積もり出せたかとか、何時に電話しますとかとちゃんと電話したかとか、
メールのレスポンスをちょっと早くするだけでも貯金できるなと思うんですよ。
いやー本当、その積み重ねがこの30年間。
当然ね、イベントなどでおそらく、まあ費用対効果って僕らよく言いますけど、払ったお金に対してそれだけの効果をイベントとして成果出せたかみたいなところはもちろん、
ここはね、寸入者にはなかなかできないことかもしれないんだけども、やっぱりそこの原点ってそういうところにあって。
そうですね、何かあったときにお互いいろんなことを人間性知ってるとリカバリーがすごく早くできたりということもあるでしょうし、
またそういうのが積み重なっていくと、なんか別の部分でまたいい効果が出てきそうですよね、信頼構築すると。
そうですね、だから他のお客さんを紹介してくれるとかっていうのってもう信頼関係ないと、
自分の例えば大切な人に対して、対象の取引をしている会社に対してイベントをどこかやりたいんだけど困ってるんだけどって言ったときに、
じゃあじゃあホットスケープ紹介するよって言ってもらえるかというと、ここすごく大きな分かれ道になってるでしょうと思うんですよ。
いやー本当にすごく大切だな、ちょっとしっかり私ももう一回原点に戻ろうと思いましたけども。
でもその中で30年積み上げてこられて、大変なことっていっぱいあったと思うんですよ、時代の流れとかいろいろ。
その辺はどう乗り越えてこられたんですか。
30年って言うと何があったかっていうと、リーマンショックもあったんですね。
東日本大震災もあって、だいぶ追い込まれたというか、あまり社員には言ってないんですけど、会社畳もうかって考えたことも実は正直なところあって、
当然、ただ今実はホットスケープって会社って今35名いるんですけど、当時3,4人しかいなかったんですよ。
だから畳もうと言えば畳めたかもしれないです。逆にあんまり3,4人、3人には迷惑かけちゃうかもしれないけど、
12:03
今35人いるとその先の家族とかが100人ぐらいが僕の肩になんとなく乗ってる気がしてて、この責任は感じるんですけど。
業績悪くなって、お金のことも考えなきゃならないし、会社をもし畳むんであれば迷惑かけないでやめたいわけですよ。
借金をさらにするって事故破産するとかって誰かに迷惑かかるはずなので、それをやらずにやめられる限界まで来たんですよね。
ただ直接取引をしてたがゆえに、どうしてもやめられないイベントもいくつかあって、うちが手を引くとどうなるんだろうみたいな心配な案件がいくつかあって、
それもあってクライアントからも背中を押されて何とか続けられたかなっていうところは大きかったかな、思いだけで乗り越えた感じですね、そこは。
でもそれ今お話を伺っててもクライアントからもいろんな声があって、それさっきおっしゃってた信頼の構築ができているから。
直取引だから余計そうなんですよ。
だから失敗しても全部自分の目に降りかかるっていうプレッシャーもあるんですけど、
逆に直接の取引だから間にどんなとか別の方が入っていれば、うちが手を引いてもその人が他のイベント箇所持ってくればいいだけなんですけど、
それも簡単にいかなかったっていうのはありますね。
今日今のお話の中でもいろんなポイントがあったと思うんですけども、前野さんが30年間経営をずっと続けてこられて、イベント会社を続けてこられて、
社長としてこんなことを一番大切にしているんだよねっていう部分は経営面とか、どんな感じのことがあるんですか?
こだわりをどうやってお客さんに、見せる必要はないんですけど、どこまでこだわれるかみたいなところは僕らの中では大きいポイントだなと思っていて、
イベントって難しいんですけど日に日が来ると当然本番が来て、ここが終われば終わっちゃうんですよ。
準備もそこまでの間にいろんなことをやるんですけど台本書いたり画面作ったりとか演出考えたりとかするんですけど、
限られた時間の中でどっかでこだわらずに済ましちゃえば当日迎えればなんとかイベントって終わることができるんですよ。
ただやっぱりどうしてもギリギリまでこれもうちょっとなんとかできないかなっていうようなちょっと考えることで手間は増えるんですけど、
やっぱりそこのこだわったポイントってどっかで違ってくるなと思ってるから、しかもね自分が面白くなくなっちゃうんです。これやらなくなると。
作業にどんどんなっちゃうから。
15:00
例えば表彰式でここどうやって泣かそうかみたいなことをやっぱり考えて、そこでこだわるでしょ。
曲を選んだりとかこの映像のタイミングコンバイチビューをちょっとずらすことでもしかすると音の入り方ずらすと、
これで多分山口さんとか詳しいと思いますけど、音の入り方だけでもこだわることでちょっと伝わり方が変わったり感動レベルが変わるんであればこここだわろうと思うわけですよ。
自分の思った通りに客席で涙流してる人が見ればこれ僕らの一番のやりがいだと思うわけですね。
なんか思い出したんですけども、昔イベントとかのぶさんといろんなお話をする中で結構大きなイベントだったと思うんですけど、舞台でここで風船とか照明とかどうするこうするみたいなのをすごい熱く語ってた前野さんの姿がすごく思い出したんですよね。
やっぱりそういう細部に楽しみながらやる。どう楽しませるか感動させるかっていうところなんですかね。
こだわったポイントって意外と見ていただいた表彰式って5000人くらいが参加してた表彰式だと思うんですけど、気づく人もしかすると1人か2人しかいないかもしれないところまでこだわってたんですよ実は。
なんで風船の色はこうしたんだろうとか、この花はなんでこの花の色をここに選んでここに置いたんだろうみたいなのって自分はこだわってるんですけど、5000人のお客さんに伝わることなんて全然考えてないんですよ。
だけど1人でも2人でも気づいてくれるっていうことが僕にとっては仕事のやりがいにはなるなと思っているので、細部にこだわるってね、こういう思いをしないと5000人に全部伝わる細部なんかないので。
いろんな仕事にもこれ言えると思うんですけども、全員をとか普段の人間関係だと例えば全員に好かれようとかそういうことじゃなくて、自分の中の真のこだわりはしっかり持っていて、それが1人でも2人でも伝われば大きな感動ですよね。
その積み重ねでしかなくて、当然ポイントはいくつもあると思うんですけど、イベントってやらなきゃならないことってすごい決まってるから、これをそのままやるのって当たり前のことなんですよね。
さっきの信頼関係も同じで、お客さんが期待してるラインってここなわけですよきっと。期待値を超えるってこのこだわりいくつの桁かみたいなところがこの期待値の超え方だなっていうふうに思うので、そこにしか僕らの価値ないんじゃないかなって最近思ってるぐらい、このこだわりポイントみたいなところを自分の楽しみのためにも置きますよね。
なるほどね。
いやー、なんかわかりました。前野さんね、こうやって真面目にあんまり話すことは今までなくて。
途中さっきのぶさんって呼ばれてドキッとしました。
すみません、言ってました。普段のぶさんって言ってるんですよ。
で、一緒にご飯食べたり飲んだりとかしてる中で、やっぱりさすがったなとこの30年間やってこられた、そういうことなのかってすごく今日尊敬の念があふれてきました。
18:09
結構たっぷりお話を伺いましたが、まだまだ伺いたいことあるので、後半もよろしくお願いします。ありがとうございました。
ありがとうございました。
前野さんのお話いかがでしたか?
最後におっしゃっていましたが、人をどう感動させるか。
まず一人でも二人でもこだわりに気づいてくれたら嬉しいと。
この細かなことをきちんとこだわって表現し続けていくその積み重ね。
私もこのポッドキャストの配信を続けていく中で、大切にしていきたい、参考にしたい点だなというふうに思いました。
前野さんはこのお仕事のこだわりももちろんなんですけどもね、実はお料理の腕もプロ並みでして、かなりのこだわりっぷりなんですよ。
なので本当に目の前にいる人をどう喜ばせるか、これを常に考えていらっしゃる方なんだなと思い、それが経営にもしっかりと活かされているんだなというふうに感じました。
さて、まだまだお話は続きます。
このコロナ禍でのイベント業界、今そしてこれからたっぷりと伺っていますので、後半もどうぞお楽しみに。
声を思いを世界中に届ける。声ラボ。
19:39

コメント

スクロール