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2024年5月1日。そろそろ過去になりますが。
今、5月1日って言って、もう5月なことにすごい衝撃を受けてますけどね。
早いもんですけど、2024年もあっという間に過ぎそうな感じですが。
新しく5月に入ったからといってですね、特段変わったトピックとかもなくて、
早く4連休に入りたいなという気持ちでいっぱいなんですけど。
一応、ここ最近というか、今日のことで言うと、先日もこのそろそろ過去の中で喋りましたけれども。
読んでた本、リギアパイン著、本物の偽物、模造と新作をめぐる8つの奇妙な物語という本をね、読み終わりまして。
翻訳はカヌのトモアキさんという方が翻訳してるやつ。
前回もちょっと紹介したんですけど、いろんな本物と偽物の境界線というものが揺らぐような事象、
あるいはもう偽物の方にすごく価値が見出されてるとか、
そういうふうな様々な事象を紹介するような本で、300ページちょっとぐらいあったんですけど、
すごい面白くて最後まで楽しかったですね。
8つのエピソードプラス序章とエピローグで、そこでもまた別のエピソードが語られるんで、
合計10個ぐらいのトピックの話があって、それぞれ独立して読めるので、
なんとなくこの本の中でも翻訳者の方が言ってるんですけど、
ネットフリックスのドキュメンタリーシリーズとかで、1話ごとに別のトピックを扱うようなシリーズあるじゃないですか。
ああいうふうな感じで結構楽しく読めるというか、興味深く読める。
知的好奇心をくすぐるような話がいろいろあって面白かったですね。
前回紹介した時には、例えば絵画の原作の話とか、そこらへんのことをちょっと紹介したと思うんですけど、
その他にも、いわゆるアートの本物と偽物の価値みたいな話だけじゃなくて、
例えばダイヤモンド。ダイヤモンドって言ったら天然ダイヤモンドの方が価値があるように考えられますけど、
でもダイヤモンドって言うたら炭素の集合体なわけで、
ということは、合成で作ろうと思えば作れる。
実際にいろんな研究というか、各企業ごとに合成ダイヤモンドを作る競争とかも行われた結果ですね。
合成のダイヤモンドというのが作られて、そうなってくると天然のダイヤモンドを発掘する時にかかるコストとか、
あるいは自然に対する影響、悪影響みたいなものとか、
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あとはダイヤモンドを掘り起こすときの労働環境とか、そういったものと比較したときに、
そういう劣悪な環境で誰かが働くとか、自然破壊が行われるとか、
天然ダイヤモンドを採掘するにあたって倫理的にまずいことがさまざま行われるのであるとすれば、
天然ダイヤモンドよりも合成ダイヤモンドを選んだ方が倫理的に正しいのではないかという。
エシカル消費とか言われますけどね、そういうふうな話題。
そういう中で天然ダイヤモンドよりも合成ダイヤモンドの方がより倫理的で、
そういう意味で合成の方を選ぶ人が出てきている。
そこで偽物と本物の優位さがちょっと逆転する瞬間とかが起こるみたいな話があったりとか。
あとは味ですよね。
要するに合成甘味料とか、バナナフレーバーっていうのが実は実際のバナナ味と、
実際にバナナを食べた時の味と、いわゆるバナナ味と呼ばれるような甘味料の味の本物と偽物の話。
それで時代によってよく食べられているバナナの種類が地域によって違ったりするから、
それによって同じバナナ味でも年代によって変化するんだと。
だから昔バナナ味として作られたものを今食べても全然バナナのように感じないんだみたいな。
そういう時代の文脈とか歴史のどの点で見るかによっても偽物らしさ、本物らしさが違うみたいな。
そういうふうないろんな話があって、すごい面白い本だったので、おすすめです。
本当に興味深く読めるし、そんなにシリアスすぎないというか、
結構読んで、うわぁ、メンタルに狂うみたいなタイプのノンフィクションではないので。
一応、アキショボンのノンフィクションシリーズから出ている1冊なんですけど、これはぜひおすすめしたいなと思います。
リディアパインの本物の偽物、模造と新作をめぐる8つの奇妙な物語。
これは面白かったです。
それを読み終わったので、また積んでる本の中から次はですね、
これは同じく、同じくアキショボンから出てるやつだ。
バージニアウルフ短編集、青と緑。
バージニアウルフね、灯台絵とかでおなじみのバージニアウルフですけれども。
僕はね、正直そんなに作品読んだことなかったんですけれども、
一応買ってて積んでたやつがありましてね。
西崎健さんが翻訳しているバージニアウルフ短編集というのを続けて読み始めました。
これをまだ最初の2つ、3つぐらいしかまだ読んでないんですけど、結構ね、いい感じですよ。
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で、翻訳の文章もとても美しくてですね、なんかいい感じなので、
このバージニアウルフも引き続きね、読んでいこうかなというふうに思っております。
といったところで、今日はこの辺で。おやすみなさい。