1. 哲学の楽しみ方を探求する〜それ哲ラジオ
  2. #20 初めて絶望を知った時のブ..
2022-07-03 34:43

#20 初めて絶望を知った時のブッダが面白すぎる

「それって哲学なの?」といった身近なテーマをきっかけに、哲学の楽しみ方を探求するラジオ番組です。


【内容】ブッダも預言を受けていた/ハニートラップ/悪魔の囁き/古代西洋哲学との質感の違い/生まれた時の預言/王様の対策/四門出遊/苦しみを知り出家を選ぶブッダ/特殊なブッダの出自/フィクションや物語の持つパワー/ハニートラップ/悟った後に悪魔の囁き?/教えもエゴや執着なのか/悟りはゴールかスタートか/解釈の幅/次回はブッダが残した言葉


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00:00
(♪ BGM)
はい、ソレ鉄ラジオ、今日もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回はブッダの話ということで、ブッダの話の中でも文献が残っていそうだとか、
ある程度これは事実に基づいていそうだという、ノンフィクションであろう、
というところを中心に話してもらったと。
そうですね、今回はある程度フィクションじゃないかと言われているエピソードを3つくらいお伝えして、
ブッダというのはどういう人かとか、その修行時代、あるいは不協した時代に
どうやっている人だかというのを感じていただきたいなと思っています。
どういう3つかというと、1つ目がブッダも実は予言を受けていました、
みたいな話が1個あって、それをお伝えするのと、
2個目がハニートラップ、要は女性の誘惑だよね、みたいな話を受けてましたよ、みたいな話と、
あと最後3つ目が、あと悪魔からも誘惑を受けているので、ブッダは。
モテモテだね。
そう、悪魔のささやきが聞こえるの、ブッダは。
はいはいはい、あれでも出てきてた気がする、先頭お兄さんでも出てきてた気がするけど。
確かに、あった気がする。
そういうのをしながら、当然今の僕らからしたら悪魔がいるかどうかもわからないし、
実際悪魔の、そもそもブッダが悪魔の声を聞くなんて、
それってどうなの?みたいなこともあると思うんだけど、
そういうところから、実際ブッダというものが、
コースの人がどういう風に語り継がれているのかとか、
そういうのも感じてほしいなと思っております。
了解です。めっちゃ面白そうだけど、ソクラテスとかペラトンとか、
アイソテースが聞いたら怒りそうだね。そんな話するなって。
悪魔の声が、みたいな。
だからその意味でも、いわゆる西洋哲学的なロジカルな部分と、
こういう物語チックなところ。
それはすごく深いものが両方にあるなと思うんで、
そういうのも感じてもらえたら、このラジオ的には嬉しいなと思いますね。
そんな形で、ブッダの話をしていこうと思うんだけど、
まず最初、予言の話ね。
予言というと、ソクラテスの時のお告げとかでもあったけど、
僕らからすると、少し怪しいっていうか、
ちょっと馴染みがないものだったりするじゃない?
そうだね。
でも、実際、今のインドでも実際そうらしいし、
当時であればこそ余計に、生まれた子を予言させるというか、
いわゆる占い師とか、先生術師みたいな人に見てもらって、
この子の人生がどうなるとか、どういうことに気を付けたら、
この子は一番いい人生を歩むか、みたいなのを見るっていうのは、
結構当たり前に行われてますと。
もちろん王様、王族だから当然、しっかりした人を連れてきて、
03:01
当時、より大事人者みたいな仙人の人を連れてくるんだけど、
その人が、ブッダが生まれた時に、予言をしに行ってました。
そのブッダ、当時、ゴータマシッタールタ王子さんを見た仙人が、
すごい微笑んで、その後泣くみたいなことをするのね。
王様めっちゃビビるわけよ、言ってよって感じだって。
笑った後に泣かれたら、ドキドキするじゃん、こっちも。
そうね、若い時元気で早死に、みたいな不安になっちゃうね。
そう、そう。それで不吉なことでも何か起こるの?みたいな。
仙人が言うには、ここへんだのは、将来この人はブッダ、
要は悟りを開くようなものすごい人になりますと。
で、涙がこぼれたのは、私が生きてる時代に、
この人の教えを聞けそうもないからです。みたいなことを言うのね。
悟ってるっていう未来は見えたけど、その悟った時には自分が死んでるっていうのも分かっちゃって、
泣きました、みたいなことを言いますと。
でも、もしくは、これもなんかいろんなバリエーションがあるんだけど、
もし悟りの世界とか仏の世界に行かないんだったら、
この人はものすごい優れた王様になるだろう、みたいなことを予言されるのね。
あー、なるほど。そのパラレルワールドも予言されるんだね。
うん、そうそうそう。だからその属性というか、その世間で生きるならすごく優れた王になるし、
属性を捨てるんだったら、そのブッダっていう悟りを開いたものすごい人になるでしょう、と言いますと。
でも、当然王様は、あの属性捨てられたら困るわけですよ。
そうだね。
小さい頃というか、先ほど前回にもお伝えした通り、
若いうちはもうとにかく王様として、すごくいろんな教育とか適切な教師とかを入れて育てていった、
みたいなことがありました。
だけど、その予言の中で面白いのが、ブッダが知ったあるたっていう一人の人間がブッダっていう悟りの人になるために、
四つの聴講があります、みたいな予言をされるのね。
あー、そこまでその予言者の人がめっちゃ詳しいね。
そうそうそう。その人というか、別の人たちも結構予言したりする。
なんか9人ぐらい呼んだ、みたいな話があるんだけど。
あー、なるほどなるほど。間違いないようなことね。
いろんな人が予言するには、いろんな出会いだと。
それはきっと、老人、年取った人、病人、病気の人、死人、死んだ人、区業者、そのさっき言った区業をしてる人。
この4人と出会うと、子供は属性権を捨てて出家します、みたいなことを言うのね。
06:02
なるほど、面白いね。ただちょっと、雑にすぎた気もするけどね。
4人とかさ。まあ、あんまりちゃんと言わないほうがいいね。伝説。
でも面白いのが、王様だから色々できるのよ。
じゃあ、この4人を見なきゃいいんじゃん、つって。
で、監視人を配置して、老人とか病人とか区業者っていうのを一切近寄らせないようにするのね。王子様に。
重者は若い人、病気の人は近づけない。至りつくせにの贅沢生活。
風邪なんかひいた人はもう、ブッダのそばにいられないみたいなね。
超過保護だね。
超過保護。でもそれができれば偉大な王になるっていうのが見えてるわけだから、予言でね。
そうだね。その通りやりて、王様の気持ちもわかるよね。
そうそうそう。っていうような感じで、過ごしていきますと。
でね、29歳の時に、前科はさっそりブッダは出家をするわけだけど、
この辺りはあまり詳しいことがついてないらしいんだけれども、
結構この辺りから、ブッダがいろんなもの思いにふけるようになっていく。
要はそれまでは、どんちゃんさばきでワイワイやってたところが、
結婚したり子供が生まれたりとかもいろいろあった。子供がなかなか生まれなかったみたいな話もあるんだけれども、
そういうところで、いろいろ思い悩んだのか、自分自身のことを思いふけるようになりますと。
ここからがちょっと前説っぽいんだけど、
ある日、ブッダになる、知ったるたが外に出かけようとした時に、せっかくは遠回りをしようと。
遠回りして、お城というか行ったところの東の門を出ていくんだけれども、
そうなった時に、疲れ切った様子の老人が佇んでましたと。
そのブッダ、当時の知ったるた王子が言うのね。あれ何?みたいな。
人っぽいんだけど、髪真っ白だし、歯抜け落ちてるし、肌ガサガサだし、あれ何?みたいな。
ああ、そうか。一人で出てたわけじゃなくて、一緒に住者と一緒に。
そう、住者と一緒に。そうすると住者が、王子様、あれは老人って言うんですよ。みたいな。
いいのかな?あっちゃって。
体が衰えつつあって、でも人間というのは、みんな年取ってああなるから、驚くことじゃないですよ。っていうね。
でも王子様はとても驚くわけよ。見たことないから。
そこまでずっと遠ざけられてたから、初めて見るのか。おじいちゃん、おばあちゃん。
初めて。初めて見ると、なると驚くよね。
それで、心が動揺しちゃって、外なんか行けないから。って言って、宮殿に戻ります。
そしたら王様も、もう、嘆いちゃって。そりゃそうだよね。
09:03
これまでせっかく努力して、老人とか病人とか遠ざけてたのに、なんてこった。ってなって。
ああ、そうだね。会っちゃったって感じだね。
そうそうそう。
で、慌ててその特別のね、なんか催しとか、色んな楽しいことするんだけど、王子はそれに目も向けずというか、やっぱりちょっと物思いを拭けちゃいますと。
はいはい。
で、今度はまた外出して、またちょっと外出ちゃうんだよね。王様。
まあ、多分、そっか。多分王様の目を盗んで、近い従者と一緒に、ちょっとあっち行こうぜって、やっちゃう感じなのかな。
多分ね、そういう時期だったなと思うんだけど。
これで、今度は西の門が出てきますと。
はいはい。
で、そうすると、今度は道端に、フラフラしてる病人がいるのね。
ははははは。
うん。
地面に転がって、うーって、うめいてるんだけど、王子様は、これ珍しいことなのかな、みたいな。
なんかちょっと大変そうだけど、って言ったら従者が、いや、もう病気にならない人なんていないっすよ、みたいな。
その従者なんなの?
確かに。
王様ちゃんとした人つけた方がいいよ。
ははははは。
で、罰されたりしないんだ、みたいなことを、僕も読みながら思ってるけど。
なんでもですか、これはね。そっかそっか。そこはまあね、ちゃんと教えてもらえるんだね。
あれは病人ですと。
そう。
で、まあまあ、でもね、健康にしてれば大丈夫だから、心配いらないよ、って言うんだけど、そんなわけないっしょ、みたいな。
こんなことに人がなれなんて、心配いらないわけないじゃん、って思って。
また急でに帰ってきますと。
怖いな、確かにな。人ってこんなことを起こり得るんだとかって、そこで初めて知るんだもんね。
そうそうそう。そうなんだよね。
そう。で、今度は南の門が出てくるんだけど。
その時に、葬儀、お葬式の行列に出会うわけですよ。
それで、その参列者はもちろん泣いているし、その遺体はじっとしているし、
で、お葬さんまた思うわけよね。あれ何、みたいな。人っぽいけど、全然動かないけど、なんでみんな泣いてんの、みたいな。
そしたら、従者があれは死ぬっていうことなんだよ、みたいな言って、ああ、死ぬんだ、みたいな。
何回聞いたも面白いな、それ。
おかしいでしょ。
もう四つじゃ足りないが。
そう。で、僕が三段落ちたけど、四段落ちで、今度は北から出てくるのよ、東、西、南、北だよね。
北から出ていくと、今度は、その低髪して頭を剃った、オレンジの衣をまぶたった人が、その束髪をしてますと。
で、その人は、すごい穏やかそうな顔をしてて、なんかすごい素敵な人に見えると。
で、おじさんはあれは何なの、みたいな。人間なのか神なのか、そのぐらいすごい神聖なものに見えるみたいな。
はいはい、なるほど。
で、聞くと、従者があれは苦行者ですと。で、そういう人の苦しみとかを超えて、人生の謎を解明しようとして、俗世を捨てた人ですよって答えちゃうのね。
12:08
なるほど。従者が。
で、王子様は、そんな人がいるのかと。これまで、老人、病人、死人っていうのを見た上で苦行者に出会って、
私は、もうこの苦行者みたいにならなきゃいけないわって言って。
そこで一番仮面を受けるんだね。こうなりたいと思っちゃったんだ。
で、その時点で予言がすべて適中するんだよね。4人の人と出会って、出家しますって言った4人に出会っちゃいますと。
こんなに頑張ったのに。
そうだね。王様がハマったのに残念でしたとか。
しかも最後に出会った苦行者に対して、やっぱり自分はそうななきゃいけないと思って、出家の道を選ぶっていう。
これが、四門出遊、四つの門から出ていくっていう、そのブッダの有名な物語っていうのが今の表しなんだけど。
生まれた時からの不利があって、それを後々ここで回収しましたよっていう話なんだね。
そうそう。壮大なフラグを回収したわけなんだよね。
そう。確かにこの出陣が超独特な感じがしたね。王様に生まれるだけでもすごいなと。
すごい特別だと思うんだけど、今の予言と四門出遊の話からすると、
普通の人は、多分さっきその乱七騎三輪というかさ、めちゃくちゃ豪華な暮らしみたいなものをするとして、それってさ、順番としては自分苦しいものがあって、
苦しくない方がいいだったりとか、楽しい方がいい、もしくは嫌な現実感、逃げたいからそういうものをするっていう順番っていうものが多くの場合あると思うんだけど、
はいはい。 グッドの場合、予言があったがゆえに、そういうものと一切触れないうちからめちゃくちゃ快楽みたいなものなのかな、
幸福、満足みたいなものをめちゃくちゃ浴びせられて育って、それが多分もう20歳ぐらいになった時に、初めて「え、人って歳取るんですか?」みたいな苦しみみたいなものを生まれたから知らなかったのに、
20歳になってから初めて知る怖さって、めちゃくちゃ怖かったんだろうなぁみたいな。その順番で、ダイナミクスっていう、その触れ幅、その触れ幅で、幸福と不幸、その触れ幅かつその順番でも、最上の幸福を知ってから、苦しみみたいなものを見た時に、その触れ幅、
「え、こんな苦しみあるんだ、怖っ!」みたいな、本当に多分、怖かったりとか、不思議、得体の知れない感覚、普通だったら、生まれた時から腹減れた、腹減ったわーとかっていう人が、あと病気になったとか、親が死んだとか、
15:03
絶対ある。それから逃れるために美味しいご飯食べたいとか、幸福なランチパーティーしたいというのは、普通の人はしないけど、だろうけど当時でも、そういう快楽みたいなものに、生きる手段だよね。そこがやっぱそのめちゃくちゃ、その逆だ感じて、面白いなぁと思った。超特殊。
いやーそうだね。だからこそ、そういう仏教みたいな、いろんなものを、結構ひっくり返すような、やっぱり発想が出てくるのかなっていうのはある。要は、人生は苦しみである一切可憐みたいなね。
いやーそれ、ちょっとごめんね、いきなり伝説の話の間に、なんか、女を挟んであるなって、本当にびっくりした。最後、多分苦行してる人に会ったでしょ、帰家の文から出て、それがすごい幸福を惜しいと思ったという話があると思うんだけど、
その仮に、苦行してる人と仏陀が、当時の仏陀が会って話をした時に、いやー世の中って辛いですねー、修行ってめちゃくちゃ尊いですねーって言った時の、その土台がここまで違うのか、みたいな。
はいはいはいはい。
悟りたいっていう人って、もうすでに先に生まれた時からの苦しみがあって、そこから抜ける方法として快楽とか幸福ではなくて、自分がそれに悟るっていう方向に、ベクトル向けた人たちが僧侶だとすると、仏陀ってその辺りがめちゃくちゃ破綻してるというか、ぶっ壊れてるから、
逆にその苦しいってことってあるんだ、超怖いみたいな、もうその話が噛み合わないそうだなーっていう面白さが、知らなかった。面白いここ。
そう、仏教、仏陀面白いでしょ?
いや、ここ知らないと確かに、仏陀の話だったりとか、その後の仏教の話とか聞いた時に、めちゃくちゃ解釈がずれる恐れがあって、しかもそのずれって、まず普通の人は経験しえないところが自分の思考の土台というか体験の土台になってる。
その特殊性みたいなものを理解しとかないと、何一つ言葉が噛み合わないだろうなーって思って、そこがすでに仏教という哲学以前の話で、おもろいって思った。
そうなんだよね。例えばね、さっき言った一切解くとはこの世は苦しみである、って言って、別に僕らでも言えるじゃない?
そうなんだよね。仏陀と肩組んじゃいそうなんだよ。だよねーって。
違うんだよね。
そういうことじゃないんだよね。
どっちかというと、うちらというか、まあうちらかってすごく身近なものな気がするじゃん。苦しみとか悩み。さっきも言った悩みから、それに対して抜けるとか、悟り減らくとか仏教だみたいな話をしたけど、
18:17
普通の人にとって悩みって当たり前に身近に存在するので、病気も死も追いもめちゃくちゃ身近なんだけど、仏陀にとっては、地球外生命体くらいの驚きだったと思うんだよ。
確かにね。だって存在してなかったわけだから。
そうそう。ゴジラとかさ。そういう話だよね。ゴジラ来たーって話で。その驚きっていうものを一旦身につけるというか、苦しみっていうものをそういった地球外生命体レベルで理解しとかないと、仏陀と肩組んじゃダメっていう。
そうだね。
スタートしてんからずれまくりだなーっていう。
いやー、いいね。
ごめんね。ちょっと感動しすぎて。
全然いいよ。ゴジラと人間になったら別なものじゃない?でも病人と自分は同じものなんだよね。
自分とは全く違うと思ってた概念というか、自分になかった概念が、実はそれも全て自分であるっていうところの怖さ。
そっか。ゴジラより怖いのか。
怖いよみたいな感じで、やっぱり根本から価値観とか人生観が崩れ去ったっていうのはあると思う。
まさかフィクションの回でこんな学びというか、こんな驚きがあるとは思わなかった。フィクションすごいね。
物語の力ってすごいんだよね。やっぱり。それは全然別の話だからちょっと違うことを念頭に置いて言っちゃったけど。
3つの伝説のうち1つ目なんだけどね。
もう20分ぐらい喋ってる。
ごめんごめん。いやーちょっと驚きすぎて。
そうなんですよ。でもそういう驚きとか、なんとなく理解した気になってることが全然違ったっていう驚きだったり快感?
これはそうだね。このラジオ始まってから一番の快感かもしれない。それで言うと。
うれしい。
なんとなく仏教ってちょっと近い気もしてたし、仏教の哲学的な側面って、そうなんだ、すごそうだって思ってたんだけど、それがすごいって思ってた前提が覆ってるからね。
そうだよね。多分あと2回、3回くらい覆えるよ。
うわー怖。そしたらせっかくだから悪魔の話しようかな。悪魔の話が面白いなと思ってて。
持ってるとハニーハントじゃないや。
ハニーハント?
ハニートラップの話は女性にタブラパーそうって悪いやつがいて、仏陀をこいつが私を認識させたっていう人が出てきたみたいな話だけっちゃだけなので。
21:12
そっか。そこも気になるけどね。ハニートラップって聞いた時に王様が仕組んだランチリ騒ぎみたいなのがそっちなのかなと思ったけど、違うんだね。
仏陀の活躍を値段の人がスパイみたいな女性に、仏陀にひどいことされたって言えよって言われて、それを仏陀が教えを解いているところでやるみたいな話も残ってて。
いろんな邪魔が入ったって。
そのくらいドロドロしたりとか、コースの権力争みたいなものもあったんだなっていう話があったんですけど。
悪魔の話が面白いなと思ってるのは、これは諸説あるんだけれども、仏陀が悟った後に悪魔から囁かれるみたいな話があるのね。
普通悟った後って悟りの境地なわけだから、悪魔みたいなものとか、汚れたものとの関わりなんてなさそうみたいなイメージってあるんじゃないかなと思うのよ。
言われればそうだよね。確かに悟ったって、そういうものをすでに乗り越えたりとか、超越した感じは確かにするのに。
でも実はそうではなくて、悟ったっていうのは、別に何か異世界だったりとか、ネハンとかっていう言葉はあるけれども、
ものすごい極楽浄土に行くっていうことではなくて、仏陀の時代とか、その根本的な教えとしてはね。
そうやって仏陀が悟った後に色々やってる時に、悪魔が言いますと。
何を言うかというと、「あなた仏陀は本当に人に教えを解く資格があるんですか?」っていうね。
なぜかというと、言うことをよく聞く人にはちゃんと言うし、言うことを聞かない人は憎いって思いますよね。
そういう教えを解きながら、「あなたは実は執着とか欲望がまだあるんじゃないですか?」っていうね。
仏陀が言うのは、「私が人に教えを解くのは、人々への思いやり方を解くのであって、言うことを聞いてくれるとか聞いてくれないとか、そういうことからはもう離れてるんです。
そういうのはもう気にしないんです」っていう会話をするのね。
面白いのが、教えるという行為は、人に何かを植え付ける、知識を植え付けるっていうことだから、それをやってやろうという気持ちがあるんじゃないですか?」って悪魔が聞くのね。
なるほどね。そこにはエゴがあるんでないのかい?
そう。そうやって「欲望じゃない」「エゴじゃない」「執着してない」って言うんだけど、「いやいや」と。
だから、実は思いやりから自分はやってるだけであって、それがその人に届くか届かないかとか、聞いてくれるかくれないかとか、そういうのは別にもう自分の範囲外なんだと。
24:04
だから自分は執着から推しを解いてるんじゃなくて、思いやりからやってるんですよっていうような会話をするのね。
なるほど。何かのフィードバックを求めてるんじゃなくて、「俺はやりたいからやってるんだ」と。「エリクスを言うな、悪魔が」と言い話をしたと。
やりたいからっても違うから、やりたいって言うとエゴが出るから。言葉って面白いよね。
多分、翻訳の問題とかもあるけれども、この辺がいわゆる自卑心みたいな、本当に私心、自分の心がない他者への慈しみとか、そういうものからやってるんですよみたいな会話をします。
そう。やっぱりこのフィクションとしても、もちろん悪魔が本当に話したかどうか僕らはわからないけれども、こういう会話があったり、あるいはたぶん悟ったって言ったブッダに対して、こういう悲観とか問いを投げかける人がいっぱいいたと思うのね。
そうなんですね。もしかすると自問自答かもしれないしね。そこまで悟ってるっていうことは、自分を俯瞰して見えるってことだろうから。
自分が話してて、あれこれって俺もしかしてちょっと英語じゃねって思って考えてみたけど、よしよしこっちで解決みたいなことをずっと繰り返してたっていう意味では、悟った後にこういうことがあったっていうのは納得できる気もする。
だから超内勢力だよね。そうそうそう。確かに。だからそういう意味ではやっぱり悟ったっていうのは何か一切汚れない境地ってよりは、常にそういうのを点検しながら自分はそういう偽りとか、そういうのじゃなくてちゃんと心からやってるよっていうような状態で生き続ける。そういうことなんじゃないかなっていうエピソードですね。
面白いね。これはそうだね。なんかこう悟ったの、悟りのスゴさんみたいなものを感じる。そこでやっぱり俺は悟ったってゴールだみたいな。悟りってゴールなの?みたいなね。
そこも含めて面白いなって。そういう目指すって、そこがゴールなのか、そこがむしろスタートなのかみたいなことあるのかなって今思って。ある。あるんだよ。だからそれをちゃんとこういうエピソードで説明してくれてるんだろうなっていうのもいいね。面白い。
だからそれも面白くて、仏教の話で仏になりたい、要は悟りたいって思って例えば出家するじゃない。どうすればその仏悟りの境地に至れるんですかって聞いた時に、もうそのままのあなたが仏であり悟りですみたいな会話があるのね。
それはもうちょっと後の時代だけれども、要は今言ってくれたみたいに悟りっていうのは何かを達成してゴールに至ってやっと悟ったっていうものじゃなくて、今の自分と全く違うものになるんじゃなくて、あなたそのものが仏であり悟りです。それに気付くことが大事ですみたいなやりとりがありますと。
27:03
はいはい。まあそれもレベル高すぎて、ですよねって肩組んだら逆にぶん殴られそうだけどね。
そうなんだよね。もちろんそれも仏教の売られる一つの宗派というか、話ではあるけれども、特に前宗とかに近いような話ではあるんだけれども。
そうなんだ、それは前宗なのね。的な感じかな。だからそういうのも合わせてやっていくと、すごく面白いというか、深みがある思想、宗教、哲学だなっていうのを感じるんですよね。
まあそうだね。まさか、繰り返したけど、フィクションの方からこんな色んな学びがあるっていうのは、やっぱ物語っていうのはね、世の中にいろんな物語あるだろうけど、意味あるんだな。すごいな。
そう。だからやっぱりわかりやすいよね、そういう物語風に言ってくれるとさ。
私なんかね、言葉で理解するんじゃない、身体的に理解するんだってさ。意外と物語っていうのは言葉を使うけれども、身体的に、その人のエモーショナルな部分に直接採用して身体的に理解するっていう手助けになるのかなっていうのも感じたしね。
言葉で理解した感覚ないもんね。やっぱその感動みたいなものを揺さぶられて、あってことはこうなんだっていう順番で言葉が出てくる。そういう感じで理解させられたというか、気づかされた気もするから、物語はもしかすると、言葉じゃなくて物語というパッケージが身体的な理解、そういう事態が体験なのかもしれないみたいな。
鉄楽かこれ。鉄楽か。 いや、なんかすごい。でも本当にそうで、やっぱり詩、言葉で作る詩って、詩人の力って神の力だみたいな思想っていうのがずっとあるんだけど、西洋にも東洋にも。
うん。やっぱり詩っていうのは言葉を使いながらまさに言葉以外のものを表すとか、世界の真理を表すっていうことがあって、実は詩人ってすごいよねみたいな話もあるっていうか、結構鉄楽やってる中でも言われたりするんですよ。
そっか、今と同じような形で理解すると、西洋パッケージで見ると、言葉のラレーツじゃなくてね。 そうそうそう。ちゃんと表現されているものとか、言葉の奥にあるものをやっぱり伝えられる。だから芸ってとかがすごいのはそうだよね。っていうのがあったりするので、伝説といえども、バカにはできないというか。
うんうん。ごめん、バカ編してたわ。フィクションだから楽しくお話聞けるんだろうなと思ったけど、むしろさっきのノンフィクションの方よりも、気づきがあって、そこが面白かったね。そこも面白かった。
そうだね。だからおひれとか噂話がついていて、ものすごいことになっちゃったりとか。
30:05
それはあんまり話を広げたくないけど、それは面白いよね。おひれがついたおかげで、今回の言うとブッダが本当は伝えたかったことが伝わらなかったとかっていう、そういう悲劇も来そうで、それもまた面白いなと思う。
そうね。そういうのもあるし、そこは時代が回っていて、おひれとかがつきすぎたから、本当にブッダが言ったことに戻ろうみたいな話もあったりとか、西洋哲学でも一緒だよね。
色々あったけど、やっぱりギリシャ時代に戻ろうみたいな感じで、ルネッサンスみたいなことが起きるとか。そういうのを見てると、歴史だけでなくて、そういう思想とか、人々の考え方っていうのも繰り返したり、色々回ったりしてるんだなっていうのがすごく面白いなと思ってますね。
いやー、ちょっとね、予期せずというか、すごい面白かったな。良かった良かった。
話としても面白いしね。意外なね。聞いたい人それぞれの学びみたいなもしかしたらあるかもしれないから、これだけ独立してね、面白いエピソードがありました、だけの回とかって、絶対ね。
絶対面白いと思うよ。いくらでもあるから、本当に仏教の中には。
いや、ちょっとピックアップしておいて、ぜひ聞きたいな。
絶対面白いですね。あとあれだね、それこそさ、こういう予言の話とか聞いてもらって感じたこととかさ、自分はこう思いましたみたいなこととかも教えてくれたら嬉しいよね、フォームとかで。
そうだね。そこそこ今話した通り、多分、こういうフィクションの力強さだってね、多分受け取り方が多分色んな解釈の仕方だったりとかね、あるだろうし、自分はここに響きましたとか、ここ面白かったとかね。確かに聞いてみたい。
前回もさ、兄貴は市長と弟子の話でさ、ちょっと前向きさを感じたり、でも僕は後ろ向きな、ちょっと寂しさを感じたりみたいな違いがあったぐらいだから、聞いた人もありそうね。
確かに確かに。
そういうのをもしいただけたら、とても嬉しいなと思っておりますということで。
概要欄のお問い合わせフォームがあるんで、ぜひぜひね。特命でもいいし、メアドも書く必要ないっていうふうにしてるんで。でもそうは、ちょっと今回の物語でもそれは思ったかも。色んな人の解釈を、映画とかさ、音楽聴いてね、色んな人の感想を見たいというのがあると思うんだけど。
それに近い。何かもあれば嬉しいなと思ってます。結構喋っちゃったね。もう少し、さらっといくが最近嘘になっていつだって申し訳ないんだけれども。
ただのそれも不利だね。もはや。
確かに。そうですね。はい。
ごめんね。こっちも黙って聞いていいや、いいんだろうね。
でもそれだと面白くないからね。でも兄貴がそうやって返してくれると、俺も確かにそういう捉え方あるよなとか。僕自身はその諮問質疑の話にそこまでの深みを感じてなかったから。
33:13
ああ、そうか。確かに素人なりの解釈みたいなもんもね。逆にそれを専門にしてるというか、それは好きな人か。こういう捉え方もあるなと思ってもらえたらそれはそれで面白いかなと思う。
そしたらやっとブッダについてのことも終わったので、やっとブッダが話したことはこういうことですよみたいなことを次触れていこうと思っております。
いや、二準備が長かったけど、でも面白かったね。
面白かった。それ宗教同じようにちょっとなりそうな感じはあったけど、やっと次回は哲学的な話に近づくのかなというところで。でも面白いね、哲学とは何かみたいな、振れ幅も含めて楽しめるっていうのが面白いかなと思う。
そうだね。やっぱり哲学という観点から仏教を見てもこんだけ広がるっていうのもあるし、次で言うと、さっきブッダの苦しみみたいな話もしたけれども、まさに人間存在と苦しみの関係みたいなものを次はしっかり取り上げていこうと思うので、それはそれでぜひ楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
またまた、どんどん楽しいね。楽しくなってきたね。
次回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
【はじめしゃちょーエンディング】
34:43

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