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上坂あゆ美の私より先に丁寧に暮らすな。 次にいただいているお便りを紹介します。
1つ目。 交わらないかもしれない。マジで交わらないかもしれないと思って、ひやひやしながら楽しんでます。
ありがとうございます。ということで、 交わらないかもしれないで検索すると出てくるんですけど、
読売新聞系列の大手小町という媒体で、今、この交わらないかもしれないというタイトルの連載を私がやってまして、
それが、友人の平梨沙さんというね、文筆家のお友達と2人で交換ノートっていう体で、
大福祝書館みたいなやつをね、やっているんですけど、それについての感想をね、いただいたっていう感じですが、
これとちょっと近い話でもう1個お便りいただいたので、そっちを紹介するんですけど、
ポッドキャストの13番目のやつで、この社会には呪いがたくさんあってですが、呪いは呪いを認知することで初めて、その呪いと戦えるようになるのだと思いました。
それは呪いだよということで、その人が問題と向き合うきっかけになることもあると思います。しかしそれが解けない呪いであった時、そう伝えるのは残酷でしょうか?
ということで、ラジオネーム真っ赤なテレビさんからいただきました。さっきの交わらないかもしれないの感想いただいたのと全く別の方のお便りなんですけど、
私その交わらないかもしれないの初回で、相手の解けなそうな呪いをめちゃめちゃ指摘するっていうところから第1回を始めたんですよ。
交換ノートって言ってるのにね。交換する気があんまりない始まりをしまして、そういうのもあって交わらないかもしれないってタイトルにしたんだよね。
交換ノートなのに交わらないかもしれないっていうのがあって、通称まじないっていう連載なんですけど、まじないって漢字で書くと呪いと同じ字なんですよ。
なんで、なんかおしゃれやんと思って、タイトルそれにしたんですけど。
真っ赤なテレビさんが言ってるさ、呪いを認知すると初めて人はその呪いと戦えるようになるっていうのは本当に私その通りだなと思っていて、
なんか自分の人生は本当に呪いと認知してそれと戦うことが全てみたいな生き方をしてきたので、
私は結構その人の呪いもすごく興味があるし、こう気づくとね、言いたくはなっちゃうんですよ。
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ただ真っ赤なテレビさんが心配しているように絶対解けないじゃんっていうのをさ、言うのって完全なる自己満じゃないですか。
そうですね。
だから、残酷かどうかで言うと残酷だと思いますよまず。
思うんだけれども、結局その言っていいかどうかっていう話で言うと、その私がまじないの連載に書いたことじゃないけど、
残酷であるという自覚を持って、でも言いたいんだっていうその自分が加害する責任を負えるなら言っていいと思ってますね私は。
そんなつもりじゃなかったの?っていう加害が一番立ち悪いと思って。
確かに。
まあでもそういう加害の方が多いよね、実際。
そうそう、多いっていうか、まじでありふれてるぐらいに言われる。
そうなんですよ。
だから私、昔はもうそのシザーハンズと呼ばれていた通り、あっちこっちでさ、そんなつもりじゃない加害ばっかり加えてたわけなんですけど、
それってすごくダサいなぁと気づいた時からは、やっぱり明確な意思を持って加害する時以外加害はすべきではないっていうふうに思っていて。
ただやっぱそれを乗り越えても、手に入れたいものがあるとか、なんか絶対に理解はされないかもしれないけど、それでも人と歩み寄りたいみたいな時は、もうその残酷性を覚悟の上でやるっていう選択肢は全然あると思います。
岡井さんはどう思う?解けない呪いを本人に言うかどうかっていう。
僕は多分言ってますね。
あ、言うんだ。
へー、包容力の迂回なのに。
ただ、表現が違うとは思います。
おー、なるほど。
それは呪いっていうことによって、
あのー、ちょっと待って、包容力の迂回か。
あ、そっか。
前リスナーの方に言われてたから。
そんな通りだったっけって思って。
ほんとだ、これも通りだ。
あの、その方曰く、歯に気ぬきせぬ物言いの上坂と包容力の迂回。
そうそうそうそう。
めっちゃそれが今気になってしまった。
はい、言い方が違う?
そう、なんかそれが呪いだよって言うと、
それこそ本当に呪い化するっていうのは事実なんですよ。
はいはいはい。
なんていうかね、それって同時に本人は全く気づいてなかったわけでもないと思うんですよ。
そうだと思う。
そうそうそうそう。
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で、ただなんかどっかで蓋をしていたとか、
あのー、そこだけはこう人に出さへんかった部分とかあると思ってて、
なんか、僕はどちらかというとなんか、
それを本人に気づかせるようにしたいっていうのがどちらかというと僕の言い方だと思います。
だからなんか、昨日実はね、その話をちょっと知り合いともしていて、
本音100%で話すかどうかって話をしてたんですよ。
なるほど。
で、本音100%で話すって実はむちゃくちゃ難しくて、
それこそ誰かを傷つける可能性を常に含みながら喋ること。
はい、昔の私ですね。
そうそうそうそう。
で、それに比べたら、何%本音じゃないものを入れるか。
で、それが嘘でもないんですよね。
わかるわかる。
だから、あえてわからんふりするとか、
あえて自分の本心とは違う意見を入れた上で質問してみるみたいな。
はいはいはい。
っていうのをすることによって話して盛り上がるっていう話をしてて、
で、割と僕は何か周りに本音100%の人が多いですよ。
恐ろしい世界だと。
で、本音100%の人は何故か僕と喋るのが面白いのかもしれないっていうのを気づく時があって。
ああ、私そうだもん完全に。
そうそう。
なんかうかいさんなら言っていい気がしちゃう時があるもん。
そうそうそうそう。
で、本音100%だからこそ難しいんやろうなって思うからこそ、
僕ちょっと安心も実はしていて。
なるほど。
あの、この人は本音を喋るんやろうなっていう信頼感があるんですよね。
まあそうだね。
なんか言葉に自分を高めるために喋ってやろうみたいな。
人ってやっぱりいるんで。
はい。
あの、まあ関西で言うとそれは寒いんですけど、
寒い人ってやっぱり多いんで。
なるほど。
そういうのはちょっと近づかないようにしようって思いながらやってるっていう話を実は昨日していて。
うんうん。
だからその呪いだよっていうことと気づかせるっていうのはこのアプローチの違いで実は一緒で。
うん。
だからこそさっき植坂さんが言ったのと近いところに答えが出るかもしれないですけど、
それが解けない呪いであったって気づいた後が実はすごく重要なんですよね。
おお。
僕はその呪いを祝い化するっていうのが多分僕が一番やりたいことというか。
祝いっていうのは祝福の祝?
そうそうそうそう。ことほぎというか。
はいはい。漢字も似てますね。
そうなんですよ。
で呪いは祝い化できると思うんですよ。最終的に。
へー。祝いというのは。
その例えば僕の場合だとすると、
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よく言われてたのはやっぱりその生まれ持った家庭でその家業、家業というとちょっと違うんですけどあって、
それがそこに言ったら縛られるわけですよね。
そうだね。
これこそまさに呪いで。
で呪いである以上それから目を背けて生きてきたわけなんですよね。
けどなんか向き合った世界を知らなかったんですよね。
はいはいはい。
でそれのきっかけになったことはいろいろあったんですけど。
はい。
その向き合って見える世界っていうのをいかにこう伝えるかっていうのが次の作業になって。
うーん。
でそこから見える行為は実は祝いになったりするんですよね。
なるほど。
私の言葉で言うとおたきあげって言ってますね。
まあめでたいよね。
本当に人間はそれに対応できる柔軟さがあるっていうのは僕は信じてるという。
なるほどね。
であと私結構ね呪いってあんま悪い意味って言ってないんだよね。
っていうのがさ呪いって結構自分のせいじゃないものを呪いって言ってると思うの。
なるほどなるほど。
だって呪いって他人からかけられるものであって。
自分に過失がなくても生まれるものが結構呪いかなと思ってて。
まあ過失あって異婚となってる場合もあるんだけど。
あるある。
全然あるんですけども。
まあなんか100%自分が悪いわけじゃないものだと思うんですよ呪いって。
なので人にそれはあなたの呪いだねと告げることって。
あなたが悪いとかじゃなくて。
あなたにはそういうあの心の柔らかい部分があるんだねみたいな。
拭いきれないシミがそこにあるんだねみたいな。
気持ちで言うことが結構多くて。
なるほどなるほど。
でもそれってみんながみんな嬉しいわけじゃないんだなっていうのは最近知りましたね割と。
そうでやっぱり言葉が強いんでしょうね呪いっていうものに対する。
そうだと思う。
だからその感覚がうかいさんみたいに人に合わせてチューニングできたら多分一番いいだろうね。
その告げつつもみたいなところで。
まあでもねこれはなんていうかね。
わからなさもあったりしてやっぱり。
そのそれは呪いだねって言えないからこそその気づいてもらおうとする努力はしたとしても。
気づいてもらえないことだってやっぱりいっぱいあって。
さらにより深めることだってやっぱりあってそれによって。
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なんか人間関係ってその難しさを常に絡んでるなと思う。
確かにね。
真っ赤なテレビさんは残酷かなって思いながらも告げたい気持ちがあるのでしょうね。
そこなんですよね。
それ気になるんだってまず思ったりしたんですけどね。
解けない呪いって何でしょう。
なんだろう本当に解けない呪いってどういうケースだろうね。
そうなんですよ。
なんかうかいさんの言ってたさお家が寺でそれに縛られるみたいなこととかもさ。
寺に生まれたことはもう絶対に変わらないわけだけど。
呪いは解き方はきっとあるわけじゃん。
ありますね。
解けない呪いって何でしょうね。
解けない呪いって思ってるものもまた呪いなんかな。
こないだ喋ってた呪いを避けると別の呪いにかかるみたいな話だね。
でもなんだろうあれじゃない。
クラピカみたいなことじゃない。
クルタ族にひどいことをした旅団を滅ぼすのが私の生きる理由である使命であるみたいになってる人に対して。
いやそんな人生もっと楽しいことあるよみたいな方向でさ呪いを解いたとしてさ。
なんか死んじゃいそうじゃん。
もうなんか呪い解けたら死んじゃいそうな人たまにいるじゃん。
呪いが生きる理由になってる人とかね。
そう考えたら暗黒大陸編はクラピカがその呪い面を解くと同時に死ぬみたいなところに行くんかなってなんだろうと思ってて。
ちょっと大丈夫?読んでない人いない?
でもやっぱさハンター×ハンターが素晴らしいのってそこらへんの人間の解像度ですよね。
でもさ真っ赤なテレビさんさちょっと解けない呪いの具体がちょっと今想像があまりつかないんですけど
クラピカでさえ解ける呪いがあるとすればもしかして解けない呪いってあんまないかもしれないよ。
解けないと思い込んでることはいっぱいあるだろうけど。
なんかその状況っていうものを呪いって捉えるとどうしようもないのよ。
例えばその生まれであったり、性別であったり、民族であったりっていう。
先天的な。
それが呪いって呼んでるのであればそれを変えることはもうどうしようもないわけじゃないですか。
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ただそれをどう捉えるかっていう部分に対して呪いかどうかってなるとまた話変わってくると思うんですね。
本当そうだよね。
なんか一人友人でちょっとその友人になんか近い人がいるかもな。
なんかすごくこう自分で自分をこうがんじがらめにしてる人がいて。
でもなんか能力的にはすごく僕はもう尊敬できる人なんですよ。
だけどなんかそれはある種能力として自分が生まれ、それもまた生まれ、まあ生まれ持ってるものと言っていいかわかんないですけど。
言ったらあまり本人がその努力として意識してなかった部分でできることなんで、なんかこんなんはできて当たり前になっちゃってるんですよ。
それ以外の部分も同じ軸で考えていて、こんなんどうしようもないやんっていうところにあるから、なんかそんなことないとずっと言ってるつもりなんですけど、ずっとそこからまあね出れない人はいるなぁ。
まあそういう人はいるよね。
でもなんかここまで考えて思ったけど、他人の呪いが解けるかどうか判断するのは多分他人じゃなくて本人だから。
真っ赤なテレビさんが他人に対して絶対に解けない呪いだって思うのはなんか違うんじゃないかな。
解けるかもしれない。まあ解くのがめっちゃ難しそうな呪いとかはあるけどね。他者から見てね。
染み付きまくってるほど。
そうだね。
いやでもそういう人っているよね。うかいさんの友達みたいな。
ある。なんかのきっかけでね、変わったりもするしね。
そうだね。
北風と太陽ってめっちゃすごい好きな例えやなって僕はいつも思うんで。
はいはいはい。
何かしら他者の力によってその人が変わるとするならば、その手段は一つじゃない。
うん。わかる。
北風と太陽で思うんだけど、それはあなたの呪いですね。このように解決してみてはいかがでしょうか。
真正面から行くのは北風アプローチかもしれない。
そうじゃなくて、とりあえず一旦おにぎり作ってピクニックしないとかが太陽アプローチかもしれないじゃん。
そうなんですよね。
何で変わるかわかんないからね。
だし、他人の呪いを解こうとするのも結構自己満な行為だなっていうのもあるし、
やっぱ他人を変えることは基本できないって思ってた方が精神衛生上いいかなっていう気はするよね。
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だから私もそういう塞ぎ込んじゃう友達とかいると、どうか健やかになってほしいなっていつも思うけど、
結局、その子が行きたいときは一緒に遊ぶとかさ、くだらない話するとかさ、話したいことあれば聞くとかしか、究極はできないんだけどね。
いつも気をつけてる。私がこの子を変えてあげようとか、間違っても思わないようにすごく気をつけてる。
そこね、そこ難しいね。
だからそれでも私はね、呪いを告げたい時っていうのはやっぱりあって、ただそれは相手に変わってもらおうと思って言うんではなくて、
俺が言いたいから言うっていう気持ちで言うことにしている。
占い師とかってそういう職業なんかな。
なんかでも僧侶もそういう面ないですか?
あ、むっちゃありますよ。
あるよね。
今日もお参り行ってきたけど、
僕、いわゆるお坊さん的な話苦手なんですよ。
あの、ブッダは言いましたとか。
なんかそういうのですっごい苦手で、恥ずかしくなってて自分が。
なんで、むちゃくちゃこのトーンで喋るんですよ。
実はノン価格ではみたいな。
でもそうすると急に今までそのありがたい話聞こうみたいな談家さんが急に自分の話をしだしたりするんですよ。
その瞬間が一番僧侶妙麗に過ぎるというか。
ずっと一人で暮らしてるおばあさんとかが急にそういう話をしだすからすごい面白いんですよね。
なるほどね。
文学がここにあるみたいな。
もうそれは癖だね。
もう癖。
けどその時って多分ね、人は気持ちいいね。
分かるよ。
やっぱそういうのが僧侶してて面白いです。
なんか私も実際、美しい談家ができた時よりも、
自分の新たな内面に気づいた時が一番なんかドーパミン出るなって思う。
分かる分かる。
大変してるね。
おかげさまでやらせてもらってます。
人間って面白い。
それ言うやつ人間じゃねえんだよ。
もしくは前世が人間じゃなかったやつ。
そうだよ。今世おもれ。