SONOSTA、知ってもお金持ちにならないが、お金を知ることは楽しい遊び 投資、金融、経済を楽しみながら考えるポッドキャストです。
語るのは、私、合同会社End of Ocean代表でお金にまつわる人間心理に興味があるまさきと
金融業界で10年以上働いた後、今はスタートアップファイナンスの支援をしたり、経済メディアで寄稿したりしているしげえです。
それでは、第3回目は決済手段とポイントということで、いろんな決済手段というものとポイントの関係性みたいなところをお話ししていければと思います。
しげえさん、よろしくお願いします。
いろいろポイントについての話を考えてきましたが、今回は決済手段としてのポイントというところなんですけれども、
楽天が一番分かりやすいです。楽天ばっかりで、前回、僕後悔楽天の話みたいになるんですけど。
いやいや、まあいいんじゃないですか。
当然楽天、世界初のECのモール型っていうのを作って、いろんな小売りの人が楽天で店を出店をしてやり取りをすると。
そうなると、当然ECなので、当時はたぶん代引きとかあったかもしれないですけども、当然カード決済になってくるわけなんですよね。
特にインターネットでの購入、当然ポイントが付くっていうのは決済が関係してくる。
となるとやっぱり決済事業って非常に大事ですね。ポイントのもう元締めみたいなものになってくるんで。
すると、カード事業をやったほうがすごくいいですよねと。
なぜかというと、流通総額って言うんですけど楽天のモールの中で売り上げが増えれば増えるほど決済額が増えてきます。
それに対して手数料を取れるカード、手数料を取れるならそれがやる収入にもなってくるので、
カード事業を展開していきましょうっていうような流れになってきて。
おそらく、ちょっと分かんないですけど、ECみたいな事業と金融、決済としての金融を結びつけたのはたぶん楽天がかなり最初のほうだと思って。
確かに楽天が2005年にKCカードっていうカード会社を買収したんですよね。
たまたま私の学生時代の同期がKCカードに就職したんで知ってたんですけど、当時から。楽天に買収されたみたいなことを言ってたんですね、当時2005年に。
当時実は結構それに対して株式資料の評価はあんまり高くなかったんですよね。
それは審判事業をやったりとか、いろいろ審判事業としての不良債権があったりとか、過払金とかいろいろリスクがあったんで、
なんかちょっとイマイチと思われてたんですけども、振り返ってみれば、今結構なですね、企業が金融に手を出してるっていうふうに言ってまして、
例えば楽天ぐらい大きい会社だったらビザとかマスターじゃなくて楽天の楽天カード作ればいいんじゃないのとか思っちゃうんですけど、
そんな簡単じゃないんですかね。
あのやっぱね、加盟店を増やすのめっちゃ大変ですね。
うーん、なるほど。
ゼロからその顧客を作る必要があるじゃないですか、加盟店を。
はいはいはい、なるほど。
今それゼロからやるんですかっていう話になっちゃうんですよね。
でもビザとかはもう世界中で加盟店持ってるんで、でしかも楽天が1から今から頑張ったとして、
加盟店がないところでそのカード使えないってなっちゃうと使いづらいじゃないですか、どう考えても。
それってつまりあの読み取り機とかそういうことも含めて。
それも含めてですね。
だからお店によって、あ、ビザは使えるけどマスターは使えないんですよみたいなお店あるじゃないですか。
はいはいはいはい。
今でいうとスイカは使えるけどIDレジカードは使えないんですとかって。
そういう難しい感じの、なんていうかその店舗版。
でもそれ昔から店舗だったんですけど、今ってまさやもしやもうインターネットの販売での取引がめちゃくちゃ多いんで、
それでもうビザやJCB、マスター使えるケースが多くなってくる。
となってくると、例えば楽天カードって結局ビザの上に載ってるのにどうやって儲けてるんですかっていう話になるじゃないですか。
そうっすよね。だって3%とか払っちゃってるのに。
これはあんまり表に出てないっていうか、金額が多分オープンになってないんで厳密に分かんないんですけど、
なるほど。
ビジネスとしておそらく3.3%とか取っておいて3%をそのビザに払うっていう仕組みですね。
あー、だから少し上乗せしてるってことですね。
少し上乗せしてるですね。少し上乗せしてる。
あー、なるほど。
で、それを負担するのは消費者じゃなくて加盟店側なんで、だから消費者から見ると全然そのクレジットカードの費用感が全く見えてないんですけども、
そうですね。
生産者側からすると、実は結構クレジットカードに入ってるし、
世の中のクレカが増えれば増えるほど、基本やっぱビザとかマスターにチャリンチャリンチャリンチャリンのお金が入るっていう仕組みで、
多分そこはもう何というか、短期的にまず崩れないと思いますね。
だからそのビザとかマスターの仕組みに乗っていないもの、GCBとかも含めてそのクレジットカードブランドに乗ってないのが、
例えばそのスイカとかは全然別系統ってことですもんね。
いや、それが難しいんですけど、結局スイカのチャージ何でしてますかってクレカでしてるじゃないですか。
なるほど。
スイカのチャージを、例えばそれが改札でやるのか、スマホでやるのか。
スマホでやるときに、僕は基本クレカでチャージしてるんですよ。
するとそこで乗ってくるっていう話ですね。
銀金で駅の自動券売機でチャージして、それで駅のスイカのタッチ機とかで買い物するとか、電車乗るだったら、
ビザマスター的なところとやりとりはないから、自分たちの経済圏にいられるっていう話ですよね。
そうですね。
ただやっぱりチャージすぐしないといけない、厳しいっていうときに、
一昔までは毎回みんな券売機してたんですけど、今はApple PayとかGoogle Payあるんで、僕とかはもう全部チャージしてます。
そう考えると、
クレカあれにしても、
クレカでチャージ。
そういうことか。
あとはあれか、だからその同じような話で言うと、
PayPayとかもクレジットカードでチャージせずに、銀行から引き落としでチャージしたらクレジットカード会社は出てこないで、PayPayにお金を入れられますよね。
そうです。
なんだけどそこがカードチャージにすると、ビザとかマスターとかを一回経由してるから、結局手数料払ってるんですか、あれ。
生産者側が払ってますね、販売側。
消費者のインセンティブで言うと、
例えばチャージしましょう。
チャージするときに銀行からの引き落としチャージとクレカチャージどっちがいいんですかって言うと、
普通に考えるとクレカチャージだとクレカポイント付くんでそっちがいいんですよね。
だからみんなクレカによっていくっていう。
なるほど。
っていうことはまあいずれにしてもそのなんとかペイとかスイカとかも結局チャージの主体がクレカだとするならば、
そっちが流行っても別にそのビザとかマスターみたいなカードブランドには手数料がどんどん入ってくるから。
そうなんですよ。
これめっちゃ儲かるじゃないですか、ビザとかマスターとか。
それが時価総額12、トップ14、世界で12。
だからもうJPボルガンとか従来的な銀行より今ビザの方が時価総額上なんですよ。
すごすぎますね。
金融でトップじゃないですかね、ビザってもしかしたら。
ちょっと後でビザの株価を見てみようとか今思いましたけど、
株価とかね、買ったら儲かるかなとか今ちょっと思っちゃいましたけど。
でもあれですよ、実はこの10年でビザの時価総額株価10倍になってるんですよ、10年で。
しまった、もう遅かった。
だからやっぱり結局10年前って、13年前ですかね、スマホ決済ってあんまなかったんで基本ウェブで買い物はネット経由じゃないですか。
うん。
下手したら僕15年前とか大引きでしたよ。
うん、いや僕も大引きで物買ってましたよね、ネットで。
もう大引きとか半分死後ですよね、半分というか。
はいはい、いやもう死後ですよ。
でも当然今だとポイントで、クレカ使う時だとポイントつきますから、
じゃあクレカの方が絶対いいですよね。
そのベースは全部ビザに持ってかれてるっていう。
すると結局上辺のところで楽天で買い物を作るから楽天カードを作るのか、
AmazonでポイントつくからAmazonカードを使うのか、
イオンで使うのかイオンなのかみたいな違いぐらいしかないんですよ。
すると結局またロックインの話になってくるんですね。
なるほど、いやーすごい仕組みがあるなと。
ポイントとイコールではないですが、そのポイントにつながってくる決済の裏側っていう意味で言うと重要な話ですね。