2026-02-20 38:21

Ep.104 事業における試行錯誤《ゲスト乾善彦さんと語る》Part2

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引き続き、乾さんに実際のプロダクトの販売体験や消費者の反応、ブランディング戦略など試行錯誤について語ってもらいました。

◆参考

Yoshihiko Inui / 乾 善彦 | “BHOPE” 植物由来の新素材アパレルブランド|note

BHOPE

◆ゲスト

乾 善彦 (Yoshihiko Inui) @inuiuninui

北海道大学大学院農学研究科修了(応用生命科学専攻)後、2003年日本ビジネスシステムズ株式会社に入社し、システムエンジニア・ビジネス開発に携わる。 2018年よりミテモ株式会社にて勤務、法人向けの人材開発・研修、eラーニング事業の事業責任者を務める。 2022年にサステナジーン株式会社を設立。微生物の可能性に着目し、サーキュラーエコノミーの実現を目指した植物性レザーのファッションブランド「BHOPE」を立ち上げた。

■サステナジーン株式会社

■乾 善彦 (@inuiuninui) / Posts / X

■YOSHIHIKO INUI (@inuinuinui) • Threads, Say more

◆パーソナリティ

しげ (Shigehisa Murakami) @cool_warm

株式会社ファインディールズ代表取締役/iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授/跡見学園女子大学兼任講師。学生時代は経済学を専攻。金融機関で不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事した後、スタートアップや地域の中小企業のファイナンスの支援等行う。2021年12月に初となる著書「決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門」(PHPビジネス新書)を出版。近著に『決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術』(ソシム)。

ファインディールズ Fine Deals Inc.

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決算書ナゾトキトレーニング 7つのストーリーで学ぶファイナンス入門

決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術

まさき (Masaki Endo)

ゲーム会社→EdTechスタートアップ転職→非上場大企業勤務ののち、ビジネス系フリーランスを経て、2023年から6年ぶりに企業勤め。2026年2月から転職。

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サマリー

今回のエピソードでは、ゲストの乾善彦さんが植物性レザーブランド「BHOPE」の事業における試行錯誤について語りました。乾さんは、丸井のエシカルな暮らしラボでの販売経験から、ストーリーだけでは消費者は商品を購入しないこと、商品のデザインや情緒的な魅力が不可欠であることを学びました。素材の価格設定は高級レザーであるカーフスキンに合わせ、名刺ケースは2万5千円、PCケースは3万円と高めに設定しました。これは、素材メーカーとして素材自体を高く売りたいという目的からの逆算でした。 ブランド構築の難しさについても触れ、100年以上の歴史を持つブランドに対抗するためには、素材自体のユニークな魅力や視覚的なフックが重要だと語りました。酸っぱい匂いの抑制や強度維持、大量生産技術の開発といった素材自体の課題をクリアする一方で、ブランドとしての独自性を出すことに苦労しました。最終的に、BHOPEは2025年11月に事業停止となりましたが、これは素材のユニークな魅力を引き出すという理想に、現在の素材では到達できないと判断したためです。乾さんは、この経験を「停止」と捉え、将来的な再開の可能性も示唆しました。また、VCからの資金調達に至らなかった理由や、高額商品の購入動機についての考察も語られました。

丸井での販売経験と消費者の反応
ということで引き続き、ゲストイヌイさんに出ていただきまして、植物性レザー事業に取り組んでいるという話をしていただいているんですけれども、
今ちょうどさっきのですね、1回目のエピソードで、実際DIBで販売をしてみたりとか、なんかそういったところで、あるいはその
米国の認証を取ったり、100%のっていうのがあったと思うんですけど、なんか他にも、なんですかね、こういうところに出してみたとか、なんか反応を聞きに行ったとか、なんかあったりしたんですか?
ありますよ。あの、TIBの前に、それが7月かな、あの、理学長丸井があるじゃないですか。
丸井の6階にエシカルな暮らしラボっていう、そういうエシカル系ブランドさんをいろいろ集めたね、ちょっとフロアがあるんですよ。
そこは株式会社ガブさんが運営している、運営してたフロアなんですけども、そこの勢いを出させていただくことになって、そこの丸井の6階のフロアでも販売を開始しましたね。
そこでもね、僕も実際に店舗に立って、いろんな来てくださったお客さんにご紹介したりして話したりしましたけど、
皆さん、やっぱりこの植物性、100%植物性っていうところで、ストーリーとしては面白がってくれるんですけども、
じゃあ実際に買ってみたいとかって思ってもらえるかっていうと、そこまでの反応でもなかったんですよね。
やっぱりその、皆さんやっぱりストーリーだけでは物を買わないんですよ。
やっぱりかっこいいとか美しいとか、これほんと欲しいって思ってもらえるような情緒的なダイレクトな魅力がないと買ってくれないんです。
それがあった上で、じゃあこの値段なら、この値段でもこのストーリーなら買おうとか、
こっちとこっちどっち迷ってるけど、このストーリーを持ってこっちを買おうとか、そういう後押しにはストーリーは使えるんですけど、
そのストーリーだけでは買わないんで、というところがよく分かりましたね。
そのときは、まるいさんのときは名刺例とパソコンケース2つが商品だったからですね。
そこはそもそもコンセプトとしてエスヒカルな暮らしっていうか商品なので、それに基本的に興味がある方がいらっしゃる。
もしくは単純にまるまるいを下から上にどんどん上がってきださってるお客さんっていうのが一番ありますね。
ちなみに名刺例とかいくらぐらい?
僕もね、今それすごく聞きたかった。買ってくれないっていくらなんだろうっていう。
名刺例は2万5千円です。
PCケースは3万円だったかな。
高くは設定してます。高めの価格設定ではあります。
というのも最終的には素材メーカーとして素材を売っていきたいんで、その素材を高く売りたいと。なるべく高く売りたいというような目的で、
それから逆算してそういう値段で一旦自社のブランドのプロダクトも売ることにしましたと。
価格設定と素材メーカーとしての戦略
素材自体はですね、どれくらい単価で売ろうと思ったかというと、カーフスキンって知ってます?
高級レザーと言われてる、コウシの皮から作って薄くて柔らかいカーフスキンっていうの。
それが一つ高級レザーのカテゴリーなんですけども、それに合わせた価格帯の素材単価にしてみて、
それを踏まえると名刺ケースとかはそれぐらいの値段にしてみたっていうところですね。
それって僕よくわかってないですけど、一般的な本川名刺入れとかもそういう2万とか3万とかそういう値段なんですか?
ブランドによってはありますけど、割高い方やと思います。普通なら数千円、1万円弱とかそういうのでもありますんで。
今ブランドっておっしゃいましたけど、だから伝統あるブランドで価値が認められてるってなってくると当然高く売れるっていう話になりますよね。
だから逆に言うと井上さんが自分で事業を始めてブランドを作るっていうことは、その認知されてこれはお金を払いたいっていう価値も作りに行かなきゃいけないっていう難しさがあるってことですね。
それは結構大変ですよね。だって向こうは100年200年の世界じゃないですか。そこに創業2年とかで勝負しなきゃいけないっていう。
その辺はどういうふうに考えてたんですか?
その辺はどういうふうに考えていたか。
ブランド戦略みたいなのとか、さっきおっしゃってましたけど、価値とかどうつけていくかみたいなのって。
難しいっすよね。
でもずっとこの素材を開発するのにいろいろとハードルがありました。
例えば作産菌が作るので、お酢のように酸っぱいにおいするんですね、最初にね。
その素材自体が。
だからその甘酸っぱいにおいをどう抑えるかとか。
甘酸っぱいにおいを覗きすぎたら逆にその素材自体の強度が下がっちゃうんで。
匂いがあんまり気にならず、強度が保たれているレベルに素材自体を加工する。
加工するレベルとか、ある程度大量生産できるような技術開発とか、
そういうのをいろいろとハードルを少しずつクリアしていったんですけども。
そういうのはクリアしつつも、最終的にやっぱりこの素材自体の魅力。
この素材でしか醸し出せないような魅力みたいなのが必要やなとは、
そのブランドとして成功するには。
でもそこが最後まで難しかったですね。
今さっきね、前回のポッドキャスで見ていただいたときに、
植物性だと言われなかったら普通の皮っぽいっておっしゃったと思うんですけども。
そうすると普通の皮っぽいとショップに他のレザーの名刺ケースと一緒に並んでると目を引かないんですよ。
なるほど。
レザーの茶色いレザーの名刺ケースねってことで素通りされちゃうわけですよね。
そうすると手に持ってもらえないからストーリーも伝えられないじゃないですか。
っていうのがあるんで、素材特徴的なユニークな魅力を何とか引き出せないかなと思って。
そこはまさにブランドに直結するところだとは思って試行錯誤してました。
なるほど。
素材開発における課題とブランドの独自性
そのあたりって例えば、分かんないです。
その1回目のエピソードで投資とかはすぐには受けにいかなかったってお話されてましたけど、
投資家だったりビジネス専門家だったり関係者とかからフィードバックとかこうしたらみたいなのとか聞いたりはしたんですか?
そうですね。いろんなバリエーションのアイテム試作品をたくさん作っていろんな人に見てもらって、
それでいろいろコメントいただいたりはしたかな。
あとはね、この素材について知見を持ってる人もあんまりいないじゃないですか。
さっきの話だと日本に誰もいないんじゃねっていう。
やっぱりね、自分が納得するものができるかどうかが大事だと思うんです。
自分がこれ、僕自身がこの素材すごい魅力的みたいな、
このカードケースアメーシーですごいずっと持ってたりずっと触ってたりみたいな思えるかどうかがポイントだと思うんです。
そういう自分の直感に訴えられるものができるかどうかっていうのをずっといろんなものをあえて工夫して試行錯誤して作ってやってましたね。
例えばなんですけど、プライシングの問題があると思うんですよね。
やり方いくつかあると思ってて、例えば玄関に上乗せ何パー化して利益取るっていうマークアップっていう方法があろうと思います。
ルイビトンありますよね、世界的なブランドで。
あれのPLを見るとですね、ルイビトンって玄関2,3割なんですよ。
すごいあらりが取れるんじゃないかと思われがちなんですけど、広告宣伝費かつブランディング費用も3割ぐらいあるんですよ。
玄関3割、ブランディング広告宣伝費3割、相対半会費1割、利益3割みたいな。
そういう感じなんで、結構玄関安いって言っても、当然その一流の百貨店とか場所で一流のモデルとかを使って高級感を出して価値上げてるっていうところがあるじゃないですか。
例えば資生堂とかもそんな感じなんですよ。ある意味、ブランドっていうのはブランド投資への価値っていうのは上乗せされてるというのがですね、企業の決算書を見るとわかるんですけど。
なるほど。
井上さんの事業の場合はお話できる範囲で玄関自体はもうちょい下げれるというか、それともやっぱり玄関も結構かかっちゃうんで、そのプライシングじゃないと合わないのかっていうとどういう感じなんですかね。
玄関は安くできます。
なるほど。
名刺ケースも実際は加工は川職人さんに作ってもらってるんですよ。
そうなんだ。
玄関でいうところで言うとそこが一番高いと思います。
そうなんだ。
2万5千円で売っても玄関全部で2割ぐらいに抑えられると思います。
なるほど。
そうなんです。
なのでおっしゃる通り大体ハイブランドでも玄関なんて2割ぐらいで、その半管費とかをブランディングに、マーケティングに投下するか、人材育成、エルメスみたいな人材育成に投下するかみたいな違いはありますけど。
僕もそこら辺意識してプライシングしてるっていうのはあります。
なるほど。
ちなみに今職人さんにって言いましたけど、僕はさっき一人でって言ってるからイメージさんてっきりこの名刺入れも自分でようなような作ったのかと思ってました。
それはさすがにしてない。
そこは僕の事業のコアコンピタンスに入って、そこはアウトソースして。
そうですよね。
はい。
そりゃそうだ。
素材だけ提供して、実際の名刺自体は普段川の名刺とかを作ってるような業者の方に委託する感じですね。
そこは蔵前の方でOEMでそういうのやってらっしゃる。
蔵前のですね。
映画見つけましたですね。そこにご協力いただいて、PCケースもそうですけど、名刺ケースも全部製造いただいてました。
なるほど。
時系列的に言うと、25年の例えば7月とかにさっき言ったようなDIBの話があったりとか、いろいろあったのかなと思うんですけど。
今25年の12月なんですけど、そこの7月以降ぐらいからどういう取り組みをしてどういうことを考えてきたんですか。
一旦ね、レザーのようなもの、レザーに変わる素材が出来上がりましたと。
2025年の5月ぐらい出来ました。
実際に職人さんにもご協力いただいて、名刺ケースとかPCケースとか作っていただきました。
なので、一旦試作品じゃないですけども。
プロトタイプというか売り物をね。
プロトタイププロダクトとしてそれを世の中に出したわけですけども。
でもね、自分自身すごい俺が惹かれる魅力を感じるアイテムかと言うと、そうでもなかったんです。
どういうことなんですかね。
機能的にはね、全然使えますよ。その名刺ケースとして機能的には。
でもその情緒的価値ですよね。
この素材特有の魅力美しさみたいなのが、他のレザーとか合成比較とかで比べてもいいんですけども、
目を引くような特徴みたいな、ポジティブな違和感というか、何これみたいな。
なんか気になるこのアイテムって思わせるような素材感をまだ醸し出してなかったんで、
その素材感をいかに引き出せるかがもうこの素材ビジネスのポイントやなと思っていて。
実際にブランドさんにも見てもらったことあるんです。
そこのデザイナーさんとかにもご意見いただいて、同じようなことをおっしゃるんです。
これパッと見、普通の牛皮と変わんないですよね。
もっとこの素材特徴的な違和感みたいなのがないと、フックがないとお客さんも手に取ってくれないから。
そこはどう演出できるか次第ですね、みたいなことを実際言われたりもしてたんで、そこをずっと探ってました。
なんかその違和感みたいなのっていくつか、人間の感覚で言っても、
例えばまず商品が置いてあった時の視覚的な話だったり、手に取った時の触覚だったり、
あとさっき匂いって話あったけど、そういうのも特徴だったりするだろうし、
あとは他にもそれがどういうふうな認知をされるかみたいな、
感覚以外にも社会的なみたいなこととかいろいろあると思うんですけど、
ひねりさんとしてはここが重要だと思ってたけど、なかなかそこが出せなかったみたいなのは、
今の話で言うと感覚的な部分なのかどういう部分になりますか?
感覚的な、特に視覚。視覚の部分ですよね。
視覚なんだ、なるほど。
服とか買いに行く時でも、例えばまさきさん、まず目で見ますよね。
そうですね、置いてあるのを。
まず目で見てから触って、みたいな感じですよね。
まずは視覚的にフックがないと人はもう素通りしちゃうんですよ。
でもそうなんですけど、例えば名刺でとかそういうプロダクトで視覚的な差別化って可能なんですかね?
他の名刺ケースとかね、色が鮮やかとかあるじゃないですか。
パターンが格子状になっててとかあるじゃないですか。
ボッテガーとかそうですよね。格子状になってたりしますよね。
そういう色んな視覚的デザインはありますよね。大事だと思います。
なるほど。それを植物性レザー100%の金で作ったやつで視覚的な差異化をつけていくっていうのは結構難しいってことなんですか?
結構難しかったですね、僕はね。
納得のいくようなものが作れるのがなかなか難しいですね。
高額商品の購入動機とストーリーの力
具体どういう感じなんだろう。僕はそのプロセスがあんまりまだ想像しきれてないから、どういうところが難しいんだろう。
例えばヘラルボニーっていうブランドがあると思うんですけど、洋服とかネクタイとか出してますけど。
あれですよね、障害者の方のアート作品をアパレルとかなんとかにしてるやつですね。
そうですね。障害をお持ちの方が見えてる世界とかがちょっと違ったりするんですけど、それがファッションの文脈でいうと奇抜であったりとか、
少し面白いねみたいな感じでネクタイとか洋服とか、あとそういうカバンとかあったりしてて。
うちにも妻が買ってるやつがあったりするんで、そういうのがあったりするんですけど、そこは比較的視覚ですけど、
同時になんだかんだで言って、マーケティングでいうところのアイドマみたいなところのアテンション・インタレストっていうのがあって、
そこの認知をなかなかどう取るのかっていうのは大事な気がしてて、そこってでもある程度お金をかけないとっていうか、
素通りする手前でネットとかでそういう情報があって知るとか、これ100個目声優レイド面白いんだみたいな感じを見て、
その情報があって見ると見え方変わると思うんですけど、それが何もなくて見ただけだとちょっとストーリーがもしかしたら湧きづらいのかなっていうのは聞いてて思いましたね。
あとは何か最近ですけど、最近というか一昨日ですけど、2万円の茶碗買ったんですよ。
なかなか食べるの緊張します。
2万円の茶碗多分買う理由なくないですか。
ごめんなさい、僕はないです。
ないですよね。
僕は300円ぐらいの茶碗です。
まだ妻に言ってないですけど、2万円の茶碗買ったんですよ。
しかもあれですよ、家族4人分買ったんで合計で言うと8万分ぐらい。
8万、すごい。
なんで買うんですかって思わないですか。
めっちゃ思いますね。
それってまさに今の話は情緒的ストーリーがあって、それは私が今非常勤で教えてる、客員で教えてる武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の学生が
野党でいろいろ野党を支援する活動をしてるんですよ。
24年のお正月に地震があって、今もまだ復興が結構大変ですよね。
野党で鈴焼きっていう焼き物があるんですよ。
アリタ焼きみたいな感じの、日本古来の特徴的な焼き方をする鈴焼きっていうのがあって、
それのお皿とか茶碗とかコップとか、そういうのをECで販売してると。
それを青山のポップアップ店舗みたいなところで、さっきおっしゃってた丸いみたいな感じ、もうちょい高級感あるんですけど、そこであって、
それをクリスマス、12月の中、19から25まで毎日やってますみたいな。
村上さんぜひ来てくださいっていう学生に言われまして、最終日25のクリスマスだったんですけど、行ったんですよ。
この茶碗ってこれ2万5千円ですか、2万円ですかみたいな感じで、結構いい値段ですねみたいな。
別にそれは教員として男に見せるとかそうじゃなくて、そういえばと思い出して、
25日、12月25日がたまたま祖父の命日だったんですよ。忘れてて思い出した、そういえば26年前。
しげさんのおじいさま。
そうです、私の祖父の命日でした、12月25日、26年前、1999年ですと。
その時に祖父が本当に死ぬ直前に発してた言葉が、入院してるんですよ。
入院してる状態ですけど、自分の茶碗でご飯を食べたいみたいなことを言ってたみたいなんですよ。
それは私、直接来るんじゃなくて親から。その翌日亡くなったんですよね。
多分、死期をおそらくもう悟ったと。その時にどういうことを考えるのかというと、日常がやっぱり恋しくなる。
ずっとだから入院生活が半年くらい続いてたっていう中で、やっぱ茶碗でご飯を食べたいと。
そこを思い出したんですよ、たまたま。で、今自分使ってる茶碗って本当に100円ショップとかで売ってるんですけど、
なんだかんだで10年くらい使ってるんですよ。10年。で、買える予定もないじゃないですか。
茶碗って割れない限り買えなくないですか。となると、確かに2万の茶碗なんですけど、
10年使ったら年2千円じゃないですか。となると1日10円以下なんですよね。
で、野党のそういう支援もあるし、おじいちゃんの言い言に近い感じですよね。
で、多分使うなら20年30年普通に使うんじゃないかなと。茶碗としてみたいな。
そこに勝手に僕がストーリー載せて、じゃあ買いますわと。家族4人分みたいな。
で、それによって野党とか鈴木とかも娘とかも知ってもらうきっかけになるし、勝手に僕ストーリー作ったんですよ。
勝手にストーリー作って、あと去年ダイビーゼロっていう本が流行って。
前回ですね、森本さんに出てもらった時にもいろいろ話をしましたが。
で、ダイビーゼロっていわゆる経験が大事ですと。で、経験とか体験は時間が経てば経てばふくりの効果があるんで価値が高まりますと。
そうですね。
いう時に茶碗に今2万投資したら、20年後30年後見た時に、孫とかにも茶碗の話ができるし、祖父がそういう話をしたっていうことも話をして持っていけるじゃないですか。
なるほど。
で、死ぬ時にやっぱ茶碗で食いたいなって思うのかなと。
なるほど。
そういうのを織り混ぜて自分の中で考えると、2万は30年後に使うと思ったら安いし。
意外と安い。
家で食うなら毎日茶碗でご飯をだいたい食べるじゃないですか。
まあそうですね。
するとこれは価値あるなと思いまして買ったと。
面白いなあ。
なんで、まあそういう絵とかすごい高級品とか皆さんがなぜ買うのか僕もよくわかってなかったですけど、そういうストーリーを乗せたら買うなっていう気がしてて。
まあ多分そういうストーリーがね、もう少し多くの人になんか、そういう環境とかサーキュラーみたいな人に刺された人にとっては全然安い価値なのかなっていう気は、なんか今茶碗の話をしてて思い出しました。
そう茶碗はストーリーもありつつ、やっぱり見た目もやっぱり気に入ったね。
見た目ももちろんですね。
まあちょっとやっぱり高級感はありますし。
見た目とかとも当然触ったわけですよね。
そうなんですよ。触り心地とかちょっとザラザラしてるんですけど。
まあそれもそれでやっぱりいいなみたいな感じですね。
ただまあ8割から10割思い出外ですけどね。
自分でね、自分でストーリーと意味を乗せたってことですね。
自分で自ら乗せたみたいな感じはありましたね。
見た目ももちろんありましたけど。
見た目イマイチでストーリーだけで多分2万円を払わなかったんじゃないかなと思うんですよ。どうでしょうね。
例えばその茶碗がすげえダサかったら。
だからそんなに自分の美的感覚に沿わないけど。
そうですね。
まあ分かんないですけどね。
分かんないですけどね。
そうですね。まあでもすず焼きはほぼ諸余っていうか、
まあすず焼きの歴史で、すず焼きってこういうもんなんですよ。
で、使ってくればくるほど色とか変わるらしいんですよ。
で、有田焼きとか変わんないらしいんですよ。
で、そういう価値がありますみたいな話を聞いて、
ああそれだと10年20年使った時にまた違った風になるんだっていう、
そういう変化の見た目も含めて。
なるほどな。
まああれですよね。いわゆるそこはその伝統の価値みたいなとこじゃないですか。
まあそうですね。
その焼き物が数百年やってきて、やって使った人が何人もいて、
で、その結果10年20年使うと変わるっていうことがどうやら事実というか、
確かなことだという風に出てきて、
で、それをお店の人だったりネットだったり色んなとこに書いてあるってことで、
自分にとっては確からしい話として受け取れるってことじゃないですか。
そうですね。
それが価値になるってことですね。
そうですね、はい。
だから話を戻すと、
だからそういうやっぱ伝統だったり色んな背景があって、
人は2万円のものを買ったりするが、
それがない状態でさて買うかみたいなね、とこですよね。
BHOPEの目指すビジョンと事業停止
うちのね、プロダクトも素材自体は100%植物性で。
うんうん。
差別化すごいされてるし。
レザーに比べると製造時のCO2排出量は8分の1とか、
水のCOは6分の1とか、
ストーリーは割としっかりしてると思うんです。
うん、ですよね。
かつ例えば動物に優しく的な思想の人からしても選びやすいとかね。
一定ある層には刺さると思うんです。
なので一定の量は売れると思うんですけど、
でも目指してるのはそこじゃないんですよね。
はい。
やっぱりこの素材自体が世の中に広く広まらないと、
ファッション業界って産業の中で世界で2番目に環境負荷が高いと言われてるんですよね。
はい、なるほど。
そういうファッション業界を変えるような素材になり得ないですよね。
一定層にしか刺さらない、すごい小さいマーケットにしか刺さらないようなものだと。
それだとそこまでやることではないので、
今ってレザー状のシート状のものって動物性化石油由来の2種類ですよね。
合成比較が石油由来ですよね。
3番目に植物由来っていう軸を立てたかったんですよ。
なるほど。動物、石油、植物。3番目。
それぐらいの大きいビジネスを育てるならば、
この素材自体の魅力がないと別にストーリー知らなくてもいいですみたいな。
ストーリー知らなくても魅力でこの素材のプロダクトを選んでくれたら、
それだけでファッション産業がサステナブルに近づいていくっていうふうなものにしたかったんです。
壮大な構想ですね。
それもアムステルダムに視察に行ったのが一つ大きい。
そこで得た感触が大きいとは思うんですけど、
オランダってやっぱりすごい移民国家なんですね。
いろんな文化的とか人種的背景のいろんな人が住んでらっしゃるんで、
ハイコンテキストが共有されているハイコンテキストみたいなのがないんですよね。
共有された価値みたいな。
移民が多いからですよね。
日本の逆みたいな感じですよね。
逆にそういう美しいとかかっこいいとか、
そういう視覚的とか感覚的なものに訴えていかないと、
やっぱり広くサービスとかものを買ってくれないっていうのが感覚的によく分かって、
なるほど。
そうするとストーリーだけでは何本のお書きがいいラーメン屋があっても、
映えなければ美味しくなければ人はラーメン食べないじゃないですかみたいな感じで、
意識にかかわらずともこの素材のプロダクトを選んでくれるようなものにしたいというのは常々思っていたので、
なるほどな。
あんまりこのストーリーを共感してくれる人だけでも買ってくれたら嬉しいっていうものではなかったようなものですね。
だから第一印象とか視覚的な魅力とかいうところにはすごくこだわって、
なるほど。
そこにこだわらないとこれを始めた人がミッションとしての意味がなくなってくるって感じですね。
なるほどな。
っていうことをだから今年5月ぐらいからこのプロトタイププロダクトを売ったりする中で感じてきたっていう。
それは常々思ってたことですね。
まあまあまあ最初から思ってたけど。
そうそう。
それに沿ったものが7月に一旦ブランドローンチしてプロダクトもね、
ように販売開始しましたけども、まだそれに僕が描いている理想のものに近づけてないっていう思いもあったんで、
ずっとそこはいろいろ試行錯誤してました。
なるほど。
で、今が12月なんですけれども、今現在この植物性、ちなみにこのブランドの名前をまだ一回も紹介してなかったんですけど、
あ、そうですね。
ブランド名は。
Bopeという名前でB-H-O-P-E、ボタニカルとホープ、希望のホープの組み合わせは造語ですけども、
Bopeというブランドで立ち上げました。
なるほど。
ボタニカルは植物性って言うんですね。
そうですね。植物性の希望ですね。
そうですね。
そして今12月の下旬なんですけど、今現在のBopeはどんな感じでしょうか。
もうね、Bopeの事業、この植物性レザーの事業は11月で、事業停止しております。
これ今ね、聞いた方、え、そうなの?みたいな。
これで興味持った人がいてもおかしくない流れですよね。
ちょっと俺、Bopeのウェブサイト見ようかなって今思った人もいるんじゃないかと思うんですけど、なんと停止してました。
はい。ウェブ版まだありますので。
あ、ありますか。
ストーリーとかいろいろ見ていただけますので。
なるほど。
まあでもまさにそれは、たぶん初めて井上さんにもし会った人がいて、事業を停止しましたって言ったら、え、なんでってなると思うんですけど、
今たぶん僕としげさんは結構いろんなことを聞いたので、ちょっと納得してきましたね、たぶんね。
そうか。さっき井上さんが言ってた、第3の素材にするっていうところの理想に対して、
今のこのBopeだったり自分でやってる植物性レザーだと、たどり着かないなっていうことがもう見えたってことですよね。
そうですね。いろいろと試行錯誤して、4年ぐらい試行錯誤して、壁にぶち当たって、あかんかなみたいなね、何度も思いましたよ。
その都度その都度もがくじゃないですか。もがくと巧妙が見えるわけですよ。
じゃあこっちちょっとやってみようみたいな。それがあったんで、それで乗り越えてやってこれましたけども、今回最終的にこの素材、ユニークな魅力をなんとか引き出すっていうところをいろいろと試しましたけど、
どうしても自分の納得できるものができなかったんで、これはちょっともう難しいかなと思って。
一旦停止しています。
でも終了じゃなくて井上さんの中では停止なんですね。
VCからの資金調達と今後の展望
いつでも再開できますからね。
そうですか。
こんぶちはまた育てり合い。
なるほど。
実際に買った人もいらっしゃるんですね。
そうですね。
その人たちはどういう背景で買って、使ってどういう行為っていう感じなんですか。
基本的にはCGIの方が買っていただいて、独特の質感とか食感とかが気に入って買ってくださってはいますね。
とはいえ非常に買っていただいてのはありがたく思いつつ、僕自身がやっぱりこの素材の質感とかにすごく惚れ込めてるかっていうと、そうでもないっていう。
そういう状況、状態で僕自身がガンガン事業拡大のために進めていくっていうモチベーションとか気力がやっぱり持てないんで。
なるほど。
いろいろとご期待いただいてる方も多かったんですけれども、事業を停止することといたしました。
なるほど。
これはさっきエピソードの1回目かな。外部からの資金調達はせずに自己資金でやってたっていう話をしていただきましたけれども、やっぱそれも止めるっていうときにはある種の決断のしやすさはあるのかなって今ちょっと思ってます。
それはもちろんありますね。やっぱり意思決定が自分一人で完結するので。
これそうですね。だってベンチャーキャピタルとかから何千万とか投資受けちゃってたら、それはでもやんなきゃみたいなやっぱりプレッシャーがありますもんね。
そうですね。成長すればやらないですからね。
今のこの段階で10月、11月とかの段階で素材としてもすごい情緒的な魅力が引き出せたと。
実際に販売するとやっぱりかっこいい美しいと思って買ってもらえる気配があるっていうのが見えてきたらいよいよ設備投資して量産してみたいな体制大きくしてみたいなフェーズなんで、
そこはVCさんとかからお金入れてもらって良いタイミングかなとも思いますけど、そこに至らなかったって感じですよね。
これ7月ぐらいに京都でiVSっていうスタートアップの集まりイベントがあって、そこでVCにもいろいろ40社ぐらいですか40人ぐらいですかね。
40人ぐらいです。
どういう反応が、様々だと思うんですけど、主にはどういった声が多かったんですかね。
そうですね、どんな声が。僕もその時にまともにVCさんと話をしたのは初めてだったんですけど、面白がってはくれましたね。
100%植物性なの?レザーじゃないの?本川じゃないの?みたいな。
僕のピッチの仕方が悪かったんでしょうけど、あんまりビジネス的な魅力はまだ感じてもらえなかったっていうのも、実際にどれだけトラックレコードが売り上げできてるか、
トラクションができてるかとか売り上げできてるかっていう実際の実績もなかったこともありますし、
ストーリー自体興味は持ってもらいましたけど、実際じゃあお金入れるよみたいな話には全然ならなかったですし、
何人かの投資家さんは、元々スタートアップを創業して実際売り抜けて、今はVCのパートナーになってらっしゃるみたいなそういう方たちは、
このビジネスはVCからお金入れるようなものじゃないよ。それは君のためにならないよと。
そういう類のビジネスじゃなくて、コツコツ売り上げ作ってやっていくものじゃないかなみたいな、だからすごい親身になってそう言ってくださる方もいらっしゃいましたね。
それはVCからお金を入れるビジネスじゃないっていうのは、その意図としてはどういうことなんですかね。
ビジネスモデル自体もすごい急成長するようなビジネスモデルもないですしっていうのもあるし、やっぱりVCがお金を入れるってなったら人のお金を入れるわけだから、
本当に大変だよみたいな責任というか、真顔になって仕上げてた方もいましたね。
ある意味ビジネスの難しさっていうか、素材メーカーとしてやっていくにあたって難易度がそもそも高いっていう中で、
VCのお金を入れるとさらにその辺の別の大変さもあるので、それよりはできる範囲でコツコツ価値を、その未知の価値を基地の価値に変えていくプロセスをしっかりやった方がいいと。
そういう感じですかね。
でしたね。
なるほど。
なるほど。じゃあそういうこともあったりしつつ、犬井さんの中でそういったフィードバックも聞きつつ、いろいろ考えて試行錯誤をしていく中で、やはり求める。
自分がこれはすげえいいな、これを広めていくっていうところまで、なかなか現時点ではたどり着かなかったかなっていうところなんですかね。
なるほど。ということで、今はじゃあVOOPはもう売ってないんですね。
売ってないです。
残念ながら。
在庫もないんですか。
在庫あります。
在庫あるんですか。
あったら別に売ってもいいんじゃないですか。もしかしたらこれを聞いた方がちょっと欲しいなとかね。
在庫も少ないんで、ちょっと持っておこうと思って。
ご自身の思い出を使って。
なるほどね。分かりました。ありがとうございます。ということで、今回はですね、VOOPが実はもう今一旦停止しているというところまでお話をしていただきました。
またちょっともう一回ぐらい引き続き出ていただいてですね、いろんなことももうちょっと聞いていきたいなと思いますので、第2回はこの辺りで終わろうかなと思います。
それではお聞きいただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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