目標設定の重要性
こんにちは、モロトメ ジョーです。今日もチャレンジしてますか?
今朝も散歩をしながら収録しています。
時間、52分です。2月になりましたね。
年も明けて1ヶ月経ちましたけれども、お過ごしでしょうか?
というのは、何がいかがなのかということでもあるわけですが、
年初に目標は立てられましたでしょうか?
その目標の進捗状況はいかがでしょうか?
そんな話に関連して、今日のテーマは
目標を立てるべき一番の理由ということでお話をしてみます。
仕事でもプライベートでも、目標を立てましょうみたいな話がありますよね。
あなたは目標を立てますでしょうか?
もしかするとというか、
巷には目標なんて立てても仕方がないというような話もあったりします。
目標を立てるよりも目の前にあることをやるのみ、
そんな話もあったりするわけですが、
今日は目標を立てるべき一番の理由というテーマです。
では目標を立てる一番の理由というのは何なんだろうかということなんですけれども、
イメージできそうなものとしては、
何か自分がやりたいことやるべきことを達成するために、
達成する確率を上げるために目標を立てるんだというようなイメージがあるかもしれません。
確かにそれも一つの理由になるんでしょうけれども、
そうですね、目標を立てるべき一つの理由として、
自分がやりたいことやるべきことを達成する確率を上げるんだと、
もっともらしい話ではあるんですが、
実は一番の理由は別なところにありますよと、
もったいぶらずに早く言えということなんですけれども、
それは記憶の書き換えを防ぐため、
自分の記憶の書き換えを防ぐためだったりするのかなと僕は思っています。
実験と人間の幸福
では記憶の書き換えとは何なのかということなんですけれども、
何か、何でもいいんですけれども、
自分が達成できたことがあったときに、
それを自分の中で初めからできると思っていたんだというように、
記憶を書き換えてしまうことがあるということなんですよね。
でも実はそれは自分が初めからできると思っていたというよりは、
何らかの運やタイミングによってたまたまできてしまっただけということが実は少なくないと、
逆に初めからできないと思っていたんですと、
何かできないことがあったとしても、
僕は私は初めからそんなのができないと思っていたよというように、
本当はやろうとしていたかもしれないのに、
あたかも初めからできないと思っていました。
やってません、みたいな感じで考えてしまう。
このパターンもあるんじゃないのかなということなんですよね。
これは仕事でも生活でもプライベートでもということですが、
記憶の書き換えということは起きるんじゃないのということなんです。
これはいろいろな実験でわかっていることなんですよね。
今言った目標、目標を立てましょうといったその一番の理由は、
記憶の書き換えを防ぐためということ。
そんな話をしたわけですが、もし初めから目標を立てていなかったとすると、
自分が何かうまくいったときに、初めから目標を立てていたかのように、
あるいは初めから計画をしていたかのように、
そのうまくいったことを後付けで考えてしまう。
そんなことがあるんじゃないかということなんですよね。
なのでよく言われることではありますが、
世の中の成功者のお話というのは後付けが多いので気をつけましょうということがあります。
もちろん決してその成功者の方が語る話の中には悪意はないのですけれども、
先ほどからお話をしている記憶の書き換えというものも存在しているので、
その成功者自身が自覚をしていないところで、
自分の成功体験を書き換えている可能性もあるということなんですよね。
なのであまり成功者の話を鵜呑みにしすぎると、
それはそれで問題があるんじゃないのというようなことになります。
逆にということですけれども、目標を立てていない状態で何かがうまくいかなかったとしても、
初めから目標なんてなかった、計画なんてしていなかったと記憶を書き換えてしまう。
でも実は年の初めにダイエットしたい、あるいは運動を習慣にしよう、読書をしよう、
そんなことを考えていたはずなんだけど、あたかもそんなことは考えていませんでしたというような
記憶の書き換えというものも存在するんじゃないのということなんですよね。
ではなぜ記憶を人は書き換えてしまうんでしょうかということなんですけれども、
これはコントロールできないことがあるとつらいからなんですよね。
自分で世界をコントロールできないと自分の心持ちとして、気分としてつらいものがあるからということになります。
この話については以前にもとある実験を引き合いにしてご紹介したことがあります。
ある老人ホームの実験の話です。
どんな実験だったかというと、ある老人ホームの中にいらっしゃる老人の方を対象に2つのグループに分けましたよと。
1つのグループは観葉植物を自分で世話をするグループ。
もう1つは老人ホームの職員の方に観葉植物を世話してもらうグループ。
では、2つのグループのうち、どちらの老人の方が長生きできたのかというと、自分で世話をしていたグループなんですよねと。
その理由としては、自分にコントロールできるもの。
この場合には観葉植物を自分で世話をするという、コントロールできるという認識というか感覚ですかね。
こういったものが、そのグループの老人の方の幸福となり健康となりを高めることに役立って、最終的にはお亡くなりになる確率が下がったと。
特に観葉植物の世話を職員に任せていた方のグループ、こちらはコントロールできるものがなかったというか、コントロールしていなかった分だけお亡くなりになる確率が上がったということなんですよね。
そしてこの老人ホームの実験というのは他にもまだあったんですけれども、
それは学生が老人ホームに訪問する、そこで何をしていたかはすみません、よくわからなかったんですけれども、
学生がとにかく老人ホームに訪問してきて、その老人の方とおしゃべりをするとかそういうことなのかと思いますけれども、
その訪問してくるスケジュールですよね、これを老人の方が決められるのか、
あるいは学生なり老人ホームの施設の方で決めるのか、これを2つのグループに分けたとするともう想像はつくと思うんですけれども、
スケジュールをコントロール自分でしていた方、老人の方がスケジュールをコントロールしていた方が、そのグループの方が幸福度が高かったよということがわかっていますというか、
想像できますよね、やっぱりコントロールできることがある方が人にとってはいい効果があるんだということなんです。
ところがなんですよね、その学生が訪問するのをやめてしまったというか、実験ですから、
記憶の書き換え
学生も実験で老人ホームを訪問していたわけですから、その実験が終わった後問題が起きましたよと。
先ほど言った老人の側でスケジュールをコントロールしていて幸福度が高かったはずなんですけれども、
そちらのグループの方がお亡くなりになる確率が高まってしまったんですよね。
高まってしまったというのは学生が訪問しなくなってからということです。
なんでだと思いますかということなんですけれども、研究チームはコントロールできることを失ってしまったからだと、
その反動で幸福度が下がり、健康度も下がり、お亡くなりになる確率が上がったんだよと結論付けています。
なるほどということですよね。
コントロールできることがあると人は幸せになれる、長生きができる。
その一方でコントロールできないことがあると、亡くなる確率が高まるぐらい悪い影響もあるんだということですよね。
というわけで随分話が逸れていったわけですけれども、話を戻すとなぜ人は記憶を書き換えてしまうのか、
それはコントロール、自分がうまくいっている、予想できていたというようなことをコントロールするためなんですよね。
それが逆にコントロールできなくなると、初めから予想していたということが予想できていなかったということになってしまったりすると、
自分がつらい、そうすると先ほど言ったように幸福度が下がったり健康度が下がったりしてしまうので、
そこはほぼ無意識的に記憶を書き換えて自分を守っているんだということになるわけです。
何が言いたいかというと、そういうメカニズムの話を別にしたいわけではなくて、
大事なことは人は誰でも記憶を書き換えてしまう。しかも強烈に書き換えてしまう。
自分が気がつかないくらい強烈に書き換えてしまうんだということです。
目標を立てる意味
これ結構怖くないですかということなんですよね。
自分では過去がそうであったと思っていた過去が実はそんな過去は存在しなかったということだったりします。
なので、目標を立てるということについて話をしていたわけですけれども、
目標に対する問題があるとすれば、目標が達成できたとか目標が達成できなかったということが一番の問題ではないんですよ。
それはそれで大事かもしれないんですけれども、一番大事なことは、
目標を立てる意味というのは、自分が記憶を書き換えていないかどうかに気がつけるようになることなんだということなんですよね。
目標を立てていれば後になってその目標を振り返ることができる。
この場合の目標を立てるというのはきちんと記録に残しておくということですよね。
紙に書くなりデジタルでもいいんですけれども、パソコンのデータに残しておくなり、とにかく記録として残しておく。
そうすると後になって自分が初めから目標を立てていたことなのか、考えていたことなのか、計画していたことなのかを確認することができます。
うまくいくにせよ、うまくいかないにせよ、自分の記憶を消耗できるわけです。
ところがそういった記録がなければどうなるかわかりますよねと。
記憶の書き換えが起こるかもしれない。
そして自分は何でもうまくできるんだと思ってしまうかもしれないし、また同じような方法でうまくできるかもしれない。
そんなことを考えるわけですけれども、実はそれは間違いかもしれないということになるわけです。
なのでこれから先、同じ失敗ですとか、そういうことを繰り返さないためにも記憶の書き換えに気がつかなければいけないというか、気がつけた方がいいよねという話をしましたよということですね。
なので今日は目標を立てるべき一番の理由というお話をしたんですけれども、繰り返しですが、目標が達成できた、できなかったということは、はっきり言って2の次、3の次であって、
1番は記憶の書き換えがなかったかどうか、自分が記憶を書き換えていることに気がつけるかどうか、そのために目標を記録しておきましょうというようなお話でした。
というわけで、2月になって今年も1ヶ月が終わったわけですが、まだ創業は目標を立てていなかった、立てたかもしれないけど記録に残していなかったというのであれば、
ぜひまだ11ヶ月今年も残っていますので、今日目標を記録に残してみるのはいかがでしょうか。それではこの後も良いチャレンジを。また明日。