1. BACKYARD TO CLOSET
  2. #146|アパレル業界の裏側「展..
2024-08-24 42:17

#146|アパレル業界の裏側「展示会のサイクル」から考える洋服トーク。

spotify

─[ INDEX ]───────────

「コレクションはなぜ年間2回なのか?」今週はまこっちゃんからの素朴な質問に答えながら、洋服業界では当たり前になっている商品サイクルについての話や、作り手の裏側などそんなアレコレを今夜もこのバックヤードからお届けします。


─[ SLOW&STEADY CLUB ]────

SLOW&STEADYが展開するメンバーシップ「SLOW&STEADY CLUB」では、この番組の収録後記や、洋服のキホンや道具にまつわるコラムなど、普段の着こなしにすぐ役立つ内容を、コンスタントにお届けしています。月額550円、あなたのご入会をお待ちしてます!

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/slwanstdy/membership/join⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


─[ MAIL ]────────────

この番組ではあなたの洋服に関するお悩みを、24時間募集しています!お便りを採用させていただいた方には番組特製ステッカーをプレゼントします。下記よりどしどしお送りください。※ご希望の方はお名前、郵便番号、ご住所、ご連絡先を明記しコメントください。

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://bit.ly/POST-BTC⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


─[ ABOUT ]───────────

OKAZAKI|⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://slow-and-steady.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

MAKO|⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.teuchisobamako.com/⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

(c) BACKYARD TO CLOSET / SLOW&STEADY

00:02
ここは、とある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
まずは自分が…
いや、店の奥から誰かの声が…
そう、今日も店主の岡崎が残業がてら、
ああでもない、こうでもないと、洋服話に花を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、サーフオンリーと書かれたその先にある、狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードから、あなたのクローゼットへとお届けします。
もうそろそろ、あれですよね、秋冬も。
そうやな、秋冬は…
服、洋服ね。
そうやね、8月末、9月ぐらいからスタートするね。
もうすぐだね、ほんまに。
もうすぐもうすぐ。
めちゃくちゃ楽しみっすわ。
だってお店もこれ、冬物仕様になってるでしょ。
確かにね。
というか、夏物なさすぎません?
夏物ね、今年はほんまにね、ほとんど出てったね。
すごいっすね、先週に比べても全然減ってる。
減ってるでしょ。
すごいっすね。
今、必死よ。夏まだ欲しいやん。
まだね、ちょっと欲しいっすね。
メーカーさんにお願いして、追加、追加、追加とか。
そういうことですか。
そんな感じで対応してます。
なるほど、そういうことなんですね。
ちょっとね、ふと疑問に思ったんですけど、洋服ってね、春夏物と秋冬物で分かれてるじゃないですか。
なんでですか?
なんでですか?なんでですか?
ふと疑問に思ったんですけど、四季があるわけじゃないですか。
日本はね。
日本は。春、夏、秋、冬。
それぞれに発表したりはしないんですか?洋服って。
そういうブランドもあるけど、やっぱ基本的にパリコレ、ニューヨークコレクション、ミラノ、ロンドンかな。
とかっていうそのコレクションっていうのが年2回。
春夏と秋冬。
そういうことね。コレクションが。
やっぱそのコレクションが終わって、日本のブランドも始めね。
いろんなブランドが動き出すっていうような、そのなんていうんだろうな。
昔からのサイクルっていうのもやっぱ当然あるし。
03:00
なるほどなるほど。
例えば日本、じゃあ日本のブランドで日本で作ってて、四季があるのに4回で分けたらいいじゃんって。
確かにそれはそうなんかもしれんけど、単純に考えて4回展示会やるってことは。
そうかそうか。展示会も4回になる。
4回会場抑えなあかんでしょ。
そういうことですか。
あとその展示会までに間に合わせなあかんサンプルとか。
そういうのが細かくなればなるほど、やっぱ作り手も大変よ。
そうか。
コストもかかるし。
そうかそうか。半プル作ったり、段取りがやっぱ時間がかかる。
全然それは半期半期でやらんと、やっぱりそのサイクルで動くからそれを倍やるってなると。
そうかそうか。
実際春夏ものと春夏、春夏、秋冬で何で分けてないかってことでしょ。
そうですそうです。
例えば全部で百型、百型って結構多いけど、百型1年間でリリースするブランドで5050とするじゃん。
はいはい、春夏と秋冬で5050。
それを4個に分けると25、25、25、25ってなるわけで。
ってことは1回の展示会でお披露目できる数も少ない。
あーそうか。
ってなるとね、僕らバイヤーの意見からしても、言ったら渡航費っていうか。
現地まで行ってね。
出張費、地方の洋服屋やから僕らやからね。東京、大体東京じゃん、展示会って。
そんなイメージ。
今の倍いかなあかんでしょ。
そうか。
倍いくし、旅費は倍かかるし、見る量は小出しになるってなると、やっぱりなかなか難しいよね。
そうっすね、確かに効率は悪いですね、そう考えたら。
その展示会でオーダーしてからリリースまでの期間も短いし、短くなるから。
はいはいはい。
なんかお店としては細かく調整できるからいいんかもしれんけど、
春と秋ってそもそもそこまで洋服に大差ないというか。
春物と秋物ですか。
そう、作られるものにそこまで昔ほど大きな差がないのよ。
そうなんですね。
それは多分世界的に見てもだと思うし、
特に日本のブランドは特にだけど、アウターの数が圧倒的に昔より少ない。
アウターね、確かに。
昔は結構ヘビーアウターが10肩15肩っていうのが当たり前ぐらい出てた。
そんなにあったんですか。
でも今はすごい分厚いアウターってあんまり良くなったよね。
それはやっぱり温暖化とか影響があるんですかね。
もちろんもちろん。
やっぱり夏が長くなって冬が短いっていう中で、
06:03
やっぱりブランドとしてもオーダー数っていうのが規定より少なかったら、
自分の会社で在庫を持つか、その品番やめにするかっていう似たくないよね。
それはメーカーさんで作る側が。
昔ほど大量に在庫を持っているブランドってないからね。
そうなんですね。
やっぱりそこまでストックしておくようなブランドってあんまりないよね。
って考えたらやっぱりある程度オーダーが取れる品番。
例えばコットン製の長袖シャツなんかは春もいけるし秋もいける。
やっぱり季節問わず使えるようなものがボリュームゾーンになってるやん。
いつでも着れるものがやっぱり人気があるんですね。
そうなってくると年4回あっても目新しさはないよね。
確かにね。
単純にこれは僕の意見やけど、春夏秋冬ってくくるから、
まこちゃんみたいな意見が出るんかなと思うけど、
夏と冬なんよ。
結局。わかりやすく言ったらね。
だって模様替えもそうじゃん。家でやる。
確かにね。
年4回やる?
やらないですね。
やらんでしょ?
小学校とかも変わるん1回で2回ですもんね。
そうそうそう。そういうこと。
だから結局そんな細かく、
じゃあ春の模様替えのタイミングいつよとか秋はいつよってなってきたらむずくない?
むずいですね。
個人間でもむずいものをファッション業界全部でやる方ってやらないよ。
そう考えたらそうですね。
だから今までは基本的には年2回のコレクション展示会。
プラスフランクとかだったらミッドシーズンっていってね。
最近ね。
夏が長いから、昔からあるんやけど夏が長いから夏にぴったりな商材をゴンってちょっと補充も兼ねてやるシーズンがあったり。
それ真夏にポンって出るアイテム?
そう。だからメインのコレクションが2回あって、でそれにサブが2つあるみたいな。
なるほど。
そんなイメージ。
ミッドシーズンっていうサブがついてるんですね。
もちろんもちろん。
そういうことか。
そんなのは結構あるよね。
夏だけ冬だけの、例えば真冬から春先にかけて着れるようなシーズン。ちょっとカプセルコレクションみたいなのがあったりとか。
また普通のメインとは別にあるんですね。
そんなのはあるけどね。
なるほどね。
等間隔で分割は無理じゃない。
09:00
もともとはパリコレとかが最初にボンってあって。
そういう世界4大コレクションって言うけど、基本はやっぱりパリコレ。やっぱりそこから世界中にトレンドが発信されるっていうか。
それ何回も言ってるけど。やっぱりそこをベースに世の中のファッション業界がどんどん動いていくから。
一番上にあるんですね。
やっぱりそういうのはあるよ。メゾンブランドがね。
その4大コレクションっていうのは同じ時期にするんですか?全部。
ちょっと微妙にずれてるけどね。
大体同じ時期に。
春夏と秋冬っていう。年に2回っていうのは変わらない。
なるほど。
そのサイクルじゃないと溜まったもんじゃない。
おかちゃん確かに今でもよう出張行ってますもんね。
僕なんか少ない方よ。
そうなんですか。
めっちゃ少ないと思う。
めちゃくちゃブランドの数やってるとこなんかもう毎週行くからね。
そうか。
毎週行くの大変やから止まってたりするからね。
もうずっと連泊で。
僕とかは複用意するのよ。
複用意。
3社も4社も1日で見ると何がいいかわからなくなる。
見すぎても。
よくわからなくなるから。
なるほど。
ブランドも絞ってるし。
僕とかは本当にかなりゆるく集中してる。
だって1日2件とかやもん。
多くて3件とかやもん。
それ普通なんですね。
多いところは大体の人は10件とか行ってるから。
そうなんですか。
10件10件10件とか。
そういうことですか。1日で。
だから本当に大変よ。
それはね確かにハードやね。
それを4回やるんでしょ。
それは無理やね。
厳しいやそら。
ずっと出張みたいな感じやね。
そうそうそう。
そうなってくると。
そうなってくるとね。
なるほどね。
それはちょっと難しいんじゃない。現実問題ね。
そういうことか。
だから何かコレクション問わずというか。
何て言うんだろうな。
例えばペインティッドブランク。
うちのブランドなんか。
もうシーズン関係ないじゃん。
不定期に出ていくっていうブランドもあるし。
展示会はやってるけど即納って言って。
大体基本オーダーしてから。
半年近く3ヶ月4ヶ月後に納品されるわけよね。
4ヶ月ぐらいかな。4、5ヶ月。
でも基本的にオーダーした瞬間に。
もう今欲しいやつつけてっていうブランドもある。
自分で全部作っちゃって。
ペインティッドブランクを例えば5型10型作って
もう商品の在庫も持ってて。
そこから直販していくっていう。
お客さん呼んでお店の人呼んで
12:00
お店の人にもダイレクトに売っていくっていう
やり方もやってるところもある。
それはもう先に商品を作っているってこと?
それが一番大変あるよね。
まあそうですよね。
リスクもあるし。
それでだって全然
僕らみたいなお店の側の人が買ってくれんかったら
それ丸々在庫になるからね。
そういうことか。
普通はオーダーがあってから生産ってこと?
集計して。
数を。
じゃあ例えばAっていうアイテムが
全国で50着オーダー来たなってなったら
自分B品対応とか諸々含めて
じゃあ60にして発注かけますってなったら
まああまり10着。
でそれが追加分対応みたいな。
そういうことね。
そういう感じ。
たまにフランクって
オーダーしとってもできんかったみたいな時もありますよね。
それは生地がビンテージで
生地がもう足りんとか。
そういうことですね。
例えば予定してた生地がドロップしたっていうか
生地の問題で作れんかったとかね。
例えばジャーマレザーで機械壊れたとかね。
そういうのもあるからね。
貴重な生地を買ってるから。
フランクなんかは特にね。
それでそういうことか。
一個のアイテムに使える養殖っていうか
養殖が足りんくなって
原産っていう全国の卸先さんから
ちょっとずつ数減らしてもらうみたいなのも
全然ある。
逆にそういうのもあるってことね。
もちろん。
なるほどね。
そう考えたら難しいね。
便利なようで4階に分けるとお客さんも大変よ。
そうか。
確かにね。
大変大変。
それはもう全然
なんていうんだろう。
よくわからんっていうか。
そうですね。
ちょっと追いつけなくなりますね。
同じボリューム感で4階あったら
4シーズンのテーマ決めるのかっていう。
そうか。
テーマも決めなあかん。
フランクなんかはね。
テーマがあるからしっかり。
そうですね。
毎年毎回ね。
だからそんなのもやっぱり無理じゃない。
じゃあ逆にね。
年に1回っていうのはダメなんですかね。
シーズン。
春夏秋冬。
ボンみたいな。
それはね。
無理じゃない。
それは無理なんですね。
いや無理じゃないよ。
無理じゃないかもしれんけど。
はいはいはい。
じゃあさ。
それオーダーするのっていつのタイミング?
まあそうか。
1年分を全部オーダーするってなると。
はいはいはい。
やっぱお店側の。
そういうことね。
もうやっぱその作り手さんも大変やし。
それだけコストが一気に。
だってその1年間で世の中がどう動いとうかっていうのは分からんまま1年分作らなあかんわけじゃん。
まあそうか。
ここまで時代観っていうか流れが早いとね。
やっぱむずいんじゃないそれ。
そうか。
半年ぐらいのサイクルが時代の流れを見ながらも進んでいけるんですかね。
15:01
まあそうじゃない。
僕だってなんだろうな。
1年分の展示会がありますって言われて。
どうするんだろう。
それこそ小売店のリスクがでかすぎるよ。
そうか。
そんな思い切ったオーダーできんよ。
まあ1年分ですもんね。
春夏から秋冬までも。
そりゃ無理無理無理無理。
無理というかやれって言われたらやらないとしゃーないけど。
いやちょっとそれは厳しいわな。
そういうブランドはあんまりないんですね。
てかやらんほうがいい。
絶対やらんほうがいい。
なるほどね。
そうかそうか。
効率いいようには思ったんですけどリスクはでかいね確かにね。
いやだってどのタイミングで展示会してどのタイミングで納品するのかも分からんもんね。
まあ確かにね。
で結局納品が一括じゃないんだ。
一括だったら分かるよ。
でも時期に合わせて納品されていくんだったら。
結局半分半分に分けとんと一緒だよな。
まあまあね。
その展示のリスク回数とか減りますけどね。
年に1回だけ箱借りてボンってやるみたいな。
ああでも。
1回だけ行けばいけるみたいな。
でもそれで言うとじゃあ例えばコットン製のシャツを春夏秋冬で20型作りますっていうブランドがあったら
でコットンはここの工場がいいって決めとったりするじゃん。
僕でも決めとんのよ。
でやったら工場さん回らんよね。
ああそういうことか。
だってそんな型数をじゃあいついついついつって決められて
それが10ブランドあったら他のブランドさんの分作れんよね。
結構むずいよね。
キャパ的に。
キャパがむずい。工場さんの負担もでかいよね。
でそのぴっちりじゃあ届けてほしいときに納品してください。
1年分これやりますって言ったら
そのブランドと工場さんはスムーズかもしれないけど
あそこに別の方。
やるあまりメリットがないもんね。
逆にさっきちょっとおかちゃん言った
春と秋はほぼ一緒みたいな感じにしとったら
夏物春秋物冬物みたいな感じでワンシーズンで作ってしまうみたいな
夏物春秋物?
春秋物。春秋はもう一つとして。
だから3回ってことね。
3回の分をボンとやってしまう。
でも使う素材とか出てくるアイテムにそんなに相違はないかもしれんけど
18:00
やっぱり秋と春ってカラーリング違うかってするじゃん。
確かにね。色合いが秋っぽいものとかね。
全く同じものではないじゃん。
これから暑くなるときにリリースされるものと
これから寒くなるときにリリースされるものって
やっぱり同じように見えて微妙に違う部分もあったりするじゃん。
だから一緒にはできんよ。
一つでボンでは難しいってこと?
それだったらもう1年中着れるシャツやから
いつでもオーダーできるよっていう感じにせなあかんかな。
定番商品としてみたいな。いつでも。
定番品番はある程度在庫持ってるんで
欲しいときに補充してくださいねっていうスタイルはあるよ。
なるほど。シーズンとは別に。
間に差し込めるような商材をある程度定番として作って
定番はしっかり在庫を持つと。
で、全国から常に補充かけれるよみたいな。
であれば対応できるよね。
そうですね。確かに。フィグベルのGパンとかね。
そうそうそうそう。
だから多分僕が
展示会とかをペインティッドブランクでするってなると
シーズンで分けるかな。
分けてやるかな。
分けないと無理よね。やっぱり年2回やな。
僕も年2回が理想的かな。
じゃないとやっぱりこう
無理かな。
結構ペインティッドブランクって定番の使い
何ですかね。通年使えるようなものじゃないですか。
でもやっぱり分けた方が。
だからその、何て言うんだろうな。
展示会で括るからおかしくなるのか。
なんかこう3型4型
いつでも着れるやつがまとまって作ってそれ展示会して
とかかな。
だからシーズンで括るっていうよりはアイテムの
アイテム数定番4型新型2型とか
になるかな。
シーズン問わず。
その新型っていうのは季節指数があったりなかったりするじゃん。
やっぱりアウターをその時期に持ってこれんから。
だからまあそんな感じになるかな。
そうかそうか。やっぱりそう分けて。
分けるかな。分けんとやっぱ動けんかな。
まあそうかそうか。
だってこんな不定期で
一個一個にめっちゃ時間かけてやいよって
スケジュール感も減ったくらいもないような状態なのに
パツパツになったのに。
なかなかそこのタイムスケジュールに落とし込んで
工場さんと交渉してうまくやっていくっていうのは
21:00
お店やりながらはむずいわ。
ああそうか。なるほどね。
僕の場合ね。
そんだけこだわってますからね。商品はね。
難しいね。ほんまにつくづく難しいと思う。
僕の場合は生地作りにしてもパターン作りにしても
何にしても
まずは自分がパターンを引いてくれる工場さんと打ち合わせするとか
生地屋さんとは生地屋さんで打ち合わせするっていう
1個のアイテムに対して作るってなったら
僕自身は何社とも連絡取り合ってあげようじゃん。
そうですね。いつもね。
それが10方だったらもうずっと1日充電をしてなあかんよ。
確かにね。細かいとこ染めていくから。
だから難しいよね。
それをどうにかこう慣れていって
自分の中で
理想的な形
これはもう形変わらんよねっていうものを
何方か作れたら楽になるけど
そういうことですね。
でもねずっと言ってるけど
トニーTシャツね。トニーも毎回形変え
確かに。
5ミリ違うとか
毎回修正入れてるから
結局ね同じ品番手だけで
全然別物になっていってる。
結局労力
労力としてはゼロにはなるけど
半分くらいにはなる。
だからそんなのがたくさん出ていったら
細かい修正だけでいけるから
だんだん研ぎ澄まされて
楽にはなるからね。
確かに毎回
ちょっと変えたいよって聞きますもんね。
ちょっとちゃうだろうかみたいな。
そりゃそうよ。
だからやっぱり1年間
同じような時期に3回出たけど
その1年1年で
これだけ変わっとるからね。
それだけね。
たった白黒のTシャツですね。
そうかそうか。
そんだけ移り変わってるんですね。
そりゃそうだわ。
そうか。
同じ品番やから
同じサイズです、同じですって
言うの嫌いだよね。
同じなわけないよ。
そういうことですか。
だって素材が違うかったら
同じパターンに落とし込んでも
サイズ感違うに決まってるし。
そういうことね。
形一緒でも。
素材が違うと。
本当に同じ
名前が同じやから
全く同じですね。
同じですか。
同じですって言うやりとり
僕、服屋さんで結構聞いたことあるけど
それはない。
そういうことか。
全く同じ素材で
全く同じものだったら別よ。
でもやっぱり素材変えたりするだけで
全然変わってくるから。
確かにね。
印象も全然違いますもんね。
そういうことですよ。
24:01
難しいんですよ。
難しいんですね。
服作りって。
難しいんですよ。
ほんまに。
ほんまに難しい。
心の底から言ってますね。
いやマジでみんなね
みんなはここのお店にガチャンって来て
お店に並んでる洋服しか見てないじゃん。
ああまあそうですね。
この洋服をこれだけ並べようと思ったらさ
もう大変なんだわ。
そういうことか。
一個一個全部にあるんですねそういうことがね。
大変ですよ。
そりゃそうか。
何も知らずに
ただ着てましたわ。
四季に合わせてやったらええじゃんって。
やれやー言って。
いやいやそりゃ無理ですよ。
勝つに言えないですね。
確かに。
ペインティッドブランクも展示会するんですか東京で。
したいよね。
言ってますもんね。
したい。
ねえ。
だからまあ3型?
4型。
まあまあ一型でなかなか行くとね。
なかなかそのためだけにっていうのは申し訳ないから
まあ3型4型
それでもめちゃくちゃ少ないんやけど
まあまあ理想は5型ぐらいサンプル作って
展示会したいよね。
ペインティッドブランクは原材料がすごい高いから
直販。
ああそういうことですね。
直販しかできんブランドなんよ。
もうブランド構造上。
卸しとかではなくて。
卸しは難しいから
だからもう本当にお客さん集めて
僕が直接説明して
お客さんにダイレクトに。
ああそういうことですね。
いいですね。
っていう感じかな。
直接説明してってことですね。
卸し先とかを作ってしまうと
もっと値段上げんといかんから
それは多分不可能だと思う。
ああそういうことですか。
うん。
それだけやっぱ原材料費がかなりある。
原材料費が高いからね。
ああそうなんですね。
だからまあそれだけこう
なんていうんだろう
僕のこだわりを100%120%詰め込めるから
嬉しいわけ。
だからそれを実現した上で
卸し先も決めてっていうのは
やっぱりこうちょっと古臭いかなっていうか
ああそうなんですね。
どっかで妥協せなあかんからね。
ほうほうほうほう。
だから物に対しての妥協ができん以上は
僕が説明して僕が売っていかなきゃ。
おかちゃんスタイルやね。
そう。そっちの方が僕も気持ちいい。
ただなんかその一般的な卸しとかじゃなくて
これ10枚ぐらいうちでも置きたいとか
うちの在庫から分けるよとかっていうのだったら
対応
無理かな。
無理。
27:00
今んとこは無理かな。
ああなるほどね。現在はね。
無理ですね。
将来的にはねどうなるかなんですけど
まあ難しいか。
どうなんだろうね。
だからそもそもねやり始めた時は卸しができるようにって考えたけど
自分のやりたいことめっちゃ詰めて
糸から作ってどうのこうのしよったら
もうすごい高いわけ。
まあ
下段がするわけよ。
安くはないですよね。
そこからさらにこれぐらいで売ろうかなと思って
そこまで利幅をとってない中で設計してるから
そういうことか。
だから卸した瞬間横流しで利益ゼロになる。
そういうことね。
分けてあげるみたいな。
それは厳しいですね。
だったら自分で売りが悪い。
確かに確かに。そういうこと。
そういう感じになっちゃう。
ああなるほど。
それだけ買う側にとってはめちゃくちゃいいものが
そういうことを
値段
単純な話で言ったら
結局
販売価格に
占める
単価
がすごい高い。
ああそういうことね。
同じ値段帯の洋服よりも
分かりやすく言ったらいいもの
って言えるのかもしれないね。
ただそのブランドで
例えば僕と同じものを作って
僕は100枚
他のブランドは1000枚
ってなったら全然違うよ。
そうですね。数が増えるとね。
確かに。
僕のアイテムを
僕の10倍オーダーできる
資金力のあるお店が
ところって
山ほどあるけど
全く同じものを僕の10倍作ろうと思ったら
Tシャツだけでも
多分1年近くかかる。
ああそういうことですね。
なんでですか?原材料が。
だって生地を作るだけでも
これぐらいの時間
2ヶ月3ヶ月かかるとか
今僕がやってるやつとか4ヶ月
かかるから。
それで今まだ直してるから。
ずっとやってるウールのパンツ
出るかっていう。
今年出んかもしれんよ。
言うてましたね。
あれだけやって。
ずっとやってる。
ずっと修正してる。
今現在修正中ですか?
今クリア。
めちゃくちゃ気になってるんですけどね。
めっちゃかっこいいのよ。
めっちゃかっこいい生地なんよ。
で、めっちゃかっこいい生地なんやけど
それを
パトリックの形で
いきたかったけど
当然パトリックのこの
裾幅
ややテーパードなっとうやつに
チェックのパンツってなったら当然ね
柄合わせができんくなる。
だからどっかで柄がずれるのよ。
で、それは当たり前。
それはずっと洋服
30:00
作ってる人からしたら、パターンの人からしたら
当たり前なんやけど
でもやっぱり
僕分からんし
でもそのデザイナーさんでも
こういうとこあるんですって言われたよ。
ちゃんと揃えて
だから形を変えなあかん
ってなって、形を変えました
で、形を変えて
サンプル作りました
縫製の箇所が20箇所ぐらい
ちょっと修正
直してほしいところを出しました
みたいな
これは確かに時間かかりそうですね
半端ないよそら
どんだけやってんのよ
なるほどね
縫い目をね、柄合わせで
とかね、縫い方
縫い方
やっぱ生地が厚くなればなるほど
やっぱり難しいよね
さっきも言いよったけど
一つでボリューム感全然変わってくる
あ、そうなんすね
生地のサンプルは
お店にありましたよね
店頭に
めちゃくちゃ良かったですもんね
いやー最高だね
ほんまにあのヴィンテージのね
元の
みんなまで言うな
まだなんちゃもできてないのに今から言うって
ほんまに
夢の話よみたいな話だ
ちょっと一旦
ちょっと置いといて
もうちょっと進んだらまた
だからね
繰り返しになるけど
春夏コレクション
2024とか2025とか
っていうのをね
みんな聞き慣れてるじゃん
聞き慣れてますね
ドカーンと入りました
店頭でわーっとこれが
今シーズンのコレクションです
みたいなの見慣れすぎて
わからんけど
本当大変なんよ
裏っかわってね
もうもうもう
僕とかはもう
全然大変な方じゃないよ
それはメーカーさんとして
ちゃんとこう
ブランドとして
1年間通してある程度の
型数出してるブランドさんは
本当大変だと思う
毎季シーズンね
テーマとか決めてね
テーマ決めてるところもあるし
僕はねシーズンテーマってあんまり聞かんくなったけど
あるんやけどね
もちろんあるけど
でもね結局そのシーズンで
くくってあれこれ言われるわけじゃん
目新しさに欠けるとかね
そういうね評論が
前が良かったとかね
だからそういうことも含めて
本当大変だと思う
そうかほんまですね
確かにね
やっぱりね商業
商業ベースというか
売れなきゃ何も始まらない
そういうことですね
その中でどれだけ自分の表現を
貫いて
かつ
一般的にも
目新しさ刺激を与えられて
33:00
プラスやっぱり
ブランドイメージを
ぶらさないっていうね
めちゃくちゃハードル高いですね
いやそれは難しいよ
毎シーズンですもんねそれが
だからね当たり前
みんなが当たり前に着てるね洋服ってね
ほんとね
それぞれにね物語があるからね
だからどの物語が好きか
っていうことよねやっぱり
自分が好きなんね
あのSNSも
そうやし
芸能人さんもたくさん
みんな言ってるけど
みんな辛口が過ぎるわ
そうなんですか
洋服に対して
いやそんなことない
ないんじゃ
わからんけどさ
最近はね
YouTubeで
それいいなって
いいなって思うんやけど
合成工場さんが
ユニクロと
ハイブランドと
中堅のブランドと
同じ白シャツ並べて
何が違うんだ
とかね
やってますよ
やってるんですねYouTubeで
大体結構中堅ブランドが負けるよね
ああそうなんですか
ハイブランドが負けることもあるから面白いけどね
だから合成とかは
ユニクロが良かったりしたりね
意外と
あったりなかったりして
だからそういう裏側
みんなが
見れなかった裏側っていうのが
どんどんやっぱり今
YouTubeとかSNSで出てくるから
お客さんにとっては
買う人にとっては
わかりやすい時代ではあるけども
その反面何がいいのか迷う
すごいわかりづらい
時代にもなってるし
そうなりますよね
だからどこを信じていいのか
わからなくなるよね
情報が逆に多すぎて
そこからこう
結局
法制がいいから
良い洋服なんか
確かに法制良いブランド
っていうのはやっぱり
コストもかけてるってことだから
良いブランドとも言えるかもしれんし
ただ
そもそものパターンが良くなかったら
とかね
そもそものブランドのテイストが
良くなかったらとか
難しいよねやっぱりね
その法制がいい
というのは
縫う人のテクニックってことですか
縫う人のテクニックももちろんあるし
法制
方法
ここにはこの法制が
この部位にこの縫い方は
おかしいよねとか
理にかなってなかったり
とかっていうのがあるからね
あとやっぱり
綺麗に見えるんだけど
36:00
手間がかかるとかね
だから手間がかかる
法制法じゃなくて
簡単な縫い方に
しとうから
コストはそこで抑えられてるけど
じゃあそれが良くないのかって言ったら
そうじゃなかったりもする
難しいね
なるほどね
そんなね難しい難しい
そんな言い出したら
難しいよ
どれを良しとするかも
人次第ですね
それこそフランクリーダーなんて
ボタンよく取れるよね
ボタン付け甘いっていうか
悪い言い方して甘いって言うけど
海外から送ってくる時に
ガチガチでボタン止めてて
それこそ貴重な
ヴィンテージ生地ですよ
ボタンとボタンが引っかかって
じゃあ生地が破れたらどうするんだ
そういう意図があって
ちょっと緩く付けてたりするしね
あえてなんですね
でフランクの中でボタンぐらい
自分で付け直せっていう
そういう意図はあると思う
だからボタンが緩いから良くないとか
っていうことでもないし
そうですねブランドの意図を
汲み取ればそういうことですもんね
そう作り手の
を知れば知るほどね
フランク自体も
自分で来てて
よくポロポロ取れるはずやから
来てたらそんな減っちゃらないよね
当たり前でしょ
ボタンなんていつかは取れるやつ
付け直してねって
そういうことだと思うよ
確かに
ジャケットとかでもボタンが違うやつ
とかよくありませんフランクの
だからそういうことよね
意図があってそういうこと
意図っていうかそういうことよね
自分であるものを付けたぐらいの
そうそうボタンが
別に緩かったら
付けて気持ち悪いんだったら付け直して
それぐらい自分の洋服に手を入れてね
そういうことですね愛着を持って
っていうことですよ
ますます好きになるね
ますます好きになる
そういう部分をマコちゃんは好き
っていうマコちゃん
僕は好き
そんなの嫌っていう
AさんBさんCさん
人それぞれあるってことですよね
そうかそうか
いろいろありますよどこを見て
どこで判断してどうするか
っていうことですから
確かに確かに
だから並んでる洋服しか
見んからね
わからんくなるし
わからんで当たり前
なんやけど
こんな話になったらむっちゃ話長
なってるけど
これすなわちね
やっぱり実店舗で
ちゃんと洋服販売している
僕らの役割なんよね
直接ね話をして
そういうマコちゃんの
なんで式で分けないんですかとか
例えばなんでボタンが
ゆるいんですかとか
39:00
なんでこの縫い方なんですかとか
なんでこの
コレクションテーマなんですか
いろいろあるよねそれに対して
やっぱりこう
100%答えるって
不可能なんやな
デザイナーさんの意図も
デザイナーさんじゃない限り100点は取れんけど
そうです
やっぱり深く知っていこうっていうお店さんが
考えて考えて
自分なりの意見も交えながらでいいんやけど
ある程度しっかり答えてあげる
っていうのは
やっぱり大事
そうですね
みんなああやって言ってる人もいるし
こうやって言ってる人もいる
いろんな考え方あるけど
いいのかなって僕は思うから
って
言うのはね
しっかり言ってあげんと
しんどくなるお客さん
そうやね
ホンマやね確かにボタンの
意図とかね
聞かんと全然分からないですもんね
お母ちゃんが理解して
伝えてるから分かるっていう
そうだよね
やっぱそういうことだよ大事な部分は
しっかり縫ってるしね
そういうことだよね
やっぱそう聞いたら
また好きになるよね
ってなりますよね
いろんな人言ってるけど
最終的に洋服って生地やから
生地とパーツっていうことやから
生地プラスパーツ
だから
着込んでいった時のエイジングが
好きか嫌いか
なじみ方が好きか嫌いか
っていうのは
でいいのよ
シンプルにそういうことで
だからいまだによく
若い子に言ってるけど
破れない生地がいいわけじゃないからね
そういうことか
いい生地ほど破れる
いい生地ほど毛玉ができる
そういうことない
全然着心地よくなかったり
しますもんね
そういうことそういうこと
何を選ぶかって
そういうことですね
向きを持って
そんな感じかな
深いとこまでいきましたね
深いのか浅いのかわからんけど
いつものごとく
よかったです
そんな感じです
バックヤードトゥークローゼット
この番組ではあなたの洋服に関する
お悩み何でも募集しています
お便りはエピソード概要欄にある
URLからまた
ソロ&ステディが展開するメンバーシップでは
この番組のアフタートークをはじめ
あらゆる限定コンテンツが
月額500円でお楽しみいただけます
興味のある方はそちらもぜひ
エピソード概要欄からアクセスください
ソロ&ステディプレゼンツ
ポッドキャスト
バックヤードトゥークローゼット
話はまだまだ
尽きませんがそろそろ閉店の
お時間です
聞いた後クローゼットの洋服たちが
今よりきっと好きになる
来週もあなたのご来店
42:00
お待ちしております
42:17

コメント

スクロール