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ここは、とある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が、そう、今日も店主の岡崎が残業がてら、ああでもない、こうでもないと、洋服話に鼻を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、SAF ONLYと書かれたその先にある、狭くて小さなバックヤード。今日もこのバックヤードから、あなたのクローゼットへとお届けします。
あ、あけまして、改めて、あけましておめでとうございます。
2022年、ちょっと気合い入れてね、今年もよろしくお願いします。
年末にな、3人でご飯軽く食べに行った時に、江戸時代のオシャレっていうことを、咲良が言い出して、身分制度もあるし、切り捨てごめんなんじゃないですか、って話で盛り上がったよ。
で、なんかちょっと、それが僕の中でちょっと気になっとって、軽く調べたんやけど。
おー、調べてくれたんですね。
で、今日はちょっとあの、2人の意識改革じゃないんやけど、間違った、ないっていう感じ。
あー、もうそうな感じで終わったんですね。
江戸時代はそんな、そんなのないじゃん。
めちゃくちゃあった。
あの盛り上がり。
ほんまですか?
いや、結論から言うと、凄いオシャレっていう、今に至るオシャレの源流っていうのは、江戸時代から出来とって、江戸時代が作ったと言っても過言じゃない。
えー。
ぐらい、凄い面白い、面白かった。
日本でも。
それはお客さんに間違った情報を流すとまずいんで。
確かに、しっかり訂正していきましょう。
もうちょっと教えとこうかな。教えるって言っても、僕も調べたばっかりやけど。
じゃあ聞かせてください。
いや、僕もめっちゃ聞いてる。
いや、あのー、まあその、日本に、江戸時代、まあ日本に関わらず、いろんな国でその、写真禁止令っていう、あの贅沢すんなよっていう法律って世界中で、その、日本で言うと聖徳太子の時代から、結構出続けて、繰り返し出続けとやけど、まあ特に、あのまあヨーロッパも中国も、いろんなところで出とんやけど、
まあ日本の、日本で言うと、江戸時代がすっごい頻繁に出されまくるわけよ。
へー。
うーん。
で、それぐらいまあほんとにこう、いろんなもの、まあ出版物もそうなんやけど、いろんなものは規制されとったんやけど、その規制されとるからこそのパワーっていうか、反逆精神がすごいわけよ。
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押しつけられとる系。
もうすごいわけ。
ちょっと破りターン、なるんかな。
破りターンなるかな。
いやいや。
ここで笑ったらあかん時に笑いたくなる。
そのノリはこう、ダメよって、ダメよって言われすぎとうから、こう反発の力も強いし、ていう時代なわけよりも。
はいはいはい。
でまあその写真禁止令っていうのが江戸時代に結構繰り返し出るんやけど、あのまあ大まかに言ったらこう、着るものね、まあ派手なものは着るな、高価なものは身につけるな。
はいはいはい。
そういうのが町人、武士もそうやし町人も、庶民の人も一応に出るわけよ。
で町民の人はここら辺までとか、武士の人はここら辺までみたいな、すっごい細かく出るんやけど、結果、そんな江戸幕府の法令に従う人の方が少なかったらしくて。
そうなんですね。
そうそうそう。でなんかまあ一応従った定にして、いろんなもの、その抑圧されとるものがいろんなところで出ていくんやけど、あのそれちょっと感動したんやけど、
48、100ネズミって言って、庶民の人は茶色とかネズミ色とか紺色とか、この3色を基本ベースにしなさいよ、素材も決められるんやけど、この3色しか使えん、来たらダメやからって言って、その当時の職人さんたちがいろんな色で茶色を表現したりネズミ色を表現したりするわけよ。
あ、その3色をうまいこと組み合わせるってことですか。
そうそうそう。組み合わせるっていうか、いろんな色のトーンね。
あ、やっぱり48個ってことですね。
まあ単純に48個じゃない、もっともっとあるんやけど、すごいあるよっていう比喩で48、100ネズミっていうぐらい、すごい様々な濃淡とかの効いた色が、その3色だけでもすごい出るんよね。でそれを庶民の人たちとか武士も含めてね、気分けるというか、それを使い出すんやけど。
で、それに加えて、柄物も基本的にダメって言われてる。
あ、もうもう。
遠くから見たら無地に見えるっていう、すっごい細い、今でわかりやすく言ったらストライプみたいな模様とか、かたつむりみたいなぐるぐるって巻いた模様とか、江戸古文って言われる柄なんやけど、そういうものが生み出されたりとか、すっごい上から押さえつけられとから生まれたものがたくさんあって。
あーなるほど。
色であったり柄であったり。
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で、今で言うファッションリーダー的な存在も江戸時代しっかりおって。
マジっすか。
もちろんね、情報っていうのがツールがないけん、当時のファッションリーダーっていうのが歌舞伎役者。
確かに派手ですね。
そうそうそう。で、ファッション史っていうのもあって、ファッション史が浮世絵だったりとか、下作って言われる世界なんやけど、今で言うちょっとエッチな。
あーそっかそっか。
その遊女との絡みを描いた小説だったりとか、奇妙史って言われる漫画みたいな。
まあまあエロ本までは言えんけど。
いやもうエロ本としか思わない。
まあまあその原点。
エロ本って。
そういうのが、浴発されとるけど繰り返し繰り返し出ていって。
歌舞伎役者で言うと佐野川一松さんっていう人が結構有名で、それこそ一松模様ね。
鬼滅の主人公、炭治郎くんが着とった緑と黒のやつ。
あれも佐野川一松っていう歌舞伎役者が舞台で使ったから、それで江戸で大流行した。
トレンド。
トレンドで言うとゲサクっていう出版物の世界でも三頭経伝っていうわけ分からん。
失礼ですよ。
すごい難しい名前の人がおって。
人なんですね。
そう人人人。
その人はゲサクっていう世界の第一人者っていうことってすごい有名なんやけど、
その人が奇妙死っていうエッチな感じとか小説とか。
すごいエロ本書いた人とかしか思えんのですけど。
けどそれを風俗誌っていうか、優女との絡み。
本人も若い時からそういう誘惑っていうところに出入りして、自分の奥さんもそこで見つけたりとかしとる人なんよ。
ほんまにそういう人がおって、結局法律に引っかかって50日間家で手錠して禁止しなさいとか。
結構それも有名な話なんやけどね。そうやって罰せられたりもしながらも負け児と。
でもろくなんすよね。
違う違う違う。
いやいやいや。
長男っすね。
でもそれぐらい求められとうっていうか、時代の流れを、すっごい大きな時代の流れを幕府単体っていうか、幕府も江戸も1868年で、
その三党経典さんとかの話で言うと手錠されたの1791年。もう末期なんよね。
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だからもう江戸末期とかになってくると、長人さんの方が物資よりお金持ったりするね。
だからもう幕府の力がちょっとずつ弱まったし。
もう世の中の流れがすごい変わっていくから、全然止まらんわけよ。
庶民の人たちもこれ出とうけど、三日八党やなって言われる。
三日だけ守ろうぜぐらいのレベルの。
守っていいルールみたいな。
けど一応、官に触ってなんか捕まったりしたら嫌やから、48歳白ネズミって見た目は茶色です。
言い訳できる程度。
っていうものが来たりとか。
それでさらに柄もダメとか派手な色もダメっていうのをカウンターで裏地に派手なものを使うわけよ。
使い出すわけよね。
裏地に派手なものを使って表は地味っていうのが裏勝りって言われる。そこいたりって言われて。
だから楽覧の裏に龍とか。
はいはい。
もうそんな人オラくんは絶対見ないです。
僕は見ないです。
今にもスーツとかもそうやんな。
スーツは。
今にも今の源流みたいなのも垣間見えるわけよ。
確かに確かに。
面白いでしょ。
スーツも裏も。
そうそうそうそうそうそう。
厳しくされたから爆発したみたいな。
ですよね。
そうそうそう。
いろんなバトルが繰り広げられた時代ってことですよ。
めっちゃ流行ってるっすね。
少ない範囲で考えた方がそれが進化しやすいって言うのがある。
確かにね。
今でもたまに使うやん、その生きとかいなせとか。
それ生きやなとか。
痛とかっていう。
生きとか痛っていうのは結局さっきの下作っていう世界で描かれた小説家の本堂というか、
今で言うとわかりやすく言ったらモテてかっこいい活発でみたいなのの江戸の特有の美意識。
それも江戸時代にできてるわけですし。
そういなせっていうのは江戸の、今の日本橋で働き寄った市場、魚橋の人たちのちょんまげがボラの子供の背びれに似とうって言うんでいなせって言われるようになったらしいけど。
ボラの子供がいなせって魚って。
そうそうそう。
なるほどなるほど。
今にも通ずる美意識みたいなのは江戸で結構完成されておって。
もうないとか言ったら怒られるレベル。
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僕だけ怒られるみたいにしない?
調べただけすごい深かったよ。
原理をどうせないやろって。
派手なものを着たらダメやから地味な色でいろんなバリエーション作って裏地遊んでみたいなね。
かっこいい。
かっこいいよね。
ツーっていう言葉も隅々までこだわった人っていうことないらしいけど裏まさりとかの着物とかを着てる人はツーっていう。
その裏島でこだわってる人みたいな。
そういうのを着て遊覚的なところに遊びに行って。
女の子をかっこよく駆動食って言う人がいきというね。
そうそうそう今と一緒やん。
全然一緒やん。
一緒でしょ。
怖いな。
全く一緒やな。
全く一緒。髪型がちょっと違う。髪型と着ともがちょっと違う。
確かに。トレンドが違う。
トレンドが違う。
たまたまのトレンドが出る。
結局同じというか。今はね、何着たらダメとかはないけど。
大枠はそんなに変わらんから。変わらんこともないんだろうけど。
根底は一緒な感じでゴツめっちゃするっすよね。
そうそうそう。なんか着物の着方においても裏まさりとかね。
いろいろ駆使していろんな人たちがオシャレするわけよ。
で、やりすぎとうやつはキザって言われて。
キザ。
で全く興味ないですよ。僕みたいな人は野暮って言われてる。
興味ないって言われてる。
今もなって意外と野暮ったいとか言うやん。服見て。
そういう日本独特の美意識を表現する単語とかはほんまにこの時代に作られた。
最近って人に対しても野暮ったいって言うじゃないですか。
洋服とか格好に対して言うときの方がピタッとハマった。なんでやろなと思ったのはそもそも。
そもそもそういうこと。
洋服とか格好に向けて言うためにできた言葉が。
使い方も。
なんかDNA、刷り込まれたDNAがなんか操作せるみたいな。
反応しとんですね。
全然江戸からやったっすね。
めちゃくちゃ江戸。
言葉まで江戸からやった。
江戸が終わってどんどん西洋の文化が入ってきて、ほんまにどんどんほぼ今と同じルールになっていくわけやけど、やっぱり江戸時代がすごかったっていう話やね。
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マジかー。
酔っ払って変なこと言うんじゃなかったな。
逆に作画の話をせんかったら調べようって思わんかったし。
でもやっぱ調べようって思ったほうがなんかあるんですよね。岡崎さんのセンサーがピクピクだったんじゃない?
じゃなくて、だってオシャレとかって絶対縄文とかの時代からあったはずなよ。
そのなんかこう、葉っぱじゃないけど、裸でなんか巻き込む。
縄文の調べてこなかった。
裸でなんかこう、人間か猿かわからんような時代だったとしても。
いやお前の巻き方かっこええんやみたいなのは絶対あるはずよ。
それはありそうですね。
で、江戸とかになってきたら多分めちゃくちゃあるんだろうなっていうのはなんとなく分かっとったんやけど。
確かにみんなもう普通に衣類というか着てるわけですもんね。服自体はむしろ。
だけどなんか多分今とは違うけどちょこちょこあるんだろうなっていう感じで調べ出したわけよ。
そしたら。
そしたらもうびっくりするぐらい。
かなり激発だったっすね。
そうそうそう。
だって女の人がかんざしとかそういうのも規制対象なんやけど、
例えばキラキラのかんざしをつけたいなっていう女の人が髪にピッてつけとったら役人の人がそれダメでしょって怒るわけやん。
怒られんように、もし仮に注意されたらこれ耳かきですよって言ったっていう逸話があったりとか。
それで考えたらおしゃれってすごい力よね。
いや半端じゃないですか。
やっぱり結局一緒なんよね。モテたいとかカッコつけたいっていう気持ちは今も昔も全然変わらんよねっていう話ですよ。
ね?
ねって。
いやもうね。
お前となんかね。
そうですよね。
いやファッション紙もあるし。
確かに。
ファッションリーダーもおるし。
そういろいろいろいろ。今とそんなに変わらんっていうね。
だけど多分僕らが江戸時代に生まれとったとしても何かしらのおしゃれはしおったってことじゃない?
いやしおったかなどうなんやろ。しおってほしいな俺の選択肢。
だってこう選択肢が全然ないってことはやっぱこう見せる部分も少ないってわけで。
うん。
だからやっぱりもっともっとこだわりは強くなると思うよ。
確かにね。しかもこだわりがありますよね。
だって一見無地に見える生地に職人さんが柄をつけていくわけ。すごいよ。
いろんな色作って柄作って。
そう。逆に江戸時代の歌舞伎役者さんとかが今タイムスウィープしたらどの服選ぶんですかね。
めっちゃ。
気絶するんじゃん。
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確かに選択肢多すぎて。
逆ちゃうで多分ほんまのこう僕思うんやけどそういう時代のほんまにこう一気で2でいなせな人たちが現代にタイムスウィープしたら僕らが引っ張られるじゃん。かっこよすぎて。
やられるじゃないか。
いやかっこいいと思うよ。だって下手したらだって切られるわけやからね。
命懸けでおしゃれしてるもんね。
そこが今と一番違うと思うんですよね。
だってちょっとエッチっていう。エッチって言ってももうその当時の優格の模様とかを描く今日だけだよ。
はい。
そんなに僕らの諸見えみたいなのちゃうよ。全然。もちろん。
そうか。
それ描くだけでだって50日手錠だよ。
確かに。
そんな時代に生きとった人たちでしかもそんな人たちがこっちにいたらかっこいいと思うよ。
何着てもかっこいいんじゃない?多分。
確かにね。
生き様がかっこいいって。
だってメンタルがすごいかっこよさそうで。
いや間違いないですね。それは。
岡崎さんもオーラとかって結構言いますもんね。あの人おしゃれなオーラが。
雰囲気って大事って言うじゃん。
とためチープになったような話。
お年入れる。
雰囲気って大事よねみたいな話よくするじゃないですか。
まあ雰囲気やな。オーラってあんまり言わんと。雰囲気って言うでしょ。
日本語使おう。
ディグとかカタカナとか。
何やねん。
ディグはいや。
オーラとかディグとかやめようぜ。
けど雰囲気はやっぱすごいわかるよな。出て出るもんだって本当に。
やっぱTシャツ下手したらもう作業着でお疲れさんって着てもかっこいい人はかっこいいからね。
マジっすか。
いやいやかっこいいよそりゃ絶対。
それがこうパッと分かるんだね。
シャツできんのですよ。
マジ?
ヤバい。
マジですよこれはもう。
僕は例えばあの人かっこいいよなとかってたまに言うやんお店で。
かっこいいっすねって言うよ。嘘ってこと?
いやいやいやちょっと待ってください。
あわっしょってこと?
全部が全部じゃないんですよ。
でも正直ほんまにわからん時もあります。
ああそうなん。
ここらは個人の好みもあるし。
好みって言ってもなんか。
まあ好み。
見えてないとこがあるんかなって。
なんか喋り方とかそれこそ。
なんかハキハキしとって背筋もピンと伸びとって。
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洋服の見方も結構丁寧に見てくれてとか。
それだけで結構かっこよかったりする。
そういうもんでしょ。
だからもう何時代さすがにね。
縄文時代の人がタイムスイップしたらオシャレにかっこいいかどうかわからんけど。
江戸時代ぐらいの人たちだったら多分。
なんかわかりそうですね。今の話聞いてたら。
いやめちゃくちゃ多分オーラ半端ないと思うよ。
オーラ言うても多分。
今なんかもう逆にツッコめ方さ。いつも使ってる人の使い方でしょ今。
確かに。
ごめんごめん。
そんな感じですかね。
でも引っ張られますよね来たら。僕らかっこよすぎて。
引っ張られる気がするけどね。
ちょっともう一発目僕も最初負けにしてましょうか。
いやもう切ったろか。
トレンド。
切り捨てごめんね。
ちょっとトレンド作りましょうよみんなで。みんなトレンドして。
やってみたら。
一回やってみて。
やってみてやってみて。
やってみましょう。
次の日からほんまにこんでいいかな。
やばいよ。
首切られたよ。
首切られた。
切り捨てごめんね。
まあそんな感じです。
スロー&ステディプレゼンツポッドキャスト バックヤードトゥークローゼット
話はまだまだつきませんがそろそろ閉店のお時間です。
聞いた後クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる。
来週もあなたのご来店お待ちしております。
