1. BACKYARD TO CLOSET
  2. #5|ファストファッションの裏..
2021-11-06 22:27

#5|ファストファッションの裏側で。

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SLOW&STEADY Podcast [Backyard To Closet] by OKAZAKI / SAKU / YOHEI

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ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が。そう、今日も店主の岡崎が残業がてら、ああでもない、こうでもないと、洋服話に花を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、SAF ONLYと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
ああそうですね、ありがたいですね。
よっ、あのー、見てきましたよ、あの岡崎さんが。
唐突やな、お前。今日は闇のサイズ。闇のサイズって。
闇のサイズって。やばいやろ。
ファストファッションの闇っていう。
あんまりようない言い方やな。
ガーナのあの、とんでもないファストファッションに洋服が大量に廃棄されて。
その洋服、扶養になった洋服がガーナで洋服の墓場みたいに言われたところで、大量にすごい埋め立てられるっていう動画な。
はい、僕も。
郊外みたいになってる。
ああいうのって他の国とかでもガーナに限らず結構あるもんなんですか?
あるあるある。全然氷山の一角っていうか。
ファッション業界が生んだ、そういう、まあ環境戦っていうのは今大々的に問題になっとるけど。
毎週毎週、1500万着だったかな。送られるって言ってなかった?
1500万着、いろんなヨーロッパとかアメリカとか中国で不必要になった洋服がガーナに1500万着輸入されとって。
でその中から業者さんとかガーナの業者さんとかが買って、それを仕入れて商売するんやけど。
今ファストファッションの洋服がすごい比率が上がってきて。
結局向こうの人もファストファッションの着古した洋服って質が良くないから買わんと。
結果その1500万着毎週送られて、1ヶ月輸入してるうちの40%が結局廃棄されてるっていう。
それがどんどんどんどん溜まって、すごい広大な土地に埋め立てられ続けて、結局それが海外沿いまで行って。
海岸の中を掘ったら結局服だらけみたいな映像になっとったよね。
一個の土地みたいな。
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そうすごいよな。初めてああいう動画を見たんだったら結構衝撃的よな。
びっくりした。
でもそれは前に説明したかなと思うんやけど、結局このメンカっていうコットン。
コットンを栽培してる世界とか、ウールアルパカとかカシミアとかも同じことが、同じというか同様の問題は抱えとって、
メンカって結局大量に作るために、生産コントロールのために枯葉剤すごい巻くわけよ。
結局大量に作られるのがエジプトだったりインドだったり、中国アメリカとかそういうとこで作られるんやけど、
結局例えばインドとかだと小さい子供がそこで働いておって、
手袋も靴下っていうか靴もない裸足で枯葉剤小さい子供が巻いて、手がすごいぐにゃぐにゃに曲がっとったり、
結局なんかすごいらしくて、何かの本かなんかで見たんやけど、そのメンカ畑に海外の人がジャーナリズムで行ったわけよ。
そしてメンカ畑で働いてるインド人の明らかに小さい子供たちに君いくつって聞いたら全員が18歳って声揃えて言うとかね。
それはたぶんいいえって言われると思ったりとか。
結局インドで経営者側も日々のお金を年出するためにやっぱり広大な土地を大規模にしていかんと生活が苦しいから大規模にするし、
大規模にしたらしたで結局経営者側も枯葉剤巻いとったりする。
実作業するけどどんどんどんどん体調悪くなって、やっぱり従業員もどんどんどんどん体調悪くなって、
すごい4人に1人とか5人に1人とかが自殺したり亡くなったり。
メンカもそうやし結局カシミアとかってすごい高いイメージあるでしょ。
けど実際カシミアヤギとかアルパカとかを放牧して作るアルプスとかチベットとかもそうなんかな。
そういう人たちってカシミアのヤギの毛がそんなに高いって思ってなかったりするよ。
高級ニットって思ってないまま作らされてて。
もう知らんと。
本当にワンコインに近いぐらいで取引されたりとか。
もう言ったらキリないぐらいあるよ。
そういうファッション業界の生んだ闇っていうか。
それが全部が全部じゃないけど結局ファストファッションっていうことができて
大量に安く早くみんなの手元に届けるっていうブランドじゃん。
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それを作るがためにやっぱりこう辛い思いしてる人たちっていうのがまたにたくさんいるっていう。
そういう国がどんどん増えていくような状況もちょっとはマシになっていくような。
マシって言っても現状例えばメンカだとコットン、メンカ畑で働いてる人の総数って大体1億人って言われとって。
だいぶ多い。
で、僕らがヴェンティッドブランクとかで使ったオーガニックコットン。
オーガニックコットンって全部のメンカの1%未満だよ。
で、考えると。
ちょっと待ってください。
買い取ったんですよね。
そうそうそうそう。
なんか確かに聞いたことある。
いや違う違う。なんか聞いたことあったなって思って。
なんかどっかでて思って。
オーガニックコットンって結局その通常のメンカを栽培するよりも水質汚染。
すっごい水がいるよな。
メンカを栽培するにあたって。
で、オーガニックコットンだと水の量もどれくらいだろう。
水の量が98%削減できるとか。
そんなにちゃうのか。
Tシャツ1枚に、このTシャツ1枚に必要な水の量って何リットルか分かる?
この分のメンカの量ってことですか?
平均して割り込んで1枚単価。単価じゃないけど出していったらざっくりな。
Tシャツ1枚に2700リットルいるわけよ。通常のメンカ。
オーガニックコットンだと240リットルぐらいでいけるよ。
でもその代わり農薬も使わないし。
だから何もかもすっごい環境にはいいんやけど
メンカって花が咲いて、オーガニックコットンは自然に花が落ちてくるまで待つんよな。
枯れて落ちるまでずっと待っとくっていう。
だからすごい時間がかかるし、量もとれんし。
でも今大部分がやってるメンカ栽培っていうのは枯れ葉剤を巻いてわざと枯らすわけよ。
早く落ちるようにさせてるんですか?
それで枯葉剤が。
時間もかかるし、すごい非効率なんやけど環境には素晴らしくいいんやけど。
ただ結局1%未満。
でも結局そういう環境に良くないよねっていうのが
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だいぶ前から言われ続けてきて今現状1%未満ってことは
すごい真っ玉だ。
確かに。増えてきて1%みたいな感じってことですもんね。
でも結局さっきのメンカの1億人働いてる人たちの中で
オーガニックコットンにスライドする、オーガニックコットンの比率が1%上がるだけで
単純計算でそこで働いてる人たちは100万人規模で助かっていくってこと。
たった1%オーガニックコットンの全体に対しての比率が上がれば。
何もかもオーガニックが全て良いっていうことではないけど
やっぱりさっきの2人が見たガーナの話じゃないけど
結局来てる人、売る時と来てる時はいいけど
結局それが不要になって捨てられた時に
オーガニック、化学繊維とかを使ってるとやっぱ腐らんから
ずっと残るやんそこに。
でもオーガニックとか天然素材のものだと土に変えるっていうのはあるし
そういう意味ではやっぱりそこら辺をちゃんと考えて
僕らも販売したりとかっていうのは大事かもな。
最低限やっぱりそこは多少の意識を持って
すっごい小っちゃい小っちゃいお店の小っちゃい小っちゃい規模やけど
伝えていく必要はあるかなとは思う。
だって知っとった?
河川の水質汚染の20%は洋服を染めた時の顔料とかが原因って言われてる。
20%よ。
全部の中で洋服が20%。
洋服ってやばいな。
化学的な顔料で染めたらすごい色も定着するし鮮やかやし
思った通りの色になるわけよ。
やっぱりそれを使う方が効率もいいし見栄えもいいっていうので使い続けとるけど
やっぱりそれが原因でやっぱりその20%。
最近はその顔料も昔に比べてどんどん品質が良くなって
環境にいい顔料とかもどんどんどんどん出てきようやけどね。
やっぱりすごい時間がかかるし
身勝手に洋服を今すぐ着たいとか安く買いたいっていうことが強くなればなるほどやっぱり
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どっかに芝寄せは来るよね。
それはご飯、食品に対しても何に対しても見えることで。
洋服だけに当てはまることではないけど特に洋服はすごい環境的には
今の数字とか聞いてたらすごい大きな
割合…
やばいでしょ。
結構想像してたよりやばかった。
だってなんか麺って麺とか麻とかって天然素材やけんいいみたいな言い方するけど
そうじゃないっていうかな。
天然素材やから全部いいっていうわけじゃなくて
これからはやっぱりそのどういう経路でその麺が作られとうかっていうのも大事になってくるから
確かにオーガニックコットンって普通に着てて着心地がいいとかじゃないよ全然
体にいいわけでもないし
通常の農薬バンバンの麺のTシャツ着てても
その有害物質っていうのはほぼっていうか0%になって製品になるけん
体に害があるとか全然ないんやけども
ただ1点言えるのはやっぱり植物から生まれるもんやけん
花の面下の力植物の力を余すとこなく糸に反映させられるっていうかしてるのがオーガニックコットンで
単純に吸水性は半端ないわけよ
そういうところはやっぱりいいものやけどね
環境にいいものイコール品質がいいわけではない
そこらへんがすごい難しい
深井・確かに難しいっすね
何を取るかっていう
答えとしてはやっぱり環境のこと
環境がどんどんどんどん悪化してって今以上にダメになったら洋服どこじゃなくなるわけやし
そこらへんは考えつつも全てを右向け右っていう考え方も僕もしたくないしっていう感じかな
流されてたのは化学繊維やからガーナの梅で土に帰れずに化学繊維になって海に流れてそれが汚染につながってるじゃないですか
水に溶ける化学繊維とかができたらまだマシなんですか?
けど水に溶ける化学繊維って余計に怖くない?
溶けた後に有害な化学物質になって水に
きっと今もあるんだろうし出てくると思う
まあ再生素材っていうかコットンにしても糸にする段階で余ったもの
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ほんまに剥ぎれみたいな糸を生地にするっていう生地にしたものっていうのも出てるし
そういう再生っていう意味では結構どんどんどんどん進んでいくとは思うけどね
なんかすごい難しいわけよ
そうっすね
こっちを取ったらこっちが畳んだ
そこのバランス
ただ一個だけ僕が
全部が全部そうファッション業界に身を置くものとしては
やっぱ全部が全部そうっていうのは難しいわけよ
でも僕のルールなの
あくまで僕が思うルールっていうのは
アウターとかすごい結構値段のするものってそんな簡単に捨てるでしょ
だからそういうアウターとかじゃなくて
みんな下着とかインナーとか見えんからいいやんって言って
価格繊維のものを買ったりするけど逆だと思って
だってTシャツとか靴下パンツトランクス下着類って買い替えの必要があるで
だから一番量を使うわけよ
そういうものこそちゃんとした例えばオーガニックのものとかを使うべきかなと
絶対そうです
だってアウターを捨てるってあんまりないと思うし
誰かがやっぱり買ってくれ
例えば誰かに売ったとしても手放したとしても
それはいいもの買っとけば誰かが着てくれる気はするよね
けどボロボロのTシャツとか下着とか靴下とかって捨てるしかないやん
そんなん人が履きつぶした靴下履きたいって思わんでしょ
思わんすね
そういうものはやっぱ捨てられるしかないんやから
そういうものこそやっぱり素材にこだわるべきじゃん
着る人側はなとは思う
やからこそのペインティートブランクだったり
Tシャツ
そうやな
いい形でっていうか僕のベストの形で白T作りたいっていうのもあったり
それはまたなおいおい
時間あるときにちょこちょこちょこちょこそういうのは見ていって
なんか気づいたらまた教えてた
いっぱい記事あるよ
なんか衝撃だったんだ
廃墟ビルに近いぐらいのポロポロのビルで
ファストファッションの洋服を縫い寄って
もうその狭いところに40人50人がミシン踏んでたわけや
でビルが古いから床ごと抜けて
ぬいこさんが20人亡くなった
朝から晩までずっとミシン踏んでて
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床抜けてって
たまたまじゃないよそれ
すごい考えてるやん
考えてるんですけど
なんかムズくてわけわからなくなってくるんですよね
でもなんか自分なりのルール
僕だったら下着とか靴下とか
そういう量を消費するようなものは
やっぱ最低限しっかり土に変えるようなものを選びたいなとか
なんか自分なりのルールを設定して
一人一人がそれするだけで
全然多分世の中変わるし
きっとうちのお客さんが例えば100人なら
100人だけでも変わったら
全然違いない
募金と同じで
一人一人がちょっとずつ気を使えば
ちょっとずつが貯まれば
っていう
少なからずそれは
僕が全部わかったわけでは決してないし
まあそれこそいろんな考え方あるけど
一応伝えてはいきたいなとは思う
ぐっとへこんで考え込むっていう感じでもないと思うよ
けど僕も洋服好きだったらな
そういうの聞くとうーんってなるけどね
身近にファストファッションの服は特に売ってるじゃないですか
手に入るんでこれを売ってなりますって
見るたびにそういうのを思ってますよね
けどそれってほんま難しくて
実際すごいたくさんの人が着ようから
結局そこで働く雇用が生まれたり
それで経済が回ったり
いろんなメリットの部分もあるしね
全てをアンチに
アンチスイッチを押すっていうのもちょっと難しいよ
だから自分で完結するルールを
とか自分とか仲良い周りだけでも
っていう感覚が一番正解なのかなとは
正解というか正解も間違いもないけど
とは思う
ヘビーだな
だいぶ
いつもお仕事話したら比べて
たまにはね
やっぱ洋服を販売するっていう
お仕事をさせていただく今日我々やから
やっぱちょっと頭に入れといてほしいなと思って
間違いないですね
まあでもそれ聞いたら僕も
下着からなんかなって思います
オーガニックとかそういうの意識する
岡崎さんの
いや絶対
右向け右
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何得できたの?
俺も分かるよ
自分ルールって言われたけど
決めれんもんね
岡崎さんのやつはまだ
なるほどってなって取り組みやすいというか
その同じことを
まあほんまに筋トレとかと一緒や
毎日続けれるっていうか
ことから先と
やっぱりやってやめるっていうのは
違うやん
できることからコツコツと
ということじゃないですか
まあそう
そうっすね
そうか
もういいっすか
僕なんか結構そういう話
自分で喋りながら凹んできた
確かになんか話し始めより
スロー&ステディプレゼンツポッドキャスト
バックヤードトゥークローゼット
話はまだまだつきませんが
そろそろ閉店のお時間です
聞いた後
クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる
来週もあなたのご来店お待ちしております
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