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ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が。
そう、今日も店主のおかたきが残業がてら、ああでもない、こうでもないと洋服話に鼻を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、スタッフオンリーと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
ちょっとね、この前あったことのエピソード話していいですか?
ちょっと前にね、お客さんと話してて、自分の好きな店を友達とかにも教えますかみたいな、共有しますかみたいな話になったんですよ。
で、その方は絶対教えたくないみたいなことを言ってたんですよね。
いやいや、なんでですか?みたいな理由を聞いたんですけど、人と被るのが嫌だからっていうことだったみたいなんですよ。
例えばこのお店で周りの友達とかに言ったら、そのお店に来始めたら、そのお店の洋服を買うわけじゃないですか。
そしたら、その好きな店の洋服軍団になるじゃないですか。これが嫌だみたいなことを言って。
でもこれって結構自分だけの楽しみを人と共有したくない派と共有したい派で2つ分かれるなと思ったんですよね。
その話ちょっとしたいなって。
岡沢紀さん。
すごいぞこれは。
これはすごい話よ。
すごい話ってのは、脳みずってことですか?
これはすごい話。
すごい話をさらっとしたいよね。
岡沢紀さんはどっち派ですか?共有したい派としたくない派。
その2つだと圧倒的に共有したいよな。
共有したいって思ったからお店しようし。
僕もお客さんの時代があったんで、その時の感情を呼び起こしてみると、僕も共有したかったですね。
嬉しいですもんねむしろ。これめっちゃ好きなの。確かにいいなーみたいなのを連れてきて喜んでくれたら嬉しいんで、そういうのをどんどん共有したいタイプですね僕も。
でも昔から被りたくないって言うような気を聞きますよね。
なんで被るってめっちゃ嫌なんですかねみんな。
ちょっとねその話、面白い話しようか。
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そういう回ですからね。そういう1時間にしていきましょう。
じゃあ聞くよ。あそこにかかってるシャツね。世界で1枚しかありません。しかもこれ誰でも知ってるブランド。
有名なみたいな。
それぐらいのすごいもの誰でも知ってるブランドだったとする。しかも世界で1枚。超スペシャル。買いたい?
買いたいです。
買いたいよね。じゃああそこにかかったシャツないけど、世界で1枚しか作ってないよね。ただねこれ誰が作ったとかどこのブランドとか全くわからんのよね。
って言われたら買いたい?
前者と後者どっちが欲しい買いたくなるかって言われても明らかに前者ですね。
多分傭兵も洋服好きやん。洋服好きだったとしても多分2番目にどのブランドかも全く何の情報もわからんけど世界で1枚ですって言われても買わんと思うよね。
そもそも1枚しか作ってないんちゃうかみたいな不安もありましたね。
不安がよぎるやん。で多分買わんのよね大体の人。ってことは結局ねかぶるかぶらんの話で言うとかぶりたくはないけどちょっとは安心したい。
分かる?
ブランドとかっていうことですよね。
かぶりたくはないけど究極的にこれ1枚で何のブランドかわからんけど絶対1枚しかありません。それだけはわかってますっていうものをだとしてもそれはかぶらんけど絶対にかぶらんけど禁のやん。
だからある程度の安心感。かぶりたくないとは言うけどかっこいいこれどこどこなんちゃうかっこいい欲しいって言われたりとか僕も欲しかったけど買えんかったとかっていう言葉が欲しかったりするよかぶりたくないっていう人って意外と。
だから人は持ってないけど自分だけこのスペシャルな何々を持ってますっていう安心感とか自己満足みたいなところから多分かぶりたくないっていう気持ちって出てくるよね。
確かにそうだと思います。
これね洋服の歴史とかからすっごい考えるとそもそも既製品やんこれってな。SMLとか012とか36、38とかってサイズ振りされてその中で自分に合うサイズを買うっていう洋服って既製品よね。
06:02
今世の中で販売されている洋服のほとんどが既製品になってるやん。でもその既製品が一般的にこうなったのって1960年ぐらい。ごくごく最近の話。
18世紀19世紀とかはいわゆる貴族社会って言われと文化で洋服ってほんまに特定のお金持ちの人のために作られてその人たちが買うっていうもので庶民の人たちってどうしよったかって言ったら結局買えんのよね洋服。
だから洋服自体がすっごい貴重品だった。すごい時間もかかるし。
贅沢品というか。
贅沢品で貴重なものだったから庶民の人たちっていうのは布とかを自分の家で簡易的に作った洋服しか着れんかったんよ。
そもそもおしゃれとかいう。
おしゃれとか洋服を楽しむのはほんまに一部のお金持ちだけ。
古着商っていうのが当時もあってそういう人たちお金持ちが着た着古したものが降りてくるわけよ。
それを頑張って買って親子二代で着るとかね。
自分が着てて着れなくなったらまた売って。
その売られたものをまた買ってっていう。
すっごいリサイクルが。
リサイクルか自分で作る簡易的な洋服しか着れなかった。
それがずっと続いていくんやけど。
イギリスで1960年代に産業革命っていうのが起こるんや。
産業革命が起こってから大量生産というか石炭使って大量に使う。
社会構造がすごい変わるんよね。
それとほぼ同時期にアメリカも独立してフランス革命も起こって。
世の中がすっごい変わっていくわけ。
大量生産の方に向かって大きく変わり出す。
そこで洋服とかも変わっていくんやけど。
貴族とかもごちゃごちゃになってくる。
貴族の人たちからしたら今まで自分たちは特権として洋服を着れよってわけで。
庶民の人が同じ服着るのは絶対嫌っていうのは根強くて。
確かにそれはありそう。
革命は起こるけどそんなに急に洋服が大衆化していったかって言ったらそうじゃなくて。
そこから結局僕の中ではファーストインパクトって読んでるんやけど。
何か起きたんですか?ムーブメントが大きく。
戦争の時もそうやし江戸時代とか日本の歴史もそうやけど。
09:03
時代が大きく変わる時ってやっぱりすごい偉大な人っていうか。
そこの古い文化に一石を投じる人が現れるわけですよ。
現れたんですか?
そういう革変期に現れたのがシャネル。ココシャネル。
ココシャネルが1800年代後半に生まれて。
亡くなるのは1971年だけど。
ココシャネルがやったのは今までは貴族の人たちもギューってウエスト縛ったりとか。
体のラインをすっごい強調したり。
逆に下半身はすっごいものすごい広がったスカートとかあるやん。
コルセットみたいな。
そういうのから開放するわけよ。
そんな大変な洋服がかっこいいとは思わないわよみたいな。
作ったのが結局ジャージ服っていうかすごい伸縮性もあって動きやすい洋服。
それが例えばミニスカートとかね。
そういうのを提案するわけよ。
言ってもそれを庶民に提案したかって言ったらそうじゃなくて。
やっぱり文化がすごい昔ながらの文化やから貴族社会の中で提案するわけよ。
あくまでも。
ココシャネルがそういうことを打ち出してドバッて広がるわけよ。
そこでやっぱり今まで培ってきた貴族文化に日々が入るわけよファッションとして。
新しい風がすごい入っていくわけよ。
でちょっとずつちょっとずつ考え方とかも変わってくるよね。
シャネルの提案によって。
これ洋服とかって結構アートの世界とすっごい同じ歴史を歩んでいくんよね。
アートが変わったら洋服も変わるみたいな。
そうそう。時代が変わったら色々変わっていくやん価値観が。
結局シャネルがリトルブランドみたいな感じで
すごい動きやすくて身体にフィットした短いワンピースを作って
今でも欧米のアメリカの女性とかの中では羊皮って言われるぐらい
今でも着る方がたくさんいるアイテムを作ったりするんやけどね。
それと同時期に
マルセル・デュシャンっていう今の現代アートを生んだ人って言われるような人なんやけど
そこにも本があるやん。小説があるんやけど。
何したんですか?
アートでもう爆発したんですか?
爆発した。シャネルと同じ動きがシャネルがやったアイテムを作った時に
そのアイテムを作った時に
目の前にある完成された絵のクオリティが全てだったわけよ。
12:01
例えばその遠近感がどうなっているのか
それがアイテムを作った時に
そのアイテムを作った時に
そのアイテムを作った時に
そのアイテムを作った時に
そのアイテムを作った時に
それが全てだったわけよ。
例えばその遠近感がどうなっているのか
その物の価値で判断しちゃったんやけど
デュシャンがやったのは
有名なのは子供用の便器。男の人用の便器ね。
あれにairsの那個名名書いて
リチャード・マット書いて
でそれ作品ですって出すわけ
アートですね
いやいやいや
けどな
今この時代で
アートですねってなんかわかるけど
今までの時代から考えると
そんなことありえへんわけ
アートイコール絵みたいな時だったってことですもんね
とか例えば
今までは政治的な要素で
貴族のために描かれた肖像があったりとか
結局洋服と一緒
お金持ちの人たちのために
特定の人のために作られた作品
っていうのが当たり前だった
じゃないと売れんし
生活もできんから
そうです
そうそうそう
でも
リュシャンがやったのは
いやどこにでもあるものに
ぴゅってペンで描いただけ
それをポンと出して
結局その行為作品自体が
いやこれはアートじゃないやん
っていう人の方が当然多いやん
で出した時はもうだから
展示もしてくれんかったやん
引っ込められたんやけど
ほらね
そうそうそう
それをそういう
そういう一連のリュシャンがやったことっていうのは
レディメイドって言われて
その既製品
今までどこにでもあるものに
価値を足す
っていう行為なんよね
で結局それを手にした人が
それぞれちゃんと考える
考える余地を持ったもの
それをアートとするっていう
新しい概念
定義が
そうそうそう
全然違うわけ
だからそれがすごい
シャネルがやったことと
すっごい近くて
シャネルとすごい仲良かった
ピカソもそうなんやけど
有名やん
シャネルと仲良かったんすか
仲良かったやん
すごい仲良くて
同時期のピカソも結局キュビズムっていう
今まで一方向からの絵が
良しとされとったんやけど
いろんな角度から描いた絵を
一個にまとめるっていう
キュビズムっていうのを作ったりとか
美術の授業に習いましたね
そうそうそう
僕もそれぐらいの知識なんやけど
それも同じぐらいの時期で
ピカソインパクトなんすね
いっぱいいるんよ
15:00
いっぱい時代のうねりと共に
出てくるすごい偉大なアーティストとか
デザイナーさんっていうのが
いるんやけど
僕の中ではその3人っていうのが
今みんな聞いても分かる名前で言うと
その3人が投じたものっていうのは
すっごい大きくて
だから未だにね
すごくご活躍っていうか
ファッションのカリスマって言われる
藤原博史さんっているやん
原宿 裏原宿っていう
ムーブメント作ったりした人も
結局2年で閉めたけど
97年 1997年に
レディメイドっていうお店作ったりとか
ほうなんですか
今藤原博史さんが
フラグメントっていうブランドで
ビトンとかいろんなブランドと
コラボしてしてるのも
結局デュシャンのやり方っていうか
今まであったもの
あったブランドのあったものに対して
自分とコラボすることで
付加価値を生む
新しい価値を生むっていうのも
現代アートの手法っていうね
藤原博史さんがやるんも
それの応用編みたいな感じ
だから結構今に至るような
源流みたいなのは
やっぱりその3人が大きく貢献してるよね
そこから20年30年
そういうファッションが
どんどんどんどん
今までお金持ちの頂点っていうか
カーストの一番上におった人たちから
どんどんどんどん下がっていくわけよ
概念が変わっていく
藤原 そうそうそう
どんどんどんどん変わっていって
そのコレクションブランドっていうのも
結局オートクチュールって言って
貴族の人たちのために
作られた一点物がメインだったわけよ
今それまでは
けど時代の流れとともに
プレタポルテって言って既製品ね
今までの庶民の人たちが着よった
家で作った簡易的な洋服じゃなくて
ちゃんと作られた高級既製品のことを
プレタポルテって言うんやけど
そのプレタポルテの流れに
すっごいシフトしていくわけよ
へ〜
これ僕の中で
セカンドインパクトって思っとるんやけど
イヴ・サン・ローランが
フランスでは当時イヴ・サン・ローランって言ったら
もう天才って言われたわけよ
もう国民全員が認める本当にトップデザイナー
っていう人が
今まで散々コレクションやってきて
1960年代
65年
フランスのセーヌ川のあたりに
その既製品だけのお店作ったんや
ああ
プレタポルテだけで
構成されたお店を作る
それが1965年
そこがすっごい大きな
ついにプレタポルテだけでやっちゃったみたいな
そうそうそう
けど
洋服の多分当時
デザインをやってたり
実際洋服作ってたり
そういう業界の人たちからしたら
18:01
ついにやっぱりこの流れきたかって
分かっとった人もおるかもしれんけど
一般の人たちからしたら
そういうお店がポンと出るってことは
もうすごいこと
革命だよ多分
それは喜んどったんすか
だからそこで初めて
どんな人でも買える
イブ・サン・ローランの洋服が買える
ってなったわけ
でそこから本当に
それが1965年やから
最近よね
言ったら
70年80年10年前の話
だからそこから今に至る
今に至ってくるんやけど
結局ここシャネルと
デュシャンとピカソみたいな感じで
イブ・サン・ローランが
路面展を出した時代に
結局アートの世界でも
知っとると思うけどアンディ・ウォーホル
が活躍する時代とリンクするわけよ
だからアンディ・ウォーホルも
結局大量生産
アメリカのポップアートっていう
大量生産大量消費っていうのをテーマに
作品作って
アートを大衆的に見せた
ポップに見せた人だよね
それはだからターゲットは民衆なわけよ
だから世界中でそういう流れになってきて
なってきおった時に
イブ・サン・ローラン・ウォーホル
っていうのが出てくる
セカンド・インパクトの時でも
イブ・サン・ローランだけじゃなくて
アートでも
アートでもそういうインパクトが起こるわけよ
一石二鳥な
いやいっぱいいるよ
多分詳しい人から言わせたら
何言ってんのってなるかもしれんけど
すごい僕の中で大きいインパクトとしては
やっぱ同時期にアートとファッションっていうのが
同時期に起こっていくわけよ
で今の現代の既製品っていう流れになっていくわけよ
今はほんとに99%が既製品やから
そういう流れになったって言う
もうすっごい早足で言う
こう流れの最初か
そうだからね
そもそも既製品って
人と被ることを前提に作られたもの
確かに
なんよ
分かる?
そうですね
だから
大衆感向け
さっき話したけど
このかかっとるシャツっていうのは
そもそも人と被るように作られとるもの
だから人と被ったから嫌とか
そういう洋服ではそもそもないよってことだよ
確かに
で2点3点するんやけどね
例えばデュシャンが
考える余地のあるものをアートとする
って言ったのと同じように
結局ファッションもそうで
同じアイテムだったとしても
どう着るかってことが重要なんよね
だから時代遡って言うと
世界で一番オシャレっていうか
21:00
伊達男って言われるね
イギリスのジョージ・ブライアン・ブランベル
僕昔ブログで書いたわそれ
そうなんですか
超ダンディっていう
ダンディズムっていうのを作った
その概念を作った人なんやけど
その人も結局
そんなにお金持ちの
すっごい裕福な
家に生まれたわけじゃないんやけど
ファッションがこいつめちゃめちゃオシャレやん
っていうのが
もう有名になりすぎて
イギリスの社交界って
当時って言ったら
そこで活躍目立つのが
誉れとされとった時代に
イギリスの社交界でも
もうファッションキングって
言われたような人なんやけど
ジョージさん
ジョージさん
その人も結局
何を言おうかって言ったら
なんかあるんですか
あるあるある
これはブログでも結構書いて
有名な話なんやけど
有名な言葉なんやけど
街を歩いていて
人からあまりジロジロと
見られている時は
君の服装が凝りすぎているのだ
っていう名言があるよ
だからジロジロジロジロ見られるぐらい
個性を出しすぎて
てるとそれは
かっこいい個性じゃなくて
凝りすぎてダサいよってことなんや
わかりやすい
そうそうそう
でこのブライアン
この人すごくて
結局王っていうか
ファッションキングまで登り積みるんやけど
いろんな事情があって
家がすっごい
荒廃していくっていうか
ダメになっていくんやね
で借金もすごい重ねて
最終的にちょっとだけ
刑務所にまで入るんよ
刑務所に入っとんのに
このブランベルさんは何したかって言ったら
毎朝3時間監修も外に出して
身なりを整えよったわけよ
人のファッション
自分の
自分の
そう
だから結局洋服って何を着るかじゃなくて
マインドなんやね
なるほどなるほど
このブランベルさんは刑務所で
そうそう
独房の中で3時間自分の着こなしを
シマシマの服の
いやシマシマじゃねえか
多分当時はそんなに
イギリスだっけ
そうそう
シマシマでもないんやけど
独房でいようが
独房じゃないと
普段の生活をしようが
このブランベルさん
毎日2時間3時間自分の洋服をチェックして
外に出るっていうのがルーティンだったわけよ
でやっぱり洋服って
この人からも学ぶべきことは多くてね
やっぱり洋服って
繰り返すけど
アイテムじゃない
洋服の着こなしがかっこいいかっこ悪いって
どこで判断するかって言ったら
24:00
もともと
そもそも洋服の着こなしのテクニックとかはあるよ
でも一番大事なのは
何をどうやって
自分なりに料理をして
どういう気持ちで着るかってことなんよね
だから
かぶるかぶらない
アイテムでかぶったとても
例えば10人このお店に来て
10人とも同じコート着ていようが
全くそれぞれの着方でそれぞれが楽しめば
全く違うものに見えるし
そんなの気にしよったら
既製品は買えんくなるから
確かに
かぶって
僕とかは
全身かぶっても減っちゃらん
ちょっと嬉しいもん
どう嬉しい?
なんならお客さん全員同じ格好でも嬉しい
でも同じ格好でも
先週も言ったけど
髪の色も違う
目の色も違う
体型も違う
サイズも違う
例えばそれに合わせたら
靴も違う
インナーも違うってなってきたら
全然別に見えるんよ
確かに
で
既製品
そもそもの既製品の楽しみ方って
そこにあるから
ああそうかそうかそうか
かぶるのが嫌っていうのは
既製品において一番楽しむべきところを
無しにするってことよ
ああ確かにね
着方に自信が出まくるぐらい
勉強しないといけないってことですか?
いや
いや
うーんと
そこじゃなくて
大事なのはテクニックじゃないってことよ
だから好きなものを好きなように着ていいんよ
それがたとえかぶったとしても
自分は堂々と着りゃいいし
ああそうか
ってこと
なんか着こなしに自信がないから
人とかぶったら嫌っていうマインドで
洋服着る時点で良くない
ああなるほどね
確かにね
だからそのテクニックとかほんまにも
次の次の次のターンぐらいじゃない
ああもっと
もう全然そんなんどうでもいい
確かにね
そんなテクニックばっかり考えて
大丈夫かな大丈夫かなって
不安なまま着る方が
よっぽど格好あるよ
確かに
面白い
全然面白ない
確かに
ほんまやね
もう極論だって
そんなん岡崎さん言いますけど
かぶるん嫌なんですわと
はい
絶対嫌ですって言うんだったら
自分で作り
笑
今日の話聞いた上で
まだ読んだったら
自分で作り
自分で作ったらええやろ
そうそうそう
あとね
あとこれはね
僕が言うとね
あんまり良くないんかもしれんけど
例えば
一ブランドの話で言うと
お店の話にも通ずるんやけど
自分が好きなものを
27:00
自分だけで抱える
自分だけのブランドじゃ
とかっていうのも
広い目で見たらそうじゃないやん
ちっちゃいところ狭い範囲で
自分だけのものって
にひひって言うぐらいだったら
広めてあげて
お店に貢献したり
ブランドの力になるやん
広めた方が
そしたらブランドが
例えば売れたら
10枚売れるより100枚売れた方がいいやん
で100枚売れたら
そのお金でもっともっといい記事を
開発できたりするかもしれんやん
するよ
ただ自分の好きなブランドを
自分のできる限り
拡散してあげることで
そのブランドも成長して
いいものを買える
下手したら安く買えるかもしれん
少量生産より
ちょっと10枚より50枚の方が
1枚単価は安く抑えれるんよ
言っても
それぐらいのちっちゃい範囲でも
少しは変わるから
ほんの少し安く買えたり
安くていいもの買えるかもしれん
だからやっぱ
僕個人的には
いや分かるよ
自分だけのものでありたいっていう
その男ならではの感じってのは
分かるけど
どんどん応援して欲しい
樋口・ヤンヤン・笑
応援っていう意味で
あとやっぱ自分のためにもなるよ
だから自分の拡散力っていうか
自分がこれかっこいいよって
みんなに言って
すごい色んな人に気出してくれたら
それはそれで面白いよ
いや絶対嬉しいっすよね
嬉しいよ
だからそっちの方に頭を使う方が
よっぽど有意義じゃないかな
損にならんやん
そうですね
お店の話で言っても
例えばうちの話で言っても
スランドステディーダさん大好きですってなって
僕の友達にいっぱい紹介して
この子連れてきてくれました
この子連れてきましたっていう人結構いるやん
そんなんめちゃめちゃ嬉しいやん
嬉しいっす
そしたらやっぱり色々紹介してくれよ
なんかその子にすっごい似合っとうもんが
ポンって入ったら
先に連絡してあげようって気持ちにもなるし
お得な情報もゲットできるし
お店においてもブランドにおいても
俺はそうじゃん
別に損ないんやから
そうそうそう
もうそう
そもそも着製品を買いようんやから
そういう歴史の文脈から考えても
被るもんを着ようんやから
そうですもう被るの嫌だっていうのは
完全にさっきの話で破壊したんで
共有しどくっていうだけしか残らんすよね
もうガンガン共有してほしいな
そうですね
そういう風になってしまいますね
それを言いすぎると
僕の店宣伝してくれみたいな
聞こえるけどあんまり言いたいんじゃないけど
確かにね
まあそういうことですよ
はいはいはい
でもざっくり言うと
ほんまに洋服って最初は
一人貴族の一部の人しか着れんで
30:02
その人のためにしか作られ
いってものぐらいでしかなかったのが
ファーストインパクト トゥドーンで
ちょっとずつ広がっていって
洋服の形とかも変わっていって
セカンドインパクトで
そのアンディ・ウォーホールとかが
セカンドインパクトを起こしました
それで今の洋服の流れ
既製品っていう流れが確立されたり
今のアートの文脈っていうのにも繋がってる
ああそうかそうか
アーツの形も
そうそうそう
分かりますか?
ソロじゃないちゃうすかこれ
何?
サードインパクト
笑
サードインパクト
いやあの
ただねこれね
嘘なしで
このコロナっていうのが
あるやん
これって
歴史から見ても
すごい大きなターニングポイントになるって言われとって
ファッションも
で今までの概念が
歴史のデータとか見ても
こういうのが収束した時に
また新たな価値観が生まれるっていうのは
もう出とって
へえ
じゃあ産業革命的な
革命ではないけど
なんかやっぱり考える時間を
みんなに等しく
配ってるやん
コロナが
で今までは例えば
洋服なんて別に
何でもいいやって言った人が
出る機会がここまで少なくなったことで
一回出るっていうことに対しての
スペシャリティーが上がっとるわけよ
だから一回出るっていうことに対して
ちょっと良いもの着ようとかね
そういう流れにはなるはず
ええじゃあ
起こすか
起こすじゃなくて
起きるってことですね
起き
あのこれが
コロナが
終わった後に
多分出てくるのは
きっと
そういう
良いものへの関心っていうのは
かなり
ドンって上がる
ブランド関係なく
あの多分素材とか
ああなるほど
そういうところに行く人も
一部少なからず出てくるんじゃないかなっていう
ああのが
僕の予想
サードインパクトってこと
そうサードインパクト
本かける
そうなったら
ほんまにそうなったらサードインパクトやね
そうですね
うん
確かに
共有
スロー&ステディープレゼンツポッドキャスト
わかるよ
バックヤードツークローゼット
話はまだまだつきませんが
そろそろ閉店のお時間です
聞いた後クローゼットの洋服たちが
今よりきっと好きになる
来週もあなたのご来店お待ちしております