1. BACKYARD TO CLOSET
  2. #21|洋服のこだわり〜ファス..
2022-03-19 50:27

#21|洋服のこだわり〜ファストファッションとハイブランドのあいだ〜

spotify

SLOW&STEADY Podcast [Backyard To Closet] by OKAZAKI / YOHEI

※番組ではあなたからのお便りを以下よりお待ちしております。お便りはすべて下記のメールフォームからお送りください!
→ https://forms.gle/6vXUvyqM7xUigBaN7

00:02
ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、閉店間際、今はBGMだけが響いています。
ほとんどの人がハイブランドのカルチャーなのか?
いや、店の奥から誰かの声が。
そう、今日も店主の岡崎が残業がてら。
ああでもない、こうでもないと洋服話に鼻を咲かせているのです。
フィッティングルームのさらに奥、STAFF ONLYと書かれたその先にある狭くて小さなバックヤード。
今日もこのバックヤードからあなたのクローゼットへとお届けします。
今週も早速ちょっとお手紙、質問を読んでいこうかなと思います。
北海道のKNさんからご質問です。
ありがとうございます。
こんにちは、いつもお世話になっています。
リクルートスーツの話、とても面白かったです。
先週の話ですね。
リクルートスーツの気持ち悪さの原因というのを考えたところ、
無難なリクルートスーツが正解だと、思考を停止した集団というのももちろん第一になるんですが、
学生のように振る舞ってはいけないが、かといって一丁前の社会人でもないみなり、
という企業側からのプレッシャーと自発的な圧力で強制された結果、
無難と言われるリクルートスーツになり、それが中途半端な存在で気味が悪いというのがある気がします。
私はたくさんの国で仕事をしましたが、他の国なら就職の面接なんかはラフな格好で来たり、
もしくは弁護士なんかだとばっちり一丁前に着こなして望んだりとどっちかに触れているといった印象です。
さて、共感ついでに僕も質問してみたいと思います。
ファストファッション、ハイブランドを線でつないだ場合、
両サイドのちょうど中間的な立ち位置としてスロー&ステディみたいなお店があると思いますが、
このポジショニングって現代において一般的には非常にリスクのある位置ではないかと。
どういった意思や思考を持って今のお店のラインナップなのでしょうか。
大いなる個人的見解で構いませんので教えてください。
P.S.そんなリスクを承知でやっているのは知っているから、僕は応援してますけどね。
すごく綺麗。ありがとうございます。
そうですね、なんかすごい深い質問ですよね。
そうですね。
ファストファッションとハイブランドを線でつないだ。
中間になるのかな。中間と言っても一直線上にないから一概には言えないけど、ざっくり言ったら中間あたりかな。
03:05
結構幅はあるけど間ぐらいにはある。
確かに僕もこんな感じ。韓国的に銀さんがおっしゃってた。
ファストファッションとハイブランド、どっちとも違うっていう。
意味で言えば中間って感じかな。
こういうご質問があるっていうことは全然関係なく。
結構前から僕、お客さんにちょこちょこ聞いてた質問があって。
これ自分のためにね。
お客さんにハイブランドと全く同じ素材で全く同じ色で全く同じ価格のものがあったとして。
1個はハイブランド。エルメスでもいいよ。
1個は無名のブランド。どっち買いますかって。
同じ。5万なら5万とかですね。
それを聞いて、ちょこちょここの人だったら答えてくれそうかもっていう人に聞いてたんですよ。
ざっと40人ぐらい。
どうだったんですか?
当たり前やん。そんなハイブランド買うよっていう人が37人。
ハイブランドは買わんかなっていう人が3人。
同じ値段でもね。
ほとんどの人がハイブランドを買うっていう答えに集約されたんやけど。
この結果を踏まえて話すけど。
やっぱハイブランドって憧れとかね。ステータスとか。
やっぱそういう圧倒的な立ち位置っていうのがあるやん。
ハイブランド買わないなって言った3人の理由としては。
ハイブランドを着ている自分っていうのが違和感が出すぎて着れないかもしれないっていう人もおったし。
ブランドの圧倒的なイメージとかに引っ張られそうっていう理由で買わないっていう人だったよね。
結果どことなく憧れとか強い洋服っていうことはみんなが一応感じとるってことですね。
それを踏まえた上で買う人がこれだけ買う。
ハイブランドじゃないものを買う人がこれだけ買う。
だから強い。繰り返すけど強い洋服ってこと。
どちらの人もみんなハイブランドっていうのを意識してるってことで出た結果ってことですね。
質問くれたけんさん。
ファストファッションの洋服とハイブランドの洋服と僕らが普段販売している洋服。
ざっくり3パターンで分けて今日はちょっともちろん大いなる個人的見解やけどちょっと話してみようかなと思うんですね。
06:10
洋服って大前提として高額なものと価格が安いものっていうので買ったときの満足度っていうのはやっぱり高いものを買ったときの方が満足度が高いっていうデータがあるっていうのは。
そうですね。そうはってほしいです。
それも踏まえて3パターンに分けてちょっと話してみようと思うけどまずファストファッションの洋服。
これってメリットデメリットまではっきり分けんけど。
特徴というか。
手っ取り早い。手っ取り早くある程度オシャレができる。
価格的にも。
もちろんファストファッションっていうのは流行をやっぱり敏感に察知して製品を大量に作るから流行を取り入れやすいっていう側面もあるし。
スピード感が。
安いからいろんな洋服バリエーション増やしやすいっていうこともあるよね。
例えば気に入ったものだったら何枚か買ったり色違いで買ったりとかっていうこともしやすいしすごい便利な洋服よね。
ただその反面ね。
もちろん1日とか2日とかで着れなくなるようなそんなものじゃ全然なくて今どんどんクオリティ上がってるからある程度は着れるけど結構何年っていうスパンで着るにはちょっとやっぱり生地としては難しいっていうものもある。
多い。
ってなるとやっぱりかなり早いサイクルで洋服を買っていくっていう感じになるやん。
だから1着1着の思い出とかをストックするとか自分の相棒みたいなあるやん。
そういう感覚の洋服ではないってこと。
確かにそれはそうです。
例えばユニクロさんで言うとみんなが嫉妬アイテム人気アイテムっていうのがあるしみんなと被るっていうのはもちろんそれは大いにあるやん。
あとそのさっきの話じゃないけど比較的安いからそれを買った手に入れた時の感動だった。
そういうものっていうのをファストファッションの洋服から得ることっていうのは難しいよね。
ファストファッションの洋服で憧れのこの洋服みたいな感じにはなりづらいですよね。
ならんよね。
そうですね。
ざっくり僕が思う特徴を挙げるとこういう感じかな。
09:00
逆にハイブランドね。
ハイブランドはやっぱりさっきも言ったように圧倒的ネームバリュー。
例えばエルメスを手に入れたっていう満足感。
エルメスを着ている着けているっていう満足感。自己満足ね。
やっぱり今ブレスレットとかもすごい人気だけどやっぱりその人から見てもエルメスじゃないって言ってくれるほど強い。
他の人に対しての知られ方か。
何着てもエルメスですってなった時におーって。
威圧までは行かないけどやっぱりそれぐらい強い洋服っていうことが1点。
ネームバリューですね。
あとやっぱりそこまでハイブランドって言っても数たくさんあるけどやっぱりすっごい厳正な素材選びから始まって
たくさんの一流って言われる人たちが徹底的に作り込んだ洋服やから
トップクオリティ。トップだなって言われるぐらいのクオリティのものを体験できるっていうことはあるよね。
トップクオリティって具体的にはエルメスじゃないとどういうところが?
例えば革にしても素材にしても例えば使う羊の毛をすっごい厳正しとったりとか自社で牧場経営して
自分たちが思い描くクオリティに達せるまで達せるための素材と技術はある。
それは間違いなく。
それが保証されてるっていうことがハイブランドの意味かなって。
保証っていう意味でやっぱりそのネームバリューっていうか伝統もあるしそういう意味では安心感はあるよね。
あとやっぱりもう一個はどうしても手放したいってなったときに売れるリセールバリューっていうか売ったときにそこそこ資産として金が返ってくるよっていう側面もある。
だからなんかこう買っても損せんみたいな言い方するよね。
生活が苦しくなったときに手放したらそれなりにお金になるから資産としての洋服とかアイテムっていうかそういう側面もある。
今は確かに高いけど最悪売れるしみたいなのはありますよね確かに。
そういう部分もあるよね。
12:01
あとはやっぱり長く着れるけどもちろん長く着れるよ。
トップクオリティですね。
長く着れるけどやっぱりハイブランドを結構買ってる人って一応その一着にかけて何年も着てやろうっていう感覚ではない人の方が多い。
確かにそんな気が。
やっぱり結構単価はするけど大きな流れっていうかなんていうんだろうな。
気合ってやつですか?
気合ではない。
思い入れってやつかね。
成功者としてのシンボルみたいな感覚で捉えとる人が多いから一つのものを長く使うっていう人は比較的一部になってくるかなっていう感じ。
みんながみんなじゃないよもちろん。
さっきも言った通り最悪リセールバリューが高いけん。
だからそれで言うとそういう資産としての側面があるからやっぱどっかで頭よぎるやん。買っても手放したらっていうところで洋服を買うから。
思いながら買う時点で気合を入りにくい。
気合っていう言葉しか出てこない。
気合ではないけど物として圧倒的にこれが欲しいって言って買うんだったら全然オッケーやと思うけど。
それでいいかっていうような選び方をしてしまう可能性があるっていうことと、あとやっぱりみんながみんな買えるものじゃない。
それが線引きとしてあるやん。値段がするからね。
あとやっぱりエルメスさんしかり、ルイ・ヴィトンもそうやけど、お客さん同士のつながりっていうかお客さんと店員さんっていう立ち位置がしっかりしとるやん。
だから売ってあげるまではいかんけどやっぱりそこらへんもブランディングの一環やから。
お客さんに対してもちろんすごいトップハイブランドになればなるほどサービスもすっごいしっかりしとるよ。
でもそのお客さんはお客さんですっていうちゃんと線引きがあってっていう高級感も出しとるっていうようなイメージ。
確かに店の前に立ってますもんね。ハイブランドって。
ガードマンさんとかがおったりするやん。
距離が遠いというか。
お客さんとの距離が遠いっていうかな。
近かったらいいってわけでもないだろうけど。
もちろんもちろんもちろん。
確かに。
僕が思いついた感じで言うとそういう感じかなハイブランドって。
そうですよね。
15:00
で、3つ目ね。
はいはいはい。本題。
本題というか、僕、我々の。
我々のね。我々が扱ってるような洋服の特徴としては1個はハイブランドよりは買いやすい。
で、すごい人気のブランドだったとしても言ってもそんなに大量に作ってないから人と被りづらい。被りにくいっていうのは1個あるよね。
そうですね。徳島だったら被るかもしれんけど。
うちのお客さん同士だったら被るかもしれんけどそれぐらいちっちゃいちっちゃい範囲でしかないから。
全国的に見たら。
全然少ないっていうか。
まず都会行ったら同じ服着てる人は見ないですよね。
そうそうそうそう。
ただエルメスのシェーンズアンクルとか今すごい人気のプレスレートとかだったら多分東京行っていろいろ歩いたら何人か着けとる人もいると思うよ。
そうですね。
そういうものではないかなっていう。
あとやっぱり特徴としてはさっき言ったハイブランドとは逆で手放してもやっぱりすごい値段は下がってしまう。
そうですね。
だから資産として持っておくべきか持っておく洋服ではない。
そうですね。資産目的ではない。
着るものじゃなくてある程度やっぱり自分がちゃんと長く着るっていうことを前提に手放すことを考えずに買う洋服って感じかな。
完全にもう洋服としてっていう。
そうそうそうそう。本来の目的である洋服としてっていうこと。
気合いですよね言うたら。
気合い。どうしたんけよ。
気合い好き。
気合い。まあ気合いね。
ただまあそのなんて言うんだろう。そういう意味ではそのハイブランドみたいな強い色はついてないで。
買う前から。
これがあとにも言うけどこれが僕すごいこう、うちらが洋服の強みなんやけど。
色が強くついてない。
ネームバリューとかもないし。
ないこともないけどハイブランドと比べるとないし。
だから色がすごく強くついてない洋服やからその他人の目とかその打った時のこととかそういうことを一切気にせず対洋服として判断するわけよ。
判断して買ってもらえる。買うことができるのが僕らがやいよ洋服で。
まあ言ったらハイブランドの洋服が自己満足であり外に向けてっていうこともあるけん。
18:01
外向きの洋服だったとしたら僕らがやいよって基本的に内向きだよね。
あーなるほど。
自分の気持ちとか自分を奮い立たせたりとか。
もちろんファッションやから人から見てかっこ悪いかっこいいとかっていうのは重要になってくるよ。
でもそのものを選ぶときにそういう部分をあんまり考えんで済む洋服かなっていう。
確かに。
考える必要がない洋服。
そうですね。
だからリセールバリューが低いっていうのはデメリットとしてあるし。
ブランドがね小さいブランドとかだったら3年後5年後無くなってしまっとうかもしれんよブランドが。
ブランドとして無くなっとうかもしれんから買い続けるとか。
例えばエルメストとかユニクロが3年後5年後に無くなっとうかっていったら絶対あるよ。
そうですね。
何なら100年後もあるんじゃないかって言えるぐらい大きなものやけど。
僕らが愛用ブランドって100年後も絶対あるよとはならんし100年後にあるブランドなんてないと思うし。
そこが大きな違いっていうかデメリットの部分ではあるんかなと思うけど。
デメリットって言うほどでもないけど。
そうですね。
まぁまぁまぁなんかバーって話したけどそこら辺の違いかな。
じゃあ今の話を言って岡崎さんは、けいぬさんも聞いてくれてるけど岡崎さんは。
ここが本題でしょ。
どうしようね。
ここが本題よ。
そんな洋服たちを束ねてお店を作ろうと思ったのかっていう話ですよね。
でも普通に考えてハイブランドのお店を自分でやりたいって言ってもできるわけないし。
直営店だったりとかするから。
例えばエルメスを売りたいと思ったらエルメスに入るしかないやん。
ユニクロを売りたいと思ったらユニクロに入社するしかない。
だからこういう個人経営の路面店としてセレクトとして洋服を選ぶことは不可能だよね。
確かに。
もちろん。
だから不可能っていうのも一個あるし、そもそも自分が好きな洋服はそういうもんじゃないよね。
もちろん。
だから元々自分が販売の洋服も20年以上やってきて、やっぱり自分の気持ちが乗らない洋服はお客さんにも売れんのよ。
それ何回も過去にも言ったけど。
だから自分がほんまに好きなものだけを厳選して集めて、それをしっかりお客さんたちに伝えていくっていうのが僕は圧倒かなと思ってこの店始めたんよ。
21:03
ブランドも選んで。
そう。なんか語れる洋服っていうか。
やっぱ圧倒的にみんなが知らんブランドやから初めて見た人が何これってなるやん。
何これから始まる洋服が好きなやん。
例えばユニクロだったらユニクロやん。
エルメスだったらエルメスやん。
ビトンだったらビトンやん。
入った瞬間からある程度分かってるやんみんな。
例えばフラッと入ってきたお客さんもそうやし、ネットを調べてきてくれた人もそうやけど。
ネットを調べてきてくれる人はある程度は知ってる人の方が多いけど、どういうもんなんですかって全くわからん状態から僕は始めたい。
それこそ色がついてないというか。
これは20年間でそういうふうに思ったってことですか?
そうそれはすごい僕はもう絶対それ以外したくないって思ったし。
そもそも好きなブランドを集めるっていうのが、集めてそのブランドを好きな人を集めるって全く思ってなくて。
集めたいという。
あくまでうちでやらせてもらう洋服っていうのは素材であって、料理でいうと。
そういういい素材、僕にとっていい素材を集めて自分でしっかり味付けして提供したいっていうのはすごい強いよね。
だからこういうお店を作ったっていうのは大前提としてある。
もちろんね。
そうそう。
今ちょっとほんまに急に頭よぎったけど。
それでね、自分の気持ちとか、まあ言ったら洋服を越えて人間関係を育てて喋っていくことで人間関係の距離が近くなるやん。
お客さんと僕らの。
そういうお店が作りたいっていうのもあってね。
ずっと10年やってきたんやけど。
この前ね。
事件起きたんですか?
事件というかね。
言ったやん。
聞きました。
どのことかわからんけどたぶん聞いてます。
これね、皆さんにお伝えしたいんですけど、開業当初かな、開業してうち10年目なんですけど、3年目くらいから来てくれるお客さんがおってね。
オークンって。オークンにします。
すごいね、すっごい素直な子で、ものすごいうちのお店のこととか僕らのこと大好きでずっと支えてくれてるお客さんなんやけど。
24:01
ちょっと変わってるってのもあるんやけどね。
もちろんあるんやけど、この前試着、僕がお勧めしたいとある洋服があって、洋服を着た時に鏡の前で固まってしまって。
なんか一言も喋らんなって思い寄ったら、かっこいいっすねとかいいっすねって言わんなって思って顔覗いたら、すごい泣きちゃうわけ。
ほんまに号泣しようわけ。
え?ってなって、どうしたん?って言ったら、なんかすっごい嬉しくてって言って。
アニメやな。
これマジやからね。
それを見たら、僕もなんか泣けてきて。
嬉しいっすね。
嬉しい。
週末の何時だろう。
昼過ぎじゃん。2時くらいの事件ですよ。
そんな試着してお客さんが涙流して、それ見て僕もちょっとうるっとくるみたいな状態って。
言ったら、もちろんファストファッションのお店じゃ絶対無理やし。
例えばハイブランドのバーキンとかケリーとかエルメスのバッグがね。
何年ももあって買えた。やったーって言って泣く人はおるかもしれんよ。
でも、あんまり何を勧められるかも分からん状態で大くん来て。
いや大くんだったらこれじゃん。これがいいと思う。こういう理由でって説明したことに対して感動して泣くって。
僕らみたいなちっちゃなお店でしか起こり縁減少なわけよ。
そうですね。ゼロからですもんね。ネインバリューがあるわけでもなくて。
ずっと欲しかったわけでもないし。その過程もないから。ゼロからで。
それはもう洋服屋妙麗に尽きるってやつですよね。
そういう一言で終わらせてしまうぐらい軽いもんじゃないんやけど。
まとまるとそう。まとめるとそう。
だって普通に考えて。
そういうお客さんが一人多くみたいなお客さんがいることってお店にとってはほんまにすっごい数値化できんけどすごい財産やと思うよね。
僕はもともとマルチに動けてうまく仕事をできるタイプじゃないんよね。
洋服屋妙麗は嫉妬かもしれんけど。
すごい下手くそで凸凹なところが自分でわかったから自分がしっかり伝えて自分のことをちゃんとわかってくれるようなお客さんを
27:06
ほんまに100人1000人2000人っていうお客さんを抱えてっていうのは僕無理やからしっかり思いの通じ合った100人を作れたらそれはそれで僕の中ではすごい大変なんよそれって。
一般的に言っても大変なんやけどそういうお店がいいなって思うわけ。
仕事であって仕事じゃないというかもちろん生活をしていくための手段なんやけど仕事って。
でもやっぱりお客さんも僕らも含めて一緒に階段上がっていけるようなお店が僕は一番素敵やなと思うから。
っていうのもあってそういう思いがあって作ったっていうのがあるんですか。
いやそれが全て。
じゃあもう一個夢というか救われた瞬間では。
救われた瞬間というか一個夢が叶った瞬間。
いやでもうちは持った10年このお店初めて10年やけど号泣は初めてよ。
そうですね。
行くっていうのはびっくりしたけど初めてやけどやっぱり当たり前のように週3回4回来てくれて。
あざこざ言いながら差し入れ持ってきてくれたりとかね。
岡崎さんちょっと聞いてくださいよとか佐藤さん聞いてくださいよとかって人生相談されたりとか。
なんか洋服屋さんなんやけどいろんな物語があるやんうちって。
その光景はもう僕もお客さん時代来始めた時めちゃくちゃ異常だと思う。
こんなもんなんかなって。
異常って言うな。
こんなもんなんかな。洋服屋さんなんかなって。
だからうちはたまたまそうなって言ったんじゃなくてこれだけはっきり言うけどそういうお店を作るために今まで頑張ってきた。
それは最初からこういうお店を作ろうって思わんかったらできんかったことで。
ないよね。
だからお客さん例えばゆっくり話すための空間だったりライトの明るさだったり。
なんかすべてをやっぱりすべて繋がっとうというか。
だから異常っちゃ異常かもしれんけどやっぱり僕らみたいな小さいお店って。
KNさんが言ってくれた通りでリスクはあるわけよ。もちろんね。
だからこそ突き抜けなあかんから個性独自性とかサービスも含めて突き抜けるもしくは本当に圧倒的な物量。
もうほんまに話題のブランド全部持ってますみたいなお店しかどっちかしかないから。
30:04
なるほど。
世間なんかそれは僕的には無理やからそんなことは。
物量っていうよりは岡崎さん前者側というかを選んだっていう。
そうなんです。チョイスできんっていうか。
すっごいお金持ってなかったらできん。資本がないとできんことやから僕はそもそも無理やし。
でなってきたら自分は人と喋るの大好きやし。
なんか自分がごっつい来たもんとか自分が気に入ったもんってなんか異様な速度で売れようなっていうのは
昔からは体験してきたからやっぱそういうタイプなんだろうなっていうのは分かっとったしね。
だからお店を作る前にもそういうことをちゃんと考えて作ったっていうのがあるよ。
ちゃんと考えようと。
考えとは。
賢いですね。
賢くはない。
だからできることっていうか何もかもこっちのプランでいこうこっちのプランでいこうこっちのプランでいこうって選択肢が多かったら別だったのかもしれないけど
僕の場合はこれしかできんから。
いやいやもうかっこいいこと言おうるわ。
違うわ。
かっこよくないやん。だって選択肢がある方がリスクでいえば軽減できるAプランBプランCプランって一番リスクの少ない方法も取れたかもしれない。
僕はこれしか取れんっていう。
いやでもこれしか取れんって言ってこれでなんかもうお客さんが思わず涙していまうようなお店を作れとるわけじゃないですか。
いやいやこれからですよ。
でこれしかできんから。だからみたいな。かっこいいやつかこれ。ヒーローみたいな。やめてください。何これ。
いやいやでも洋部屋って大学入りたっての頃にうち来だしてその人生相談とかいろんな話をしてうちに入ってくれた。
やっぱそういうのが僕は嬉しいわけ。
でやっぱりそこって一般的にねこれ言われとんが日経ビジネスさんのデータなんやけどね。
個人経営の店って創業から5年後の生存率15%10年後6.3%20年経ったら0.3%
でもこれ僕多分ちょっと間違っとんちゃうかなって思うぐらい低いわけ。ここまでは低くないと思うよ。
根拠がないとかって書かれとったし。
けど実際僕の体感今まで見てきた中では10年って10年続けていける洋服屋さん特に地方でとかいろいろ限定していくと多分2割ぐらいちゃうかなって思う。
周りでもやっぱり。
2割は切っとんちゃうぐらいちゃうかな。それぐらいすごい少ないのは事実あって難しいよねやっぱり。
33:01
僕が言うことも正解では全然ないと思うけど実際価格さっき言ったみたいに価格要素数字要素。
売った時にいくらとかそういうことが全てでは絶対なくて。
どっちかっていうと僕は洋服においては数字的合理的なもんじゃなくてやっぱ感情的とか感覚的なもんなんじゃないかなと思う。
洋服だってそうですよね芸術もんね。
だからもっともっと自由な表現でいいんじゃないっていう。
そもそもね。
ファーストファッションとかハイブランドとかって分かれるんじゃなくて。
それは大きな括りとしてあるやん。
でそれ以外のもの洋服屋さんがほとんどやん。
言ったら。
そうそうデキニスもんね。
そうそうそうそう。
だから一番数が多いのは僕らみたいなお店やん。
であればその中でどうやってやっていこうかっていうことを一生懸命考えないといけないやん。
それが決まった答えっていうのがない以上なんか自由に表現したらいいんじゃないかなとは思う。
自由な表現というか店舗お店も自由な表現するべきやし僕らも着る側ももっと自由に洋服を選ぶべきっていう意味。
いやなんていうんだろうこれにこれを合わせたらかっこいいよなとか今このアイテムすごい売れとうよなとかこの色売れとうよなとかそういう誰が決めたか分からんような流れ。
トレンドはもちろんあるよサイズ感なり色っていうのももちろんあるんやけどそれを入れるのはもうほんまに塩コショウ程度で。
あとは自分たちの信じたスタイル個性としてをちゃんと打ち出して独自性っていうか独特の空気感とかこのお店のねこの洋平がさっき言ったみたいにちょっと異常じゃないっていうぐらいお客さんと仲いいとか。
やっぱそういうこう圧倒的に他と違うようなスタイルっていうのを突き詰めていくしかないよねそれしかない。
やっぱお店に価値がないと実店舗構える意味って全くないと思うしこれから特にだってネット別にお店に価値を見出さずにそのどんどんどんどん売るだけこのビジネスとして売っていくんだったらほんまに実店舗ってリスクしかないもん。
家賃もかかるしねだからそういうあえて実店舗を作ってそういう何か徳島っていう四国の中でまぁうちらあるんやけどあるやんその中でも何か洋服屋さんが固まったエリアでもないところであるじゃん。
36:14
そうっすよね。
だから何かそれってほんまに各オーナーさんがしっかりこういう店作ろうと思ってやっていくことやけん。不正解ないやん。
僕は圧倒的個人的見解で言うとそういう理由。人と喋るのが好きだったりブランドにお客さんがつくんじゃなくてうちにつく。スランドステディア系来てくれよっていうお客さんをどれだけ作れるか。
それは多くなくていいんやけど多いに越したことないけど多くは作れんだろうって最初から分かっとったからだからもう僕のずっと昔からの目標はやっぱりもうほんまに家族みたいな関係になれるような人たちを100人常に100人キープするっていうのが僕のやり方。
あくまでスランドステディに行こうっていう人を作るってことですよね。
だからそれはやっぱりブランドさんいろんなブランドさんあるけど星の数ほどあるけど一生続いていくブランドさんじゃないと無理ってなったらハイブランドがそれこそハイブランドがファストファッションのブランドしかないんよ。
それ以外は安定不安定っていうのは個々にあるけどやっぱり先は分からんから。
そうですね比べるとね。
そうそうそういう商材でありそういう中で僕らは好きなものを選んでやるんやからやっぱそこらへんは腹くくってっていうかお店のファンを作らんと。
物が変わったら来なくなるっていうんじゃなくて顔見に来てくれるとかねそれだけでも全然違ってくる。
やっぱ来てくれたらなんかきっかけは生まれるし。
完全に舐めとったなこれ。
どういうこと?
働き始める前とかは岡崎さんさっき言った感覚合理的とかじゃなくて感情的な人っていうのを知ってたんで。
お店始めた時も絶対これみんな知ってるブランド家だってしゃーないだろみたいな。
俺これでいったるわみたいな気合だけでもこれだけでもとにかくこだわりを詰め込みましたっていう詰め込んだるんじゃっていう一点だけでお店を作ったんかなというふうに思ったんですけど正直。
それはあるよ。
これもあるんだろうけど結局そういうコンセプトがあったりとかっていうのを働きの中で知っていくうちにちょっと結構腹立つ。
なんで腹立つよ。
悔しいよ。
39:00
考えてないことはないよ。
すごくはないけどお店するってね簡単な覚悟じゃないから皆さん結構考えようよ。
でも知っとったっていうほど僕の知識じゃないけど有名なMBさんっていうファッションユーチューバーの方の動画をちょっと見よってたまたまね。
買った洋服を3年間レギュラー一群で使う人ってほとんどいないですよっていうリサーチがありますみたいなことをよって100%そのリサーチがどうなんかはちょっと置いておいてほとんどいないってそれ聞いたときに
あれうちのお客さん3年前に買った洋服めちゃくちゃ着とるけどなって思って。
10年とか下手したら15年とか平気で居るよなって思って。
だから一般的にはそうかもしれんけどうちの洋服ってそういう意味ではうち10年や。
この前もお客さんがインスタで開業したときに初めて買ったニットみたいなんであげてくれとってそれもすごい嬉しかったけど全然レギュラーで木を分けよう。
で考えたらねそのデータとか一般的なデータっていうのはあるけどお店によるやんと思って。
だから一般的にこうやからこうした方がリスクがないっていうのはもちろんあるけどでもその例外っていうのを僕らは探してるわけやん。
答えがないんやから例外をずっと突き詰めてなんかこうどっかでこう僕らがやっていけるなんかこう大きくなれるきっかけとなるものがあるんじゃないかなっていうのでずっとやるから。
大きくなるっていうかうまくやっていける。
データクラッシュしてしまったな。
いやいや多分一般的にはそうなんじゃない?やっぱり有名な方やし。
でも3年前とかは最近やもんね。
まあ当店だったらそうかもしれない。
僕らの感覚で言うと最近やんって感じ。
ファーストファッションやったらね。
ファーストファッションだったら3年は難しいよね。
そういう意味では僕もなんかこうすごい感覚的にバグが出とるよねっていう。
短ってなったし。
長く愛してもらえる理由はやっぱり店舗に愛がある人が多かったりとか持ってくれてる人が多かったりとか。
42:01
僕もヨーヘンによく言うけど僕も最近のものばっかり着るなって言うやん。
僕自身がそれ大嫌いやから。
今年はこれです。今年はこれです。
じゃあ昔のもの着ませんっていうことがすごい嫌い。何より嫌いやから。
僕は絶対に昔のもの。
ヴィンテージとかじゃなくてうちで買った5年前とか7年前とかの洋服をちゃんとコーディネートに入れていくっていうのが好きやからね。
それをこうやってってこれはいける、これはちょっと7年経ったらこうなるんやなとかっていう反省もあるからちょっとずつラインナップとかアイテムとかちょっとずつ変わっていくけど。
毎年の定番っていうのがすごい嫌だったっていうのも今の店を作ったに至っている。
毎年の定番?
今年の定番はこれみたいなのが嫌だ、好きじゃないみたいな。
ヨーヘンよく考えて。毎年の定番って日本語おかしいな。
毎年の定番って定番じゃないやん。
定番ってずっと続くから定番。
今年の定番っていう日本語もおかしいしそもそも。
やっぱ定番はあるべき。
花から一年ものとして見とるっていうこと?
そういうものははっきり言い切れるけど一年で着なくなるようなものはうちに一着もありません。
絶対ない。
絶対ない。
着続けて、僕はすごいヘビーに着るから気に入ったら。
一年でボロボロになってもう一枚欲しいはあるよ。インナーとかはね。
けど他のものに関して一年で着れる。どんな洋服でも着ようと思ったらなんでも着れるんやけどね。
着て飽きたりとか着なくなるっていうようなことはうちに関しては3年とかでは起こらんかな。100%。
一部あるよ。全部が全部そうじゃないよ。
そういうブランド?そういう洋服を取り扱っているブランドを意識してセレクトしたっていうのもやっぱりあるんですか?
あるあるある。もちろん。そういうものがもともと好きっていうのもあるしね。僕が好きになるのはそういうものが多いっていうのもあるし。
まとめるとね。それもどっかの本で昔言ったかもしれないけど
こういうちっちゃいお店って選挙活動なんやって。
例えばスロー&ステディが何々党で出馬しますって会議をするやん。
最初どんな政策するんだろう。どんな考えなんだろうって聞くやん。
これだったら一票入れてやるよっていうことの繰り返しなんやって。
45:02
お客さんとお店の関係って。だからハイブランドとかユニクロさんみたいにイメージが完全についてるもの。
色のついてるものっていうんじゃなくて僕らがやるのはどんなものなんかなって興味をまず持ってもらって
そこからしっかり伝えて投票してもらう。一票につながるようなお店。
だからそれに結構近いって言われとって。
選挙活動というか広報みたいな。
だから僕の中では千人二千人に投票してもらえるようなお店は絶対無理やからっていうことね。
だからほんまにどんなことあっても投票しますけどみたいな。
人を百人作る。百人をキープするっていうようなイメージかな。
だからそっちの方が僕は面白いし好きやしお店を構える意味もあるって信じてるからこういうラインナップですってことです。
ありがとうございます。
そういうことです。
僕がここに働き始めたのは何票分ぐらいあるんですか?
1票ですよ。
みんな等しく1票ですよ。
でも傭兵の場合は1票を入れてくれてその後もう一回突っ込んで働きたいってこっち側になってほしいってなったから
1票を超えて
もう中の人になっちゃった。
あなたはもう票をもらう側やから。
そうかそうか。
何票分とか。
傭兵が日々の今みんな仲良い人ともっともっともっともっと仲良くなって
傭兵が勧めてくれたんだったらとか
傭兵がいいんだったらそうかなとかって言ってくれる人をどんどんしっかり着実に育てるっておこごましいけどそんな感覚でやってくれたら
ゆっくり着実に増やしていくっていうのがストランドステージってことなんですねやっぱり。
もちろんリスクはあるけどSNSとかこういうラジオとかいろんなことを現代に合わせて努力はせなあかんよもちろん努力はせなあかんけど
お店の方向性としてじゃあ今はリスクがあるからとかっていう理由でお店のテイストが変わることは120%ありませんっていうことですね。
これは安心か。
いや安心ではない。みんな知っとうでしょ。
確かに。
みんなこれで10年やってきて今更コロって変わったりせんって言っては分かっとるでしょ。
48:00
そうですね。びっくりするんちゃう?
変わらんっていうか変えれんっていうのがリアルにあるかな。
ブランドさんとかはその時とその時で増えたり減ったりっていうのはあるかもしれんけどやりたいことっていうのが変わることはないし。
僕は思った理想っていうか理想のお店っていうのはやっぱりしっかり昔から変わらずあるんでそれを実現させるにはこういう形態が望ましいかな。
頑張っていきましょう。
まぁそんな感じですかね。
KNさんみたいにこうやってリスクがあるって中でも応援しますけどねっていうこの一文。
こういうメールのやり取りでも県外におってもやっぱり仲良くなっていけると思うし今は実店舗に来る人だけがお客さんじゃないからそういう意味では昔より正気はあるというか。
うちはあったかいお客さん多いなって思う。
離れてても。
なんかこういうほんまに素朴な質問とか良かったですってちゃんとリアクションくれるからやっぱりそれって店に対して愛がないときにしてくれんことやからね。
いつかねなんかそういうどっかで出張店舗みたいなんで全国の人たちが一気にね集まれる場所とか作れたらこっち楽しいよね。
そうですね。
なんかめっちゃ楽しそうそれ。
月とかでやります月とか。
月。
結局ね大阪とか行ったら大阪の人が来て北海道行ったら北海道の人が来るじゃないですか。
月に集合みたいな。
行けないよね。
それもう20年後で0.3%らしい。
行きたくない月だったらそもそも服着れんし。
スロー&ステディプレゼンツポッドキャストバックヤードトゥークローゼット話はまだまだつきませんがそろそろ閉店のお時間です。
聞いた後クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる。
来週もあなたのご来店お待ちしております。
50:27

コメント

スクロール