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ここはとある町にある小さなセレクトショップ、SLOW&STEADY。
国内外からセレクトされた洋服に囲まれた店内は、今日もたくさんの人で賑わっていましたが、
閉店間際、今はBGMだけが響いています。
いや、店の奥から誰かの声が。
今日の支援者の岡崎が、産業がてら。
ああでもない、こうでもないと、洋服話に花を咲かせているのです。
あの、ヒッティングルームのさらに奥。
SAF ONLYと書かれたその先にある、狭くて小さなバックヤードです。
今日もこのバックヤードは、あなたのクローゼットへとお届けします。
その頃から一歩近すぎて。
結局僕、自分が作るんやから、
何て言うんだろう、自分の考え以外のものを足してしまうと、
それって嘘になるやん。
自分がほんまはこう思っとんのに、ほんまは右って思っとんのに左に行ったりとか、違うやん。
だから、僕個人的な見解としては、
歳を重ねていくごとに、洋服に使う色って必要あるのかっていうことになってきとうわけ。
だから黒が多くなってきるんやけど、
何て言うんだろう、やっぱ自分のキャラとか個性だったり、積み上げてきたもんっていう、その内面的に。
それが表に一番出やすいのって黒なわけよ。
ブレインっていうか、無色っていう、その無彩色っていう世界ね。
全身真っ白はさすがに西木のアキラさんみたいな。
さすがにそれはちょっとなんかきついやん。
だから結局その黒こでいいやんなっていう。
だから例えば若い、いろんなことに興味を持とう時代って、派手っていうかいろんなもの着たらいいし、
いろんなカラー使ってっていうのもいいんやけど、
年を追うごとに、僕は黒にフランクの赤とか茶色とか一色自分の好きなものを混ぜることで、
それで十分かっこいいんじゃない?大人の男性ってって思うわけ。
思い始めたわけ。
だから黒が多いんやけど、
そういう意味で年とともに色すらも一歩下がる。
年とともに一歩下がったところで人の魅力を出すっていう意味では黒が良くて。
定番のバスクシャツとかいろんなデニムとかね、ブルーのデニムとかいろんなものあるけど、
真っ黒かつ圧倒的にエイジングって長いこと着れる、着続けられる素材がクリアなもの。
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毎日着れるリアルクローズでありながら、もう見た目は真っ黒でいいんだよね。
それを一色自分で入れてくれって。
だから結局定番的な位置で作り続ける。
プラス彼、年齢とともに一歩下がっていくっていう意味で作ったっていうか。
黒、色チョイスしてる。
今後その黒ばっかり作ろうって決めたわけじゃないから、色は増えてくるかもしれんけど、
この色はずっと一歩下がったスタイルとして、この色は必要だねってなったら入れるし。
そんな感じ?
なるほど。
これは聞き返さん。
これを僕が。
僕も今バーって喋ったけど、結果何か言いたかった。
だからみんなに言いたいのは、僕はこのラジオでこうあるべきとか、
僕はこう思うよってことをめっちゃ強く言ってしまうから、
それが正解みたいになってしまうのも良くないかなって最近思うんやけどね。
昔はそれが正解マインドが強かったんですか?
なんか突破したいっていうか。
すごい汚い言葉言おうとしたな今。
ブチって言ったな今。
だからたくさんの選択肢があるんやから、自由に楽しんでってほしいけど、
年を重ねるってネガティブじゃなくてポジティブに捉えた時に、
今まで積み上げてきたものをもっともっと表に出すための洋服を作ってるっていう。
今のはめっちゃ分かりやすかったですね。
そうそうごめん。
さっきのは分かりにくかった。
うるさいな。
プシプシでパンチラインがあったので聞き応えはあった。
ごめんごめん。
今のじゃあもう一回言ってもらって。
長いなもう。
そうか。
結局ね、フランクリーダーもそうやし、僕が作るペインティッドブランクもそうなんですけど、
岡崎雅宏っていう人間が洋服をたまたま学生時代に好きになりましたと。
で、夢だった洋服屋さんを作りました。田舎でね。
ってなった時に、やっぱ自分がやりたいことを100%表現せんかったらやっと意味ないやん。
僕もそう思います。
僕はフランクリーダーが大好きやし、もちろん他のブランドも大好きで、
でもそんなにいっぱいいっぱいのブランドを抱えて育てていける自信がないから、
歳とともに、それこそちょっとブランドも減らしつつ、
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ブランドは減らしながら、結構減らしたって言ってもまだ、
これ以上あんまり減ることないかもしれんけど、増えたり減ったりしながら、
見せたいものはドカッと見せたいわけ。
だから量も増えるし。選択肢を多く取れなくなってきようかな。
なんかあれもこれもあれもこれもかっこいいよねっていう自分が、
もうちょっとできんくなってきてる。
それも嫌っていうか、そうじゃないなと思ったから自分でお店始めたいと思ったっていうのも前おっしゃってた?
そうそう、そっからさらに進行してるから。
さっきたまたま傭兵の友達が、
ランクリーダーのカーディガンを一生懸命バイトして買ってくれましたよね。
来た時にパンツ欲しいって言ってたよ。
パンツ欲しいって言った時に僕が勧めたのたった1本だよ。
洋服屋さんに来てね、パンツ欲しいんですって言って、
もう1本これやなって言って1本勧めて、
これがあれだったらこれもこれも3つぐらいはいつも勧めるけど、
その後に関して1本しか勧めんくて。
僕結構ここのお店ずっとおるけんバグっとるかもわからないけど、
これスタンダードじゃないですか?
スタンダードじゃない。
お客さんの選択肢めちゃめちゃ少ないやん。
少ないというか1択っすもんね。
少ないっていう概念すらね。
3択までは一応用意しようかなって思うやけど、
大体の場合最近は僕1択だよね。
僕が勧めた1本もすっごい悩んどったやん。
けど結局カーディガンがめちゃくちゃ良くて、
カーディガンにしてくれたけど、
なんかそういうことって良くないっていう人もおるやん。
あー確かにね。
これはお客さんの自由。
いろんなものの中から選びたいっていう人も当然おるし、
すごい入口の狭いことをしようっていうのはわかるんやけどね。
わかるけど結局その狭くなかったら、
僕がやいよる意味がないんかなって思ってくるわけよ。
なんか面で取るじゃないけど、
あれもこれもある中で、
じゃあ選んでっていうのはすごい良心的。
良心的ではある。お店の形として。
僕もそういうタイプの人間になりたいって思っとった時期もある。
無理。
無理だった。
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バグっとんすかね。十分選択肢多いと思ってるんですよ。
でしょ。
うちのお客さんって、
みんなどうしようめっちゃ悩むって言うやん。
そんな悩むほどないよね。
完全にバグっとん。
バグっとんっていうか、これに慣れてしまうと、
結局その県外の大手セレクトショップに
うちのお客さんがフラッと遊びに行ったがてら寄ったら、
選べんかったってよう言わん。
聞きますね。僕も実際思いますね。
でしょ。ほんまにメニューのない料理屋さんと同じテイスト。
だから座ります。水出ますよね。水出ていらっしゃいます。
って言った時点から、
何も言ってないけど、その日のメニューが出てくる。
めちゃめちゃかっこいい聞こえ。
かっこいい聞こえって何?
何にしますじゃなくて、僕がやりたいのは、
今日はこれです。
大英語じゃないですか。
今日はこれなんです。
いうお店が作りたいわけです。
これまだまだ多い。
ただね、一応お店をやるようにとしては、
今料理で例えただけでおかしいなって思ったけど、確かに。
圧倒的に少なくしすぎても良くないやん。
コートとズボンと一本ずつみたいな。
究極的に僕がやりたいのはそれよ。
だからもうワンアイテムずつ。
狭っ。
めちゃくちゃ狭い。
店いる。
そういうことよ。
だからマンションの一室とかで、
もうペンキで真っ白に塗って、
そこの中央にはワンセットだけチンとかかけて。
みたいなのがもし、
例えば今41やけどね。
50歳とか50後半とかで、
そんなお店できたらすっごいいいなって思う。
これはかっこいい。
完全予約制にして、
ゆっくり話して、
買ってもらうっていう。
その予約を入れてくれるぐらいの人やから、
もうそのやりたいことも全部分かった上で、
来てくれるわけ。
ただ、そこに一人のお客さんが来るための、
おもてなしとして、
必ずその中央に花があって、
その時期、その時期の、
その日の花をいけるわけ。
めっちゃちょっと具体的。
いつ思いついたんですか?
ずっと思い。
ずっと思い。
実際1時間ぐらいだけど、
洋服の話するのは5分。
へー。
え?
ずっとっていつですか?
もうずっと思い。
何年前みたいな。
5、6年前。
見せ始めた?
見せ始めたすぐから思い寄ったけど、
当然そのね、
セレクトショップっていう名前がある以上、
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そんなことできんやん。
そうですね。
だからもちろん理想の理想の理想。
夢の夢の夢が。
最終ゴールっていうか。
そうそう。
でもやっぱりやりたいから、
ちょっとずつ具体性を持っていくよ。
もちろんそれが今すぐできるかっていってできんよ。
また別よね。
うんうん。
確かに。
全然。
お店の形が全然違ってくるしね。
そういうのもあったらかっこいいなって思う。
それはもう洋服屋さん。
洋服屋さんではない。
体験を売っちゃうというかなんか。
なんかもう圧倒的にその人との関係性?
だろうな。きっと。
そこまで持っていけるとかっこいいけどね。
いやーなんかいいなと思う。
まあけど近しいよ。近いよ。
なんかアイテム数とかも他の洋服屋さんに比べると選択肢はすごい少ないしね。
だからもうちょっと増えたり、
次の来年からか。
ブランドも少し増えるけど。
でもそれもね、そのブランドっていうのもまた言おうか。
そうですね。
まあ同じものをずっと作り続けよったり、シューズブランドだったり。
そういうところが増えるってだけで。
だからね、1にも2にも下手くそなんだと思うよ。
そうだと思います。
殺せよ。
殺したらもう意味が。
まあでもね、こういうお店があってもいいや。
そう思います。
何の話かわからんけど、そういう話ですよ。
そういう話ですよ。
僕は結構楽しかったですよ。
まあなんか来てくれる人の満足度を徹底的にどこまで上げれるかっていうことをやるお店やからね。
だからまあ、結局人生相談だったり、洋服以外の話がすごい長い。
何も喋らんけど2時間おったり3時間おったりっていうのもザラにあるし。
そういうのこそね、実店舗の良さというか。
とは思うけどね。
頑張っていきましょう。
キレ悪いな。
まあそんな感じでね、マイペースでちゃんとしっかり前向いて頑張っていきますので。
こんな感じの話題だったんですか今日。
こんな感じだったんですか。
わからんわからん。
疲れとんねん。
まあね、そんな感じでね。
元気でいきましょう。
元気でね。
いやだからね、このラジオを毎週欠かさず聞いてくれよ。県外のね。
両兵より若いんじゃないかな。
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20くらい、20歳、21くらいの男の子がいてね。
その子からメッセージいただいて。
なんで来たんですか。
毎週欠かさず聞いてますって。
まあ前からね、ツイッターとかで毎週聞いてますって言ってくれてたんやけど。
なんか積み上げの話したやん。
それがすっごい響いてくれたっぽくて。
なんか僕にはない考え方だったんで、すごい楽になりましたっていう。
お声をね、感想いただいて。
ああ、誰かのなんかになっとったらいいですね。
そうそうだからこうやってね。
嬉しいですねそれは。
こうやってこうなんか、あだこうだね。
何の話しちゃったかわからんようなラジオでもね。
誰かの心には届いとるわけですよ。
ああ嬉しいなあ。
嬉しいよねそれ。
奇跡。
いや奇跡って言うな。奇跡ではない。
いや結構楽しく聞いてますっていう。
嬉しいですね。
多いけど、洋服と一緒ですよ。
着用とともに味が出る洋服があるようにね。
あるように。
あるように、このラジオやってこんなね。
回を重ねる。
重ねるごとに。
重ねるごとに良くなったと実感はないけども。
ないけども。
ないけども、どっか誰かの心に響く時もあるっていう。
そうですね。
それは嬉しいことです。
嬉しいですね。
ありがたい話ですよね。
へえ。
カイト君っていうね。
カイト君ありがとう。
そうそうそうそう。
カイト君ありがとうございます。
そんな感じでね。
寝る前聞くよって言って。
あんまり大きい声出したらアカンかもしれない。
まあまあね。そんな感じでね。
色々頑張っていきましょう。
はい。頑張っていきましょう。
おやすみ。カイト君おやすみ。
すごい最近噛むな。
そんな感じで。
お疲れ様でした。
おやすみなさい。
ポッドキャストおやすみなさい。
バックヤードツークローゼット。
話はまだまだつきませんが、
そろそろ閉店のお時間です。
聞いた後、
クローゼットの洋服たちが今よりきっと好きになる。
来週もあなたのプライベートをお待ちしております。