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2023-09-05 16:26

23 死に方について:『湯を沸かすほどの熱い愛』映画感想(前編)

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パッション溢れる愛情に、心打たれたり、打たれなかったり。

※このエピソードは『湯を沸かすほどの熱い愛』のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。


『湯を沸かすほどの熱い愛』

銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘を育てていた。そんなある日突然、余命2ヶ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。 (C) 2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

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番組のご意見ご感想は、⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠#シソフレ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ でつぶやいていただけると嬉しいです!番組で話してほしいテーマも随時募集しています。


▼出演

永里 優季(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@yuki_ngst⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

上水 優輝(⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠@y_uemizu⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

サマリー

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、銭湯を営む夫が蒸発し、妻と一人娘の二人で残される状況から始まります。娘が制服を隠されいじめられるなか、母親は娘が直面する現実に向き合わせ、乗り越えさせようとします。自動労働に関する家族の関係や子供への伝え方について語られる映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の感想を2つの章に分けて紹介します。 → 映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、銭湯を営む夫が蒸発し、妻と一人娘の二人で残される状況から始まる。娘が制服を隠されいじめられるなか、母親は娘が直面する現実に向き合い、乗り越えさせようとする。自動労働に関する家族の関係や子供への伝え方について語られる映画『湯を沸かすほどの熱い愛』の感想を二つの章に分けて紹介する。

『湯を沸かすほどの熱い愛』の基本情報
こんにちは、上水優輝です。.永里優輝です。.さて、今日は
『湯を沸かすほどの熱い愛』の映画感想会をやりたいと思います。
ありがとうございます。第2回目ですね。なんか映画なんかか一回急にね
DMが来て、この映画見ましたっていうDMが急に来て、感想がありますか?っていうことで
時々あるんですけど、第2回目ということで。今回のこの『湯を沸かすほどの熱い愛』は、最初に基本情報だけ言っておきますね、僕の方から。
2016年の日本映画ですね。監督は中野亮太さんということで、主演は宮沢李恵さんとか
織田桐生さんとか出てるやつですね。設定というかあらすじとしては、銭湯を営む夫、織田桐生さんが蒸発すると。
で、宮沢李恵さんはですね、一人娘がいるんですけども、一人でねパートしながら育てて。
で、捨てたら体調崩しちゃって。で、ある日、病院でね、それで受けるともうステージ4のマッキーガンであると。
で、嫁2ヶ月という宣告を受けて、その2ヶ月でどう生きていくか、みたいな2ヶ月間が描かれているという映画ですね。
はい。
なんでこの映画をまずその、見たのはいつ見たんですか?どういう、あれね。
これ、見たのはあの飛行機の中だったんですけれども、
ちょうど2週間くらい前ですね。
なるほど、じゃあ送ってきたちょっと前に見たんですね、あのDMを。
そうですね、はい。
で、だいたいアメリカの飛行機の中って日本映画が2つぐらい、2つ3つぐらい入ってるんですよ。
で、その中の1つがこれだったんですよ。
で、何のね情報もなくポチッとして、見始めたんですけど。
ずっと泣いてました。
え、え、まじですか?
意外と意外と。
ちょっとごめん、全然違った予想と。
え、そういうこと?
まじですか?
なんか、うん。
すごい一人で泣いてました機内で。
ここから先、ネタバレ含む話をしますというのが1点目と。
もう1点は、あの、映画の、なんていうのかな、批評をしたいわけじゃなくて、僕は。
この撮り方がこうだとか、このね、この演出がこうだ、みたいなことを言いたくはなくて。
その登場人物のね、置かれていた状況とか、心情とか、発言とか、行動、そういったところにフォーカスして。
自分だったらとか、こう感じたとかって話をしていきたいなと思ってるんですけど。
泣いたって、どこから来た?
いや、だからその、まさにその自分だったらとか、私のお母さんだったらとか、娘がいたらとか。
なんかそういうことを想定した時に、泣けてきちゃう場面結構ありませんでした?
いや、ごめんなさい、僕一回もその、なんか累戦に来なかったです。
あの、どっちかっていうと、お母さんめちゃめちゃ他者コントロールしてくるなって感じだった。
他者コントロールしすぎやん、みたいな。
なんか、そういうことを言おうとしてるのかなと思ってました、見ながら。
違うんだ。
泣いたって。
その視点。その視点なかったな、みんなが見てた時は。
どちらかというと、そのシチュエーション、こんな複雑な家族関係、家族ってあるか、みたいなのがまず一つだったんですけど。
あの、あれでしたもんね、みんな、娘2人とも、お母さんから、宮沢リーさんからすると、自分の子ではない、血がつながってないんですよね。
ただ、織田桐生の子ではあるから、しかもどっちも違うお母さんですよね。
だから、血がつながってないと、前妻の連れ子と、不倫相手との子供、みたいな感じで、2人とも娘がいて、その娘もどっちもお母さんに捨てられちゃったっていうような過去があると。
で、実は宮沢リーさんもお母さんに捨てられた過去があるというような、そこにいる女性人全員お母さんから捨てられた人たちみたいな、だからそんなことあるかっていうのはそこですよね。
娘のいじめと乗り越える方法
それはちょっと、こんなに捨てられるか?みたいな。捨てられるのかもしれないけど、そんなに集合するか?みたいなのは確かに思いましたね。
それは泣けたんですか?それとも、それはどういう感覚なんですか?
娘に対して、すごくいじめられたじゃないですか、娘さんがね。
制服を隠されたりとか、最初はなんか汚されたりとかね、絵の具とかで。で、エスカレートして制服隠されてしまって、制服ないから体操着着てたら、いじめっ子から体育の時間じゃないよってこと言われたやつですよね。
そうやっていじめられてる娘に対して、本当の娘じゃないですけど、娘に対して、その現実にちゃんと向き合わせて、それを乗り越えさせるっていうことを無理矢理してたじゃないですか。
無理矢理してた?あれどうなんですか?
今じゃ多分ダメなんだろうなって思うんですよね。
なんだろう、現代だと。これ10年くらい前の映画ですよね。
2016年の映画で、映画の中でね、スマホは使ってたんで、少なくとも2010年以降くらいの世界だと思いますよ。
そんな昭和とか平成初期とか話じゃなくて、本当2010年代くらいの世界だと思う。
私の価値観としても、そこの現実から逃げちゃったら、それ以降、そういうことがまた起こったときに、逃げ続ける人生になるだろうなってのは分かるんですよ。
だから一回どこかで向き合って乗り越えないといけないっていうふうに思ってるタイプなんですね。
なるほど、じゃああそこで学校に、もう今行かないとダメだろうみたいな感じで、もう行きたくないって言ってる娘を結構もう尻叩いて学校に行かせたのは、あれはグッドだったんだ。
私の中ではすごく、すげえなこの母親っていう。自分が母親だったらそれできるかなって思っちゃったんですよ。
自分が親だと絶対あれもう、行かなくていいけど行かない責任を負うべきだって話を僕はたぶんすると思う。
行かない現実と向き合いって話を僕はすると思う。
向き合わせ方がすごく過激だったっていうか。
そうそう、過激だと学校に行けみたいな。学校が全てかな?みたいなことをすごい思っちゃったから。
なんかね、学校で何とか上手くやろうとして上手くやれなかったのが、それが足りていたか足りてなかったかなってものは誰にも判断つかないから、自分で判断してみたいなことを僕は多分言うと思う。
どうやって子どもをその現実に向き合わせて、どういう形で乗り越えさせるんだろう自分っていうのをすごく考えちゃって。
それは確かにそうですね。
あんなに過激に学校に行けとは絶対に言えないなと思って。
そうね、だってあれはさ、実際立ち向かってさ、克服したじゃないですか、娘がたまたま。でもあれで相当失敗してさ、もう鬱病になるとかさ、もう一挙で自殺するとかになっちゃったらさ、余計責任感じますよね。
成功したかどうか。
しかも娘がやったことは体操着全部脱ぐという行為だったじゃないですか。
そうそう、だからいじめっ子に制服返してくれって言って着れるんじゃなくて、体操服脱ぎ出して、教室の中でクラス30人の前で下着姿になって、制服を返してください、体育の時間じゃないんだよみたいなことを言って。
服を着なさいって言われるけど、体育の時間じゃないんだよとか言って、そんな感じにしてたけど、僕から言わせると、制服返してもらっても二度と学校行けんやろって思いましたね。
うん、恥ずかしくて行けないよねっていう。
クラスでいきなり服脱ぎ出して、これもう恥ずかしい、一番恥ずかしい、体操服の方がよっぽど良かったよって思うからさ。
制服ないんだよって言ってたから、体操服で学校行き続ける方がよっぽど行きやすいと思ったの。
どういうことっていう。
どういう反論の仕方って思って。
それを思ったけど、それをちゃんと称えるお母さん。よくやったわ、みたいな。ちょっとイカれてんな、この親子とは思いましたけど。
確かにちょっとイカれてはいますね。独特のパッションがあるというか。
ありますよね。そのパッションがめちゃくちゃ伝わったんですよ。内容動向と。
確かにパッション系お母さん。偏ってるんだけど、その人の大事にしてることとかがすごくわかる感じですよね。
そこにやっぱりパッションと愛があったじゃないですか。
ありましたね。
それに心が動かされたんですよ、私は。
なるほど。
内容ともかく。
そこに心が動かされたんですね。
隠し子なのか、単純に不倫相手の子で知ってたのかわからないけど、妹を小田切女と一緒に、妹が来るじゃないですか。
急に4人家族になると。
今日は小田切女が蒸発してて、隠し子と一緒に住んでいる。宮沢理恵は蒸発しちゃってるから、旦那さんが。
娘と一緒に2人暮らせるという状態だったんですけど、小田切女を連れ戻すんですよね、嫁い選婚されたと。
自動労働と子供への伝え方
4人家族みたいな関係になると。夫、妻、娘、娘ですよね。しかも自分の血が繋がってない娘、娘みたいな。
で、最初集合してご飯食べながら、働かざるもの食うべからずとか思いっきり言ってるから、自動労働ですけどみたいな感じじゃないですか。
手伝わせるとかは、労働と言えない範疇とかグレーなラインはあると思うけど、働かざるもの食うべからずって思いっきり言って、
うーとかさ、おいって、大丈夫かなみたいな。
でもそれに従ってましたからね、子供は。
いや、従いますよね。生きていくのに、だって選択肢ないじゃないですか。
だから、まあまあ、なんだろう、結局やっぱり死に際だったじゃないですか。
けど子供たちはそれを知らなかったじゃないですか。
で、それをじゃあどうやって伝えるかっていうのをちゃんとプランがあったじゃないですか。
その旅行に行って、小田切城の前妻です。あれ、結婚してたんですか?
結婚はしなかったんですか?
たぶん結婚はしてないですよ。で、子供ができちゃって、それで耳が聞こえないから、で、育てられないってその耳の聞こえない方が行っちゃって、
で、宮沢梨恵と結婚したっていう設定じゃなかったでしょうか。
結婚してはなかったんだ。子供だけで生きてたんですね。
本当のお母さんよ、とか急に合わせちゃおうよ。
言われても、急に合わせて。
ああいうのもだから、僕からするとさ、あなたの都合じゃん、みたいになるんですよ。
自分に置き換えたらちょっと嫌です。僕も母子家庭で結構お父さんは知らないんですよ。すごいちっちゃいときに離婚してるから。
でもいきなりさ、飲食店にお母さんと言ってさ、あなたのお父さんだから挨拶してきなさいとか言って、もうえええってなりますよ。
しかも車からさ、下ろしてさ、ちょっと夕方までには戻ってくるからみたいな。
お話ししてきなさいとか言って、捨てられる以上に知らない土地で。
あれ、虐待かな?とか思いました。
大丈夫かな?みたいな。
でもちゃんと三枝谷家は娘に手話を教えてたじゃないですか。
その時が、ちゃんと役に立つ時が来るからって言って。
でも娘は何のことだかさっぱりわからずそれを勉強したわけじゃないですか。
だからそういう根回しとかもちゃんとするお母さん、すげえなってすぐ思っちゃったんですよね、そこ。
確かにこれ分かれますよね。
それぐらい先回りして、いろいろできてるっていうことに対するリスペクトを持つパターンと、
おせっかいだよとか思っちゃうタイプと。
僕そっちなんですよね。
もういいよ、みたいな。
何に何かやってんだよとか思っちゃうから。
確かにそうなんだが。
意図がありすぎて。
その物語の中に参加させられている人みたいになるのが、
素直な子たちだったからよかったけど、
僕みたいなひねくれた人だと、
母親との仲が悪くなっていくみたいな物語に突入していく。
そういうお母さんだと思う。
たぶん小さい時から愛お母さんだったから、子もまっすぐ育ったみたいなところはあると思うんですけど。
あると思うんですよ。
そうなんですよね。
愛とパッションにあふれた家族
ヒッチハイカーのね。
松坂トーリー。
そうそうそうそう。
彼とかも相当嫌なやつみたいな感じで登場して、
宮沢理恵からガツンと言われて、
ガツンと言われた後にね、
ハグされて優しい言葉をかけられて、
急に後世するじゃないですか。
そんなに影響を受ける?みたいな。
影響の受け方がすごいなって。
今のときヒッチハイカーする人いますか?今。
いるんじゃない?分かんない。僕車に乗らないから、
ヒッチハイカーと出会うことがあんまないんですけど。
いると思う。
このご時世、ヒッチハイカーそんなすぐ信用しちゃダメでしょって思いますけどね。
確かにちょっと怖いですね、最近。
うん、ですよね。
結構だって、挨拶に来たところまでも結構そこまでかと思うけど、
さらにそこからもめっちゃ先頭のお手伝いとかするじゃないですか。
あ、知ってました。
そこまでかってなるんですよね。
やることないからじゃないですか。
どういう感じなんだろうっていうのはね。
ただもう赤の他人じゃないですか、一回しか会ったこともない。
で、やっぱり結局伝えなかったのはなんだろう、
その一回会っただけでも人生を変えてもらった人だから、
なんかそういうふうに尽くしたいみたいな気持ちにさせられてしまうみたいな、
愛とパッションがあると。
だから全員そうだよね、確かに。
優岡さんはそういう愛ですからね。
全員が愛を持っていた話ではありましたよね、確かに。
うん。
確かにな。
でも、こんな愛とパッションにあふれた家族、
いいなとか思っちゃいましたからね。
ちょっとやり方悪くてしたけど。
そうか。結構でもね、面白いですね、評価も悪くて。
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