1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #52 【衝撃】母は昔パパだった..
2020-04-09 11:46

#52 【衝撃】母は昔パパだった!? from Radiotalk

#ひとり語り #落ち着きある #豆知識 #雑学 #教育
テーマ「日本語の歴史」
意外と知られていない日本語のはなし。
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こんにちは、志賀十五です。毎回決めたテーマに沿ってトークしています。 今回のテーマは日本語の歴史です。
今回の トークのテーマじゃねぇや、トークのタイトルが
母はパパだったっていうね。 さあ、これは一体どういうことかというとですね
何も お母さんが性転換したとかね、そういう話ではないんです。
日本語で母っていうのは昔の日本語の発音でパパだったということなんですね。
もっと一般的な言い方をしますと、ハヒーフーフェホー、つまりハニョーの発音はパピープペポだったというのが
今回のトークテーマです。 さあどうでしょうか。このことってにわかには信じがたいかもしれませんが
言語学とかね、あの日本語学を
大学で勉強した人だったらこれはまあ割と常識的なことだと思います。
ただね、こういうことを言ってもですね、ハヒーフーフェホーがパピープペポだったと突に言われてもじゃあ証拠を出せと
なると思うんですよね。そんな昔の言語の音がなんでわかるんだということなんですが、これね主に
その根拠というかね理由は2つあります。 じゃあまず一つ目から言いますとね
五重音表というか これは文字から考えると非常にわかりやすいんですね。
まずですね 日本語の
ひらがなでもカタカナでもいいんですけど文字には 濁音の場合点々をつけるというルールがありますね。
で静音の場合は何もつけないというルールがあります。 例えばカキクゲことガギグゲ語を
比べた場合 カ行の方は
静音なので点々がついてなくて 濁音の場合は濁音
のマークとして点々がつくということになっているんですね。 当たり前じゃないかと思うかと思うんですが
これねカ行とガギを比べた場合実際ご自分で 口に出してみてもいいと思うんですがカキクゲ語ガギグゲ語
これはですね 専門的な言い方をしますと調音位置が一緒なんですね
つまり発音を 行う口の中の位置っていうのが一緒なんですね。カキクゲ語とガギグゲ語
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で これもまた専門的な言い方になってしまいますがこのカ行とガギのペアっていうのは
声帯が振動しているかどうか
もっと コンパクトに言うと
有声化しているかどうかっていうのが この声音と濁音の違いになっています。カキクゲ語ガギグゲ語
まあこの声帯が震えている動向は置いておいてひとまずですねここは 調音位置つまり発音を
する口の中の位置が一緒だということがわかっていただけると思います。
他のペアも比べてみるとタチツテとダジズデド 全く口が同じところ
で音を出しているのがわかると思うんですね でカキクゲ語ガギグゲ語の場合は喉の奥の方というかこれ南高外というとこで発音して
いてタチツテとダジズデドは歯茎の裏というかねまあこれは死刑音とか言ったりしますけど
そういう音であるいはサシスセソザジズゼゾ
これもまあ同じ位置で発音しているとわかると思います 問題はですねハヒフヘホとバビブベボを比べてみたときに
全然違いますよね ハヒフヘホ
これは なんか息が風みたいな音をして出てるんですけどこれ摩擦音という言い方をしますが
これは もっと言うと正門摩擦音という音で
まあちょっとね いろいろこれもめんどくさいんですけどまぁとりあえず摩擦音
でハヒフヘホという 発音しているわけですが一方バビブベボというのは
唇を使った音ですねバビブベボ ハヒフヘホ
なので他の 声音と濁音のペアと比べると
異質だということがわかると思います 他の
声音濁音のペアは 調音位置が
一緒で
優勢化しているかどうか 声帯が震えているかどうかが唯一の違いだったんですが
ハヒフヘホバビブベボのペアの場合は 声音が震えているか
声帯が震えているかどうか優勢化しているかどうかっていうその違いに加えて 調音位置も全く違うんですね
なので バビブベボに対して
これの声帯が 震えてないバージョンというか優勢化してないバージョン
無声化とか言ったりしますけどは パピプペポなんですねパピプペポとバビブベポだったら他のペアと同じ
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対立になるんですよ あの唇両方使ってますよねパピプペポバビブベポと
なのでこういう日本語の初期体系を見たときに なんか不釣り合いなんですよ
ハヒフヘホとバビブベポだけ なので
この場合は ハヒフヘホは昔パピプペポだったと考えると都合がいいと
いうことになります これ一つ目の理由ですね
ただねこれだけ聞いてもね なんとなくねいまいちちょっと納得できないという方もいらっしゃると思うんですよ
なんとなくねこの条件証拠的というかね 条件証拠的ってなんかそんな言葉あるのかわかんないですが
なんかね 口付けっぽく聞こえるかもしれませんが二つ目の理由はもっと決定的というか
図真とくるものです というのがこれは昔の日本語の
というかね昔の日本の謎々に残っていますその謎々というのが 母には母お母さんですね
母には2回会うけど父には1回も会わないものなんだっていう謎々があるんですよ こんな言い方じゃないですよ現代風に言うとこういう言い方です
母には2回会うけど父には1回も会わないものなんだ 答え
この答えが唇なんですよ どういうことかというと
これは昔の日本語で 母はパパあるいはその唇の緩めがね
あの閉鎖がちょっと緩まってファファみたいな音だったとも言われていますが いずれにしよういずれにしろ
パパとかファファみたいな音で2回唇がぶつかるというか唇を使うので 母には2回会うのは唇とこういうことになるんですね一方父の方は
全然唇が関与していないので唇は2回 どころか1回も会わないとこういうことになりますつまりこの謎々からも
母っていうのは唇を使って発音してたということが裏付けられるとこういうことなんですね というわけでこれが今回のタイトルにもつながりまして
母はパパだったとこういうことになります さあ
こういうことなんですけど
まあ多くの人にとってこれは意外な事実だったんじゃないでしょうか
知らなかったでしょ ではなぜこのパピープペポって音は今ハヒフヘホという音になっているのか
これねまた別の別の話というわけじゃないかこれは説明がちゃんとできてですね パピープペポっていうのがだんだん
まあ人間やっぱり楽して生きようと思うので発音もやっぱり楽にしたいのでさっきも ちょろっと言ったんですけどパピープペポの閉鎖がちょっとゆるんでファフィ
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みたいな音になってさらにそれが
口の後ろの方にずれてハヒフヘホという音になったとまあこういうふうな説明がされ ます
こういう音変化は日本語のみならず他の言語でも見られる変化です
ねまあこういうことだったというふうに考えるといろいろ面白いですよつまり母が パパだったっていうのも面白いですけど
蝶々ねあの飛んでるヒラヒラ 今のシーズンも飛んでますかねは
テプテプだったっていうことですねあれテフテフって書きますけどテプテプだったとかね あと食べるっていうのは食うっていうのはクプだったとかね
まあ探せばいろいろありますけど まあその中でもやっぱりインパクトがあるのは母はパパだったじゃないでしょうかね
まあこのことからわかる通りですね言語っていうのは 変化するものですね
はい なんせねパパが母になるぐらい
ダイナミックな変化もあるぐらいですからもちろん長い時間をかけてジョジョジョジョジョにね 変化していたわけですけど
だからあんまりねあの言葉が乱れているとか目くじら立てずにですね 生暖かい目で
見守るのがいいと思います またですね
今日のトークでお話しした通り その言語変化っていうのは必ず理由があるということですねでその理由っていうのは
大抵効率化ですね楽次第とかね いうことです結局
以前ですね僕あのこのラジオトークでシャープ15の方でら抜き言葉についてお話し していますけどあのら抜き言葉も結局効率化の現れだ
みたいな話をしているのでもし興味がございましたらそちらもぜひね 聞いてみてください
こういうことをね学校で教えるべきだと思うんですけど皆さん習いましたかねぇ まあ習うことはないかもしれないですけど雑談程度でねこの
歯行は昔歯行だったんだよみたいな話をしてくださった先生がいらっしゃる かもしれませんけどそんな先生ばっかじゃないですかね
そういうわけで今日は日本語の歴史について特にどんな発音だったかみたいなね 話をいたしました
ぜひあの番組の方よかったらクリップしてくださいそれではまた次回お会いしましょう ごきげんよう
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