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始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。 お便りを頂いたんで、まずそれを読み上げたいと思います。
こちらラジオネームゆっこんこんさんから。 はじめまして。はじめまして。牧村さんのご紹介できました。
牧村さんこと牧ムーさん。 逆か。
のライブ配信にこの間お邪魔してですね、そのライブ配信の中で牧村さんが僕の番組を紹介してくださったんですよね。ありがたいことに。
で、そういうこともあってですね。 まあゆっこんこんさんみたいに新しいリスナーの方が増えるっていうのはね、ありがたいことです。どうもありがとうございます。
えーっと、こういう語源などの話は面白いですね。
ということで、多分これは前回のトークですね、果物の話をしたことのことですね。
前回のトークまだ聞いてない方は聞いていただけたらと思います。 牧村さんの己から俺も面白かったですし、私は過去に浜松市の
船切という地域の名前の由来を調べたことがあったのを思い出しました。 また私も黒沢映画は生きる天国と地獄、幼神坊羅生門の4作のみ見ていたので、黒沢映画の回も楽しく聞かせていただき、
また手塚治虫もラブなので、その次の回も拝聴させていただきました。 私はユニコ、三目が通る、ブラックジャックが三烈狂かなということでね。
アドルフに次ぐと日の鳥は読んだことがないので読みたいと思います。 これからも楽しみにしていますね。ということでどうもユコンコンさんありがとうございます。
あと牧村さんもね、 ライブ配信で紹介していただいてどうもありがとうございます。
この5弦の話、船切って面白いですね。 その前にですね、黒沢映画とか手塚治虫の話もずいぶん前にやったんですよね。
そういう過去のトークもね、遡って聞いていただいてどうもありがとうございます。 またその機会があったら映画とかね漫画の話もしてみようと思います。
でこれ面白いですね、船切らね。 地名って特に南北のものが多いですよね。
地名って本当にいろんなことがわかるんですよ。 例えば
わかりやすいので言うと北海道とか東北地方ではアイヌ語の地名が残ってたりしますよね。
アイヌ語の地名が残っているというか、地名でそのアイヌ語が観察されるというかね。
なのでそのアイヌ語に無理やり漢字を当てはめているようなところがあるので、特に南北っていうのが多かったりするんですけど、
こういうのが一つわかりやすい例ですよね。 でこの船切らっていうのもまあ面白いですね。僕は不勉強だもんで、
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船切らっていう地名は全然読めなかったですね。 この初めて漢字だけ見たときはね。
漢字で書くと船に、で明るいと書いて、これで船切らなんですね。
これはまあ前回のトークと多少つながっているとこはありますね。 というのがある単語が
何かの単語の一部分になるとき音を変えることがあるみたいな話をしたんですよね。でそこで
例に挙げたときに船の例を挙げたんだっけな、ちょっと忘れちゃいましたけど。 例えば酒っていうのが酒蔵になるのと一緒で、船っていうのがここでは船切らで船っていう形になっていると。
まあ船酔いとかも言いますから、やっぱり船っていうのはある単語の一部になるときは 船になっているってことですね。
このえとあっていう音の対応っていうのはよくあるんですよね。 でまぁ前回の話でもおそらく話してますけど、
今言った酒、酒と船、船以外にも雨、雨とか目っていうのがまになったりね。
これまぶたとかまつげのまっていうのは、 雨っていうのがある単語の中ではまっていう音になっているってことなんですよ。
ただこういう音の交代っていう言い方をよくするんですけど、
こういうのはもしかした時代を経るごとにだんだんだんだん使われなくなったのかもしれませんね。
例えば酒饅頭か酒饅頭かっていうのは、
なんか現代人だったらパッと出てくるのは酒饅頭の方がなんかすぐ出てくるんじゃないかなーってなんとなく思いますね。
あとね最近でもないけどちょっと思っているのは、眼鏡っていうのも、
本当だったらっていうか、そういうある単語の一部で音が変わるっていうルールにのっとるんだったら、
まがねになりそうなんですよね。まぶたとかまつげと同じように。
でも眼鏡になっているってことは、やっぱりそういう音の交代のルールが
だいぶ緩くなってきたっていうことの表れなんじゃないかなと思います。もし眼鏡がね、すっごい昔に開発されて、
古代日本語に入ってきてたとしたら、まがねになってたはずなんですけど、
多分そういう音の交代のルールが緩くなってから入ってきたものなので、
ま眼鏡になっちゃってるんじゃないかなってね、なんとなくそういう妄想をしています。
で船ぎらっていうこの地名もやっぱりそうですね。
船っていうのが船っていう音に変わっているということですね。
で外してこういうね地名っていうのは古い単語の形とか日本語の姿っていうのを残しているものですから、
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まあ貴重ですよねそういう意味でね。
でまた面白いのはね、この船ぎらの、まあ船が船になっているっていうのも当然面白いんですけど、
ぎらってとこがまた面白いですね。
これはもともと、やっぱり船あきらだったんですかね、漢字を見る限りね。それが縮まって、
まあ船きらから船ぎらになったんだと思うんですけど、
もしかしたら違うかもしれないんですけど、多分船あきらが船ぎらになったんだと思うんですね。
でこのね、船あきらが船ぎらになるのもまたあの一つのね日本語の特徴だと思いますね。
というのが、これね前トークでお話ししたことがあるんでそのリンクも貼っておこうと思うんですけど、
日本語ってボイン、アイウエオっていうのが連続するのを非常に嫌う言語なんですよね。
まあもしかしたら日本語に限ったことではないかもしれないんですけど。
なので日本語はいろんなところでボインが連続したときは、
超ボイン、伸ばし棒で書くような発音に変えるっていうのがねよくあるんですよね。
英語が英語ってAで伸ばすような音になったり、ヤバイがヤベェになったり、
言うっていうのが言うになったりね、まあこういうふうにいろんなところで観察されるものなんですね。
でここで船あきらが船ぎらになっているのもやっぱり船あきらであっていうのが連続しているのが、
ここは超ボインというよりは一つにまとまったって感じですけど、
ある意味でそのボインの連続を回避しているということだと思います。
でねこれ実は古典でも観察されるんですよね。昔の日本語でもあったことなんですよ。
ボインの連続があった場合、それをボインを一つ削除すると考えるか、省略形と考えるか、まあいろんな見方があると思いますけど、
とりあえずそのボインの連続を回避するっていうのはあったんですよね。
まあそういう例の一つとして和義母っていうのがあるんですよ。和義母って全然日本語っぽくないですけど、
これはまあ分解すると和が義母なんですね。義母っていうのは漢字で書くと妹っていう漢字なんですけど、
まあ現代日本語だと妹っていうのは親族関係で、
年下の女性であるみたいなそういうことですけど、
まあ古典の世界というかね昔の日本語だと妹とか妹っていうのは愛しい女性とかっていうことなので、
当然妹とかにも使われたようですけど、まあ妻とかねそういう意味にも恋人とかそういう意味にも使われたようです。
まあ和が義母っていうのはなので私の愛しい人みたいな意味だったんですね。
おそらく和が義母ってよく連続で使ったんでしょうね。
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それがここでもやはり和が義母であといっていうボインが続いているので、
それをボインの連続を回避するためにおそらくあっていうのを削除するって考えた方がいいと思うんですけど、
和義母になっているってことなんですね。
なのでこの古典で観察される和が義母が和義母になるのと一緒で、
この浜松の地名の一つである船切っていうのも、
船明のボインの連続を回避するためにあを一つ削除して船切になっているって多分そういうことだと思います。
というわけで今回のお話は一応お便りのお返しっていうこともありますけど、
こういう地名から昔の日本語の姿というか特徴っていうかそういうのがわかるっていうことですよね。
これは当然日本語に限ったことではなくて多分世界中の言語で言えることだと思います。
地名を見ればもちろんそこで話されていた言語がどういうものかっていうのがわかるとかね。
さっき言ったアイヌ語とかそうですけどとか、つまり先住民族っていうのがどういう人たちだったかわかるとかね。
とか今回のみたいに日本語ってやっぱりボインを連続するのを嫌う言語だったんだなみたいなことがわかったりね。
もう面白いですね地名ってね。
はいっていうトークになりました。なんかいいですね地名も面白いですね。今後何かあったらまたトーク撮ってみたいと思います。
というわけでラジオネームゆっこんこんさんどうもお便りありがとうございました。
ではまた次回お会いしましょう。よろしかったら番組フォローをお願いいたします。ではまた次回。ごきげんよう。