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2026-03-10 10:40

#841 疫病と世界史 from Radiotalk

主要参考文献
ダイアモンド, ジャレド (倉骨彰 (訳)) (2012)『銃・病原菌・鉄』上下巻. 東京: 草思社.
坂井建雄 (2023)『世界史は病気が変えてきた』東京: 歴史のウラがわかる医学史入門.

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サマリー

新型コロナウイルスのパンデミックから約5年が経過し、その歴史的意義が考察されています。特に、天然痘は世界史の流れを大きく変えた感染症として、大航海時代のアメリカ大陸征服や日本史における奈良の大仏建立など、様々な出来事に関わってきました。感染症は文明化の負の側面であり、家畜化された動物からの病原体移動がその一因と考えられています。

新型コロナウイルスのパンデミックとその影響
新型コロナウイルスが流行ってから、もう5年ぐらい経ってるんですね。新型コロナウイルスが流行ってから、もう5年ぐらい経ってるんですね。
COVID-19 とかいう名前ですけど、実際に流行ったのは2020年ですよね。ピークは2020年で。
東京オリンピックも延期になったりとか、そういったこともありました。いろんなイベントが制限されたりとかね、みんなマスクしなきゃいけなかったりとか。
つい最近の出来事なような気もしますが、それでいて5年も経ったんだという気もしますよね。
さらにもっと時間が経てば、この2020年あたりのこのコロナ禍と言われる出来事は、おそらく歴史の教科書にも載るんじゃないでしょうかね。
どのような位置づけになるか、歴史の中でどのように位置づけられるかっていうのは、たかだか5年じゃわからないので、何十年も経ってからね、後から振り返ってこういう出来事だったっていう風に見られると思うんですが、
一つ言えるのは、情報化社会になって初めてのパンデミックというか、初めてじゃないかもしれませんけど、規模としてはかなり大きなパンデミックで、
ウイルスと同じぐらい、あるいはそれ以上の速度で、新型コロナウイルスにまつわる情報、その真偽はさておき、デマとかも含めていろんな情報が拡散されていきましたよね。BGMです。
過去のパンデミックと天然痘の歴史的重要性
始まりました。4月15日のツボ。皆さんいかがお過ごしでしょうか。花輪和彦です。
コロナ禍の時にちょっと耳にする機会が多かったものとして、スペイン風邪っていうのがありましたよね。
ちょうど新型コロナウイルスが流行ってた時期より100年ぐらい前に流行ったもので、実際はスペインが発祥の地ってわけではないんですけど、スペイン風邪というものが流行ったと。
それ以外にも過去のパンデミックの例としてはコレラであったりとか、あるいはペストとかもね、過去のパンデミックの例としてよく取り上げられてましたよね。
そんな中でも天然痘というのがかなり世界史の流れを決めたというか、世界の歴史に大きく関わっているんですよね。
もちろん天然痘が意思を持って歴史を変えてやろうとか思ったわけでもないし、人々が天然痘を利用してどうこうしようと思ったわけでもありません。
偶然そういうことになっちゃったという側面の方が大きいと思います。
天然痘というのは現代では一応完全に根絶されたとされております。
1980年にWHOがそういう宣言を出したんですよね。天然痘が完全に根絶されたと宣言しました。
病気が根絶される、完全になくなるっていうのがどういうことなのかが僕はよくわかりませんが、そういうことのようです。
ただこの天然痘というのは20世紀に入るまで、さっきも言ったように世界史に大きく関わっていて、
日本でも流行ったことがあるんですよね。
それが奈良時代のことで、植日本義という歴史書の中にそういった記述があるんですよね。
その症状の記述からおそらく天然痘じゃないかとみられています。
時の権力者もその疫病、病にかかったというような話が書かれていて、そういったこともあって奈良の大仏が作られたと言われています。
ただ天然痘だけではなくて、当時は飢饉もあったし、あるいは地震もあったりして、社会的にかなり不安定な状況だったらしいんですね。
そういうのを鎮める目的で奈良の大仏は作られたと言われています。
ですので天然痘というのは日本史にも関わっている病気です。
天然痘と世界史:大航海時代と新大陸
世界史においては天然痘がある意味で活躍するのは大航海時代のことで、大体1500年ぐらい、1492年にコロンブスが新大陸をいわゆる発見するわけですけど、それ以降のことですね。
ヨーロッパの人々が新大陸に上陸した時に一緒に病気を持ち込みました。その一つが天然痘だったと言われています。
当時新大陸には中米にはアステカとか南米にはインカとかそういった大きな国があったわけですけど、スペイン人あるいはポルトガル人が天然痘を持ち込んで、そういった大国を滅ぼすことになります。
人口の上では全然アステカとかインカの方が多かったんですよね。少数の侵略者であるヨーロッパ人が新大陸の大国を制圧できたのは天然痘などの感染症のおかげでした。
もちろんそれ以外にも馬とか鉄とか火薬とかそういったものも大きな役割を果たしましたが、それよりも重要だったのは天然痘でした。
これは中南米だけではなくて、新大陸の北米もそうですし、あるいはオーストラリアとかそういったところでも同じように天然痘は猛威を振って、先住民の人々の人口は激減することになります。
これは言語学的にも当然関係があるというか、和社がいなくなればその和社の母語もなくなってしまうということなので、記録に残らず滅んでしまった言語というのはかなりあると思います。
その原因の一つとして天然痘をはじめとする感染症というのは大いにあると思いますね。
感染症の起源と文明化の負の側面
天然痘も含めて感染症というのは動物から人間に移ったそういったものが多いです。
新型コロナウイルスもそういったことを言われてましたよね。
そういった感染症はもともと動物がかかる病気だったんですが、今では人間にしかかからないような病気になっちゃったというケースもあって、
天然痘はさっきも言ったようにすでに根絶されていますが、もともとはやはり動物の病気で、それが後に人間の病気になったと考えられています。
天然痘の歴史はかなり古いみたいですね。
古代エジプトの時代から天然痘と思われるような記録があるので、歴史自体はかなり古い病気です。
こういうふうに多くの感染症が動物由来であるというのは、人類が家畜化を始めたことと無関係ではないと思いますね。
人類は農業を始め、動物を家畜化し、そして文明を築いていくというような、そういう大まかな長い歴史の流れがありますが、
動物を家畜化することで、その動物から人間に病気が移り、それがやがて人間特有の感染症になってしまうということで、
さらに農業が始まると定住化というのが始まって、長くその場に多くの人が住むようになると、病気が広まるスピードというのも当然速くなります。
要は人口密度が高いということですよね。
なので感染症というのは文明化の一つの負の側面と言えるかもしれません。
人類が農業を始めなくてずっと狩猟再生民のままだったら、生まれなかった病気っていうのもあるかもしれませんね。
家畜化の条件と新大陸の脆弱性
動物を家畜化するのも結構大変で、そもそも家畜化できる動物っていうのはいくつか条件があるんですよね。
当然人間側にメリットがないとダメなので、成長のスピードがあまり遅いと家畜化するメリットがそもそもないとか、
あるいは気象があまり荒くない、落ち着いていて手懐けやすいとか、あるいは繁殖させやすいかとか、いろんな条件をクリアして始めて動物の家畜化っていうのは可能なんですよね。
そういう家畜化が可能な動物っていうのは新大陸にはあまりいなかったと考えられています。
なので新大陸の人々にはそういう動物由来の感染症に対する免疫がなくて、大航海時代に征服されることになってしまったと。
このあたりの話は、ジャレド・ダイヤモンドの10秒厳禁鉄という本に詳しく書いていると思うので、こちらの本をぜひ読んでみてください。
エンディング
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。
番組フォローも忘れずよろしくお願いいたします。
お会いしてはシガ15でした。
10:40

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