1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #156 鼻濁音について学ぼう! ..
2020-08-14 10:32

#156 鼻濁音について学ぼう! from Radiotalk

関連トーク https://radiotalk.jp/talk/246809
鼻濁音のマニュアルはこちら
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/pdf/20170401_6.pdf
Twitter
https://mobile.twitter.com/sigajugo
プロフカード
https://profcard.info/u/31eXCSsd5bM8oreupQEn3geWoEi1
おたよりはこちら✉️
https://radiotalk.jp/profile/165482/questions/create
マシュマロもあります。
https://marshmallow-qa.com/sigajugo?utm_medium=twitter&utm_source=promotion
BGM: MusMus
http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
始まりました、志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。志賀です。
今回のトークテーマは、タイトルにもある通り、鼻濁音です。 鼻濁音どうですかね?聞いたことありますかね?
これはですね、一言で言うとですね、 ガギグゲ語、ガ行の発音が
語頭以外、つまり単語の頭以外で、ガギグゲ語っていう鼻に抜ける発音になると、 このことを鼻濁音と言うんですね。
なので、 わかりやすい例で言うとですね、女子、主語を表すとか言われている
ガは必ず鼻濁音で発音されます。というのも、これは他の単語の後にくっついて
しか出てこないので、 付属語とかねそういう言い方もされますけど、なので私がとかあなたがっていう風に必ず鼻に抜ける発音になります。
あるいは複合語とか、
まあそういう他の単語の一部になるような場合も必ず 鼻濁音になるということですね。
例えば学校って単独で発音するときは 鼻濁音ではないんですけど、これが小学校ってなった場合は、ガっていう鼻に抜ける発音になると、
こういうことになっています。 でこれね実はこの鼻濁音の話は過去のトークでやってるんですよね。
シャープ35の方でやっております。ので今回は再録ということになります。
なんでわざわざ再録するかっていうとですね、
その前回のシャープ35の方でちょっと間違ったことを言っちゃってるっていうところがあるのと、自分の中でその新しい発見があったっていうことで
今回撮り直しということでやっていこうと思います。 でこの鼻濁音っていうのはですね、
東国っていうか東日本的な特徴であるというふうに多分言われてるんじゃないかと思いますね。 なので関西圏の人とか西日本の方はあんまり使わないんじゃないかと思います。
僕自身もですね西日本出身だもんですから 鼻濁音はある程度大人になってから身につけた
発音ということになりますね。 なので結構意識しないと鼻濁音は抜けちゃうっていうことがよくあります。
ただこの鼻濁音っていうのは専門的な言い方をすると、 ガゲオの異音ということになるんですよね。異音っていうのは異なる音と書いて異音なんですが、
これどういうことかというと 鼻濁音で発音すべきところを
ガギグゲゴっていう普通の発音で 言ったとしても意味の違いに影響されないということですね。
03:04
つまり私がって言っても私がって言っても対して意味の違いはないということです。
まあこれね実はねとはいっても意味の違いが出る場合があるっていう人もいます。 これは大きいカラス
っていうのを大ガラスって言って 大きいガラスのことは大ガラスって言って鼻濁音を使わないんですね。
っていうのは外来語は 鼻濁音を使わないっていうルールがあるので、なので大ガラスと大ガラスで意味の違いがある
っていうことで まあこれは異音つまり異なる音と一つの音素の異なる音と認めないっていうねそう
いう立場もあります。ちょっとねあのピンとこないかもしれないんですけど ただざっくり言ってそういうね大ガラスと大ガラスの
こういうごく少ないペアはあるんですけどそういうペアは非常に稀なので なので鼻濁音っていうのは
使っても使わなくてもどっちでもいいということになっています。 ただ長らくですね鼻濁音っていうのは
特に東京方言とか共通語においてですね 美しい発音であるというふうにされてきました
なので 特に nhk とかのアナウンサーはこの鼻濁音を使って話すように指導されたりするんです
よね どうですか皆さんできますかね
ガギグゲ語これ鼻濁音じゃないんですけどガギグゲ語これが鼻濁音です まあ練習すればすぐできるようになると思います
冒頭お話ししたようにですね鼻濁音というのは誤答以外でガギグゲ語がガギグゲ語 になるということなんですが
これ細かいルールはいろいろあるんですよそれについてですね nhk の ページというか pdf の
解説があるのでそのリンク先を貼っつけておきますけど原則として 誤答以外は鼻濁音ガギグゲ語で発音するということになっています
例外っていうのが例えば 数字の5っていうのは
鼻濁音を使わないっていう風になってるんですよね なのでこれねシャープ35の方でお話ししたのは僕の名前がシガ15
なんですよ なのでシガの方は
これ誤答じゃないのでシガって鼻濁音を使うんですよね 一方15ってこの数字の15なので15で鼻濁音を使わないんだ
っていう風に前回のトークでお話ししたんですけど この nhk の pdf の解説を読んでいるとですね
なんと人名は鼻濁音を使えっていう風になっているんですよ なのでシガ15っていう両方がもう鼻濁音を使うのが正しい発音なんですよね
っていうのを最近知ってですねずっと僕はシガ15って言ってたんですけど正しくは シガ15なんですよ
なので今回のトークでとりあえずお話ししたいのは 鼻濁音っていうのは基本的に
06:03
誤答以外に出てくる音であるっていうことですね で例外として数字があるけどその数字っていうのは人名の場合は鼻濁音になる
とかねちょっとねごちゃごちゃしてるんですよ でさらに細かいルールが
あったりしてさっき言った外来語とかもそうですけど まあそういうのをちょっと詳しく知りたい方
美しい発音とされる発音をしてみたいと思う方はぜひねそちらの解説も詳しいので 見てみてください
でこれがね今日お伝えしたかった一つ目なんですよでもう一個は こういうねマニュアルがないと発音できないようなものっていうのは果たして
言語なんだろうかっていうことですよね こういうマニュアルっていうのは一つはですねその正しいとか美しい発音だっていうこと
マニュアルがあるわけなんですけど これは当然言語学の立場からするとそんなものはないので
まあやりたい人は好きにすればいいじゃんということなんですよね なので僕の場合は特に僕に鼻濁音の何の言語っていう発音はないので
後から習得しているので まあその言語っていう感覚はねあんまりないんですよね
技術として身につけたっていう感覚の方が非常に強いです でねこういうマニュアルがあるの
であんまり言語っぽくないなぁと僕自身は思うんですよ 僕は言語の醍醐味っていうのは母語話者が知らないのにそのルールにのっとっているっていう
のが 一つ面白いところであると思うので
例えばちょっと レベルっていうか分野が違いますけどいるとあるっていうのを基本的に日本人は無意識に
使い分けてますよね いるっていうのは
人間とか動物とか有生物って言われるものですけどそういうのに 使われてであるの方は無生物に使われるってまぁこれもっとね細かく見るといろいろ
あるんですけど基本的にそういう使い分けがあってそれはマニュアルなんかなくても我々 無意識に使い分けてるんですよ
それに比べると 微濁音っていうのはそういうマニュアルがないと正しく発音できないんですよ
それってなんか 言語は言語なんですけどあんまり言語っぽくないなぁと思うんですよね
同じ意味で敬語っていうのも
人によってはね言語じゃないんじゃないかと思いますね敬語を勉強しないと使えない人って いるんですよね
でそれってなんかマニュアルがないとダメなものはなんか言語じゃないなぁっていうふうにね 言語っぽくない言語っていう感じがしています
こういうことって日本語の歴史を遡ってみるとあるんですよね 例えば
時代がどんどん進んでいくにつれて古典で習ったようなですね 係り結びってありましたよね
09:01
ゾーナムヤーカーが来た連帯形になるっていうものですけどあれが廃れていったことがわかってるんですよ
で当然係り結びの法則っていうのは現代語にはないんですけど なんで係り結びが衰退していったかっていうのがわかってるかというと
そういうマニュアルがあったからなんですよ ゾーナムヤーカーが
出てきたら文末は連帯形にしろっていうマニュアルがその昔の資料に残ってて つまりマニュアルが出てくるっていうことは当時もそれは使われていなかった
ある意味文学的なそのそういう領域まで行っちゃってるっていうことなので
なのでそういうマニュアルが出てきた時点で それは言語と言えないんじゃないかってね僕自身はちょっと思うんですよね
なので微濁音っていうのは かなり
そういう言語の本筋から離れたようなとこにあるような気がします なのでもしこれを聞いてらっしゃる方で微濁音身につけたいっていう方は
ぜひねあのやってみてもいいと思うんですけど 実際僕自身も
微濁音身につけたわけなんですが まあこれはちょっとね言語からちょっと離れたとこにあるような不思議な
現象であるなーってね僕自身感じます というわけで今回はここまでということでよろしかったら番組フォローお願いいたします
ではまた次回お会いしましょう ごきげんよう
10:32

コメント

スクロール